鶴瓶の家族に乾杯 | 大分県日出町(寺島進さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年11月20日放送 寺島進と大分県日出町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の寺島 進(てらじま すすむ)さん。東京都出身の54歳。三船敏郎氏主宰の三船芸術学院で殺陣(たて)を学び、1985年からテレビに出演。翌1986年には、松田優作さんが監督した『ア・ホーマンス』で映画デビュー。その後、オフィス北野に所属し、北野武監督の映画に数々出演して、知名度を上げました。2016年の大河ドラマ『真田丸』では、草刈正雄さんが演じた真田昌幸(幸村の父)のよき協力者で、信濃の国衆の一人にして忍び一族の頭領でもある、”出浦昌相”役を演じていました。寺島さんが”家族に乾杯”に出演するのは、今回が初めてです。

旅の舞台は、大分県日出(ひじ)町。大分県の中部、別府市の北に位置する海沿いの町で、別府温泉もすぐ近くです。別府湾に面し、名産は「鱧」や「しらす」、「城下かれい」が特に有名。関ヶ原合戦の後、豊臣秀吉の正室・ねねの甥、木下延俊が日出藩を与えられたことから、豊臣家(木下家)ゆかりの地として知られています。また、太平洋戦争の末期には人現魚雷「回天」の訓練基地が置かれ、1991年にはサンリオ・キャラクターのテーマパーク「ハーモニーランド」がオープン。昨年からは、『ハローキティとくらすまち ひじ』として、キティちゃんの絵柄入り住民票が発行されました。新旧の様々な歴史が行き交う町です。

ところで、なぜ「日出」を「ひじ」と読むのか疑問に思い、いろいろ調べてみたのですが、結局、その地名や読み方の由来は分かりませんでした。愛知県には、「日出」と書いて「ひい」と呼ぶ地名があるようです(日出の石門)。その昔、『日出(ずる)国=ひいずるくに』として日本を称えたことから、「日出」が「ひい」と呼ばれ、さらに「ひい」が転じて「ひじ」になったのではないかと勝手に想像してみましたが、まったく定かではありません(汗)。

銭湯が趣味で、麦焼酎が大好物と語る寺島さん、その嗅覚が、温泉が多い大分県で、かつ麦焼酎の産地でもある日出町を、旅の目的地として探り当てたそうです(笑)。


ロケが行われたのは、平成29年9月27日(水)。生憎の雨模様に、鶴瓶さんは『このごろ雨の中のロケ 多いよなぁ』と嘆きますが、日頃の行いでしょうか?(笑)。「日出城址」の石垣の横で、それぞれ別のロケバスを降りた鶴瓶さんと寺島さんは、すぐ目の前に海が広がることに驚き、互いにその海を目指して坂を下りて行った所で落ち合うことが出来ました。鶴瓶さんは、こわおもての寺島さんに会うなり、なんか何時も持っていそうな気がすると、『(今日は)鉄砲 持ってきた?』と話しかけます(笑)。せめてそこは”鉄砲”じゃなくて、”拳銃”でしょ!。さらに、『今日は家族と出会わなあかんのやで、キレたらあかんのやで!』とダメ出し(笑)。

とりあえず散歩しようと、鶴瓶さんと寺島さんが歩き出すと、さっそく日出城址の脇道で、かわいい「日出小学校」の3年生の児童26人の一行と出会います。引率の先生に話を聞くと、これから城下カレイの稚魚を育てている「かれい中間育成施設」の見学に行くそうなので、二人も生徒と一緒に付いて行って、体験授業を受けることに。日出町職員の厚田さんと、地域おこし協力隊の松澤さんの二人が、施設について説明をしてくれるそうなので、鶴瓶さんは生徒に向かって、『これから体験授業をしてもらう、分かったね! 声が小さい!』と、大声で生徒を仕切り出します(笑)。厚田さんの説明によると、城下カレイはお殿様に献上されていたような貴重な魚ですが、昔は沢山取れていたのに、だんだん取れなくなってしまいました。そこで、ただ取っているだけではダメだということで、獲った分の赤ちゃんを育てて放流して、カレイがいなくならないようにしようということで、この施設を使っているそうです。
続いては、質問の時間。女の子の『かれいの赤ちゃんは、どんな餌を食べているのですか?』という質問に、松澤さんが『小さな魚やエビを乾燥させて粉にして固めた、金魚の餌と同じようなものです』と説明してくれると、今度は別な女の子が、『かれいの餌は人間でも食べられますか?』と質問。そこで寺島さん、何を血迷ったか、『食べてみましょう』と(驚)。こうなると、隣に居た鶴瓶さんも、一緒に食べない分けにはいきません(汗)。二人して、かれいの餌を一粒口に入れ噛んでみると・・・、顔をしかめて、『ウグェ~』。スタジオの小野アナウンサー、『よい子の皆さんは、真似しないでくださいね』と(笑)。水槽の中のかれいの稚魚は、まさに水槽の底に沈んだ枯葉のようでした。だから漢字で、「鰈」(魚へんに葉)と書くんですね~(納得)。

ここでスタジオから、日出町の名物のビデオ紹介。案内してくれるのは、日出町ゆかりの瀧廉太郎が作曲した名曲「荒城の月」で踊る、”城下カレイの化身”、「城下かれいダンサー」(YouTube、大分県日出町公式チャンネル)の二匹、いえ、お二人です(笑)。
 まず紹介するのは、何と言っても「城下カレイ」。城下かれいが旬を迎える5月に、毎年開催される「城下かれい祭り」では、割引価格の限定メニューを目当てに多くの人が訪れます。お祭りでは、二人が見学したカレイの稚魚の放流も行われます。町のお土産品も、城下カレイの皿に箸置き、もなかまで、華麗(カレイ)にラインナップ!。ここで、城下カレイの美味しさを、なんとかテレビの前の皆さんに感じて頂きたく、城下かれいダンサーのお二人に、ダンスでその味を表現してもらいました(笑)。
 日出町は、海の幸だけでなく山の幸も豊富。全国有数の「ぎんなん」の産地でもあり、その銀杏を原料にした「銀杏酢」が今年売り出されました。”イチョウ”由来のお酢だけに、飲めば身体も”いーちょーし”になるかも?(笑)。大粒で味が濃厚な日出町の銀杏は、焼いてよし、蒸してよし、おこわにしてよし。その味を、またダンスで表現してもらうと・・・(汗)。

小学生らと別れた鶴瓶さんと寺島さんは、漁師町らしき住宅街を歩いていると、一軒のお宅の窓辺に、麦焼酎「二階堂」の壺を見つけます。外から家の中を覗き込むと、中に居たご主人と目が合ってしまった寺島さん(汗)。失礼を承知で鶴瓶さんが話しかけると、4-5年前に船を降りたという元漁師さんが表に出てきてくれました。奥さんも交えて近所話に花を咲かせたところで、「二階堂酒造」が近くにあると教えられ、二人はその工場を訪ねることに。ちょうどお昼の休憩時間で、工場見学も受けていないそうですが、社長の弟さんが事務所に居て、二人は先代から引き継いだ焼酎造りについて話を聞かせてもらうことができました。

デンスケ食堂のオムライス500gここで、鶴瓶さんと寺島さんは別れ、一人旅に。鶴瓶さんが道を歩いていると、近所で大衆食堂を営んでいるという女性から声を掛けられます。お腹が空いた鶴瓶さんは、その食堂で食事をさせてもらうことに。鶴瓶さんが、奥さんに案内され訪ねたのは、デカ盛りで有名な「でんすけ食堂」。メニューを見た鶴瓶さん、大分と言えば『とり天』でしょと思ったのですが、店のオススメがオムライスと聞き、オムライスを注文することに。息子さんの彼女という店員さんから、『ご飯の量が選べまして、200g~800gまで金額が変わらないんですけど』と尋ねられた鶴瓶さん、『800gもあんの!? そんなに食べる人、誰もいてないでしょ?』と驚きますが、店員さんいわく、『います!』と(驚)。ものは試しと、テーブルに運ばれてきた500gのオムライス目の前にした鶴瓶さん、自分の頭の大きさと同じ位のオムライスに驚愕(笑)。昔ながらのケチャップのオムライスは、大変美味しいそうですが、鶴瓶さんはさすがに食べ切れなかったようです(汗)。鶴瓶さんは、食後のアイスコーヒーを頂きながら、奥さんに話を聞くと、給仕してくれた息子さんの彼女は、もともとは店のお客さんだったそうですが、お母さんは何も教えられないまま、2年くらい前に、突然ある日から、エプロンをつけて店に出るようになったとか(笑)。

一方の寺島さんは、道で出会った「はとタクシー」の運転手さんに、美味しい食事処を尋ねると、『ちょっと有名な 的山荘(てきざんそう)がグーです!』と教えられ、訪ねてみることに。長く続く石塀を巡り、ようやく立派な門をくぐって敷地に入りますが、それを見ていたスタジオの小野アナウンサーは、『急に行ってもダメなんじゃないですか~』と心配気。玄関は、門から更に百メートルもあるかと思われる日本庭園を抜けた先です。その庭で、「高円宮殿下・〃妃殿下 記念植樹」と書かれた碑を見つけた寺島さんは、『あぁ、すごい所に来ちゃったねぇ』と口にはしたものの、あまり気にも留めず、とうとう玄関まで辿り着いてしまいます。「的山荘」は、国の重要文化財に指定されている、金山経営で成功した富豪の別邸で、1915年に建てられました。1964年から料亭となり、皇族続もご来訪されている所です。玄関で、他のお客さんに迷惑が掛かってはと一旦は諦めかけた寺島さんですが、別な部屋なら用意できるかもと責任者に掛け合ってもらい、とうとう上がらせてもらうことに。玄関には、2メートル四方もあろうかという、大きなトラの屏風絵が飾られており、玄関の奥には、何十畳もの大広間が連なります。その一角で、食事中のカップルを見つけた寺島さん、『お食事中に済みません、鶴瓶さんの家族に乾杯で日出町に来ていまして・・・』と挨拶したかと思いきや、『何を食べているんですか?』と言いながら、ずかずかと二人のテーブルに辿り着くと、今度は年の差カップルに、いきなり『不倫してるんですか?』と質問(呆)。男性は52歳だそうですが、いわゆるIT企業の社長さんだったりするのでしょうか?。2年間同居しているという33歳の美人の女性と、一週間の九州旅行だそうで、羨ましい~。そんなお二人のテーブルに、ずけずけと一緒に座り込んだ寺島さん、美味しいと聞いた城下かれいのお造りと、グラスシャンパンを注文して、運転手の男性は空のグラスで乾杯!。三人で食事を続けながら、家庭における男性の家事協力のあり様について、自説を語る寺島さんでした(笑)。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、別府湾に面した漁港。朝の7時、漁師さんのご夫婦が作業中で、船から降ろされたのは、釣ってきたアジとキス。よかったら家に食べに来ればと誘ってもらい、お宅を訪ねることに。奥さんが、たっぷりの胡麻を擂り、醤油を注いでから、細かく切った魚のお刺身と青ネギを入れ混ぜると、とろっとした感じになり、刺身が甘くなるそうです。これをたっぷりとご飯に載せたのが、本日の一杯、「りゅうきゅう丼」です。大分なのに、なぜ”りゅうきゅう”かはさておき、昔から受け継がれてきた大分の郷土食だそうです。

町の中心部に移動した鶴瓶さん、道を歩いていると「幸喜屋→」とだけ書かれた看板が気になり、その矢印の方向に向かって歩いていると、一軒お宅から声が掛かりました。『幸喜屋って、何かなと思って』と尋ねると、城下カレイを食べさせる料理屋さんだそうです。このお宅のご主人、隣にあるお米屋「(有)河野食糧」の社長さんで、休憩時間に自宅に戻っていた様子。鶴瓶さんが寄らせて欲しいとお願いすると、快く会社の敷地内にある、コンテナを改装して作ったカラオケルームに案内してくれました(笑)。この社長、67歳にして2日間寝ずに250kmを走るウルトラマラソンの大会に出場しているとのこと。すると、女系のお宅らしく、次から次に何人もの娘や孫娘がやってきて、あっという間に狭いカラオケルームはギュウギュウに(笑)。そこに登場した社長のお兄さんは、”おもと”を栽培していて、5年前に文部科学大臣賞を頂いたそうです。”おもと”が何か分からなかった鶴瓶さん、それを拝見しにお兄さんのお宅に伺うと、『あぁ!、これ”おもと”いうの?』と、ようやく合点。「おもと」(万年青)とは、日本原産の観葉植物で、古くから愛好家が葉の姿や模様の美しさなどを競って栽培しているんだそうです。しかし、お兄さんの栽培しているおもとの鉢の数は、ハンパではありません。67歳で250kmも走る弟に、おもとを何百鉢と栽培する兄に呆れた鶴瓶さんは、『ここの兄弟おかしいよ、”やりすぎ兄弟”や』と(笑)。

一方の寺島さん、町中を歩いていると、カリー&オムライス「マインズ」の店の窓から、女性のお客さんがこちらを見て、手を振っています。女性に手を振られて黙っているはずがない寺島さん、ソクサクとその店を訪ねると、店中から『キャァ~』と悲鳴が(笑)。そこで1歳の赤ちゃんを連れたママ友に話を聞くと、なんと二人とも年の離れた3人の子持ち。ひょっとして?と尋ねると、案の定、二人ともバツイチで、さらに二人とも年下との再婚だそうです。大分の女性はたくましい・・・(汗)。

店を出た寺島さんが、再び町中を歩いていると、立派な石垣のお宅が目に留まります。気になった寺島さん、表の玄関に回り、辺りの様子を鋭い眼光で窺うと、まさかの『ピンポ~ン』(笑)。しかし、呼ばれて玄関に出てきた河野さんのご主人、寺島さんと分かると、快く笑って『どうぞ』と中に招きいれてくれました(驚)。奥さんも、たまたま孫を連れて里帰りしていた娘さんも、皆さん快く突撃訪問の寺島さんを歓迎してくれて、ビックリです。しかし奥さんは、『名物(?)の母が入院中で、会えなくてとても残念』と。『他に自慢することは何も無いけど、家族の仲の良さだけが我が家の宝で、その明るさの中心がお母さん』と、すごく良く出来た嫁です!。その話を聞いた寺島さん、お母さんが入院している「児玉病院」に、『今からお見舞いに行ってみましょうか?』と提案すると、『ぜひ ぜひ』と奥さん。すごい展開です!(笑)。

次に鶴瓶さんが、”やりすぎ兄弟”から紹介されたのは、居酒屋「丈ちゃん」(たけちゃん)の若き店主、丈ちゃん。2週間前に先代が無くなり、代替わりしたばかりだそうですが、先代が平成3年に店を開く際に、息子の名前から店名を「丈ちゃん」としたそうで、当然ながら名前はそのまま(笑)。やりすぎ兄さんによると、『注文すると新鮮な魚が直ぐに出てきて、段取りの良い店』と、べた褒めです。店を訪ね、家族の皆さんに話を聞くと、65歳という若さで先代を亡くした寂しさを感じる暇も無く、奥さんと息子夫婦、妹とで、変わらず店を守っている様子に、とても感心させられた鶴瓶さんでした。

病院の表で、弟さん夫婦と待ち合わせた、河野さん一家と寺島さん。病院から撮影の許可を貰うと、寺島さんは病院のロビーで、車イスのお婆ちゃんと対面することが出来ました。お婆ちゃんは、思いのほか元気そうで、楽しい想い出話しを沢山聞くことができました。いたずら好きの寺島さん、お婆ちゃんの頬を触らせてもらい『ツルツルしているじゃないですか!』と褒めると、次は『赤くなっちゃった、オンナ捨ててないよ』とからかって、お婆ちゃんを元気づけます。しかし、息子さんから『お爺ちゃんと寺島さん、どっちがハンサムか?』と聞かれたお婆ちゃんは、『それは うちのお父さん』と(笑)。寺島さんと会ったお婆ちゃんは、その2日後に元気に退院されたそうです。スタジオには、ご自宅での退院祝いの席で撮影された、お婆ちゃんと河野さん一家によるビデオメッセージが寺島さんに届けられました。

再放送は、11月24日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

日出町の紹介ビデオ

鶴瓶さん

寺島さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 日出町の名物など

▲ページTOPへ