鶴瓶の家族に乾杯 | 埼玉県行田市(中村雅俊さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和3年11月29日(月) 中村雅俊が埼玉県行田市で青春ドラマを撮影!?

コロナ禍で7月12日から東京都などに4度目となる緊急事態宣言が発令され、番組のロケも中断していましたが、9月30日に宣言が解除されたことを受けて、約3か月ぶりに番組ロケが再開されました!。

旅のゲストは、俳優で歌手、タレントの 中村雅俊(なかむら まさとし)さん。宮城県女川町出身の70歳。外交官を目指して東京の大学に進学し、ESSに所属して四大学英語劇大会にも参加。大学を卒業後、文学座に入団。そこで先輩だった松田優作さんの紹介でプロデューサーの目に留まり、翌年には日本テレビの青春ドラマ『われら青春!』の主役に抜擢され人気を博し、自らが歌う挿入歌『ふれあい』はミリオンセールを記録、一躍歌手としても成功を納めます。1977年に、映画『凍河』で共演した五十嵐淳子さんと結婚、1男3女を授かり、「理想の夫像・夫婦像」や「理想の父親像」ランキングでは常に上位にランクインする人気です。現在、2021年9月25日から放送のNHK総合・土曜ドラマ『正義の天秤』で、師団坂法律事務所の創設者でありカリスマ弁護士、芽依の父親である”佐伯真樹夫”役で出演中です。

旅の舞台は、埼玉県 行田市(ぎょうだし)。埼玉県の北部、猛暑地で知られる熊谷市の東側にあって、北を流れる利根川を境に群馬県とも接しています。行田は古くから木綿の産地として知られ、近くに中山道が通っていたことから足袋づくりが盛んになり、『和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田』が2017年に日本遺産に認定されました。名物のB級グルメは、「行田のフライ」。フライとは言っても揚げ物ではなく、水で溶いた小麦粉に、ねぎや肉、卵などの具を入れ、鉄板で薄く焼いて、ソースや醤油だれをつけて食べるお好み焼きのようなものだそうです。特に「ゼリーフライ」が人気だそうですが、名前からのイメージ通りであれば私はノーサンキューなのですが、見た目的には衣のついていないコロッケのようなものだとか…。埼玉銘菓「十万石まんじゅう」も、お土産に大人気ですね(笑)。

中村雅俊さんが”家族に乾杯”にゲスト出演するのは、今回が初めて。中村さんがなぜ行田市を旅先に選んだのか、残念ながらまったく分かりません…(汗)。毎年、全国コンサートツアーを敢行し、その数が1,400回を超えるという中村さん、ひょっとしたら行田市でも過去にコンサートを開催し、何か思い出に残ることがあったとか?。一方、鶴瓶さんは、街中で偶然、ちょんまげ姿の”のぼうさん”に出会ったとか!?。のぼう様とは、野村萬斎さん主演の映画「のぼうの城」に登場する、かつて行田市にあった忍城(おしじょう)の領主で、領民から”でくのぼう”を略して”のぼう様”と呼ばれ親しまれた成田長親のこと。映画は、周囲を湖に囲まれ浮城とも呼ばれた忍城で、成田軍が天正18年(1590年)、石田三成率いる豊臣秀吉軍が行った水攻めを耐え抜いたエピソードを描いた、和田竜氏の「のぼうの城」が原作です。現在、行田市観光PR隊として、「忍城おもてなし甲冑隊」が結成され、のぼうさんを始めとするメンバーが、観光案内を行っているそうです。ちなみに、2017年にテレビドラマ化された池井戸潤氏原作の「陸王」でも、行田市にある老舗の足袋製造会社が舞台になっているそうです。足袋作りと城で知られる行田で、人生初のぶっつけ本番旅に臨んだ中村さんは、突然、青春ドラマを作りたいと言い出します。出会う人たちに、セリフと演技をつけながら、旅を進めていきますが、その結末は?。一方、鶴瓶さんは、落語家になじみ深い足袋作りの工房を訪ねたいと旅を始めますが、なかなか見つかりません。声をかけられたコーヒー店の店先で、お客さんと話をしていると、偶然、ある人物と遭遇します!?。


ロケが行われたのは、10月9日(土)。3か月ぶりに再開された地方ロケのゲストは、鶴瓶さんが『頭ええし、英語しゃべれるし、奥さんキレイやし』と憧れる永遠の青春スター、中村雅俊さんです(笑)。東北の小さな港町で生まれ育った中村さん、単純に『海が見えない所に行きたい』と希望したら、行田市が旅先になったんだとか…。

二人が待ち合わせたのは、「忍城址」。鶴瓶さんがコロナ禍にも係らず外国人のグループを見つけ声を掛けると、埼玉に住んで働いているというマレーシア人の方々でした。もう来日して10年になるというアブドゥルさん、中村さんに会えて幸栄と言うので、中村さんが『悲しみに~出会うたび~』と一節生歌を披露しますが、残念ながら歌までは知られていなかったようです…。まぁ、もう47年も前の歌になるので、仕方ないですね(笑)。お返しに皆さんが、マレーシアの童謡『Rasa Sayang」(ラサ・サヤン=”愛を感じる”の意)を歌って聞かせてくれました。

次に二人が出会ったのは、加須市から息子さん夫婦と来ていた、ご高齢の下川さん。かつて青春スターとして活躍し、青春ドラマ「ほほえみで抱きしめたい」(富田靖子さん、渡部篤郎さんW主演)の原作・監督もしたことがあるという中村さん、今日は出会った人々に生徒になってもらい、1970年代風の青春ドラマを作りたいそうです(笑)。そこで下川さんに、自分が『どんなに偉い人間も、どんなに金持ちの人間も、持っていない宝物が1つだけある、それは・・・』と話すので、『青春だろ?』と合いの手のセリフを喋って貰いたいと(笑)。加えて、『先生、泣いているんですか…』とも。突然ライトが当てられ、テレビカメラが目の前にセットされながら、素人とは思えない素晴らしい演技力でセリフを発してくれた下川さんでしたが、『もうちょっと大きいやつも』と、再演技を要求する中村さんでした(笑)。

ここでスタジオでは、青春ドラマの金字塔、『われら青春!』の名場面を振り返ります。小野アナウンサーが、『先生、泣いているんですか…』とセリフを振ると、中村さんが番組最後のシーンでの決め台詞、『ばか、涙は心の汗だ!』と…(笑)。

ここで二人は分かれることに。一人旅になった中村雅俊さん、トイレに行きたいと再び忍城址に戻ったところで、観光に来ていた飯塚さん一家と出会います。再びドラマのイメージが湧いた中村さん、ご主人に大きな声で『青春だ~』と言ってもらうと、今度は抑えたバージョンを要求。奥さんには、子供を抱っこしてもらい、『泣いているんですか?』と(笑)。

まめや一方、足袋の工場を見学したい鶴瓶さんは、人に尋ねながら足袋屋を探していると、通りの反対側にあった珈琲豆専門店「まめや 忍(おし)」の店先から顔を出したご主人に、『コーヒー飲んでいって』と声を掛けられます。ちょうどコーヒーが飲みたかった鶴瓶さん、店の前に置かれていたベンチに座り、アイスコーヒーを頂くことに。そのとき店から出てきたのは、コーヒー豆を買いに来ていた板垣さんご夫婦。店の前に座ってお二人から話を聞いていると、ちょうどそこにコーヒーを買いに来店したのは、ちょんまげ頭に派手な羽織袴を着た、武士!?(驚)。鶴瓶さんがビックリしていると、板垣さんはもちろん行田市民なら誰でも知っている、行田市観光PR隊として観光案内を行っている「忍城おもてなし甲冑隊」の忍城の城代、”のぼう”さんだそうです(笑)。

鶴瓶さんから『私は足袋屋を探すので、来ないでくださいね』と念を押された中村雅俊ですが、青春ドラマ「俺たちの旅」で主演していた中村さん、”たび”繋がりで行かない分けにはいかないと、同じく足袋屋を探すことに(笑)。ロケバスの運転手さんが連れて行ってくれたのは、たまたまこの日に開催されていたNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク主催の「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」で、株式会社イサミコーポレーションのスクール工場内に3店の足袋屋が出店していた「足袋屋横丁」。なんと、そのイサミスクール工場は、テレビドラマ「陸王」で、ロケ地「こはぜ屋」として撮影に使われた場所でした!。イベントの来場者で賑わう店内を訪れた中村さんを迎えてくれたのは、イサミコーポレーションの森さん。足袋といえば足首の後ろで金具を引っ掛けて止めるイメージがありますが、あの金具のことを「こはぜ(小鉤、あるいは鞐)」と言い、こはぜが無くて簡単にスポっと履けるタイプの足袋が「半足袋」というものだそうです。そこに挨拶に出て来てくれたのは、社長の土屋さん。社長が中村さんの為に選んでくれた半足袋は、勝ち虫(とんぼ)柄のシックな一足。そこで三人揃ってカメラの前に立つと、足袋を差し出し、『”俺たちの旅”ならぬ、俺の足袋!』と足袋宣伝(笑)。ダジャレが大好きな中村さんでした。

まめやの店先で、板垣さんご夫婦と話しながらアイスコーヒーを頂いた鶴瓶さん、飲み終わると店内に入り、のぼうさん(野原さん)と店主の河野さんからも、ご家族のことなど話を聞きました。小野アナウンサーによると、のぼうさんとは、関東平定を目論む豊臣勢(石田三成軍)の水攻めの猛攻にも耐えた忍城の大将・成田長親のことを、小説や映画の中では、地元の人たちが”木偶の坊(でくのぼう)”を略して”のぼう”さんと呼んで親しんだという設定によるんだとか。この日に開催されていた街あるきのイベントで、行田市観光PR隊としてのぼうさんは街中を歩き回わり、喉が渇いたのでその格好のままコーヒーを飲みに立ち寄ったそうです(笑)。のぼうさんと一緒にいたのは、この日は現代の服装をしていますが、実は忍城おもてなし甲冑隊で足軽役をしている”あお”さん(笑)。鶴瓶さんは偶然にも案内人として最適な人に出会ったと、二人に足袋工場や、ご当地グルメ「行田フライ」の店を案内してもらうことに!。

新たな出会いを求めて街中を歩き回る中村さん、ようやく「酒のカネマル(小川商店)」の店先にいた小川さんと出会い、店を訪れます。小川さん夫妻から、馴れ初め話などを聞いた中村さん、行田市内には2軒の酒蔵(横田酒造(日本橋)川端酒造(桝川))があると教えてもらい、訪ねてみることに。

行田フライのぼうさんに、行田の地元B級グルメ「フライ」を食べに鶴瓶さんが連れて行ってもらったのは、近くの住宅街の中にあった「深町」というお店。フライとは、揚げ物ではなくお好み焼きの様な食べ物で、昔から足袋を作る女工さんの間で、腹持ちがよくて安くて持ち運びが出来ると、ファーストフード的に広まったもので、民家の一角で食べさせている店が多いそうです。店で迎えてくれたのは、二代目の新島さん。大阪人の鶴瓶さんにはソース味で、東京人(現埼玉人)の殿様(笑)には醤油味で、奮発して卵入りのフライを作ってくれることに。フライが出来るまでの間、のぼうさんと話をしていると、実は以前に小松政夫さんの付き人をしていたという野原さん、鶴瓶さんとは既に一度、”植木等さんのお別れの会”で会ったことがあるとか(驚)。新島さんから、この店を開いたのは94歳になる母親の深町さんで、今でも店を切り盛りしているそうですが、先月温泉で転んで入院中と聞いた鶴瓶さん、電話を繋いでもらい先代と話をすることが出来ました。自分がいないので味が落ちているかもしれないと心配していた深町さんですが、今では無事に退院され、名物女将としてまた店に出ているそうです(笑)。

川端酒造中村さんが次に訪ねたのは、地元の酒蔵「川端酒造(桝川)」。迎えてくれたのは、杜氏もしている5代目の川端社長。創業は江戸時代終わりの1860年で、160年も続く酒蔵だそうです。今日の仕込み作業は終わってしまったそうですが、蔵を見学させて貰えることに。中村さんが蔵の中で社長から話を聞いていると、先代のご夫婦と奥さんも挨拶に出てきてくれて、皆さんから暮らしぶり等について話を聞くことができました。

のぼうさんに案内され、ようやく足袋屋の「千代の松」に辿り着いた鶴瓶さん。迎えてくれたのは、84歳になるという戸塚さん。埼玉県伝統工芸士に認定されていて、今でも足袋作りのほとんどの行程を自身で縫っているそうです。3代目になるというご主人も健在で、今日はイベントがあって足袋を売りに出掛けているとか。ひょっとしたら中村さんが訪ねたイベント会場にいたかもしれませんね(笑)。60年前に奥さんが嫁いでくる際には、足袋屋に嫁に行くのに足袋が縫えないでは話にならないと、3年も足袋職人の修行をしてからお嫁に入ったそうです!。普段は26.5~27センチの靴を履く鶴瓶さんですが、試し履きをさせてもらうと、25.5センチの足袋がピッタリ合う様です。試し履き用の足袋と同じ型で作ったという、とんぼ柄など色々な柄の足袋を勧めてもらいましたが、『やっぱ白やな』と白足袋を購入することにした鶴瓶さんでした。

ここでスタジオでは、実際に足袋作りの様子を見ることが出来なかった鶴瓶さんと中村さんの為に、後日スタッフが株式会社イサミコーポレーションさんと千代の松さんを再度訪れ撮影してきたという、足袋作りの様子を映した映像が紹介されました。BGMはもちろん、中村雅俊さんの『俺たちの旅』(笑)。行田の足袋製作は13の行程にわたり、それぞれに熟練の技が要求されるそうです。

行田市・由す美のカツカレーうどん丼ここでちょっと一息、埼玉県行田市の「家族に一杯」の時間です。
 行田ならでは、足袋にまつわる一杯を食べにやって来たのは、手打ちうどんの店「由す美」。お客さんが揃って注文しているメニューは、「カツカレーうどん丼」。丼が余計かと思いきや、ご飯をよそった丼ぶりに、うどんとお餅を載せてカレーをかけたら、最後にカツまで載せた、トリプル炭水化物のカツカレー丼ぶり(笑)。パワーを貰いたいときに食べに来ているという女性のお客さんも、迫力満点のカツカレーうどん丼をペロリ…。その誕生には、行田の足袋作りが関係しているとか。ここで、「行田昔ばなし ~どんどん入れたろう~」(笑)。むかーし昔、と言っても、ちょっと昔の昭和の時代、行田の家々は足袋作りの内職で大忙しだったとな。そして、より忙しかったのは、町のうどん屋さん。内職に忙しいお母さん達から、出前の注文が殺到していました。ある時、空いた丼ぶりを引き取りに行くと、カレーうどんの入れ物にご飯粒が残っていたとか。育ち盛りの子供が、カレーうどんの中に冷ご飯を入れて食べたんだそうです。それを聞いたうどん屋さん、だったら最初からご飯を入れたろうと…。すると隣近所から、『うちはお餅を入れて』『うちはカツをお願い』と注文されたうどん屋さん、『よしよし、どんどん入れたろう』と出来たのが、カツカレーうどん丼だとか(笑)。最近では、さらにチーズもトッピングして欲しいと言われ、思案中と店主の中根さん。みんなのリクエストにどんどん応えた、埼玉県行田市の家族に一杯「カツカレーうどん丼」の誕生秘話でした!。

鶴瓶さんは、まめやの店主の河野さんから、転職してこの店を開店すると同時に結婚したと聞き、その勇気ある決断をした奥さんに会いたいと、再び店を訪ねます。すると、近所に住んでいる奥さんと、店に出ている時に子供を預かってもらっているご主人のお母さんが店に駆けつけてくれました。高校生の時から付き合っているのは知っていたというお母さんから、それから17年間も結婚せずにいたという話を聞いた鶴瓶さん、それが転職と同時に結婚したとは、ビックリすると同時に、『あんた ふざけた人やな、いい度胸してるわー』と、奥さんをベタ褒めします(笑)。

さて、ドラマ作りを完結させたい中村さん、出演者として10人くらいは一斉に集まって欲しいとスタッフに要望すると、連れて行かれた先は、「さきたま古墳公園」。しかし夕方近くになっていたため、来園者の多くが帰路に就く途中で、中村さんが15分程付き合って欲しいと声を掛けても、次々に断られてしまいます…(汗)。公園内を人を探して歩き回る中村さん、さきたま広場の新レストハウスまで来ると、その周辺で休憩したり散歩したりしていた10人くらいの人達を見つけます。そこで中村さん、一人ひとりに『座っているだけでいいですから』と懇願して集まってもらうと、例のセリフを言って欲しいとお願いします。

そして、ようやくドラマは完結。後は、フィルムで撮ったような昭和ドラマ風に編集して欲しいと、番組スタッフの手腕に託します(笑)。タイトルコールは、中村さんが『われら』と言った後に、鶴瓶さんと小野アナで『青春!?』と(笑)。

中村さん『どんなに偉い人間も、どんなに金持ちの人間も、持っていない宝物がひとつある。(振り返り)それは…』
皆さん 『青春だろ!』『青春だろ?』『青春だ!ー』・・・
中村さん『お前たち…』
皆さん 『先生、泣いているんですか?』『泣いているんですか?』『泣いているのか?(殿)』・・・
中村さん『涙は心の汗だ』
~涙は心の汗だ、たっぷり流してみよーよ、二度と戻らない今日のために~
中村さん『ばかやろーう!』
 お終い…

ちなみに鶴瓶審査員長の推薦により、下川さんが最優秀助演女優賞に選ばれました!(笑)。

再放送は、12月9日(木)の午後11:35から、NHK総合1で放送予定です。


番組内で紹介されたお店や訪問先など

二人旅

鶴瓶さん

中村さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 行田市の名物など

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