鶴瓶の家族に乾杯 | 滋賀県彦根市(菅田将暉さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年10月16日放送 おんな城主直虎SP 菅田将暉と滋賀県彦根市へ

旅のゲストは、俳優で歌手の菅田将暉(すだ まさき)さん。2009年に『仮面ライダーW』で、シリーズ最年少のライダーとして、テレビ初出演・初主演でデビュー。2013年には、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を始め、数々の映画賞を受賞し、2017年6月には『見たこともない景色』でCDデビュー。現在放送中のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、亡き井伊直親(亀之丞)の嫡男で、直虎が後見人を務めて育て上げ、家康の天下取りを支えて大出世を果たし、「徳川四天王」の一人に数えられた、”井伊直政”役を演じます。これまで、直政の幼少時代の”虎松”役を、子役の寺田心くんが演じてきましたが、9月24日放送の「第38話」より、いよいよ菅田さんが登場です。さっそく家康の下に仕えることになった虎松は、家康から養父である松下の性から断絶した井伊家の名を名乗ることを許され、”井伊万千代”と名を改めています。

菅田さんが、”家族に乾杯”に出演するのは、平成27年7月の放送で長崎県長崎市を旅して以来、2年ぶり2度目。前回は、当時出演していたNHK土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたかっ!』の原作者でモデルのさだまさしさんの故郷・長崎市を、”本物のちゃんぽん”を食べに訪れました。

今回の旅の舞台は、菅田さん演じる井伊直政ゆかりの地、滋賀県彦根市(ひこねし)です。彦根市といえば、市のマスコットキャラクター「ひこにゃん」が有名ですが、そのプロフィール、実は私、まったく知りませんでした・・・(汗)。ひこにゃんは、彦根藩の2代目藩主・井伊直孝に縁ある一匹の白猫がモデルで、被っている兜(かぶと)は、菅田さん演じる井伊直政が組織し、戦国最強の精鋭部隊と呼ばれた「井伊の赤備え」のうち、城主の兜がモデルだそうです。井伊直政は、関ヶ原の戦いとその後処理での功績が認められ、石田三成の旧領・近江国佐和山(現 彦根市)を拝領しました。彦根市のシンボル「彦根城」は、直政の長男・井伊直勝が1604年に着工し、直勝に代わって直政から井伊家の家督を継いだ、直勝の異母弟である井伊直孝の代の1604年に完成しました。直孝は、その後、秀忠・家光・家綱の三代にわたって将軍の執政となり、幕府政治確立に貢献しました。なお、当時のまま残っている彦根城の天守閣は、国宝にも指定され、彦根駅の駅前には、菅田さん演じる井伊直政の銅像が建っています。


ロケが行われたのは、平成29年8月26日(土)。なんと偶然にも、この日は井伊直虎の命日だそうで、菅田さんは何か因縁めいたものを感じつつ、旅をスタートさせます。彦根市京町にある外馬場公園で待ち合わせた鶴瓶さんと菅田さんは、近所の人から薦められ、井伊家ゆかりの「千代神社」訪ねます。すると宮司さんから、この神社では2か月に1度、鶴瓶さんの三番弟子の純瓶さんが中心となって、笑福亭一門が「千代神社寄席」という落語会を開いていると知らされ、ぜんぜん知らなかった鶴瓶さんはビックリ(笑)。

二人は、千代神社の境内で、明日が出産予定日と話すお腹の大きい、近くにある「蓮華寺」の娘さんと出会います。すると、小学生の息子が夏休みの自由研究で温めていたニワトリの卵から、昨日ヒナが孵ったと聞き、ヒナを見に家を訪ねることに。ヒナの名前を、鶴瓶にするか将暉にするかと相談していると、子供の提案は「ヤキトリ」とか(笑)。スタジオの小野アナウンサーによると、ロケの2日後に無事に赤ちゃんが生まれ、ヒナの名前は「鶴瓶」に決まったそうです。それを聞いた鶴瓶さん、『絶対に食うたらあかんぞ!』と(笑)。

ここでスタジオから、彦根市の魅力をビデオで紹介。彦根お城大使の大川さんが、菅田さんのデビュー曲『見たこともない景色』にちなんで、”彦根でしか見たこともない景色”を紹介してくれました。
 まずは、彦根のシンボル・彦根城でのオススメの光景、「ひこにゃん」。ひこにゃんは、毎日3回、彦根城に登場します。
 次は、子供たちも熱中する「カロム」(カルムとも)。カロムとは、指でパックを弾いて四隅の穴に入れていく、ビリヤードとオハジキを合せたようなゲーム。昭和の初めには全国で楽しまれていた遊びですが、今では何故か、彦根だけで楽しまれ続けています。
 最後は、荒神山で楽しめるハンググライダー。空の上から、目の前に広がる琵琶湖を眺める景色は、まさに絶景!。

ここからは、いよいよ一人旅。

菅田さんは、蓮華寺の門を出た所で、近くで定食の店「てるちゃん」を営んでいる女将さんと出会います。そこで、本日の定食”ひれかつ”を頂くことにした菅田さん。食事をしながら、女将さんの孫の小学生と戯れていると、ランドセルの色が黒と緑と聞き、見せてもらうことに。菅田さんのランドセルの色は、学校中でただ一人、青だったそうです。派手好きのお父さんから、『おまえ一番目立て』と言われて青色のランドセルを背負わされたそうで、とても嫌だったとか(笑)。

一方の鶴瓶さんは、琵琶湖の近くへとやってきました。住宅街をウロウロしていて出会ったのは、80歳になる四代目・善九郎さん。筑80年というお宅にお邪魔すると、立派な仏壇があり、手を合わせてさせてもらいます。子供のころは、家から海水パンツを穿いて、琵琶湖に泳ぎに行っていたとか。その近くの彦根港からは、「竹生島」(ちくぶしま)行きの観光船が出ていると聞き、竹生島に渡ってみたいと鶴瓶さん。7分後に船が出発すると聞いて、慌てて港に向かいますが、どうやら情報が間違っていた様で、港の人に聞くと、次の船は最終便の14時だそうです。そのうえ、竹生島には誰も住んでおらず、島にある神社や寺などで働いている人は、みな通いの人だそうです。無人島に家族を探しに行っても仕方ないと、断念する鶴瓶さんでした(笑)。

菅田さんは、街の人から井伊家の子孫にあたる井伊直岳(なおたけ)さんが「彦根城博物館」に居ると教えられ、訪ねてみることに。しかしこの日、井伊館長は生憎と留守で、会えませんでした。せっかくなので、学芸員の古幡さんに案内してもらい、博物館を見学させてもらうことに。井伊家三代・直澄の甲冑(かっちゅう)の頂部に付いているフサフサした毛は、「唐の頭」(からのかしら)と呼ばれるもので、チベットに生息するヤクの毛で作られているそうです。当時としては、唐(中国)から輸入された、たいへん貴重なものですが、家康から直政にプレゼントされ、以後、井伊家の家宝として受け継がれたものだと、教えてもらいました。
なお、残念ながらこの日会えなかった彦根井伊家 第十八代当主の直岳さんですが、後日スタッフが連絡を取ったところ、スタジオにビデオメッセージが届けられました。なんと直岳さん、この日は直虎の命日法要があって菅田さんに会えなかったそうです。菅田さんには、『大河ドラマを楽しく拝見しているので、頑張ってください』とのエールが送られました。

鶴瓶さんは、新たな出会いを求めて車で移動している時、たまたま信号待ちでふと横を見ると、民家に「蒔絵工房 Nakamura」と書かれた表札を見つけ、訪ねてみることに。そこは、仏壇蒔絵師の中川龍吉さん(伝統工芸士)のお宅でした。中川さんから、彦根仏壇を作る店が軒を並べる「七曲がりの仏壇街」があると教えられた鶴瓶さん、ついでに何処か食事の出来る場所を尋ねると、信号を曲がったところにあると教えられ、店名を聞くと中川さん、『Big Boy』と(笑)。せっかく彦根まで来た鶴瓶さん、『地元の、近江牛とか他にあるでしょ?』と突っ込むと、息子さんが、城下町にある近江牛バーガーの店を教えてくれました。

鶴瓶さんが食事に訪れたのは、近江バーガー(近江牛ハンバーガー)の「ルパン (LU・PAN)」。スタッフの分も合せて9個のハンバーガーを注文した鶴瓶さん、自分の店のメニューでも食べたことが無いと話すスタッフに見せびらかすように、美味しそうに近江牛ハンバーガーを頂きました(笑)。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、駅前の商店街。”本日の一杯”は、「ちゃんぽん亭総本家」で頂く、彦根の”ちゃんぽん”。長崎のちゃんぽんと違い、透明感のあるスープです。野菜を炒めずに、和風のダシで煮込むのが、その特徴。昭和30年代に生まれた和風のちゃんぽんが、彦根に「近江ちゃんぽん」として根付いたそうです。


次に菅田さん、地元の人に出会いたいと、城下町を訪ねます。すると道で、これから保育の勉強会に行くと話す、二人の大学生と出会います。学生時代は教員志望だった菅田さん、その勉強会に興味を持ち、一緒に連れて行ってもらうことに。勉強会が開催されていたのは、古民家を改装したギャラリー&カフェの「寺子屋」。オーナーの川添さんに案内してもらい、中を見学させてもらっていると、菅田さんは一枚の絵に魅せられてしまいます。続いて、勉強会の冒頭だけ参加させてもらった菅田さん、先生から話をふられると、『子供たちが自発的に取り組むようにしてあげるのが大事。俳優業も自己プロデュースなので、自分ならではの演技じゃないと』と語ります。すると、勉強会に参加していた大勢の学生さん達は、一生懸命ノートにその話をメモ。菅田さんが何をメモしているのかと覗くと、『(菅田さんのお父さんは)コンサルティングをやっていた』と・・・(笑)。

鶴瓶さんは、彦根仏壇の店が軒を連ねる「七曲がりの仏壇街」を訪ねます。周りは仏壇屋さんばかりですが、一軒の表具屋「木村フスマヤ」の店先で、ご主人を見かけ訪ねてみます。4代目と5代目のご主人に、仕事のことや店を継ぐことになった経緯など、話を聞きました。

次に鶴瓶さんが訪ねたのは、中川さんから教えてもらった彦根仏壇・仏具の大手、「永樂屋」。女性の店員さんに、なぜ彦根で仏壇が有名になったのかと尋ねると、井伊家の赤揃え(あかぞなえ)の鎧兜を作っていた職人達が、平和な時代になって仕事が無くなり、仏壇を作るようになったのが彦根仏壇の始まりだそうです。店の2階には、永樂屋さんオリジナルの立派な仏壇が飾られていました。それぞれ、七職(木地師、宮殿師、彫刻師、漆塗師、金箔押師、錺金具師、蒔絵師)の伝統工芸士による逸品です。女性店員さんは、急なロケにあがってしまい、どうしても七つの職種が全部思い出せません。そこで、社長の娘婿の河村さんに助けを求めると、河村さんも最後のひとつが何故か出てきません(汗)。でも、ようやく最後に金箔押師の名を想い出し、河村さんも鶴瓶さんもホッとしました(笑)。
 すると、そこに河村さんの親せきの、”かっちゃん”が訪ねて来てくれました。かっちゃんは、井伊家の足軽の末裔で、家に伝わる甲冑や古文書は、永樂屋に預かってもらっているそうです。そこで、その兜を拝見したいと鶴瓶さん。かっちゃんは、倉庫から出してきた兜を鶴瓶さんに被らせて、『ちょうど虫干しをしようと思っていたところ』と(笑)。素足を出して、鎧と兜を身に付けた鶴瓶さん、その場で自分を写してもらったスマホの画面を見て、『けっこう ええやん』とご満悦ですが、周囲のスタッフは引き笑い(笑)。しかしこの兜、立派な前立(まえだて)が付いていて、とても足軽の兜には見えません。小野アナウンサーによると、後日、菅田さんを案内してくれた彦根城博物館の武具・甲冑担当の学芸員・古幡さんに映像を見てもらったところ、200年くらい前の江戸末期の甲冑で、足軽隊をまとめる足軽頭か武将の物であろうとのことでした。

菅田さんは、ギャラリーで興味を抱いた絵を描いた画家の、吉田友幸さん(34)を訪ねることに。吉田さんは、彦根市の隣にある東近江市に住んでいますが、寺子屋のオーナーの川添さんが連絡を入れてくれていました。吉田さんの作業場は、お婆ちゃんの住んでいた家だそうで、絵の製作道具で散らかった家の中には、吉田さんの描いた絵が沢山飾られていました。そのうちの一枚、「梅の絵」を拝見した菅田さん、『とても想像させられる絵だ』と感心します。吉田さんは、『特に余白の部分を大きくとるのが好きだ』そうで、梅の枝が生けられていた壺も背景も要らないと、足し算・引き算をしながら描いているそうです。その話を聞いた菅田さん、『芝居でも、足すのは安心するけど、引くのは勇気がいる』と。菅田さんは、蜷川幸雄さんの舞台に出させてもらった時、とりあえずパワフルに身体を全部使って演じたところ、お客さんから『観ていて疲れる』と言われたそうです。それを蜷川さんに相談したら、『じゃぁ、ちょっと引いてみ』と言われて、出すところと引くところを決めて演じたら、評判が倍くらいに上がったと話す菅田さん、『倍はデカいですね』と吉田さん(笑)。鴨居の上には、昔お爺ちゃんが趣味で描いた、サバの”へしこ”の絵も飾られていて、『何でへしこを画いたんやって想像するだけで、一晩過ごせる』と吉田さん(笑)。とても意気投合した吉田さんと菅田さんは、連絡先を交換して別れたそうです。

再放送は、10月20日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


「ブラタモリ」でタモリさんが彦根を訪れ、鶴瓶さんとニアミス!?

12月9日(土)放送の「ブラタモリ」の舞台は、「彦根」。ここは、徳川家康が関ヶ原の戦いのあと、信頼する家臣・井伊家に与えて守らせたとっても重要な土地でもありました。でもどうして家康は、彦根をそんなに“イイ”って思ったんでしょうか?タモリさんが城下町をブラブラ歩いて、彦根の知られざる「すごさ」に迫りました!。

そして、タモリさんが最後に訪れた場所が、彦根仏壇の店が軒を連ねる「七曲がりの仏壇街」。彦根でなぜ仏壇が栄えたのか、その謎に迫ります。すると、先に鶴瓶さんが訪ねた表具屋「木村フスマヤ」の店先で、近江アナが『鶴瓶の家族に乾杯』のポスターを発見!。
 近江アナ  『鶴瓶さんのポスターがありますね』
 タモリさん 『家族に乾杯?』
 近江アナ  『鶴瓶さんもいらしたんですかね?この辺に・・・』
 タモリさん 『売り物の、偽の人間性を発揮しながら、偽善芸の極致を(笑)』『これを言うと怒るんですよ、(鶴瓶さんのモノマネで)「営業妨害やで」(笑)』

この、ブラタモリのロケで、タモリさんが彦根を訪れたのは10月4日(水)。鶴瓶さんが彦根を訪れたのは8月26日(土)で、番組の放送は10月16日(月)ですから、鶴瓶さんの撮影から約40日後、放送の約2週間前に、タモリさんが鶴瓶さんの足跡を辿ったことになります(笑)。

そして、タモリさんは、先に鶴瓶さんが訪ねた「永樂屋」に伺い、永樂屋の社長で彦根仏壇事業協同組合の理事長である宮川さんから、武具から仏壇に変わった経緯を教わりながら拝見したのは、例の”かっちゃん”家に伝わる鎧兜!(驚)。
 宮川社長  『先日、家族に乾杯の鶴瓶さんがお見えになって、これをかぶって行かれました』
 タモリさん 『あの頭に入りましたか?(笑)』『あの男、来ましたか~(笑)』

偶然にも、「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」のコラボが、正月の特番以外にも実現しましたよ!(笑)。

二人旅

彦根市の紹介ビデオ

鶴瓶さん

菅田さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 彦根市の名物など

【金仏壇】上置金仏壇 伝統工芸品 彦根仏壇

価格:864,000円
(2017/9/20 18:03時点)

▲ページTOPへ