鶴瓶の家族に乾杯 | 岡山県美作市(市村正親さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和2年3月23日(月)放送 まさかの連続!? 市村正親と岡山県美作市ぶっつけ本番旅!

旅のゲストは、俳優の 市村正親(いちむら まさちか)さん。埼玉県川越市出身の71歳。舞台芸術学院を卒業後、後に二代目水戸黄門役で人気を博した西村晃さんの付き人を3年間務め、24歳の時に受けた劇団四季のオーディションに合格、翌年に劇団員となります。高い演技力が認められ、『オペラ座の怪人』で主役を演じるなど、1980年代には劇団四季を代表する看板俳優となりますが、1990年に劇団を退団。退団後は、舞台だけに留まらず、テレビドラマやナレーション、映画など幅広く活躍の場を広げ、エンターテナーとしての魅力をお茶の間にまで届けました。2019年10月からスタートした人気TVドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の第6シリーズでは、ポルトガル語を操りダンスが上手な東帝大学病院副院長、ニコラス・丹下役を演じていました。また、映画『テルマエ・ロマエ』でのハドリアヌス役など、シリアスな役柄ながら笑いも誘えるキャラクター作りの絶妙な演技力は、市村さんならでは(笑)。市村さんが”家族に乾杯”に出演するのは、今回で2度目。前回は、平成27年(2015年)7月の放送で、ちょうど現在放送中の大河ドラマで舞台になっている岐阜県美濃市を、手漉き和紙と大好物の鮎を求めて旅しました。

今回の旅の舞台は、岡山県の北東端、県北部が属した吉備の美作国でも最も東側に位置し、北側は鳥取県と東側は兵庫県に接する、美作市(みまさかし)。2005年(平成17年)に、勝田郡勝田町と英田郡美作町・大原町・作東町・英田町・東粟倉村の5町1村が合併して、新たに誕生した市です。女子サッカーチーム「岡山湯郷Belle」(ゆのごうベル)の本拠地で、過去にはF1レースも開催されたことがある「岡山国際サーキット」等があります。美作国の名物B級グルメとして有名なのが、岡山のご当地グルメでもある「津山ホルモンうどん」や、「蒜山(ひるぜん)焼きそば」。市村さんは、焼きそばが大好物だそうなので、ひょっとして今回は、”焼きそば”が旅の目的では?(笑)。もう少し真面目に予想すると(汗)、美作市は、宮本武蔵の生誕地といわれ「武蔵の里」とも呼ばれています。なんと市内には、智頭急行智頭線の「宮本武蔵駅」があるとか!。市村さんは、2020年5月公開予定の映画『燃えよ剣』で、医者の本田覚庵役を演じますが、原作は司馬遼太郎の人気小説で、土方歳三の生涯を描いた同名作品。司馬遼太郎の代表作と言えば、『宮本武蔵』も有名。そんな宮本武蔵繋がりでの、美作市訪問だったりして?(笑)。

目撃情報にると、鶴瓶さんは美作三湯・湯郷温泉「季譜の里」を訪れたそうです。昨年5月にNHK BS1で放送された『元気すぎる70歳 市村正親の秘密』では、両手放しのY字バランスを披露した市村さん。今回は、どんな元気な姿を見せてくれるのか、とても楽しみです(笑)。


うめぼし公園ロケが行われたのは、2月16日(日)。『美作には古くから芝居小屋がある』という噂を聞いた市村さん、是非その芝居小屋に行ってみたいと、美作市を旅先に選んだそうです…(汗)。日本一と言うことは世界一でもあろう(笑)、巨大なうめぼしのオブジェが置かれた「うめぼし公園」(鷺湯公園)で待ち合わせた、鶴瓶さんと市村さん。美作国は梅の特産地で、美作市でも東粟倉地区を中心に梅の栽培が盛んに行われ、”市の木”は梅だそうです。そして、美作地方に古くから言い伝わるのが、「三歩(さんぶ)太郎」という巨人伝説。大蛇にもらった玉をなめて育った太郎が、雲をも突き抜ける大男となり、京の都まで三歩で歩いたとか(汗)。その三歩太郎が食べていたお弁当に入っていた梅干しこそが、この巨大オブジェのモチーフだそうです。でも、いくら太郎が巨人に成長したからと言って、梅までが巨大化するというのは…(笑)。

さっそく、市村さんの聞いた芝居小屋を探そうと歩き出した二人ですが、スタッフから『そっちは行き止まりです』と声を掛けられたのに、家があるからと、勝手に施設の敷地に立ち入る鶴瓶さん(汗)。そこは、美作市の上下水道課の施設で、玄関で出会った職員の丸山さんに芝居小屋のことについて尋ねると、旧作東町の粟井地区にあると聞いたことがあると教えてくれました。

街の通りに出た鶴瓶さんと市村さん、通りの角にあった酒屋「赤堀商店」の店先で、店主の赤堀さんと息子さんに出会います。”家族に乾杯”の収録と伝えると、おじいちゃんやお孫さん達も店に出てきてくれて、ご家族の暮らしぶりについて話を聞くことができました。芝居小屋について尋ねると、この辺りは「湯郷温泉」の温泉街なので、以前はストリップ劇場が何軒かあったようです(笑)。芝居小屋もあったのですが、その後そこもストリップ劇場になり、今は民宿「大黒や」を営んでいるそうです。

二人は、直ぐ近くという大黒やを目指して再び歩き始めますが、路地でこちらを避けるように不審な動きをする、男女が乗った車を見つけます。鶴瓶さんは『不倫じゃないか?』と勘繰りますが、気になった市村さんは車を追いかけて、運転をしていた男性に声を掛けます(汗)。二人は、不倫関係などでは全くなく、松浦さん父娘(笑)。娘さんは高校で演劇部に入っているそうですが、市村さんのことを知らず、ショックを受けます…。お父さんから、『奥さん(篠原涼子さん)のことは言ってました』と助け舟を出され、『そうか、そっちだね』と、変に納得する市村さんでした(笑)。

ここでスタジオから、美作市の魅力をビデオ紹介。小野アナウンサーによると、美作(みまさか)には、『まさか!?』と思ってしまう様な場所があるそうです!(笑)。
 湯郷温泉にある日帰り温泉施設の「村湯・療養湯」。中に入ると、施設は右の「村湯」と左の「療養湯」に分かれていて、『まさか!?』と思ったその通り、「村湯」には地域の人しか入ることが出来ません(笑)。地域のコミュニケーションの場として作られた温泉です。でも大丈夫、療養湯の方は誰でも入ることが出来るそうですよ(大人600円)。
 次は、「岡山国際サーキット」。GTレースの開幕戦や、過去にはF1も開催されたことがある自動車レースの聖地ですが、よく見ると『まさか!?』、一般車が走っている!、軽自動車まで!?。ここでは自分の車で体験走行ができるんだそうです。
 続いては、『まさか!?』の「宮本武蔵駅」。美作市は、二刀流で有名な剣豪・宮本武蔵が幼少期を過ごした場所。武蔵ゆかりの地として、「武蔵の里」とも呼ばれています。武蔵は、地元の神社で宮司が二本のバチで太鼓を打つ姿を見て、二刀流のヒントを得たと伝えられています。

大黒やを目指して温泉街へと続く路地に入ってきた、鶴瓶さんと市村さん。しかし、また道で出会った黒住さんに話し掛け、大黒やに着くのは何時になることやら…(汗)。黒住さんに誘われ、向かいのご自宅まで伺った二人は、奥さんと共に長年連れ添ったご夫婦の暮らしぶりについて話を聞きました。

黒住さんのお宅を出ると、はす向かいにあったのは、カレー屋さん。ちょうどお昼時だからと、二人はそのインド料理店「シボン」に入ることに。店内で『ナマステ』と迎えてくれたのは、インド人のマニッシュさんとブシアンさん、鶴瓶さんは『いつ大黒や行けんねん!』と(笑)。カレーとナンのセットを頂きながら、お二人に話を聞くと、マニッシュさんは日本に来て15年、永住権も得て、インドにいる奥さんと子供を日本に呼ぶことにしたそうです。はとこのブシアンさんは日本に来て10年、やはり奥さんと3人の子供はインドにいるそうです。以前は津山でカレー店を開いていたお二人ですが、5年前に突然家主から退去を求められ、知人の紹介で美作に移転して来たそうです。さらに話を聞くと、店の2階は旅館だとか!?。なんと、この建物自体が元々の大黒屋で、「大黒地球安館(だいこくまるあんかん)」と言うそうです。2階が民宿「大黒や」。そこに挨拶に出てきてくれたのは、大黒屋オーナーの尾高さん。詳しく話を聞くと、昔は芝居小屋だったそうですが、それが活動写真から映画館になり、ヌード劇場になり、父親が家出して、一人になった母親が2階で民宿を始めたんだそうです(汗)。空いた1階を借りてくれる人がいないかと友人に相談したところ、その友人たまたま立ち寄った津山の美味しいカレー屋で3日後に追い出されると聞き、急きょ移転の話がまとまったとか(笑)。

ここで別れることにした、鶴瓶さんと市村さん。

一人旅になった市村さん、本来の旅の目的である芝居小屋を探そうと歩き出しますが、そこで見つけたのは、レトロ感漂う「あの日のおもちゃ箱 昭和館」。面白そうだと、立ち寄ってみることに。歓待してくれたのは、オーナーの竹中さん。建物の中も外も、大正から昭和にかけてのオモチャやら雑貨やらでいっぱいです!。戦後に流行った手で玉を1個ずつ入れる手打ち式のパチンコ台や、大正から昭和初期にかけて作られた1銭玉で買う駄菓子の木製自動販売機など、昭和24年生まれの市村さんにとっても懐かしい物から珍しいものまで沢山あり、遊んでいると時を忘れそうです(笑)。

一方の鶴瓶さん、新たな出会いを求めて温泉街を歩いていると、見つけたのは湯郷温泉の足湯「ふれあいの湯」。雨が降って寒さを感じていた鶴瓶さん、ちょうど良いと、大勢の先客が入っていた足湯に、自分も入らせてもらうことに。隣で足湯に入っていたのは、岡本さんご夫婦。単身赴任中の夫を訪ね、大阪から奥さんが出掛けて来たとか。奥さんが一人で来たと思いきや、詳しく話を聞くと、向かいに座って湯に足を入れているのは、奥さんのお母さんだそうです!。実は奥さんの兄、小山さんも岡山に単身赴任していて、その奥さんやら実家のお父さん・お母さんらも一緒に、湯郷を訪れたとか。暫くすると、お風呂に入っていたお兄さんやお父さんも合流。偶然にも、足湯に浸かったら大家族と出会うことが出来て、大喜びする鶴瓶さんでした(笑)。

芝居小屋を探して、最初に出会った美作市役所職員の丸山さんに聞いた旧作東町の粟井地区を訪ねた市村さんですが、雨の降る山間の集落を歩いていても、人と出会える気配は全くありません…(汗)。すると、なんと人気の少ない山村で、”営業中”の幟が立つベーカリーを発見!。そこは、パン工房「フォーゲル」(Boulangerie VOGGEL)で、店に入ると、店主の鳥形さんが応対してくれました。この先に芝居小屋があり、毎年10月に農村歌舞伎が演じられるそうですが、普段は誰も居ないと聞いた市村さん、無理を言って芝居小屋を管理している方の娘さんに連絡を取ってもらいました。以前は大阪でパン屋をしていたという鳥形さん、高齢の両親の面倒を見るために地元に戻り、このベーカリーを開いたそうです。『おひとついかがですか?』と勧められた市村さん、ピーナッツカレー(180円)を選びますが、スタジオの鶴瓶さんは『またカレーかいな!さっき食ったところや!』と(笑)。

ここでちょっと一息、岡山県美作市の「家族に一杯」の時間です。
 今日は、山ならではのものを頂きに、農家を訪ねます。用意してくれたのは、お父さんが獲ったという猪(いのしし)の肉。今の時期のイノシシは脂がおいしく、鍋にしたら最高に美味いそうです!。出して頂いたのは、本日の一杯、アツアツの「シシ鍋」。家族みんなが集まって、シシ鍋を囲んで食べるのが冬の楽しみなんだそうです。猪肉を頬張りながら、『イノシシや鹿のあの部位の肉が美味しいよな』と話すという、中高生くらいの娘さんが3人。小さいころから娘さん達3人は、猪を獲ってきたらお父さんに向かって、『はよ切れ、はよ剥け、はよ捌け』と、とても五月蠅かったとか(笑)。自家栽培の野菜の味も出ていて、最高に美味しいそうですよ!。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『 明日あたりはきっと春』(はっぴいえんど)でした。

春日座市村さんは、パン工房の鳥形さんに教えてもらった、芝居小屋「春日座」へと向かいます。市村さんは、小屋の舞台で、蜷川幸雄さんに演出してもらった『NINAGAWA・マクベス』の一節を吐いてみたいとか。そのセリフは、ニューヨークのリンカーン・センターやロンドンのナショナル・シアター、香港やシンガポールでも言った同じセリフですが、芝居はその舞台の雰囲気によって違った魂がこもるので、美作の旧作東町粟井にある小屋で言ったらどういう響きになるのか?、自分でやっていながら自分も観客になったつもりで、とても楽しみだそうです(笑)。ようやく到着した「春日座」は、一部2階建ての延べ床400平方メートルもある大きな木造の建物で、回り舞台や花道を備え、板張りの客席は300人収容。スタジオの鶴瓶さんは、『こんな山の中にあんの!?』とビックリしますが、訪ねたのは裏手にある楽屋の入口。既に「粟井春日歌舞伎保存会」の副会長の安東さんの娘さんが、鍵を開けて待っていてくれました。しばらくすると、副会長のお父さんも訪ねてきてくれましたが、仕事中なのでテレビに出るのはマズイと帰ってしまい、『クソ~ お父さんめ、裏切られたわ』と娘さん(笑)。そこで、電話で広報を担当している有友さんを呼んでくれることに。すると、そこに車で通り掛かったのは地元の奥様方。娘さんが『ヘルプ・ミー、幸ちゃん』と声を掛け、皆さんで小屋の中を案内してもらえることに(笑)。舞台の壁には、これまで演じられてきた農村歌舞伎の写真が沢山飾られていました。平成10年から子供歌舞伎が始まり、その初代となった小学6年生で舞台に立ったのが娘さんの代だそうで、当時の写真もありました。現在の小屋は平成5年に建てられたそうですが、それ以前は近くの春日神社の前にあった小屋で演じられていたそうで、当時の古い白黒の写真も上の方に飾られています。上半身裸でステキな体格をしたイケメンの男性が、なんと幸ちゃんの旦那さんだとか(笑)。

足湯に浸かる鶴瓶さんを見に集まって来たのは、隣に建つ立派なホテル「湯郷グランドホテル」の従業員の方々。以前に関西テレビの番組で泊まったことがあると思い出した鶴瓶さん、『僕が昔、泊まったの知ってます?』と声を掛けますが…、あれぇ~?。スタジオの鶴瓶さん、『ごめんなさい、後でよぉ考えたら兵庫県の湯村温泉でした』と(笑)。しかし、この時は泊まったことがあるホテルだとばかり思い込んでいた鶴瓶さん、懐かしんで挨拶をすると、なんと若女将とご主人の社長さんだとか!。そこでホテルに伺うことにした鶴瓶さん、先代の会長と大女将も呼んでもらい、ホテルのロビーで皆さんから、ホテルのことについて話を聞きました。先代は元は呉服屋さんだったそうですが、40年前にこのホテルを開業し、その後にもう一軒別のホテル「ポピースプリングス リゾート&スパ」も開いたとか。『ここのホテルのテーマは”笑顔”ですから』と話す、とても笑顔の似合う恵比須顔をした会長ですが、相当に頑張って来られたことでしょう。

すると、そこに挨拶に来てくれたのは、もう一軒のホテルを任されている次男のお嫁さん。ホテルでは、アロマテラピーのエステティシャンの仕事もされているそうです。そこで鶴瓶さん、そのもう一軒のホテル「ポピースプリングス リゾート&スパ」も訪ねてみると、そこもグランドホテルとはガラリと雰囲気の違う、ステキなホテルでした。鶴瓶さんはホテルのロビーでウェルカムドリンクのほうじ茶を頂きながら、二世代のご夫婦に、馴初め話などを聞きました(笑)。


市村さんが、地元の女性方に案内してもらい春日座の中を見学していると、写真に写っていた幸ちゃんのご主人、安東さんが駆けつけてくれました。お二人に馴初め話を聞く市村さん、高校生時代からのお付き合いだそうです(笑)。するとそこに、早水会長や広報担当の有友さんも次々に駆けつけてくれて、皆さんから「粟井春日歌舞伎」について話を聞くことが出来ました。歌舞伎の実演は、「春日神社」の秋祭りの宵宮と本宮の夜の2日間(10月の第2土・日曜日)に、2公演ずつ4回行い、全て満席だそうです。1年に1回だけの公演に備え、4演目の歌舞伎を日々練習して長年に渡って春日歌舞伎を受け継いでいる「粟井春日歌舞伎保存会」の有志の皆さんに感銘を受けた市村さん、ぜひ一節演じてもらいたいとお願いをします。すると、最初は遠慮していた早水会長ですが、ちょうど相手役の安東さんがいるので、『「麒麟がくる」に武智が出よるけ、あれ一緒にしよか』と、急きょ”絵本太功記(十段目) 尼ヶ崎閑居の場”を演じてくれることに!。

(早水会長) いやーいやー 武智十兵衛光秀(たけち じゅうびょうえ みつひで)しばらく待て~、真柴筑前守久吉(ましば ちくぜんのかみ ひさよし) 今改めて対面せ~ん。
(安東さん) いやー珍しや 加藤正清、武智十兵衛光秀が この世の引導 渡してくれ~ん。

いやー素晴らしい!お見事!(パチパチ)。急なお願いにも係わらず、即興で演じてくれた二人の見事な節回しに感心する市村さんでした。すると、スタジオの小野アナウンサー、なんと『安東夫妻の新婚当時の映像がNHKにありました』とのこと(驚)。番組のタイトルは、『ふるさとの四季 めでためでたの奉納歌舞伎 ~岡山県作東町~』(昭和58年放送)。小さな山里で歌舞伎を伝える若者が5人、相次いで結婚したことを伝えています。そこに登場した、当時24歳のご主人はとても男前、奥さんは初々しくてなんと可愛いこと(笑)。ビニールハウスでの農仕事の後、化粧をして女形を演じる安藤さんの美しい歌舞伎役者姿が、懐かしい映像で残されていました!。

こんどは市村さんの番とせかされ立ち上がる市村さんですが、舞台への階段を上ると、早くもスイッチが入った様です!。演じるのは、”マクベスの奥さんが亡くなった後に、マクベスが人生を思って語るセリフ”だそうです。

(市村さん) 明日 また明日 また明日、時は小刻みな足取りで一日一日を歩み、ついには歴史の最後の瞬間に辿り着く。昨日という日はすべて、愚かな人間が塵と化す、死への道を照らしてきた。消えろ 消えろ、つかの間のともし火。人生は影法師、あわれな役者だ。舞台の上で おおげさに見栄を切っても、出場が終われば消えてしまう、白痴の喋る物語だ。わめき立てる響きと怒りは 凄まじいが、意味は何一つありはしない。

演じ終えた後で市村さんは、『役者は好きでやっている職業なんだけど、お客さんが幸せになってくれることが嬉しい』と、芝居への思いを語りつつ、客席で見てくれていた皆さんに、今日こうして春日座で皆さんに会えたことへのお礼を伝えました。

再び温泉街を歩き出した鶴瓶さん、温泉旅館「季譜の里」にお風呂に入りに来ていた難波さん家族と出会います。お医者さんと助産師さんのご夫婦で、お子さんは3人、お腹の中に4人目がいるとか。今どき子供が4人もいる家は少ないと、鶴瓶さんが感心すると、なんとご主人は4人兄弟の末っ子で、兄姉のいずれの家庭も4人・5人・3人と子供が多いと聞き、ビックリする鶴瓶さんでした。すると、2番目の女の子が車から降りてきて、歩くと蛍の様に光る自慢の靴を見せてくれました(笑)。

市村さんは、せっかくなのでと安東さんご夫婦のお宅を訪ねることに。お宅にいたのは、先に出会ったパン屋さんのお父さんと同級生という、88歳になる安東さんのお父さん。とてもお元気で、若い頃は春日座の舞台にも立ったそうです。山里の小さな農村で、昔から脈々と続く歌舞伎が地域の輪を取り持っていることに感心する市村さんでした。

再放送は、3月27日(金)午前0時55分~午前2時07分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

美作市の魅力紹介

鶴瓶さん

市村さん

家族に一杯


番組内で紹介された 美作市の名物など

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