鶴瓶の家族に乾杯 | 愛媛県新居浜市(西郷輝彦さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和元年11月18日(月)放送 22年ぶりの登場!西郷輝彦と愛媛県新居浜市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、歌手で俳優の西郷輝彦(さいごう てるひこ)さん。鹿児島県谷山町(現鹿児島市)出身の72歳。石原裕次郎や小林旭など日活俳優に憧れてオーディションに応募するも落選し、夢を諦めきれず高校を中退してヒッチハイクで大阪に出ます。アルバイトやバンドボーイとして生活しているうちに芸能事務所に誘われ、1964年に17歳にして「君だけを」でレコードデビュー。その年の日本レコード大賞新人賞を獲得し、映画デビューも果たします。また、NHK紅白歌合戦には’64年から’73年まで10年連続で出場。翌年には、共同出資により自らが社長となる芸能事務所を設立したほか、小説や作詞作曲を手掛けるなどマルチな才能を発揮し、1960年代を代表する青春スターへと登りつめます。歌手としては、橋幸夫や舟木一夫と共に「御三家」と称されました。私生活では、1972年に辺見マリさんと結婚し2児(長女は辺見えみりさん)を授かりますが、10年目にして離婚、その後に一般女性と再婚しています。2017年に前立腺がんが再発して仕事を離れますが、今年になって芸能活動に復帰。ラグビー・ワールドカップ日本開催にちなみ、7月から9月までTBSで放送された、池井戸潤氏原作の人気ドラマ「ノーサイド・ゲーム」にも出演し、注目を集めました。

旅の舞台は、四国の中北部に位置し瀬戸内海に面した、愛媛県新居浜市(にいはまし)。愛媛県では、松山市と今治市に次ぐ人口12万人を擁する、瀬戸内海有数の工業都市です。江戸時代に開坑され、世界一の産出量とも謳われた「別子銅山」が住友家により開発されて以来、住友化学や住友重機械などのメーカーがこの地で誕生し、住友グループの企業城下町として発展してきました。また1950年代には、川崎市・岩国市・四日市市とともに日本初の石油コンビナートが建設され、東予地方の産業をリードする化学工業の一大集積地ともなっています。

旅の目的を探してはみたものの、新居浜市で特にラグビーが盛んというわけでもなく、瀬戸内にあって漁業よりは工業が盛んな土地柄で、西郷さんの好物とも繋がりません(汗)。芸名の由来ともなった西郷隆盛は、愛媛県宇和島を訪れたことがあるそうですが、同じ愛媛県にあって新居浜とは距離が離れすぎていて、まったく想像が付きません(汗)。


ロケが行われたのは、令和元年9月25日(水)。ゲストは、なんとこの番組には1997年以来の22年ぶりの出演となる、西郷輝彦さん。当時の写真を見ると、西郷さん50歳、鶴瓶さんは45歳。お二人とも、とてもお若い!(笑)。

愛媛県新居浜市滝の宮町にある、「滝の宮公園」で待ち合わせた、鶴瓶さんと西郷さん。大池のほとりのベンチに座って、22年ぶりの番組出演を懐かしみます。今回は西郷さん、四国側から瀬戸内海が見てみたいと、愛媛県新居浜市を旅の舞台に選んだそうです。それなのに、なぜか待ち合わせ場所は、山の麓にある池。さっさと海を見に行こうと、車に乗り込んだ二人でした。すると、海に向かう途中、車窓から鶴瓶さんが見つけたのは、「つるべ」と書かれた喫茶店の看板!。車を降りた二人が、「ギャラリー茶房 つるべ」を訪ねると、女将の永易さんが出迎えてくれました。店名は、店の中に設えた井戸の釣瓶(つるべ)から付けた名前だそうです。二人はコーヒーを頂きながら店内を見回すと、なぜかゴジラの首が何体も飾られています。こちらの喫茶店はギャラリーにもなっていて、現在は、後ろにいる井上さんの作品が展示されているとか。ビックリして鶴瓶さんが振り返ると、そこに立っていたのは、後ろで二人の会話を楽しそうに聞いていた井上さん本人。井上さん自身も「ヒーローズタイム」という飲食店を開いているそうですが、自分の店に趣味のアニメの特撮物を飾っても、同じ趣味の人しか店に来てくれないので、こちらのギャラリーを借りて、趣味で自作したゴジラ等を展示させてもらうことにしたとか(笑)。

ここでスタジオから、西郷輝彦さんのヒット曲「星のフラメンコ」にのせて、新居浜市の魅力を紹介。
 まずは、『好きなんだけど~、離れてるのさ~』。そう、町の中心部から南に20km離れた場所にあるのが、「別子銅山」跡地。標高750mの山の中に眠る、産業遺産群です。この銅山は江戸時代に発見され、300年に渡って日本の産業の発展を支えました。現在、この銅山跡地は、”東洋のマチュピチュ”として注目を浴びています。
 次は、『好きなんだけど~、だまってるのさ~』。驢馬(ろば)のご主人、黙ってないで教えて欲しい、新居浜の美味しいものと言えば、「ざんき」。新居浜市民のソウルフードである、鳥のから揚げのこと。ごろっとした大きさで、外はカリッカリ、中はジューシー。戦後、銅山で働いていた中国人が伝えたとされています。
 最後は、『君は僕の心の星、君は僕のた~から』。新居浜市民の宝とは、毎年10月に行われる「新居浜太鼓祭り」。なんと50以上もの太鼓台と呼ばれる山車が、市内を練り歩きます。勇壮さと華麗さを競うお祭りです。

鶴瓶さんと西郷さんが、つるべの女将さんに教えられた「マリンパーク」を訪れると、そこで出会ったのは、新居浜東高校のヨット部の生徒と、OBで大学生の今津さん。この日は平日でしたが、学校の許可を得て、9月28日から10月2日にかけて茨木県霞ヶ浦で開催される国体のセーリング競技に出場するため、マリンパークから借りている艇の搬出作業に来たそうです。皆さんからヨット競技のことについて話を聞いた鶴瓶さん、目指すは入賞ではなく優勝と、けしかけます(笑)。艇庫の2階に上がらせてもらい、瀬戸内海のきれいな景色を見渡した、鶴瓶さんと西郷さん。目の前に見えた「大島」について高校生らに話を聞くと、美味しいと評判のパン屋があったり、伝説の「幽霊の片そで」が伝わっているとか。そこで二人は、大島に行ってみることに。しかし、大島に渡るには1時間に1本のフェリーしかないと聞いた鶴瓶さん、マリンパークの喜田さんに頼み込み、臨時で水上タクシーを出してもらうことに成功します。高校生たちが桟橋まで走ってきてくれて、二人の出航を手を振って見送ってくれました。その様子を船の上から見つけた、67歳と72歳の二人は、『青春だね~』と感慨深げ(笑)。

大島に渡った二人は、港でフェリーを待っていた、深川さんと松倉さんに出会います。話を聞くと、新居浜市内から大島へ月に1度、訪問理美容のサービスに訪れているそうです。お二人や、港で出会った大島の住人たちに、パン屋や幽霊の片袖について情報収集した鶴瓶さんと西郷さん、まずは歩いてパン屋を探すことに。途中で見つけたのは、それらしい「オカリナ工房」と書かれた看板。隣の畑で作業していた藤田さんご夫婦に話を聞くと、この工房は横浜に住む義弟がこっちに帰ってきた際にオカリナを制作している場所だそうです。すると藤田さん、今しがた「ジャックのパン屋」の奥さんが、犬の散歩で前を通ったばかりと、奥さんがパン屋まで案内してくれることに。

二人が、スイス人のジャックさんが開いているカフェ「BAUHAUS(バウハウス)」を訪ねると、生憎とジャックさんは新居浜市内に行っていて留守でしたが、奥さんのゑつこ・マニャンさんが二人を出迎えてくれました。ゑつこさんは、アニメ映像の背景美術が本業で、テレビアニメのドラゴンボールのオープニングやエンディングの背景も手掛けた方。今は、新居浜大島に住み、ゲームの背景画を手掛けているそうです。

鶴瓶さんと西郷さんは、ゑつこさんに案内してもらい、ゆうれいの片そで伝説が伝わる「願行寺」を訪ねることに。住職の長崎さんに案内してもらい、境内に展示されていた片袖や、その伝説の元となった巻物や幽霊が描かれた古い掛軸などを見せてもらうことができました。

いもたきここでちょっと一息、愛媛県新居浜市の「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、垣生(はぶ)地区。今日は、年に1回の集まりに参加させて貰えることに。夕暮れ時に公民館を訪ねると、大勢の人が集まり、賑わっています。今日は、垣生校区の「いもだき」の日。本日の一杯は愛媛の郷土料理「いもだき」(”いもたき”とも)。地元の里芋に、しいたけや野菜をたっぷり入れた、醤油味のお鍋です。地区に住むお年寄りから子供たちまで、顔見知りでなくても、いもだきの日に集まって、皆で鍋を囲むことで、和気あいあいと楽しくなれます。いもだきは、心まで温かくなる一杯なんですね。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『Dancing In The Moonlight』(Toploader)でした。

実は西郷さん、今回の旅でやってみたいことがあるそうです。昔、ロサンゼルスを旅をした際に、レモンの木の下で飲んだビールが忘れられず、その雰囲気が南国の四国で再現できないかと思ったとか(笑)。そこで西郷さん、長崎さんにレモンの木がないかと尋ねると、なんと裏山に植えてあるそうですが、まだレモンは緑色をしていて小さいそうです。それでもと、レモンの木が植わっている場所まで登ってみますが、眼下には寺の墓地が広がり、この場所で『ちょっとビールを』という雰囲気にはなれそうもありません(汗)。

一方の鶴瓶さんは、寺の裏山に登っていく西郷さんからそっと離れ、勝手に一人旅に出かけることに。ゑつこさんに案内してもらい向かった先は、馬やヤギ等を飼っているというマニャンさん家の牧場。7年前にこの島にスイスから移住してきたマニャンさん夫婦は、二人でチェンソーを振り回して、自力でこの広い牧場を開墾したんだそうです(汗)。マニャンさんご夫婦は、何十頭ものヤギや馬を飼育しているほか、ペットとしてポニーのヤマトや、クジャクのオードリー、ダチョウが数羽に、豚のウマソーまで飼っていて、さらに来週はミニブタが2頭来る予定だとか。その話を聞いた鶴瓶さん、呆れて『もう、やめなさい』と、たしなめます(笑)。

鶴瓶さんに置いてきぼりにされた西郷さんは、たまたま出会った地元の女性で西郷さんのファンという山本さんから、ここが村上水軍を指揮していた「村上邸」で、18代当主は大島交流センターに行けば会えると、案内してくれることに。すぐ近くと話す山本さんの後を追う西郷さんですが、結構歩いたと息が上がります。交流センターで冷たいお茶を出していただき、一服することができた西郷さんですが、今度は村上さんに案内してもらい、再び歩いて村上邸へと戻ることに(汗)。屋敷の中から庭へと降りると、ここにもレモンの木がありましたが、その木の高さは人の背丈ほど。しかし、せっかくだからと西郷さん、ビールが無いかと村上さんに訊ねると、なんとビールをグラスに注いで持ってきてくれました。さすがにレモンの木の下でビールとはなりませんが、村上邸の縁側に座り、まだ熟れてないレモンの実を眺めながら、ビールを頂く西郷さんでした(笑)。

それぞれ一人旅を楽しんだ鶴瓶さんと西郷さんは、大島の港で再会し、帰りのフェリーを待っていると、その到着したフェリーに乗って大島に帰ってきたのは、ゑつこさんのご主人のジャックさん。ようやくジャックさんと出会えた二人は、ジャックさんから島での暮らしぶりについて話を聞くことができました。

再放送は、11月22日(金)午前0時55分~午前2時07分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

新居浜市の魅力紹介

鶴瓶さん

西郷さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 新居浜市の名物など

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