鶴瓶の家族に乾杯 | 宮城スペシャル(大竹しのぶさん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和3年3月15日放送 特別編 大竹しのぶと宮城スペシャル

現在、コロナ禍の影響で番組ロケが出来ないなか、『特別編』と題して、これまで訪れた各都道府県での出会いを再編成して放送しています。

2011年(平成23年)3月11日 14時46分18.1秒、東北地方太平洋沖地震が発生し、巨大な地震による直接的な災害だけでなく、この地震に伴う福島第一原子力発電所事故による大災害が発生!。あの東日本大震災から、今年(2021年)で10年。これまでの旅の中から、東北地方での名場面を選りすぐり、3週にわたってお届けします。3週目は、「宮城スペシャル」。スタジオゲストは大竹しのぶさんです。

今回のスタジオゲストは、女優で歌手の大竹しのぶさん。東京都江戸川区出身の63歳。高校生の時に、テレビドラマ『ボクは女学生』で主演するフォーリーブスの北公次の相手役の一般公募に応募して合格、芸能界入りします。翌年(1975年)、映画『青春の門 -筑豊編-』に牧織江役で出演すると、その鮮烈さは天性の演技力と称賛され、同年のNHK連続テレビ小説『水色の時』では、ヒロインの松宮知子役に抜擢され、お茶の間にも広く知られるようになりました。以降、映画や舞台、TVドラマ、音楽、バラエティ番組、ラジオのパーソナリティなど、ジャンルにとらわれず多方面で才能を発揮、活躍を続けています。2016年の第67回NHK紅白歌合戦では、紅組歌手として初出場、『愛の讃歌』を熱唱して紅組の勝利に貢献しました(笑)。

今回の『特別編』、旅の舞台は 宮城県。これまで、当番組で宮城県を訪れた回数は 9回です。最近では、大竹しのぶさんが亘理町(2015年2月23日放送)を、北島康介さんが東松島市(2017年3月13日放送)を、伊達公子さんが利府町(2018年3月5日放送)を、吉岡聖恵さんが山元町(2020年3月9日放送)を、旅しています。

大竹しのぶさんは、2011年の東日本大震災から4年後の2015年に、ご両親の出身地である宮城県の被災後の今を知りたいと、津波で大きな被害を受けた亘理町を訪れました。『あの時の経験から、夜あまり眠れない』と語る男性と出会い、心を寄せる大竹さん。あの時出会った宮城の方々に向けて、大竹さんは歌を届けます。また、鶴瓶さんは、震災から2か月後に石巻市を、半年後には塩釜市を訪ねてきました。あの時、被災地で出会った家族の「今」を、丁寧にお伝えします。放送をお楽しみに。


 

学生ボランティアと被災地の絆

当時・広島大学の鬼村さん姉弟ボランティア。

佐々木主浩と訪ねた頑固おやじの店

食事処 伸光」の林さんご夫婦。

チリ地震 津波からの復活

塩釜市漁協販売事業株式会社」の杉原さんご家族。

家族に一杯 おかわり

肉うどん2011年5月放送の石巻市の旅(ゲスト:さだまさしさん)で、震災時には多くの人が避難したという「日和山公園」を訪れた鶴瓶さんが出会ったのは、観光客にも人気の「金兵衛茶屋」を営む、岡島さんご家族。あれから10年経った茶屋を訪ねると、コロナ禍で再び厳しい状況ではありますが、今でも当時と変わらず家族4人で店を営んでいました。震災の2日後には店を再開し、鶴瓶さんが『命のおでん』と呼んだ「(こんにゃくの)みそおでん」や、少しでも多くの被災者にと、うどん玉を半分にした温かい「肉うどん」を作って、皆さんに振る舞ったとか。しかし、仕入れ先も被災し、材料が手に入らないなか、肉が無くなると親戚の家から分けて貰った三つ葉を入れた「かけうどん」を作るのがせいぜい…。だから、本当の肉うどんが作れた時には、一歩進んだ気がしたそうです!。今では、当時避難していた人が訪れてくれて、『あの時に頂いたうどんが美味しかったです』と言って貰えるのが何より嬉しいと、岡島さん。震災当時を思い出す、肉の無い「肉うどん」は、岡島さん家族にとっても大切な一杯です。

鶴瓶の大ファン!住職一家との出会い

震災時には避難所となった「洞源院」の住職・小野崎秀通さんご家族と再会。鶴瓶さんは、このお寺に避難していた皆さんを前に、先に約束していた落語会を開催。さだまさしさんも、ミニコンサートで歌を披露してくれました。曲は、『がんばれ がんばれ がんばれ みんな~』と、全員で大合唱した「関白失脚」。

レストランでの出会い

鶴瓶さんが、外壁だけが流されずに残った空家がポツンポツンと立っている荒浜の元住宅街を歩いていて見つけたのは、真新しい民家風のレストラン「水けしき」。寒さで鼻水を垂らした鶴瓶さんは、ランチ営業は終わっていましたが、ご主人に直談判して、看板にあった「鍋焼きうどん」を作ってもらえることに!(笑)。ご主人は、海辺でレストランをやりたいと、仙台の荒浜に店を開いたら2年で津波に流されてしまい、再度この亘理町の荒浜に移り住んで、レストランを開いたそうです。借金で大変ですが、”前に進むしかない”と、ご自身で決断したそうです。

津波の被害にあった住宅街での出会い

大竹さんは荒浜の住宅街で、夕暮れ時に、車のフロントガラスにシートを掛けている男性を見つけて、声を掛けます。渡部さんは、津波の経験から、直ぐに避難できるように、車は表に向けて停め、フロントガラスが凍ってしまわないように、夜はシートを掛けておくのだそうです…。今でも、真っ黒な水が押し寄せて、目の前でその水に飲み込まれて消えて行ったお婆さんの姿が目に焼き付いており、寝ていてもうなされることがあるとか。それでも、『いいことも悪いことも全部受け入れて、とにかく生きて行かなくちゃ』と話すご主人の言葉に、大竹さんは心を動かされます。

最後にスタジオでは、大竹しのぶさんが宮城のみなさんに向けて、歌を歌ってくださるそうです。曲は、渡部さんと一緒に空に向かって手を挙げ、『笑って、頑張って生きていこう』と言った時の気持ちを込めて、「見上げてごらん夜の星を」。『悲しみや苦しみを忘れることは出来ないけど、絶対に来る明日のために、元気で笑って生きていきましょう』と、大竹さん。

 

再放送は、3月18日(木)午後11時45分~午前0時57分に、NHK総合で放送予定です。

 


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