鶴瓶の家族に乾杯 | 東京都江東区・墨田区 深川(高橋克典さん)
~江戸っ子SP~

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成28年11月7日放送 東京都江東区・墨田区 深川 ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、歌手で俳優の高橋克典(たかはし かつのり)さん。私の大好きなテレビドラマ、『サラリーマン金太郎』や『特命係長 只野仁』で主人公を演じていた方なので、とても放送が楽しみです。

旅の舞台は、6月20日放送の竹中さんが訪れた八王子市に次ぐ、東京都内。都内でも、過去には、青梅市やあきる野市、福生市、檜原村など郊外でのロケは多数ありますが、23区内は、今年4月25日の放送で織田信成さんが訪れた谷根千(東京下町SP)に続いて、2回目のロケとなります。

今回のテーマも”下町”ですが、場所は「深川」。現在地名が残る江東区深川地区だけでなく、隅田川東岸の富岡八幡宮を中心として栄えた門前町一帯は、昭和22年に城東区と合併して江東区が生まれる以前、「深川区」がありました。江戸時代に、木場や深川岡場所が置かれた場所で、いきで気風の良さが深川っ子の信条とか。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、主人公・常子の母、君子の実家である製材問屋「青柳商店」や、小橋家の4人が住み込みで働いた仕出し屋「森田屋」のあった場所が、まさに「深川」です。青柳商店の女将で、君子の母・澄子(大地真央さん)や、森田屋の大女将・まつ(秋野暢子さん)のイメージが、まさに深川っ子なんでしょう!。深川丼(深川めし)も有名ですね。


ロケが行われたのは、8月3日(水)。高橋さんは、白のTシャツ一枚で隅田川の畔に現れました。しかし、放送日はもう11月。北海道では大雪が降り、長野でもストーブを焚きながら見ています。旅番組なのに、今回は季節感が無い時期のロケだな~と思っていたら、高橋さんは、11月11日(金)よる8時スタート(連続7回)のNHK・BS時代劇「子連れ信兵衛2」で、主役を演じているそうで、その番組のスタートに合わせての放送だったようです(汗)。
東都三十六景内 深川八幡「信兵衛2」は、江戸情緒あふれる時代劇です。そこで高橋さんは、役作りのために、”江戸っ子”のイメージはあっても、『俺が江戸っ子だ』という人には会ったことがないと、本物の”江戸っ子”を探すために、深川を旅することに。江戸時代、深川には、木を扱う職人や江戸前の魚を獲る漁師が多く暮らしていたことから、気風(きっぷ)のよい江戸っ子気質が育まれて、今もその文化や伝統が引き継がれている場所です。

隅田川沿いで待ち合わせた、鶴瓶さんと高橋さんは、早速、散歩の途中にベンチで休む、『俺が江戸っ子』という男性と出会います。元は焼き鳥屋のご主人だったそうで、確かに見た目も、口の悪さも?、江戸っ子らしい(笑)。

二人が、万年橋の北岸の「川船番所跡」から、深川へと歩いて行くと、小さな立ち食いそば屋「芭蕉そば」を見つけ、訪ねてみることに。元は麻雀屋だったそうですが、ご主人が身体を壊して、朝早い仕事にしたら健康になるんじゃないかと、朝5時開店の蕎麦屋に転身したそうです(笑)。鶴瓶さんと高橋さんは、せっかくだからと、”冷やし芭蕉そば”と”いなり”を頂きました。この辺りは、松尾芭蕉ゆかりの地で、近くには「芭蕉記念館」などもあります。店のご夫婦に話を聞くと、この先には、「元大鵬部屋」「北の海部屋」「尾車部屋」「錣山部屋」「高田川部屋」と5つの相撲部屋があり、お相撲さんも食べに来るそうです。

そこで鶴瓶さんは、相撲部屋に行ってみようと、高橋さんを誘って、知り合いの「錣山部屋」(しころやまべや)を訪ねることに。ちょうど地方巡業の時期で、親方(元関脇・寺尾関)は留守でしたが、女将さんが迎えてくれました。イケメンで名を馳せた寺尾関ですが、奥さんもとても美人。鶴瓶さんは、高橋さんに、その美人と知り合いであることを自慢したくて、しきりに『おかみキレイでしょ』を連呼します(笑)。そこへ次々と帰ってきたのは、ケガで休業中の二番弟子の刃力と、引退して保育士の資格を取るために部屋に居候させてもらっている一番弟子の元・寺尾藤、180キロある寺尾翔、相撲教習所に通っている新弟子の寺尾若の4人。女将は、彼らがひとり9把も食べるそうめんを、これから茹でるんだそうです。特に一番食べる寺尾翔は、寿司なら100貫以上と(驚)。鶴瓶さんと高橋さんが、寺尾翔の胸を借り押してみますが、びくともしません(汗)。

ここでスタジオから、深川のお江戸な魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、深川に住む高橋さん達。

まずは、江戸三大祭りのひとつ「深川八幡祭り」。神輿に水を掛けることで、担ぎ手と観衆が一体となる、深川の夏の風物詩です。
 次は、江戸の美を感じることができる「橋」。永代橋、萬年橋など、江戸時代に初めて架けられた深川にある橋は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」など、浮世絵にも数多く描かれています。
 最後は、お土産としても人気の「深川めし」。深川めしとは、あさりの炊き込みご飯や、あさりの煮汁をかけたぶっかけ飯のこと。その始まりは、江戸時代に深川の漁師が仕事の合間に食べた”まかない飯”だそうです。

大鋸一人旅になった高橋さんは、3代以上東京で生まれ育った生粋の江戸っ子を探して、さらに旅を続けることに。まずは、区役所に転入届を出しに行くという錣山部屋の寺尾若と一緒に、江戸川区役所に併設されているに「深川江戸資料館」を訪れることにします。すると道すがら、3代続く呉服屋の若女将という女性と出会い、一緒に資料館を見学することに。深川江戸資料館は、江戸時代の深川の街並みを再現し、当時の庶民の生活を直に体験できる施設です。木場の職人夫婦が住んでいるという設定の長屋の部屋には、材木を切るための大きなノコギリ「大鋸」(おが)が掛かっています。大鋸で材木を切った時に出るから「大鋸屑」(おがくず)なんですね!勉強になりました。

一方、鶴瓶さんは、門前仲町の商店街に貼られた「富岡八幡宮 子供神輿連合」というポスターが気になり、出会った人に、祭の仕切りをしている人を知らないかと尋ねてみます。そこへ店の中から出てきたのが、居酒屋「あるびこっこ(Albicocco)」のママ、坂口せつさん。一緒に居た女の子は、なんと孫と曾孫と言うから驚きです。曾孫の桃ちゃんは、歌手を目指して勉強中とのことなので、店の2階にあるカラオケで歌を聞かせてもらうことに。鶴瓶さんがリクエストしたかったのは、AKB48の「365日の紙飛行機」でしたが、『365日のなんか』と言ったものだから、バラード歌手を目指している桃ちゃんが『歌えます』と言って歌ってくれた曲は、HYの「366日」でした(汗)。鶴瓶さんが江戸っ子を探していると話すと、せつさんは自分も三代続く江戸っ子だが、隣の「喜寿司」の店主も江戸っ子だと、席を外している間に、勝手に電話をして開店前なのに店を開けさせてしまうほど、せつさんは、せっかちで仕切り屋の、生粋の江戸っ子でした(笑)。

深川江戸資料館を出た高橋さんは、途中で出会った女性に案内してもらい、3代続く江戸っ子のご主人がいる呉服屋、「京呉服の店 田巻屋」を訪ねることに。店としては3代目ですが、東京に住んで4代目という若旦那は、高橋さんの江戸っ子のイメージとは違い、やさしそうな感じの人。そこへ帰ってきたのは、若旦那の母親の大女将。彼女の実家は、江戸時代から続く桶屋で、材木屋の娘だそうです。高橋さんが話を聞くと、早口で話のテンポが早く、まさに高橋さんの期待に応える江戸っ子ブリでした(笑)。

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。

大鋸

やって来たのは、これぞまさに下町の台所という感じの砂町銀座商店街。ここで65年続く、そば・うどんの店が、「梅むら」。出された”うどん”は、お客さんが名付けた「塩うどん」です。味付けは、塩と砂糖だけという、透き通った汁が特徴的。常連客は、お酢をかけたり、ご飯に添えられた紅ショウガを入れたりと、さらに一工夫しても美味しいそうです。


高橋さんが、次は”てやんで~”とか”べらんめぇ~”といった口調の男性の江戸っ子に会いたいと、再び街を歩いていると、まさに粋で江戸っ子らしい男性に出会います。これから店に出るというこの方は、深川めしの店「深川宿本店」のご主人でした。これから仕事で忙しそうなので、出てきてくれた娘さんに、この辺で江戸っ子らしい人を教えて欲しいと頼むと、青年会の会長をしている酒屋「かねゑ越前屋」のご主人を紹介してくれました。
高橋さんが、さっそくその酒屋を訪ねてみると、生憎ご主人は配達に回っていて留守でしたが、奥さんに話を聞くと、創業1717年の江戸時代から続く酒屋で、ご主人で8代目だそうです。ご主人はお神輿が大好きで、総代(みこしの責任者)をやっているので、今月も子供神輿で大忙しとのこと。それを聞いた高橋さんは、ぜひ会いたいと、帰ってくる頃にまた訪ねることにしました。

長屋高橋さんは、酒屋のご主人を待つ間、長屋の景色が見たいと、墨田区に入って行きます。すると、スズキ自動車のエンジンの部品を作っているという、木型の工場と住居が繋がった古い長屋を見つけ、訪ねてみます。奥さんに話を聞くと、住居は、下が6畳一間で、2階は3畳と4畳半の二間の作りだそうです。高橋さんが中に上がらせてもらうと、古い造りながらも、木型職人のご主人が手作りした家財道具が置かれ、幸せそうな暮らしぶりでした。

鳥居鶴瓶さんは、坂口せつさんから聞かされていた、八幡様の入口にある赤い鳥居を見に、富岡八幡宮へやってきました。鳥居の裏に回ってみてみると、確かに大きく、寄進したせつさんの名前が掘られていてビックリです。
鶴瓶さんが境内を歩いていると、一組の夫婦と出会います。奥さんは、おなかの大きな妊婦さん。話を聞くと、外見的に日本人にしか見えないご主人は、実は中国人で、日本語はまったく話せないとのこと。そして、鶴瓶さんと普通に日本語で会話していた奥さんも、実は中国人だと聞かされ、鶴瓶さんは二度ビックリです。ご夫婦から、”鶴瓶”は中国語でフーピンと読み、中国語の”平和”(和平、フーピン)に発音が似ていて、とても良い名前だと教えてもらった鶴瓶さんは、とてもご満悦(笑)。

キラキラ商店街高橋さんが、長屋を抜けて出た先にあったのが、「キラキラ橘商店街」。とても東京とは思えない、昔ながらの人情味あふれる商店街でした。小野アナウンサー曰く、『まるで映画のセットの様』。やきとり屋の店先で、揚げたての唐揚げを頂いた高橋さん、お金を払おうとしても、奥さんから『おつりだよ!』と、そのままお札を返されてしまいます。そこで高橋さんは、『釣りはとっとけ!』と(笑)。

鶴瓶さんは、門前仲町に住んでいる友人で、元相撲取りの「大至」さんを思い出し、電話で呼び出すことに。大至さんは、相撲甚句(江戸時代から相撲の巡業などで披露されてきた七五調の囃子歌)の名手で、大至さんの経営するスナック「ひびき」にお邪魔して、「江戸の花 ままになるなら」という歌を聞かせて頂きました。

高橋さんが、再び1717年から続く酒屋「越前屋」に戻ると、ちょうど8代目のご主人が帰ってきていました。先に奥さんから電話で伝えられたというご主人は、『何喋ればいいだよ、わかんねぇ~よ』ってな感じで、まさに江戸っ子丸出し(笑)。昔よく銭湯に居た、熱湯のような熱い風呂に『ヴェェ~』と言いながら浸かるオヤジさん達の話で盛り上がりました。9代目の若旦那も、既に貫禄十分で、孫もお神輿が大好きだそうです。来年は、深川八幡祭りの本祭りで、大人神輿も出ます。そこで高橋さんには、この町会の半纏を着て、神輿に肩を入れてもらうことになりました!。

二人旅

鶴瓶さん

高橋さん

家族に一杯

 

再放送は、11月11日(金)午前0時10分~午前1時25分に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 江東区・墨田区 深川の名物など

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