鶴瓶の家族に乾杯 | 宮城県亘理町(大竹しのぶさん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

はらこめし

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成27年2月23日放送 「宮城県亘理町(前編)」(ゲスト:大竹しのぶさん)

今回の旅のゲストは、女優の大竹しのぶさんです。大竹さんのご両親は、宮城県出身とのことで、被災地の今を知りたいと、東日本大震災の被災地である宮城県亘理町を、鶴瓶さんと二人で旅をします。

まず前編。 鶴瓶さんと大竹さんは、ダルマの様に厚手の防寒着にくるまって、亘理神社で待ち合わせしました。お参りを済ますと、鳥居の下で、神主さんの奥さんと出会います。奥さんは、語学にも音楽にも精通されていて、ご両親がクリスチャンという大竹さんと、神社でありながら、奥さんのピアノ伴奏で讃美歌を合唱しました。

亘理神社は、伊達成実(しげざね)の功を神徳として、明治12年に建立されました。小野アナウンサーの解説によると、伊達成実公は、伊達正宗の従兄弟で、正宗の右腕として活躍し、亘理を治めた名君として名高い武将です。トレードマークは、兜の前立(まえだて)にもあしらわれている”毛虫”で、『毛虫はけっして後ろには下がらない』という決意を表したものだそうです。

ここでスタジオでは、その伊達成実公をモチーフにした亘理町のご当地キャラクター、「わたりん」(ゆるキャラグランプリ2014で964位)が、大好物の亘理町の名物を、ビデオ紹介してくれました。おらほのいちご「もういっこ」は、宮城県オリジナル品種で、バランスの取れた甘みと酸味が特徴です。お菓子との相性も抜群で、様々なイチゴのスイーツが作られ、味を競い合っています。東北一の生産量を誇った亘理町のイチゴ栽培ですが、ハウスの9割が津波の被害に合い、大きな危機を迎えました。しかし、2013年には「亘理町いちご団地」が完成し、”いちごの郷”の復活に期待が高まっています。いちごたっぷりの甘い味わいのワイン「いちごだワ・イン 夢みる乙女」も、2014年12月1日に発売が開始されました。

鶴瓶さんと大竹さんは、仮設住宅を訪ねることにします。二人が「舘南仮設住宅」に伺うと、次から次へとお年寄りが表に出てきてくれて、お二人の来訪を大歓迎してくれました。そこで、外は寒いし、落ち着いて話を聞こうと、皆で集会所に行くことにします。集会場に上がって、ようやく落ち着いた仮設の住民の皆さんから、鶴瓶さん達は、震災当時を振り返りつつ、今の仮設での支え合う生活についてお話を聞きました。歌が上手というお爺さんに、鶴瓶さんがお願いして「長持ち歌」を歌ってもらうと、ボランティアの女子高校生も、目をつむって聞き惚れましたが、お爺さんの奥さんは『一緒にいたくね』と、照れ笑い(笑)。

たまたま土日の休みを利用して来ていた広島大学のボランティアの学生達には、亘理高校の高校生らとの協働による、ボランティア活動の話を聞くことができました。『ボランティアをしながら、仮設住宅の皆さんに元気をもらい、一緒にボランティアをしてくれている亘理高校の高校生からも元気をもらえることが、ボランティアの何よりの喜びです』とのこと。また、91歳のお婆ちゃんは、『私たちは戦争を2回くぐったけれど、今度の津波くらい辛い思いをしたことはありません。しかし、若い人たちのエネルギーをもらって、元気になれました』と、鶴瓶さんの来訪に感謝して、土下座をされました。

鶴瓶さんと大竹さんは、続いて隣にある旧舘仮設の集会場に伺うと、また大勢の住民とボランティアの学生さん達に、黄色い声で大歓迎されました。ここでも、震災当時を振り返りながら、皆さんに今の生活ぶりを教えてもらいます。高校生にとっては、『ボランティアというより、一緒に楽しんでする活動みたいなもの』らしいです。大学生の、『自分の部屋は掃除できないのに、仮設住宅の掃除は出来る』という話しに、高校生たちも、『わかる、わかる!』と全員が賛同。それを聞いた鶴瓶さんは、『自分の部屋も掃除せぃや!』(笑)。

前編の再放送は、3月2日(月)、NHK総合第一で、午前10時05分から放送予定です。

 平成27年3月2日放送 「宮城県亘理町(後編)」(ゲスト:大竹しのぶさん)

後編では、再び「わたりん」が登場して、まずスタジオからビデオで、亘理町のグルメを紹介。最初は、ハラコと呼ばれる新鮮なイクラと、醤油や味醂で煮込んだ鮭の身を、贅沢に頂く郷土料理の「はらこめし」。一度食べると、病みつきになる味です。ただし、はらこめしは、10月と11月の”季節限定”の味覚で、わたりんは食べられません。しかし、しょげていたわたりんも、次に見せられた「ほっき貝」に大喜び。冬の味覚、貝の大様とも呼ばれる北寄貝を、贅沢に使った名物料理が「ほっきめし」(12月~5月)。絶妙な甘みと歯ごたえ、それに北寄貝のダシが染み込んだご飯、堪りませんよ~(涎)。お弁当でも販売されていて、県外からわざわざ買い求める人も多いそうです。

後編では、一人旅になった鶴瓶さんと大竹さんが、それぞれに、津波の被害が大きかった”荒浜地区”を訪ねます。

鶴瓶さんは、外壁だけが流されずに残った空家がポツンポツンと立っている、荒浜の元住宅街を歩いていると、真新しい民家風のレストラン「水けしき」を見つけます。ランチ営業のみで、既に店は閉まっていましたが、民家の裏に回った鶴瓶さんは、ご主人を見つけて話を聞きます。寒さで鼻水を垂らした鶴瓶さんは、看板にあった「鍋焼きうどん」が食べたいと、無理にご主人のお願いして作ってもらうことに。店の表には、夏の営業時のまま”かき氷”の看板があるのを見て鶴瓶さんは、寒さから『外してくれ~』と苛立ちます(笑)。甘味処として、一番人気の”特殊?なデザート”があるらしく、鍋焼きうどんより先に作って出してくれました。鶴瓶さんは、鍋焼きの後で食べたいのですが、ご主人に勧められて、しぶしぶ先に頂きます(笑)。ご主人は、海辺でレストランをやりたいと、仙台の荒浜に店を開いたら2年で津波に流されてしまい、再度この亘理町の荒浜に移り住んで、レストランを開いたそうです。借金で大変ですが、”前に進むしかない”と、ご自身で決断したそうです。

大竹さんも、鶴瓶さんと同じ道を辿りながら、荒浜に向います。荒浜漁港の近くに建てられた「鎮魂の碑」を見つけて拝みます。そこの津波の高さを示した看板は、大竹さんの背丈の3倍近くもありました。
続いて大竹さんは、農産物直売所の「鳥の海ふれあい市場」を訪れます。市場には、大勢のお客さんが来てくれているそうで、午前中に200人分の”ほっき貝のすまし汁”を振る舞い、120人分あったほっきめし弁当は売り切れて、大竹さんは「ショック~」と残念がります。さっきまで生きていた、マコガレイは300円、鱈は1000円・・・、安!。

大竹さんは、市場の人に、近くに肌がツルツルになる美肌効果の高い温泉があると聞き、「わたり温泉鳥の海」を訪ねます。大竹さんは温泉に入りたいのですが、『撮影はムリムリ』と恥ずかしがります(汗)。自分だけ3分で入って来ると言い張りますが、ディレクターに『時間が無い』と断れ、ムッとなる大竹さん。とりあえず、『いいお湯~』と、手と足だけ浸かって、しぶしぶ温泉を後にしました。

鶴瓶さんが荒浜地区を歩いていると、建て替えられた荒浜中学校を見つけます。新築の校舎は、一階はあえて柱だけの構造です。その近くには、復興公営住宅も建てられていました。鶴瓶さんはそこで、先月に仮設から移り住んで来た方々と出会います。一軒のお宅にお邪魔すると、一人住まいのお婆さんが、ボランティアで仮設から15匹の野良猫を拾ってきて、今までに10匹は引き取られ、残った5匹の猫と暮らしていました。

大竹さんは住宅街で、夕暮れ時に、車のフロントガラスにシートを掛けている男性を見つけて、声を掛けます。津波の経験から、直ぐに避難できるように、車は表に向けて停め、フロントガラスが凍ってしまわないように、夜はシートを掛けておくのだそうです。今でも、津波が押し寄せて、トラックや船が流されてきたのを思い出して、夜でも眠れない日があるそうです。逃げた施設にも真っ黒な水が押し寄せて、目の前でその水に飲み込まれて消えて行ったお婆さんの姿が目に焼き付いており、寝ていても、うなされることがあるそうです。それでも、『いいことも悪いことも全部受け入れて、とにかく生きて行かなくちゃ。』と話すご主人の言葉に、大竹さんは心を動かされます。また、『温泉に入っていたら、この男性には会えなかった』と、ようやく大竹さんも”前を向く”ことができました(笑)。

後編の再放送は、3月9日(月)、NHK総合第一で、午前10時05分から放送予定です。

 


番組内で紹介された 亘理町の名物など

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