各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。
「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時57分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の笑福亭鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。
今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。
旅のゲストは、元卓球選手の 石川佳純(いしかわ かすみ)さん。山口県山口市出身の30歳。両親は共に元卓球選手で、小学1年生から卓球を始め、小学6年生の時には全日本卓球選手権の女子シングルスで3回戦まで進み、“愛ちゃん2世”と呼ばれ注目を集めます。中学2年で日本代表候補入りを果たし、数々の史上最年少記録を更新しつつ、18歳で全日本選手権シングルスで初優勝。19歳で出場した2012年のロンドン五輪では、シングルスで日本勢男女通じて初の準決勝に進出し4位、福原愛・平野早矢香との団体では日本卓球界初の五輪銀メダルを獲得しました!。2016年のリオデジャネイロ五輪では女子団体で銅メダルを獲得、2021年の東京オリンピックでは日本選手団副主将を務め、女子団体で銀メダルを獲得しています。2023年5月に現役を引退しましたが、現在も多方面で活動を続け日本の卓球界に貢献し続けています。その一つが、全農による「石川佳純47都道府県サンクスツアー」。石川選手が47都道府県を訪問し、卓球に取り組む子どもたちと交流し、卓球を通じて子どもたちの健やかな心身の成長を応援しています。その第1回は、2022年4月に東日本大震災の更なる復興の想いを込めて福島県で開催されました。今後も、2024年2月3日に香川、2月4日に徳島、3月2日に岐阜でと、続々と開催されます。
旅の舞台は、福島県 古殿町(ふるどのまち)。福島県の中通り南東部に位置する、人口4千人ほどの小さな町ですが、昔から卓球がとても盛んです。2018年5月には、古殿中卓球部OB会の働きかけにより、震災で被害を受け新築されたばかりの古殿町民体育館(さぶさめアリーナ)で「石川佳純選手 卓球講習会&交流会」が開催されました。そんな6年前の思い出もあり、石川佳純さんは福島県古殿町を旅先に選んだのでしょう!(笑)。
元卓球選手の石川佳純さんが、福島県古殿町で人生初のぶっつけ本番旅に臨みます。6年前の2018年、卓球教室で古殿町を訪れた際、温かい豚汁のおもてなしに思わず号泣したという石川さんは、豚汁を作ってくれた人に感謝を伝えたいと手がかりを探すことに。卓球に熱心な家族の情報を聞いた2人は、そこへ向かおうと歩いていると、不意に男性から声をかけられます。その男性の子供が石川さんと同じオリンピアンだと聞き、2人は驚がくします…。
ロケが行われたのは、2024年1月31日(水)。鶴瓶さんと石川佳純さんが待ち合わせたのは、鮫川の山手にある「憩いの森公園」(憩いの広場)。そして、この番組の放送日は、2011年の東日本大震災から13年が経つ3月11日。震災で800以上の建物が損壊し、沿岸部の自治体などから400人以上の避難者を受け入れた古殿町。石川さんは2018年に卓球教室で古殿町に来たことがあるそうですが、卓球教室が終わった後に、参加していた子供のお母さん方が豚汁を手づくりして振る舞ってくれたそうです。当時は選手としてハードスケジュールの真っ最中、そんな時にホッとできる人の温かさに触れて大号泣してしまったという石川さん…。とても感動したことを今でも印象深く心に残っていて、その時のお礼を伝えたいと、古殿町を旅先に選んだそうです!。
町の中心部を歩き出した鶴瓶さんと石川さん、まず年配の男性と出会います。鶴瓶さんを見つけ声を掛けてくれた大竹さんですが、石川さんは知らないと言い、『(一人旅になったら)誰?ってなるような…』と今後を不安がる石川さんでした(笑)。
次に二人が出会ったのは、目の前の「瀬谷呉服店」の駐車場に車で戻ってきた店主の瀬谷さん。鶴瓶さんはもちろん、石川さんのことも思い出してくれて、ホッとする石川さん(笑)。古殿に来たことがあることも知っていて、娘さんが卓球をしていた水野運送屋さんには石川さんのサインがあると教えてくれました。
そこで二人はその運送屋さんに行ってみようと歩き出しますが、道の反対側から声を掛けてくれた男性に水野運送に行くところと話すと『遠いぞぉ!3キロか4キロ…』と言われ、詳しく話を聞くことに。鶴瓶さんの一個下という明るく元気な窪木さん、鶴瓶さんから隣の女性が誰か分かるかと聞かれて首を傾げます。でも『石川…』と聞くと、『佳純ちゃんだ!ここのアリーナでやったぁ!めんこくなってるぜぇ』と大喜びします(笑)。
ご本人のことを訊ねると、なぜか急に声が小さくなって、『息子が佳純ちゃんと同じく、パリ目指してる…』と言い出します。さらに小さな声で、『自転車、佳純ちゃんと一緒にリオにも行った』と聞き、ビックリする石川さんと鶴瓶さん。詳しい話を聞こうとすると、鶴瓶さんらがロケ車を停めている役場に行けばあるからと言い、さっさと歩き出してしまいます…。全員で役場に向かうと、古殿町役場の玄関には『金メダル2冠 おめでとう アジア競技大会 窪木一茂選手』と書かれた大きなポスターが貼られていました!。
次は水野運送に行くという鶴瓶さんを制して、『お酒の鑑評会で毎年金賞を取っている所(東豊国)があるから行こう』と小声で懇願する窪木さん、どうしても鶴瓶さんと一緒にお酒が飲みたい様です…。鶴瓶さんは『あとで行くわ、先に飲んでられへんわ』と答えますが、窪木さんは『そんなことない何時もやってる、見てる見てる!』と(笑)。
鶴瓶さんと石川さんが「水野運送」を訪ねると、事務所にいた菊田さんから経営者の水野さんは昼で自宅に戻っていると聞かされます。でも、そろそろ戻ってくる時間と聞き待っていると、ほどなくして車で戻ってきた水野さんの奥さんと会うことが出来ました。6年ぶりの再会ですが、石川さんも水野さんの顔に見覚えがあるそうです。すると水野さん、その前にも、2006年に徳島で行われたカデット(中学生の部)の全国大会に中1だった水野さんの娘さんが出場した際、当時中2だった石川さんと会って一緒に撮ってもらった写真が事務所に飾ってあるそうです。17-8年前、女子14歳以下シングルスの部で優勝した石川さんはすごく険しい顔をしていたそうですが、水野さんは何とかお願いして表に連れ出し写真を撮ってもらい、お礼に飴をあげたんだとか(笑)。
ここでスタジオの小野アナウンサー、6年前に古殿町で行われた卓球教室で石川さんが号泣した時の様子を地元の方がビデオに撮っていたと、その時の映像が放送されました!。当時、東京オリンピックの選考レースが始まっていて、精神的にも体力的にもハードな日々が続いていた時に、久しぶりに日本に帰ってきて古殿町の皆さんの温かいおもてなしを貰ってすごく嬉しくて、涙が止まらなかったそうです…。゚(゚´Д`゚)゚。
次にスタジオの小野アナウンサー、「かすみん」の愛称で知られる石川佳純さんには卓球している時の厳しい顔とは別の顔があると、引退後に受賞した第21回ベストフォーマリスト賞の授賞式での美しい姿をしたかすみんの写真を見せてくれました!。そして古殿町にも、2つの顔を持つ「古殿のかすみん」が大勢いるそうです(笑)。
まずは岡部さん、保険の営業担当として日々町内を駆け回っています。岡部さんのもう一つの顔は、「流鏑馬」(やぶさめ)役者。古殿町で鎌倉時代から800年以上続く伝統の神事、10月に開かれる祭りでは当番となる地区の腕利きが流鏑馬を披露します。仕事でみせるステキな笑顔と、流鏑馬での勇ましい姿、2つの顔を持つ古殿のかすみんです。
続いては、町で盛んな林業に勤しむ水野さん、普段は山に分け入って木々を豪快に切り倒しています。そのもう一つの顔は、「チェーンソーアーティスト」。チェーンソーアートは、丸太からチェーンソーを使って彫刻作品を生み出すアート、町の名物のひとつです。20年ほど前に独学で始めた水野さん、手掛けた作品は600以上、町内でも販売され大人気なんです。時に大胆に、時に繊細に、2つの技術を使い分ける古殿のかすみんです。
最後は、鈴木さん紹介してくれるグルメ。一見ロールカステラの様に見えますが、実は巻き寿司なんです!。巻き寿司をさらにカステラで巻いた古殿名物、「カステラ巻き」。カステラと海苔、その両方で酢飯を巻くことで、二重の喜びを現しています。お正月や結婚式など、おめでたい席で振る舞われます。巻き寿司と甘いカステラ、2つの味を楽しめるグルメ界のかすみんです(笑)。
番組スタッフからお昼は自分で探すと言われていた石川さん、鶴瓶さんは何時もどうしているのかと尋ねるとお腹が空いているんだと悟った鶴瓶さん、一緒に食堂を探すことに!。二人が見つけたのは、中国料理の店「桃飯房 SONE」。小さな田舎町なのに、新しくてステキな外観のお店に期待が高まる石川さんでした(笑)。迎えてくれたのは、店主の曽根さんご夫婦。石川さんはランチのマーボー麺とミニ焼豚丼セット、鶴瓶さんはミルク味噌ラーメンとミニ焼豚丼セット(どちらも1,280円)をチョイス、二人ともとても美味しいそうです(笑)。こちらのお店で仕入れている牛乳は、 鮫川村にあるファームつばさの「鮫川ジャージー牛乳」で、ミルク味噌ラーメンにも使われているそうです。食後、曽根さんご夫婦から馴初め話やご家族の暮らしぶりなどについて話を聞いていると、奥さんから壁画で有名な豊国酒造を紹介された鶴瓶さん、次も石川さんと二人で訪ねてみることに。
二人が「豊国酒造」に行ってみると、酒蔵の壁一面に、巨大なアートが描かれていてビックリします!。一人旅の練習と、不安がる石川さんに撮影交渉を任せて外で待つ鶴瓶さんですが、既に二人が古殿に来ているという噂が広まっていたらしく、たどたどしい石川さんのアポ交渉にも係わらず、店に出て来てくれた佐藤さんは直ぐに察して社長を呼んで来てくれることに!(笑)。
ほどなくして店に来てくれた矢内社長、想像していた酒蔵の社長のイメージとは全く違い37歳という若さにビックリする二人、テーブルに座って話を聞くことに。インタビューも石川さんに任せるという鶴瓶さん、酒蔵は1830年の創業で壁画が描かれたのは去年の8月という所まで聞いたところで社長のご両親が現れると、若いお母さんに興味津々の鶴瓶さん、石川さんを差し置いていつも通り後は自分が仕切ってしまう鶴瓶さんでした(笑)。社長の奥さんと小さな娘さんも加わり、ご家族から暮らしぶりなど話を聞いていると、社長が試飲用にお猪口に注いでくれたのは「一歩己(いぶき) うすにごり」という純米酒の商品。引退後はお酒をよく飲むという石川さんですが、すぐに顔が赤くなるからと遠慮し鶴瓶さんが頂くと、香り豊かで味も広がりがあって、最後にほのかな苦みがアクセントになって、とても美味しいお酒だそうです。壁画は、店舗やオフィスの壁画制作を中心としたアートを手掛けている「OVER ALLs」の作品を見て感動した社長が、ぜひ古殿町にも描いて欲しいとメールして実現したんだとか。豊国酒造の壁画のテーマは「DandeliEn(ダンデライエン)」。Dandelion(ダンデライオン=タンポポ)と縁側のEn(エン)を繋げた造語で、男の子と女の子が縁側でタンポポの綿毛を飛ばしている様子が描かれています。
ここで二人は別れ、一人旅に。【後編へ つづく】
前編の再放送は、3月25日(月)午後4時15分から、NHK総合で放送予定です。
2つの顔を持つ“古殿のかすみん”が登場!。
元卓球女子日本代表の石川佳純さんが、福島県古殿町を旅先に選んだ理由は「豚汁」。6年前、卓球教室が行われた際、ふるまわれた豚汁に感動のあまり号泣したと語る石川さんは、そのお礼を伝えたいと、豚汁を作ってくれた人の手がかりを探す旅へ。石川さんは、その人と再会できるのでしょうか?。一方、鶴瓶さんは、旅の前半で出会った、息子がオリンピアンという男性と再会します。男性のすすめで、かつて石川さんの卓球教室が行われたアリーナへ向かうことに。
旅の前半にお邪魔した「豊国酒造」で、酒米の栽培をしてもらっている米農家の小澤さんを紹介してもらった鶴瓶さん、石川さんを小澤さんに託して二人はここで別れることに(笑)。
小澤さんに連れられご自宅を訪ねた石川さん、トタンに覆われた昔ながらの大きな茅葺屋根の納屋に驚かされます。以前は牛舎だったそうですが、改装して、今は民泊のお客さんたちの古民家風体験型交流施設として使っているそうです。その表の壁一面にぶら下げられていたのは、乾燥中の「凍み餅」(しみもち)。詳しく教えてくれたのは、NHK「栗原はるみの福島さんぽ」でもお世話になった郷土料理の達人、小澤さんのお母さんです。凍み餅は、出荷できないお米を無駄にしないよう先人が生み出した保存食で、現在仕込んでいる途中ですが、既に表に干されているのだけでも1万5千個位あるそうです!。作り方を教えてもらおうと納屋に案内された石川さんが目にしたのは、横の小屋で飼われていた雄雌2匹のクジャク!。クジャクの羽は毎年生え変わり、ようやく伸びて来たところだそうですが、それでも巨大なクジャクにビックリする石川さんでした(笑)。凍み餅の作り方は、固くなった昨日搗いた餅を、カットして1個ずつ紙に包んでからぶら下げるために幾つかを連ねて紐で編んだ後、3時間ほど水に浸けてから干して凍らせるんだそうです。水に浸けずにそのまま干すと、固くて歯が立たなくなってしまうんだとか。1度がっつり凍らせてから、軒先に40日間ほど干して、溶けて凍ってを繰り返すと、ちゃんと保管すれば何年後でも水に戻して食べられる保存食になるそうです。
石川さんと別れてロケバスで移動中の鶴瓶さん、車窓から道の駅らしき建物を見つけ運転手さんに向かってもらいますが、どうやら違ったようで狭い田んぼ道へと迷い込んでしまいます…。Uターンするのもままならずロケ隊の2台の大型車がが詰まってしまった所に、後ろを追いかけてきた軽トラから降りて走り寄って来たのは、先に出会った窪木さん!。『行くとこなくてウロウロしていると思って、心配して来たん』と…(笑)。窪木さんは『うち行くか?誰もいないけど』とか『そこ知り合いいるけど?橋の手前、カマタ君って友達』と提案してくれますが、全く関心がない鶴瓶さん…。『(だったら)アリーナに行けば佳純ちゃんの写真がいっぱい貼ってあるから』と教えられ、ようやく窪木さんに付いて「古殿町民体育館」(やぶさめアリーナ)へ行ってみることに(笑)。
つなぎとして凍み餅に練り込まれているのは、オヤマボクチ(ヤマゴボウ)の乾燥させた葉。乾燥した葉っぱを手でもむと細かく砕け散るかと思いきや、フワフワの綿状のつなぎになりました。長野県でも飯山市や小谷村など北信地域では、オヤマボクチをつなぎに使った蕎麦(富倉そばなど)が有名ですよ!。
オヤマボクチの乾燥させた葉から葉脈の固い部分を取り除き、手でもみほぐしてつなぎを作るお手伝いをする石川さん。小澤さんのお母さんに、以前卓球教室に来た際に豚汁を作ってくれた人に会いたいと相談すると、役場にいる岡部さんらだと思うと教えてくれました。
窪木さんに誘われて、「古殿町民体育館」(やぶさめアリーナ)へやって来た鶴瓶さん。先に到着した窪木さんが『いま開けさせるから』と、施設を管理している緑川さんを呼んできて鍵を開けさせます…。『何の権利があって?』と心配になる鶴瓶さんですが、緑川さんから『息子さんだけでなくお父さんも、古殿のスポーツにとっては大変お世話になっている方で』と聞き、安堵してアリーナを見学させて貰うことになった鶴瓶さん。ロビーには、石川さんのサイン入りの大きなポスターが貼られています。窪木さんが見せたがったのは、石川さんのポスターの近くに飾られていた小さな写真。2018年にNHKのど自慢・福島県古殿町大会がやぶさめアリーナで開催された際に、予選会で井沢八郎さんの「♪あゝ上野駅」を歌ったそうで、鶴瓶さんに促されアカペラで歌を披露する窪木さん。とてもお上手でしたが、横で聞いていた鶴瓶さんは『カーン!』と…(笑)。
凍み餅を食べさせてもらうことになった石川さん、料理のお手伝いを始めます。まず、フライパンに多めの油を入れ、凍み餅を油で焼きながらじっくり焦げ目を付けます。しっかり焼けてからひっくり返さないと、お餅がくっ付いてしまうので、早く食べたいと焦らずに!。両面をカリっと揚げ焼きしたら、砂糖醤油(お砂糖と醤油と味りん)に漬け込みますが、入れる際は箸を浸けない!。一つ一つ注意されながらも、料理をするのがとても楽しそうな石川さんでした(笑)。
出来上がった凍み餅を小澤さん母子と一緒に頂く石川さん、普通のお餅とは違って中がフワフワで、むちゃくちゃ美味しいそうです。こうやって焼いた凍み餅は、1日くらい経っても固くならないんだとか。
卓球教室の際に豚汁を作ってくれたのは岡部さん達だろうと小澤さんに教えてもらい、勤め先の古殿町役場を訪れた石川さん。玄関先に置かれていた古殿町の伝統芸能「流鏑馬」の顔出しパネルを見つけると、全国を回る先々で『これ絶対やっているんで』と、ここでも石川さんは顔を出して写真を撮ってもらうことに(笑)。
役場で撮影許可を貰ってから岡部さんを呼んでもらった石川さんですが、出て来てくれた岡部さんによると『娘が一緒に卓球させてもらって、でも豚汁はつくってないなぁ…、誰だろう?』と…(汗)。一旦奥に戻った岡部さん、何人かの役場の人たちで誰だったかと相談してくれます。しばらくして話に来てくれたのはスポーツ少年団の事務局をしているという長田さん、豚汁を作ってくれたのは卓球スポーツ少年団の監督の奥さんだそうです!。たまたま今日その監督と打ち合わせがあったという矢吹さんがご主人に連絡を取ってくれるそうですが、いきなり訪ねてビックリさせたいという石川さん、名前は伏せて訪ねたい人がいるからとだけ伝えてくれることに(笑)。
鶴瓶さんはやぶさめアリーナのロビーのベンチに座り、アリーナの前で出会った古殿小学校の6年生の子ども達から話を聞くことに。小学校ではソフトボールのピッチャーをしていたという常盤くんは、中学では野球をするそうです。佐川くんも同じく中学の野球部に入るそうですが、金子くんは郡山にある野球クラブに通っているんだとか。一方、『オレなんにもやってないです』という鈴木くんは、中学でやるんなら卓球したいと話し、佐川くんの弟はソフトをしているそうです。
常盤くんから野球をやっていたお祖父ちゃんは甲子園に行ったと聞き驚く鶴瓶さん、お祖母ちゃんとお父さんは「髪切り屋」だと聞いて常盤くん家を訪ねることにした鶴瓶さん、隣にいた窪木さんに『ほな行くよ、もうついて来んといてね!』と伝える鶴瓶さんでした(笑)。
役場の皆さんと一緒に記念撮影を済ませた石川さん。その間に古殿卓球スポーツ少年団の監督と連絡を取ってくれた矢吹さん、ご主人からの『奥さんは毎日実家に寄るので、実家で待ち伏せしてもらえれば』との伝言を伝えてくれました(笑)。
古殿卓球スポーツ少年団の監督である窪木さん実家を訪ねた石川さん、役場の長田さんと矢吹さんに紹介してもらい、窪木監督の奥さんとようやく会うことができました!。窪木さんはもちろん、6年ぶりに再会した石川さんも窪木さんの顔を覚えていて、豚汁のお礼が言いたくて会いに来たと伝えると、感激してくれる窪木さんを目の当たりにした石川さん、思わず涙が溢れ出します…。また泣いちゃったと言葉に詰まる石川さんですが、何とかお礼を伝えてから、当時のことを振り返りつつ涙ながらに再会を喜ぶお二人でした(泣)。
そこに訪ねて来てくれたのは、窪木さんのご主人で古殿卓球スポーツ少年団の監督、石川さんが卓球教室に来た時も監督をやっていたそうです。今日も夜7時から9時まで卓球の練習があるから石川さんに来てもらえたら励みになると話す監督ですが、それだと帰りの新幹線に間に合わない石川さん、だったら6時10分前までに子ども達を何人か内緒で体育館に集めてくれるそうです!(笑)。
常盤くんのお祖母ちゃんがやっているという「ヘアーサロンときわ」を訪れた鶴瓶さん、常盤くんのお祖父ちゃんとお祖母ちゃんが大喜びで迎えてくれました。鶴瓶さんが『甲子園出た?』と聞くと、甲子園に行くの手前で負てしまったんだとか。鶴瓶さんが常盤くんのお母さんと間違えた若くて元気なお祖母ちゃんに馴初めを訊ねると、中学の同級生同士で22歳で結婚したので、早くも成人式の外孫までいるそうです。震災当時の話を聞くと、3月11日の震災後には古殿町では多くの避難者を受け入れて常盤家でも家中の毛布を寄付したそうですが、その後4月11日に震度6弱の福島県浜通りを震源とした余震に見舞われ、屋根瓦が全部ダメになり家中がめちゃくちゃになったんだとか…。その経験もあって、正月に見舞われた能登の震災をとても案じている常盤さんでした。その話を聞いて、経験を風化させないためにも震災後に毎年被災地を訪ねているこの番組、能登も必ず訪ねたいとスタジオからエールを送る鶴瓶さんでした!。
暗くなった頃、石川さんが「古殿町勤労者体育センター」を訪ねると、既に卓球の練習を始めていた古殿卓球スポーツ少年団の中学生の皆さんが、練習の手を休めて挨拶をしてくれました。6年前の卓球教室に参加してくれた子もいるそうで、マイラケットを持参した石川さん、一緒に卓球をやらせて貰うことに!。
卓球シューズには履き替えたものの、毛糸のセーターに厚手のロングスカートという服装で卓球する石川さん、動きずらいし久しぶりで目がチカチカすると…。最初の子には、『打った後になるべく力まないようにした方がいい』とアドバイス。『打つときは当たる瞬間だけ力むように、基本的に肩とかには全然力入れてなくて、打つ瞬間だけ、当たる瞬間だけ振るイメージで、力を入れるというよりは力を抜く、力を抜くっていうイメージで打ってもらったらなと思います』と。バックハンドショートを教えて欲しいというバックが表ソフトのラバーを使っている子には、『ラケットをおなかの前にしっかり持っていって、足を必ず微調整しながら打つようにしてください。特にバックハンドの時は、手首がふにゃふにゃなるとパワーボールも打てないし安定したボールが打てないので、すごく力は入れなくていいので少し手首を固めるイメージでボールを打っていってください』と。小学6年生の子には、『ボールが来た時に、先にバックスイングを引いたりしたらタイミングを合わせるのがちょっと難しいんですね、なのでボールが来るタイミングに合わせて一緒にバックスイングを引くようなイメージだとタイミングが合わせやすいです』『基本的にラリーの時はタイミングとリズムを意識してください、そうすると安定したラリーを続けることが出来ます』と。
最後に『試合したい人いますか?』と訊ねると、手を挙げてくれたのは佐藤くん、オリンピック3大会連続出場の日本代表の石川さんに、3点先取の勝負を挑むことに!。髪をかき上げ先攻のサービスをする石川さん、まず1点先取すると『よしっ!』と(笑)。サーブは1球交代、次も佐藤くんがミスして石川さんが。2点先取し早くもゲームポイント…。しかしその後、佐藤くんのドライブに押され返球ミスした石川さんは『おぉ!』っとなり、次は佐藤くんのサーブに対してレシーブをネットに引っ掛け『あぁやばい! 普通にミスした、クソ!』と(笑)。ここでデュース勝負となり、2点差付くまでの延長戦に!。まず石川さんが、ドライブからのスマッシュ攻撃で『よっしゃあ!』と1点差、最後は佐藤くんがドライブミスをして勝負あり。
練習後、石川さんは皆さんにお礼を言いつつ、『続けていくこととか積み重ねっていうのは、どんな形であれ自分に必ず生きてくると思うんですね。私も23年間卓球をやったんですけど、もちろん上手く行くときばかりじゃなくて、上手く行かない時の方が最後らへんは結構多かったんですね。でもそういう時に、続けていくってことを意識したことで、自分自身大きく成長できたなぁと感じますし、みんなも目標に向かって充実した日々を過ごして欲しいなと思います』と語ってくれました。
後編の再放送は、4月1日(月)午後4時15分から、NHK総合で放送予定です。
番組内で紹介された 古殿町の名物など
|
|
|
|
|