鶴瓶の家族に乾杯 | 鹿児島県枕崎市(溝端淳平さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年5月8日放送 カツオ節大好き 溝端淳平と鹿児島県枕崎市でぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の溝端淳平(みぞばた じゅんぺい)さんです。和歌山県出身の27歳。趣味は、和太鼓とサッカーで、ソフトテニスも中学時代に和歌山県大会で2位になった腕前。高校2年生だった2006年から芸能活動を始め、今年でデビュー10周年。昨年の5月~7月に、NHK BSプレミアムで放送されたBS時代劇『立花登青春手控え』で、時代劇初主演を務めました。このドラマは、時代劇ファンに絶大な人気を誇る藤沢周平氏の原作で、1982年にNHK総合「水曜時代劇」で中井貴一さん主演で初ドラマ化され、何回も再放送が繰り返されてきましたが、昨年32年ぶりに溝端淳平さん主演でリメイクされました。

そして、今年の4月7日からは、新たにBS時代劇で、『立花登青春手控え2』がスタート(全8回)。ドラマは、東北の小藩出身の若い医師・立花登は、江戸に憧れ上京しますが、小伝馬町の獄医を務めることに。そして、この獄医の仕事を通して出会う”訳あり”の囚人たちにまつわるさまざまな事件を、身につけた起倒流の柔術の妙技とあざやかな推理で次々に解決していく、という物語です。

旅の舞台は、鹿児島県枕崎市。溝端さんは、自炊もする料理好きで、得意料理のうどんは、出汁から自分で作るそうです。自ら「だし好き」と語る溝端さんが、鹿児島県枕崎を訪れた目的は、もちろん「鰹節」。枕崎周辺で作られる鹿児島県の鰹節生産量は、全国の約4割を占め、ダントツの全国一位。なかでも、伝統を引き継ぐ職人が生み出す枕崎の「本枯れ節」は、全国いや世界の高級料亭で使われ、最高級品とされています。


ロケが行われたのは、平成29年3月10日(金)。鶴瓶さんと溝端淳平さんは、枕崎の港町が一望できる「松之尾公園」で待ち合わせました。公園で、アンパンマンのニット帽を被った小さな子供を連れたお母さんを見つけた鶴瓶さん、『カワイイね~、女の子でしょ?』と声をかけると、『いえ、男の子です』・・・。溝端さんに抱っこされるとご機嫌でしたが、鶴瓶さんに代わると、なぜか泣き出してしまいます。きっと、さっきの鶴瓶さんの心無い言葉で、心に傷を負ったのでしょう(笑)。お母さんから、枕崎の名物といえば「かつお節」、『そこのお魚センターでも売っていますよ』と教えられ、二人はお魚センターを目指すことに。

公園を降りたところで、まず二人が見つけたのは、”日本最南端の地場センター”と看板がかかった「南薩地域地場産業振興センター」。おみやげ物店も入っていて、二人はその場で大きな機械で削ってもらった、削りたての鰹節を味見させてもらいました。

レトロな昭和の雰囲気の部屋続いて二人が訪れたのは、生のカツオも売っているという、漁港にある「枕崎お魚センター」。直営鮮魚店で、”わら焼きたたき”のカツオの刺身(300円)を見つけた鶴瓶さん、おススメの”カツオのフライ”(200円)も頂いて、お店の脇にあるイートインのスペースへ。そこは何故か、丸いちゃぶ台の置かれた障子と畳の部屋で、レトロな白黒ブラウン管のテレビや、ダイヤル式の黒電話があり、壁には振り子時計が掛かっていて、まさに昭和の雰囲気。鶴瓶さんが懐かしがって、『このテレビ、点くの?』と店主に尋ねると、『つきません、NHKに受信料払っていないので(冗談)』と(笑)。話を聞くと、6年前まで建設業で働いていて、今は見様見真似で魚を捌いているそうです。なので、このイートインのスペースを作る方が、実は本職なんだとか。そんな話がひと段落すると、周りに集まってきた人達に興味を牽かれた溝端さんは、黙って席を離れ、勝手に一人旅を始めてしまいました(驚)。

ここでスタジオから、”カツオ愛”に溢れた枕崎市の魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、地場センターで鰹節を削ってくれた草野さん。実は草野さん、毎年行われている「カツオの一本釣り国際大会」のチャンピオンで、4年前に釣り上げたカツオに見立てた砂袋の重さ”21キロ”は、未だに破られていない記録保持者だそうです。
JR枕崎駅の駅舎の屋根にあるカツオのオブジェ枕崎漁港で水揚げされるカツオの量は年間約5万トンで、全国有数の水揚げ量を誇ります。そして、鰹節の生産量は”日本一”。江戸時代から続く伝統の技法は、今でも市内にある50軒もの工場で引き継がれています。
そんな枕崎で頂くカツオ料理には、他にも、カツオの頭を使った”ビンタ”の煮つけや、大トロに当る腹側の塩焼きなど、カツオの町ならではの逸品が沢山あります。そして、草野さんのオススメは、カツオの”ちんこ”。小野アナウンサーが思わず聞き直した、”ちんこ(珍子)”とは、カツオ心臓のことです(笑)。
枕崎の日常にも、カツオは欠かせません。カツオ節は、”勝男武士”ともされ、縁起がいいと引出物に。駅の屋根や看板にも、カツオがディスプレイ。そして、5月の節句に枕崎で、屋根より高く泳ぐのは、”鯉のぼり”ではなく、「かつおのぼり」です(笑)。

あっという間に、自然解散のような流れで、別行動となってしまった鶴瓶さんと溝端さん。
かつお丼 一人旅になった溝端さんは、お魚センターの中で、お客さんやお店の人から、鰹節についての情報を聞いて回ります。すると、「かつお味噌本舗 まるた屋」の店員さんから、”クラッシック音楽を流して、鰹節にいいカビを付けている”という、金七商店を教えてもらい、興味津々です。ところが、次に会ったお客さんから、『鹿児島市内から、名物のカツオ丼を食べに来た』と聞き、鰹節よりカツオが食べたいと、2階の「レストランぶえん」へ(笑)。「かつお丼」(840円)は、もともと漁師が海の上で食べていた”まかない飯”を再現したもの。そこに、ダシをかけて頂くのが「枕崎鰹船人めし」(840円)と聞き、溝端さんは船人めしとウーロン茶をチョイス!。ちなみに、枕崎鰹船人めしは、2011年の「鹿児島Show-1グランプリ」で優勝した商品だそうです。

一方、お魚センターを出た鶴瓶さんは、そこで出会った人から、『鰹節にクラッシックを聞かせている人がおる』と聞かされます。訳が分からない鶴瓶さんですが、その人に案内され、再びお魚センターに戻ると、自分が鰹節にクラシック音楽を聞かせていると話す、若い4代目社長の瀬崎さんと出会います。溝端さんも会いたいと思った瀬崎さんが、実は同じ時間に、直ぐ隣に居たとは、まさに偶然。しかし、食い気に負けた溝端さんは、そのせっかくの機会を失ってしまったのです(笑)。

鶴瓶さんは、瀬崎さんに案内してもらい、「金七商店」の鰹節工場へ。すると、先代のお父さんと、先々代のお爺さんも出迎えてくれ、鰹節作りについて教えてくれました。表では、本枯れ節を天日干しをしながら、2本の鰹節を叩いて、音で乾燥具合を確かめています。乾燥が進むと、甲高い音になり、中はキレイな鼈甲色になるんだそうです。屋根を見上げると、煙突から出る煙が少なくなっているので、薪をくべに行きます。地下に降りていくと、薪を焚いている部屋はものすごく煙くて、鶴瓶さんは一歩入っただけで飛び出して、『死ぬ~』と(笑)。
鰹節にクラッシック音楽を聞かせている部屋そんな薪焚きを、小学校3年生の子供が、一生懸命手伝ってくれるんだそうです。その子が、一昨年のクリスマスに、サンタさんに『トランペットが欲しい』と手紙を書いたとか。理由を聞くと、『僕のトランペットをうちのカツオ節に聞かせたら、もっと美味しくなる』と。そこで、お父さんはクラリネットを買って、二人で楽器の練習を始めたんだそうです。『いい子を育てたな~』と、鶴瓶さんは奥さんやお母さん、お婆さんも呼んでもらい、4世代家族の暮らしぶりについて話を聞きました。最後に、鰹節にクラッシック音楽を聞かせている部屋を見させてもらうと、入り口には「~今月の曲~ MOZART モーツァルト セレナード・・・」と書かれた黒板が掛けられ、中ではクラッシック音楽がスピーカーから流れていました。

食事を終えた溝端さんが、お魚センターを出たところで、金七商店の場所を尋ねていると、『鶴瓶さんが、先に向かいましたよ』と教えられます。食い気に走り、鶴瓶さんに先を越されてしまった溝端さんは、たいそう悔しがります(笑)。しかし、どうしても鰹節工場が見たいと、車で探し歩いていると、屋根の煙突から煙の出ている工場を見つけ、訪ねてみることに。

そこは、大正15年創業の「有限会社マルチョウ」さんの鰹節工場でした。溝端さんは、若い4代目の社長さんに案内してもらい、丸のまま冷凍された大きな一本のカツオを解凍してから、頭と内臓を取り、それから手で丁寧に骨を抜いていく作業を見学させてもらいました。この工場で作られているのは、3週間ほどいぶして出来る「荒節」。関東で使われている、カビの生えた「枯れ節」とは違い、いぶしただけの状態のものですが、関西では主にこの荒節が使われているそうです。この工場で作られた荒節は、削り節メーカーに卸され、そこで薄く削られて、「花かつお」が作られています。

鶴瓶さんは、新たな出会いを求めて、山手の地区へとやってきました。すると、お墓詣りに行ってきた帰りと、路地に座って休憩しているお爺さんと出会います。しかし、鶴瓶さん話しかけても、どうも上手く話が噛み合いません(汗)。そうこうするうちに、『それじゃ』とお爺さんに立ち去られてしまい、一人そこにポツンと残された鶴瓶さんでした(笑)。

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、薩摩板敷駅の周囲に広がる茶畑で、お茶作りが盛んな地区。今日の一杯は、茶葉作りの農作業の合間に飲むお茶、「茶節」。シンプルだけど、地元の恵みがギュッと詰まっています。茶碗に、自家製の麦味噌と、鰹節をたっぷりと入れ、そして手塩にかけて育てた枕崎茶を注いで頂きます。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、1925年に米国でヒットしたミュージカル音楽、「Tea for Two」(二人でお茶を)でした。

溝端さんは、マルチョウの社長さんに紹介され、荒節を削って”花かつお”を作っている「的場水産」へ。ここでも3代目となる若い社長さんに案内してもらい、削り節を作っている工場を見学させてもらった後、実際に手で荒節を削って、それを試食させてもらいました。

鶴瓶さんは住宅街を歩いていると、家の庭を手入れしている高齢のご夫婦を見つけ、声を掛けます。すると、丁寧に歓待された鶴瓶さん、庭に置かれたベンチに座って、ご夫婦の暮らしぶりについて話を聞きました。ご主人は、北はベーリング海から南はケープタウンまで行く遠洋漁業の船乗りだったそうで、50年前に結婚した当時は、出掛けると10ヶ月くらいは家に戻らない生活だったそうです。でも奥さんはというと、子供を育てるのに一生懸命で、特に寂しいことは無かったそうです。

続いて溝端さんは、的場水産の社長さんに紹介してもらい、近所でさつま揚げ(つきあげ)を作っている「松野下蒲鉾」へ。工場の隣にある店舗で、作りたての蒲鉾を頂きながら、社長ご夫婦に馴初めの話などを聞きました。すると、店の裏では、溝端さんを一目見たいと、工場の女性従業員らが右往左往。溝端さんは、工場の皆さんを呼んで、表で記念撮影をすることに。すると、頭の上から足の先まで白い作業服に身を包んだ大勢の女性達が、『キャー、かっこいい~♪』と、工場から一斉に流れ出てきました(笑)。

続いて鶴瓶さんは、『お義母さんが待っているから是非家に来てほしい』と、女性から声をかけられます。今からPTAの会合があると言いながら、その女性に連れられ、鶴瓶さんがお義母さんの家を訪ねると、親戚の人や友達やらがいて、さらに娘さんのPTA仲間のお母さん達も集まって来て、鶴瓶さんは大勢の女性陣に囲まれることに。すると、どの家のお子さんも、枕崎市で唯一の産婦人科である「森病院」で生まれたという話に。実はたまたま昨日、鶴瓶さんが知り合いの散髪屋さんで、『明日、枕崎に行く』と話したところ、その人も森病院で生まれたという話になり、気になっていたそうです。そこで鶴瓶さん、次は森病院を訪ねることに。

溝端さんは、マルチョウの社長さんから教えられた、枕崎の特産の「電照菊」を見学させてもらおうと、道沿いに建ち並んだビニールハウスを訪れます。ここでもまた、お姉さん方の歓喜の声で迎えられた溝端さん。ご主人の許可を貰い、ハウスの中を見学させてもらうと、このハウスの菊はロケから1週間から10日先のお彼岸用ということで、まだ小さな蕾の状態でしたが、別のハウスでは、既に咲いている菊もあるそうです。すると、手伝いに来ていたご主人のお姉さんで、三女の旦那さんは、薩摩酒造の明治蔵で働いていると知り、次はそこへ案内してもらうことに。

市街地に戻った鶴瓶さんは、さっそく「森病院」(医療法人ラフォーレ森産婦人科)を訪ねますが、病院内はひっそりとして、誰もいません。すると2階の踊り場から顔を出した女性から、『いまお産中で誰も居ないみたいです』と知らされます(驚)。この女性、3日前に孫が生まれたそうで、孫を抱いて欲しいと、2階から娘さん共々降りてきました。森病院は、今年で100周年。孫を産んだ娘さんも、ここで生まれたそうで、どうやら枕崎の住人全員が、この病院で生まれているみたいです(笑)。

薩摩酒造「造りたて一壺酒」溝端さんが、白波で有名な薩摩酒造の資料館である「明治蔵」を訪ねると、既に閉館時間を過ぎていましたが、そこは強引な溝端さん、事務所に入り撮影をお願いすると、館長さんが快く応じてくださいました。溝端さんが試飲をお願いすると、館長さんが「造りたて一壺酒」を注いでくれます。そこで溝端さんは、先に訪ねた松野下蒲鉾で、お土産に頂いた蒲鉾をビニール袋から取り出し、それをつまみに、注いでもらった焼酎をグビッ!、『合いますね~』と(笑)。ここでも、従業員の女性らが裏でソワソワしだしたので、溝口さんが『一緒に写真を撮りましょう』と声を掛けると、大勢の女性が一斉に集まってきました(笑)。最後は、何故か皆さんで拍手をして、大そう盛り上がっていましたよ。


二人旅

枕崎の紹介ビデオ

鶴瓶さん

溝端さん

家族に一杯

 

再放送は、5月12日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 枕崎市の名物など

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