鶴瓶の家族に乾杯 | 新潟県津南町(片桐仁さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成30年10月15日放送 縄文アートSP!片桐仁と新潟県津南町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、お笑いタレントで俳優、彫刻家という多才な顔を持つ、片桐仁(かたぎり じん)さん。埼玉県宮代町出身の44歳。多摩美術大学生時代に、小林賢太郎さんと一緒にお笑いコンビ「ラーメンズ」を結成しますが、現在は俳優としての仕事がメインで、多彩な趣味を活かした粘土細工の作品展を開いたり、粘土やガンプラ(ガンダムのプラモデル)といった書籍の出版や雑誌の連載も多数あります。連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(2010年)では、貧乏神という奇怪な役で、お茶の間に衝撃を与えました。

片桐さんが選んだ旅の舞台は、新潟県の内陸の南西部にある、津南町(つなんまち)。新潟県の十日町や湯沢町と、長野県の最北部にある栄村との間に位置する豪雪地帯で、雪解け水を生かした「魚沼産コシヒカリ」が特産。平家の落人の里と言い伝えられる「秋山郷」や、その結東集落と見倉集落を結ぶ吊り橋「見倉橋」など、数多くの観光名所がありますが、この夏の時期の名物と言えば「ひまわり畑」。最初は一人の農業青年の遊び心で始まったそうですが、今ではなんと4ヘクタールもの畑に50万本のひまわりが咲き誇り、毎年7万人もの観光客が訪れる、新潟県の夏の一大イベントにもなっています。鶴瓶さんはインスタグラムに、”ひまわり迷路”にチャレンジした動画をアップしていますが、みごと迷子になった様です(笑)。

また、苗場山麓ジオパーク内にある津南町は、「火焔型土器」の宝庫。堂平遺跡から出土した、国の重要文化財にも指定されている火焔型土器は、大英博物館に展示されています。実は片桐さん、粘土やマンガ以外にも、縄文土器など縄文時代に関するものが大好きだそうで、この火焔型土器が、今回の旅の目的ではないでしょうか?(汗)。片桐さんが尊敬し、長男の名前を同じ”太郎”にしたという岡本太郎氏も、縄文に魅せられた一人です。東京国立博物館の一室で、火焔型土器を偶然見つけた岡本氏は、「なんだこれは!」と叫び、大そう驚いたとか。


ロケが行われたのは、平成30年8月7日(火)。片桐さんは、縄文時代の縄文土器や土偶が好きで、縄文時代を代表する火焔型土器が出土した場所を訪ねたいと、津南町を旅先に選んだそうです(^^)v。

さっそく鶴瓶さんと待ち合わせをした、田んぼの中にある火焔土器の出土跡、「堂平遺跡」を訪れた片桐さん。縄文土器は縄の跡が特徴なのに、火焔型土器にはその縄の跡が無いのが特徴と、博学を披露してくれました。信濃川流域で数多く出土している火焔型土器は、その炎のような形から命名されました。

津南町歴史民俗資料館

ゲストの片桐さんが、地元の縄文土器の資料館に行ってみたいと言うので、あまり気乗りしない鶴瓶さんですが、一応ゲストを立てて、近所のおばさんに教えてもらい、「津南町歴史民俗資料館」を訪ねることに。庭で施設の手入れをしていた山田さんに出会った二人は、まずは「旧桑原家」を案内していただきました。およそ220年前に建てられた茅葺き民家で、町の文化財に指定されているそうです。続いて、資料館に展示されていた大量の縄文土器や、隣接する収蔵庫にある古民具などを見せてもらった二人ですが、気になる物を見つけて山田さんに尋ねても、山田さんは施設で働き始めてまだ1ヶ月だそうで、『よく分からない』との返事が・・・(汗)。そもそも、土器や古民具にあまり興味のない鶴瓶さん、それより山田さんが若かりしき頃、『森進一の「冬の旅」に触発されて、広島から旅に出て、たまたま十日町の雪まつりを訪れた時に、キレイな着物を着た今の奥さんと出会った』という馴初め話に、興味津々の様です(笑)。

ここでスタジオから、片桐さんのミステリアスな作品にも負けない、町のアートな魅力を紹介!。紹介してくれるのは、津南町観光協会の内山さん。縄文土器の中から現れた、縄文人の夫婦に、そのアートを見せてあげるようです(笑)。
 まずは、3年に1度の夏に開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。町の至るところにある作品は、会期が終わった後も見ることができます。さらに、「食」までもアートに!?。上郷クローブ座レストラン「北越雪譜」では、地元の女性達がパフォーマンスを織り交ぜながら、料理を提供してくれます。
 続いては、50万本のアート、「ヒマワリ畑」。見頃は7月下旬~8月上旬。まさに自然が作りだしたアート作品です。ここで注目を浴びているのが、「ひまわりウエディング」。新潟の専門学校生のプロデュースの下、無料で行われているそうです。
 最後、縄文人の夫婦は、なんと現代に出土した縄文土器を持って、縄文時代に帰ってしまいました!。『なんのことや?』と鶴瓶さん。しかし片桐さん曰く、『現代から土器を持ち帰った縄文人が、1万年前にその土器を作ったことになるという、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的なオチですね!』と(笑)。

竪穴式住居続いて二人は、縄文時代の竪穴住居などが展示されているという、津南町農と縄文の体験実習館「なじょもん」を訪れます。ここでも、大量に展示されているホンモノの火焔型土器を目の当たりにした片桐さんは、さらに素手で触らせてもらう事も出来て、大満足。また、案内してくれた学芸員の今井さんは、この道10年だそうで、『火焔型土器もお鍋です』と詳しく教えてくれて、史民俗資料館の山田さんとは大違い(笑)。しかし、暫くすると鶴瓶さんは、『ブラタモリと一緒になったみたいや』と、いささか退屈気味・・・(汗)。もうここで、片桐さんとは別れること!。

石落し一人「なじょもん」に残された片桐さんですが、案内してくれた今井さんとなら、『あと2~3時間は話していられますね』と。しかし、番組的にはそうもいかず・・・(汗)。土器の次に片桐さんが興味を示したのは、なんと「虫」。せっかく森に囲まれた津南町にやってきたので、カブトムシやクワガタを捕まえて帰りたいそうです(笑)。偶然にも、なじょもんの職員に虫に詳しい方が居るそうなのですが、生憎とトレッキングルートの開拓をしに、外に出てしまっているそうです。そこで片桐さん、今井さんに案内してもらい、虫に詳しい中澤さんが作業している「津南見玉公園」に行ってみることに。そこには、中津川の岸に聳えたつ、「石落し」と呼ばれる観光名所があります。音を立てて石が落ちるために、その名が付いたとか。さて、そこで出会った中澤さん、片桐さん手作りのスマホケースを見て、すぐにキンカメムシと分かるあたり、ただ者ではなさそうです(笑)。

津南町の住宅の壁のデザイン一方の鶴瓶さん、多くの民家の屋根下にある、白壁に木の横板が張ってある造りが気になり、道で出会った女性に尋ねてみることに。すると、その半戸さん、このお宅は農協の組合長をしている宮澤さんのお宅だから寄ってあげて下さいと、玄関を勝手に開けて奥さんを呼び出します(汗)。しかし中澤さんの奥さんも、鶴瓶さんが気になっている家の造りのことは、昔からのことなので分からないそうです(笑)。小野アナウンサーによると、この地域の伝統的な家のデザインだとか。家の造りはさて置き、なんと中澤さんのお宅は4世代8人家族暮らしだそうで、まさに番組的にうってつけ(笑)。さっそく家に上がり込んだ鶴瓶さんは、お婆ちゃんが寝ている部屋におしかけ、ちょうど千葉から遊びに来ていた長女の子(孫)ら3人も加えて、賑やかな暮らしぶりについて話を聞くことができました!。

片桐さんは、中澤さんに案内してもらい、公園の森を歩きながら虫を探すことに。すると、さほど労せずして、ミヤマクワガタを次々と見つけることができて、大喜び!。しかし、木に留まっていた一匹は、捕まえようとした瞬間、木からポトッと藪の中に落ちて、見えなくなってしまいました。片桐さんによると、『虫って危険を感じると、わざと力を抜いて落ちて、死んだふりをして逃げるんですよぉ』とのこと。さすが~(笑)。しかし中澤さんは、カブトムシやクワガタよりガ(蛾)に興味があるらしく、理由を尋ねると、『ガは、チョウより顔がカワイイ』からだそうです(汗)。

そこで片桐さん、中澤さんのお宅に伺い、蛾のコレクションを見せてもらうことに。居間で、倉庫から出してきてくれた大きなドイツ箱(=ドイツ型標本箱)を見せてもらった片桐さん、そのキレイさに驚かされます。飾られていたうちの一匹、大きく緑色をしたオオミズアオに気が付いた片桐さん、以前に大きなアオムシを捕まえて飼っていたら、翌春にはこの成虫に羽化したそうです。たまたま実家に手伝いに戻っていた妹さんにも標本を見せて話を聞きますが、『私はまったく蛾に興味がないから』と誠にそっけなく、『これが飛んでいると、まるでスズメバチの様で、羽音も大きくて・・・』と、一生懸命に蛾の魅力を説明する二人も、完全に拍子抜け(笑)。

鶴瓶さんは、おいしいご飯が食べられる店として中澤さんのお宅で教えてもらった、「じょんのき」を訪れます。しかし、もうすでに昼の営業時間は終わり、準備中の札が(汗)。しかし鶴瓶さん、店におしかけ、店主ご夫婦を捕まえて話を聞きながら、『もっと早く来たらよかったなぁ』とポツリ・・・。『時間はあるんですか?』と気を遣うご主人に、『いや要らないです。それすると、あの人は閉まっている店に来ておいて、無理やりなんか作ってもらったって、炎上すんのや』と鶴瓶さん。しかし、ブツブツと、まだ食べたそうな雰囲気をにおわせます。気を利かせたご主人が、『釜飯の白米と素そばでよければ・・・』と提案すると、『あぁ、それや!』と鶴瓶さん。炎上確定です!(笑)。

津南町の本日の一杯、カツ丼ここでちょっと一息、新潟県津南町の「家族に一杯」の時間です。
 今日訪ねたのは、地元の人が長年愛してやまないお店、「たからや」。本日の一杯は、この店の名物、「大名かつ丼」(900円)です。こだわりは、地元の特産品の豚肉。とても柔らかくて美味しいそうです。甘じょっぱいタレも、人気の秘密。お父さんの代から継ぎ足しで使っているタレは、味を濃くして美味しさを引き出すように仕上げているそうです。今年の7月に亡くなってしまったお父さんの店を引き継ぎ、細く長くでもいいから味を守っていきたいと、ご主人。みんなに愛されるカツ丼、これからも頼みますね!。

土器と虫を堪能した片桐さん、次は職人さんに会ってみたいと中澤さんに相談すると、一緒にトレッキングルートの開拓作業をしていた吉楽さんが、『モリクラフトは?』と教えてくれました。木彫をしながら、森の中で喫茶店も開いているそうです。そこで片桐さん、モリクラフトを訪れようと町中を歩き出すと、編み笠を被って大きな木の剪定作業をしている植木屋さんを見つけ、声を掛けてみます。親子で造園業を営む渡辺さんは、なんと偶然にもモリクラフトの山田さん友達だそうです。そこで片桐さん、今から行っても店が開いているかどうか、渡辺さんに電話で確認してもらうことに。なんと、ぶっつけ本番旅のはずなのに・・・(汗)。せっかくの縁だからと、渡辺さんが軽トラで、森の中まで案内してくれました。

モリクラフトの建物は、山田さんの作業場兼ギャラリー、そして喫茶店として使っていて、ここには住んでいないそうですが、とても大きくておしゃれな佇まい。なんと、建物も中の家具も、すべて手作りだそうです(驚)。27歳でサラリーマンから木工職人に転職し、3年かかりで木工作りの片手間に、この大きな家を自分ひとりで建てたとか。建物の中と、山田さんの作った作品の数々を拝見した片桐さん、美術大学の版画学科出身の血が騒ぎ、木製スプーンを電動ヤスリで作る作業を体験させて貰います。初めてにしては、とても器用にスプーンを仕上げた片桐さん。それを横で見ていた山田さんは、『うまいですねぇ~、驚異的ですよ』と褒めてくれ、片桐さんはとても嬉しそう(笑)。

じょんのき」で、炊き立ての釜めしのご飯を頂いた鶴瓶さん、とても美味しいコシヒカリに大満足の様子。ご飯が炊けるまでの間、奥さんから話を聞いていた鶴瓶さん、店で出しているお米を作っているお爺ちゃんがとても男前で、お婆ちゃんはとても面白くて楽しい人と聞き、ぜひ会ってみたいとお願いすると、奥さんに実家まで案内してもらえることに。裏の畑で、夫婦揃って仲良くモロヘイヤを収穫していたお爺ちゃんは、噂に違わずめちゃめちゃイケメンで、鶴瓶さんもビックリ。奥さんからお惚気話を聞きながら、楽しい時間を過ごしました。

山田さんから、奥さんは別な仕事をしていて、そろそろ仕事が終わる時間と聞いた片桐さん、奥さんにもここに来てもらって会いたいとお願いします。すると山田さん、なぜか渋々奥さんに電話すると、電話に出た奥さんから、めちゃめちゃイヤミを言われてしまいます(汗)。とは言え、ちゃんと片桐さんに会いに来てくれた奥さんは、とてもチャーミングで楽しい方。『男のロマンは女のフマン』と、自己世界を愛してやまないご主人に対して、こんな所には住めないと奥さん。『虫がすごいし、蚊は来るし、風呂ないし・・・』と言うので、『もう一軒建てますよ』とご主人。すると奥さんは、『何言ってるの、一人で住めばいいのよ!』と(汗)。『結婚して子供もいたのに、仕事を辞めて3年間も無収入で、私の貯金まで使い果たし、借金までして』と、不満タラタラ・・・。『一家の長たる者、”どんなことがあろうとも俺が家族を食わしていんだ”ぐらいの気はあるんだろうなと、思い込んでいた自分が間違いだった』と奥さんが言うと、『いや、気はあった』とご主人(笑)。『でも、愛情あってこそですよね!。”家族に乾杯”って番組なんで・・・』と、間を取り持つ片桐さん。この遣り取りがテレビに映ると気づいた奥さんは、『4月と5月のころは、とっても色とりどりの緑がキレイで、自分が住むとなったら話は別ですが、他人だと思えばとても素敵なところです』と(笑)。こうして言い合っても、一度もケンカはしたことが無いという、とてもステキなご夫婦でした!。

再放送は、10月19日(金)午前0時55分~午前2時10分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。


二人旅

津南町のアートな魅力を紹介

鶴瓶さん

片桐さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 津南町の名物など

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