鶴瓶の家族に乾杯 | 徳島県神山町(遠藤憲一さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年10月2日放送 朝ドラSP 遠藤憲一と徳島県神山町でぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の遠藤憲一(えんどう けんいち)さん。東京都出身の56歳。NHK大河ドラマ『真田丸』(2016年)では、”上杉景勝”役を演じていました。私的には、先日の番組で宮崎市を旅した勝村政信さんでもお馴染みの、米倉涼子さん主演『ドクターX ~外科医・大門未知子~』で、大学病院のNo.2にまで登りつめるも、上に弱く下には強い風見鶏気質から落日の憂き目にあう、”海老名敬”役の遠藤さんが馴染み深いです(笑)。この番組の放送日である10月2日にスタートした、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』では、主人公のヒロイン”藤岡てん”(葵わかなさん)の父親で、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」当主である”藤岡儀兵衛”役を演じています。儀兵衛は周囲の人望は厚いのですが頑固者で、周囲からは「ギョロメの鬼さん」というあだ名を付けられています(笑)。ちなみに、”わろてんか”の語り手(ナレーション)は、語り初挑戦の小野文恵アナウンサーです!。

旅の舞台は、徳島県名西郡神山町(かみやまちょう)。徳島県の中ほどに位置する、人口5千人ほどの山間の町ですが、芸術家を招聘する「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」事業や、光ファイバー網による地域情報化の推進など、先進的な取り組みが全国の自治体から注目を集めています。農業では、「すだち」の生産量が日本一。最近では、「かかし夢街道」と名付けられた道路沿いに飾られた、案山子(カカシ)のオブジェが大人気。ところが、今回の旅には、何の目的も無いんだそうです(汗)。遠藤さんが、『鶴瓶さんの出たとこ勝負の番組なので、自分にとって縁もゆかりも無い場所に連れて行ってください』とスタッフに話したら、神山町になったんだとか・・・。


ロケが行われたのは、平成29年8月2日(水)。徳島県神山町の神領地区にある山沿いの道で、それぞれロケバスを降りた、遠藤さんと鶴瓶さん。周囲には棚田が広がり、農家がポツリポツリとある山村で、人っ子ひとり見当たりません(汗)。旅の前途に不安いっぱいの遠藤さんは、『雑談が一番苦手なんで、5年前から鶴瓶さんの番組は絶対に出ちゃいけないと言ってきたのに』と、ブツブツ・・・(笑)。一方の鶴瓶さん、『何故ここで旅をするのか意味が分からない』『家族に乾杯史上、レベル5の難易度ですねぇ』と、こちらも不安げ(笑)。

ところが、遠藤さんに会う前から、一軒の農家の軒下で休憩中のお父さんを見つけた鶴瓶さん、待ち合わせている遠藤さんを放っておいて、さっそく話しかけます(汗)。この日は、山間とはいえ猛暑日の暑さで、庭木の手入れをしていた鍛治さんは汗だくだく。そこに遠藤さんも合流。軽トラで通りがかった隣の奥さんや、帰ってきた鍛治さんの奥さんらと話していると、また一台の軽トラがやってきました。車を止めて話を聞くと、これから山の畑にすだちを見に行くという、すだち農家の岡山さんご夫婦。すだちが大好きという鶴瓶さんは、すだち畑を見せてもらいたいと、一緒に付いて行くことに。

岡山さんの所では、約3トンのすだちを生産しているそうです。収穫は、8月26日頃から。既に剪定は終わり、この日はすだちの状態をチェックしに畑にやってきました。話を聞くと、岡山さんはすだちの畑仕事がない冬の間は、三好市にある徳島県指定の有形文化財「阿佐家住宅」の屋根など、茅葺(かやぶき)の屋根を葺くカヤを収穫する仕事をしているそうで、せっかくだからと二人は、そのカヤを貯蔵している倉庫を見せてもらうことに。こんな山村で、せっかく捕まえた村人を離してなるものかと、次から次へと話題を振って案内してもらう鶴瓶さんでした(笑)。案の定、二人がカヤを見ている間も、岡山さんは次にどこに案内したらいいかと思案げ。『近くに”かま屋”という食堂があるから案内しましょうか?』と提案してもらいましたが、奥さんが”道の駅”に買物に行ったと聞いた鶴瓶さん、自分たちも道の駅に行ってみたいと案内してもらうことに。

ここでスタジオから、神山町の魅力をビデオ紹介。こわおもてが魅力の遠藤さんですが、神山町には、遠藤さんよりも怖いものがあるそうです(汗)。

まず、暗い校舎の廊下を、チェーンソーを持って歩き回る二人の影・・・。実は、城西高等学校神山分校に通う女子高生の「森林女子」、神山町の木のすばらしさをPRしています。彼女達が作るキーホルダーが商品化され、大人気だそうで、遠藤さんの顔がデザインされたキーホルダーを作ってプレゼントしてくれました(笑)。
 次に紹介された怖い場所は、四国八十八ヶ所霊場の第12番札所の「焼山寺」。怖いのは、寺へと続く遍路道。避けては通れない、お遍路さんが転がると言われるほど険しい上り坂の道は、「遍路ころがし」と呼ばれています。
 最後の怖いものは、川の近くで生活する人々にとっては欠かせない、「こんにゃく橋」。木の板が一枚渡されただけの”こんにゃく橋”の幅は40センチ、渡ると上下にぐにゃぐにゃと撓り、川に落ちてしまいそうで、とても怖い(汗)。ようやく渡り切った女子高生は、『まだ遠藤さんの方がましや』と(笑)。

道の駅「温泉の里神山」を訪ねた、鶴瓶さんと遠藤さん。そこで、色や形の変わったナスビを見つけると、たまたま居合わせた大阪から初盆で帰省していた人が、生産者の森本さんを知っていると、案内してくれることに。『すぐそこ』と言われた二人は、車で後を付いていきますが、森の中の狭い山道を、長いこと山奥まで登って、ようやく一軒の農家に辿り着きました。田舎での”すぐそこ”という距離感に、呆れかえった鶴瓶さんでした(笑)。

森本さんから、近所に北海道から移住してきた「ヤマンバ」が住んでいると聞いた鶴瓶さん、どんな女性が鎌を持って襲ってくるのかと、興味津々で案内してもらうことに。KATALOG GUEST HOUSE「山姥(やまんば)」を訪ねると、「こうぼう山姥」の北海道出身の女性は留守でしたが、東京から移住してきたという若くて美人の山田さんが居て、話を聞くことができました。とても細くてスマートな山田さんですが、糖質制限をしていて、お米が食べられないんだとか。そこで森本さんが、友達が獲った70kgもあるシカを持って来てあげたら、そのシカを自分で捌いて食べたそうです。『最高においしかった』と、めちゃ美人なのに、まさにヤマンバ!(笑)。

ここで、二人は別れることに。一人旅になった遠藤さんは、せっかく縁もゆかりも無い土地に来たので、これまでやったことが無い人生初体験をしてみたいと思い立ち、まずは人生初の屋外バーベキューをしてみたいと、山姥で相談します。すると、道の駅の近くに、オーナーが全部手作りで営んでいるキャンプ場があると教えられ、訪ねてみることに。「コットンフィールドキャンプ場」に到着し、まずは受付でオーナーの森さんに相談すると、お客さんも喜ぶでしょうと、快く入場を許してもらえました。ちょうど川沿いでは、淡路島と徳島市内から33人で来たという「中西呉服店」の社員の皆さんが、バーベキューを楽しんでおり、遠藤さんも飛び入り参加させてもらうことに。グリルで肉を焼かせてもらったり、テーブルに座って皆で焼肉を頂いたりと、人生初のバーベキューを堪能した遠藤さん。自分から話すのは苦手な遠藤さんは、『質問コーナーをしよう!』と提案し、皆さんから質問を受けて会話を弾ませようという手段に・・・(笑)。

一方の鶴瓶さんは、神山町の中でもすだち栽培が盛んな、鬼籠野(おろの)地区を訪ねてみます。何の当てもなく、軽トラが停まっていた一軒の農家を訪ねると、人の好さそうな小林さんが出てきてくれて、すだちの木の剪定の方法などを教えてくれました。でも、すだちのことは”タカハシさん”が一番詳しいからと、また『すぐ近く』というタカハシさんの家を紹介されます。しかし案の定、鶴瓶さんとスタッフ一同が、炎天下の猛暑日、熱中症で倒れそうになるほど歩き回りますが、すぐ近くと聞いたタカハシさんの家にはなかなか辿り着けず・・・(汗)。鶴瓶さんは、目印の交差点付近にあった「赤井飲食店」を訪ね、奥さんに『すだち農家で有名なタカハシさんのお宅は何処か』と尋ねると、毎年のようにテレビが取材しに来ているのは”橋本さん”とのこと。高橋さんというお宅もあるけど、まだ山の方に登って行った所と教えられた鶴瓶さん、もう登るのはイヤだと、”橋本さん”を訪ねることに(笑)。実は、先にタカハシさんを紹介してくれた小林さん、橋本さんのことを間違えて紹介してしまったそうです(汗)。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 おじゃましたのは、山の麓にある一軒のお宅。このお宅のお母さんに作っていただいたのが、この辺りで昔から食べられている”本日の一杯”、「そば米汁」。”そば米”とは、ソバの実のこと。それを、地元の野菜などと一緒に煮込んだものです。もともとは、貧しい時代に毎日のように食べられた雑穀ですが、今では子供や孫たちが集まった時に振る舞われる、懐かしい地元のご馳走です。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「Emotion」(by Varttina)でした。

人生初のバーベキューを楽しんだ遠藤さん、次はなんと、『紙ヒコーキを飛ばしたい』と言い出します。新宿の高層マンションに住んでいる遠藤さん、常日頃ベランダから外を眺めていると、『ここから紙ヒコーキを飛ばしたら気持ちいいだろうな~』と思ってしまうそうで、せっかく田舎に来たのだから、人に気兼ねなく紙ヒコーキを飛ばしたいと、飛ばせる場所を探すことに。まず、車の中から見つけた食堂「まつうら」を訪ね、この辺りに紙ヒコーキを飛ばせるような、前方に障害物が無い、見晴らしのいい土手や絶壁などの高台が無いかと尋ねてみますが、ご主人には思いつきません。しかし諦めきれない遠藤さん、車で町内を走り回り、ついに鮎食川に架かる「第二大埜地橋」を見つけます。ちょうど橋の下では、兄妹の佐藤さんと栗岡さん一家が、川遊びをしています。遠藤さんは、橋の上から飛ばした紙ヒコーキを、お父さんに下で拾ってもらうことに(笑)。また、子供たちとは一緒に、紙ヒコーキを折って、飛ばしっこをしようと提案。

しかし遠藤さん、紙ヒコーキを作るための紙を持っていません。ちょうど、ロケ隊のディレクターが適当な大きさの紙を持っていたので、それを使わせてもらおうと思ったら、『自分で調達しに行くんですよ』と、叱られてしまったそうです(笑)。仕方なく、今度は文房具屋を探していると、事務所らしき古民家を発見。”ものさす”と書かれた看板が気になり訪ねてみると、そこは代々木にあるWeb制作会社「株式会社 モノサス」の”神山サテライトオフィス”で、遠藤さんは、A3とA4サイズのプリント用紙を貰うことが出来ました。オフィスに居た6名の社員の皆さんは、首都圏をはじめ全国各地から集まってきた人達ですが、それぞれが古民家を借りて神山町に移住し、ここで仕事をしているそうです。田舎での生活ぶりを聞くと、男性社員の浅田さんは、山奥に住んでいて水は沢から引いているそうですが、冬に沢の水が凍ってしまい、数日間水が使えず困ったそうです(汗)。女性の澤田さんは、薪風呂なのでお風呂が湧くまでに冬だと1時間半もかかってしまい大変と(笑)。

鶴瓶さんは、教えてもらったすだち農家の橋本さんのお宅を訪ねます。すると橋本さん、85歳になるそうですが、10トンものすだちを栽培していて、町のあちこちで見かけたポスターのモデルにもなっている、とても有名な方でした。橋本さんの畑には、樹齢200年といわれる「すだちの古木」があり、今でもすだちの実が採れるそうです。スタジオに届けられたその実を手に取った鶴瓶さん、200年の香りがすると、搾り汁を一生懸命顔に擂り込みました(笑)。

紙を手に入れ河原に戻った遠藤さん、子供たちと一緒に、紙ヒコーキ作りに熱中します。そこに、お爺さんも合流。二人して、炎天下で汗だくになりながら、子供らをほったらかしにして、それぞれ紙ヒコーキの折り方を自慢しあいます。お爺さんは距離での勝負を提案しますが、遠藤さんは滞空時間で勝負と(笑)。いよいよ橋の上から、皆で紙ヒコーキの飛ばし合い!。子供たちが飛ばした紙ヒコーキの滞空時間は、4秒から8秒ほど。遠藤さんの紙ヒコーキはというと、飛ぶと言うよりはヨタヨタと風に巻かれながら、11秒。最後、お爺さんの紙ヒコーキは、スゥーと見事に飛んでいきましたが、滞空時間は10秒。しかし、一番美しく遠くまで飛んで、遠藤さんの完敗です(笑)。

一方の鶴瓶さん、車を走らせていると、山里で「森本印刷」という看板を見つけ、こんなところで商売になるのかと気になり、車を降りてみることに。すると隣には、趣のある小料理屋の「多に川」があり、ちょうど店から出てきたお客さんに声をかけられた鶴瓶さん。話を聞くと、俳句の吟行で、徳島市内から60人もで出掛けて来ているそうです。せっかくだからと、25周年を迎えた「青海波俳句会」の熟女の面々が控える大広間を突撃訪問した鶴瓶さん、盛大な歓迎を受けることに(笑)。そうこうしている間に、俳句歴70年という男性が、『神山に 来てはねつるべ 楽しめる』と詠んでくれ、大そう喜ぶ鶴瓶さんでした。

再放送は、10月6日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

神山町の紹介ビデオ

鶴瓶さん

遠藤さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 神山町の名物など

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