鶴瓶の家族に乾杯 | 沖縄県北中城村(鈴木亮平さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成27年4月13日放送 「沖縄県北中城村(前編)」(ゲスト:鈴木亮平さん)

今回の旅のゲストは、俳優の鈴木亮平さんです。鈴木さんは、先のNHK連続テレビ小説『花子とアン』に、主人公”村岡花子”(吉高由里子さん)の夫”村岡英治”役で出演していました。
沖縄県北中城村(きたなかぐすくそん)は、那覇空港から北へ車で40分ほど、人口1万7千人の村です。温暖な気候を活かして、パッションフルーツやランなどの花きも栽培されています。2000年11月に、中城村とにまたがる「中城城跡」が、琉球王国のグスク及び関連遺産群として ”世界遺産”に指定されました。
『沖縄を訪れたのは8年ぶり』という鈴木さん、実は、8年前は空港で乗り換えただけでした(笑)。世界遺産が大好きな鈴木さんは、せっかくなら世界遺産のある場所に行きたいと、沖縄県北中城村を、鶴瓶さんと二人で旅をします。鈴木さんは、合格率20%という難関の「世界遺産検定 1級」を取得しています。

まず前編。 大城(おおくすく)地区の、「美しい日本の歩きたくなるみち500選 散歩道」で、鶴瓶さんと待ち合わせた鈴木さん。鶴瓶さんは、不動産屋を訪ねたいと言います。理由は、『沖縄の古い屋敷が空いていないか友達に頼まれてんのや』と。それを聞いた鈴木さんは、『友達の頼まれごとをやる番組?』(笑)。一方の鈴木さんは、『沖縄っぽくない沖縄を発見したい』そうで、例えばさっき見かけた札幌スープカレーの看板の店がめちゃくちゃ気になるので訪ねてみたいとのこと(笑)。

歩き出した二人は、公園に立つ三体のアルパカを模したらしいオブジェを見つけ、『沖縄にアルパカです!』よと、さっそく”沖縄っぽくない物”を見つけます。鶴瓶さんが、公園の手入れをしていたおじさんに何か尋ねると、大学生が作った作品で、子供が乗ることのできる羊であろうとのこと。鈴木さんが、道に花が沢山あることを尋ねると、自治会ならぬ「大城花咲爺会」(ジジ会)というのがあって、道端に花を植えたり掃除をしたりしているそうです。公園の真ん中には、一個のサッカーボールが転がっていますが、誰かが忘れて行ったわけではなく、夕方になると子供たちが集まってきてサッカーをするのに、置いてあるのだそうです。鶴瓶さん曰く、『都会ではボール遊びすんなと書いてある』ことと比べると、何と平和な場所でしょう!。しかし鈴木さんが、公園に「ハブに注意」と書かれた看板があるのを見つけ、『めちゃくちゃ危険』と大笑い。鶴瓶さんが、この辺に空家がないか尋ねると、国の重要文化財の「中村家住宅」があると教えてくれました(笑)。スタジオの小野さんによると、公園にあったオブジェは、アルパカでも羊でもなく、ヤギだったそうです(笑)。

鈴木さんは、世界遺産には登録されていないが、自分が素晴らしいと思う場所を、「鈴木遺産」というリストに登録しているそうです(笑)。そこで地元の人たちが、鈴木遺産にどうかな?という地域の宝を、ビデオで紹介してくれました。
まず最初は、海辺一面に緑に広がった、沖縄を代表する海藻「アーサ」です。北中城村は、県内の6割もの収穫量を誇る一大生産地です。色鮮やかで、肉厚なのが特徴。ミネラルが豊富で爽やかな風味、どんな料理にも合う人気の食材です。畑にある宝は、冬(1月~3月)に咲く「ひまわり」です。休耕田に植えられた40万本ものひまわりを観に、8万人の観光客が訪れるそうです。そして、地下水路が豊富な北中城村には、「カー」や「ガー」と呼ばれる井戸が点在し、50年前まで生活用水として使われていたそうで、今でも正月には水の恵みに感謝する「カー拝み」と呼ばれる風習が残っており、「平成の名水百選」に選ばれています。

鶴瓶さんと鈴木さんは、お爺さんに教えられた「中村家住宅」に向かうことにします。途中、修理工場「タマキオート」の店先に居た奥さんに、中村家と中城城(なかぐすくじょう)の場所を尋ねると、家の2階から中城城の城壁が見えるとのことで、二人は2階に上がらせてもらいます。2階のベランダから、大きな城壁を眺めた鈴木さんは、『世界遺産が見える家だ~』と感動します。そこで鈴木さんは、『中城城は護佐丸(ごさまる)の居城で、王様のために尽くしていたが、阿麻和利(あまわり)から謀反の調略を諮られてしまい、王様の官軍を率いた阿麻和利に攻められることに。しかし護佐丸は、王様の軍とは戦えないと、自害してしまった。』という歴史を話すと、それを聞いた鶴瓶さんは、『いい話やな~』と感動します。しかし、実はこの家の奥さん、以前に10年間も中村家で働いていて、とても詳しく中城城の歴史を知っている方で、ウンチクを語ってしまった鈴木さんは、それを聞いて思わず赤面してしまいます(笑)。

二人が中村家住宅を訪れると、入口に「花咲爺さん」の記事が貼られていました。それを読んだ鶴瓶さんは、観光案内の職員さんに、ジジ会のまとめ役をしている外間さんの家を尋ねると、二人が中村家住宅を見学している間に、電話して居場所を探してくれることに。その間に二人は、中村家住宅を見学しながら、他の観光客の人達と、交流を重ねました。

ここで二人は別れ、鶴瓶さんは、外間さんの家を訪ねます。そこで外間さんに、道端には花が沢山植えられ、道にゴミ一つ落ちていないくらい、地域を綺麗にする活動をしている、大城花咲爺会の話を聞きました。外間さん曰く、「右手にスコップ、左手に缶ビール」というスタイルで、現在20名が活動しているとのことです。この活動から発展して、今では地域全体を美術館と見立てて、あちらこちらの路地に、大城応援団の人達から寄贈された作品を展示する、「スージグヮー(路地)美術館」を開催しているとのことです。鶴瓶さんが、『花咲婆さんは居ないのか?』と尋ねると、『他の地区には居るが、ここでは男の居場所づくりでやっていて、花咲か婆さんが入ると、我々の和が乱れてしまう』という外間さんの話を聞いて、鶴瓶さんは大笑いします!。

一方、鈴木さんは、世界遺産の「中城城址」を訪れました。入口で、若いご夫婦の観光客に話しかけると、奥さんが鈴木さんの大ファンとのことで、二人は顔ハメ看板で写真撮影をすることに(笑)。城内では、シカゴから来たという外国人の家族に、とても流暢な英語で話しかけます。実は鈴木さん、兵庫県立芦屋南高等学校(現、兵庫県立国際高等学校)から東京外国語大学(英語専攻)を卒業した、英検1級のバイリンガルでした!。その後、鈴木さんは神聖な魂を感じながら、世界遺産を独り占めの状態で見学して歩きます。中城城の城壁から、眼下に広がる海辺を眺めた景色は、まさに絶景でした。

鶴瓶さんは、シーサー作りにチャレンジしたいと話すと、外間さんが知り合いの陶芸家を紹介してくれることになり、その新垣さんの工房へ案内してもらいました。早い人なら2~3時間で作れるという、作りかけの大きなシーサーを見て、鶴瓶さんは早々に『あきらめます・・・』と。新垣さんは、大城花咲爺会の発案者でもあり、女性は生涯仕事があるが、定年後にすることが無くなってしまう男性だけを集めて、週の2~3日を地域の美化のために活動したいと、ジジ会を始めたそうです。

 平成27年4月20日放送 「沖縄県北中城村(後編)」(ゲスト:鈴木亮平さん)

後編では、鈴木さんは、旅の当初から気になっていた看板「札幌スープカレー」の店(ア・ダニアンカフェ/A Danian Cafe)を訪ねますが、店はお客さんで混み合っていて、1食分を鈴木さんのために残しておくので、4時半にまた来て欲しいとのこと。そこで、もう一つの関心事、「アーサ」を見学しに、漁港を訪ねることにします。

一方の鶴瓶さんは、車で移動中に「女性長寿日本一の村」という看板を見つけ、その饅頭店「城まんじゅう」を訪ねてみることに。”アーサの饅頭”(1個120円)を食べさせてもらった鶴瓶さんは、『あっさりしていて美味しい』と、空きっ腹に火がついてしまい、次は”アーサいなり”(1個100円)と、”北中からあげ チキン”(300円/200g)まで買い食いしていました。

漁港で組合長さんに出会った鈴木さんは、今日の収穫作業は終わってしまったが、工場で採ってきたアーサを加工しているところを見せてもらうことに。工場には、なんと20~30台もの洗濯機が並んでいて、それでアーサを絞っているそうです(驚)。事務所では、加工販売しているアーサのスープを、試食させてもらいました。この工場長さん、68歳にしてとてもエネルギッシュな方です。空手の道場もやっていて、50人ものお弟子さんがいるそうです。よくよく話を聞くと、5人の女の子の他に、最後に生まれた男の子も1人いて、計6人の子持ちだそうです。沖縄では、長男から長男に家督を継ぐ風習があり、奥さんが『男子が居ないでどうするんだ』と周囲から言われ、小柄な身体で頑張ったとのこと。組合長さん曰く、『アーサスープのおかげです』(笑)。

鶴瓶さんは、「城まんじゅう」店で教えてもらった、長寿日本一の”美寿(ミス)きたなかぐすく”の女性に会いたいと、役場を訪ねます。すると、訪問可能か問い合わせてくれるそうで、表で返事を待っていると、たまたまロケの日(2月16日)が母創日(ぼそうじつ)で、婚姻届を出して来たばかりというカップルに、写真を撮って欲しいと声を掛けられました。話を聞くと、二人は北海道出身で、沖縄の病院に転勤になったご主人を、看護師の奥さんが追いかけてきたそうです。アパートを借りて暮らしているとのことで、鶴瓶さんは、そのアパートを訪ねることにします。二人は鶴瓶さんより先に、速攻で帰宅して慌てて片付けながら、『変なところは映さないで』と、鶴瓶さんを迎え入れてくれました(笑)。中は、アパートと言いながら、ペントハウスもある素敵な部屋でした。

鈴木さんは、再び札幌スープカレーの店「ア・ダニアンカフェ/A Danian Cafe」を訪れ、取っておいてもらったスープカレーを頂きながら、札幌出身のご夫婦が沖縄で店を開いた経緯など、いろいろ話を聞きました。

鶴瓶さんは、2015年の「美寿さらばんじ」に選ばれた比嘉さん(89歳)に、公園で会うことができました。北中城村では、厚生労働省の調査で平成17年度の女性の平均寿命(89.3歳)が日本一となったことを全国にPRしようと、80歳以上のミスコンテスト「美寿(ミス)きたなかぐすく」を、毎年開催しています。美寿(ミス)には毎年、「美寿がんじゅ」(元気)、「美寿さらばんじ」(真っ盛り)、「美寿ちむじゅらさ」(清き心)という3名が、選出されます。鶴瓶さんは、たまたま公園にいた中学生達と一緒に、比嘉さんに戦争の話などを聞きました。ミスと別れた後、鶴瓶さんは、空手着を着てロードバイクに跨った少年を見つけると、空手の形を披露してもらいました。今後は空手をやめて自転車に打ち込みたいと話す少年に、鶴瓶さんは、『空手も続けてくれよ』と。

鈴木さんは最後に、熱田地区の公民館で遊ぶ子供達を見かけ、声を掛けました。子供達に、熱田の好きな所を尋ねると、『公民館しかない』そうです(笑)。将来なりたい職業を聞くと、皆がプロ野球選手と答える中で、一人の少年が『三線でもいい』と。他の子が、『三線を取ってこいよ』と言うと、鈴木さんもぜひ聞きたいと、皆で一緒に少年の家に三線を取りに行きました。三線を持って、全員で再び公民館に戻ると、少年の上手な三線を聞かせてもらいました。鈴木さんが、『ビギンみたいだ』と褒めると、少年は『よく言われる』と(笑)

後編の再放送は、4月27日(月)、NHK総合第一で、午後2時05分から放送です。

 


番組内で紹介された 沖縄県北中城村の名物など

▲ページTOPへ