鶴瓶の家族に乾杯 | 福島県小野町(志村けんさん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和2年4月6日(月)放送 ~志村けんさんありがとう~2010年 福島県小野町の旅

旅のゲストは、コメディアンの 志村けん(しむら けん)さん。東京都東村山市出身の70歳。1968年の2月、高校卒業を間近に控えた志村さんは、ザ・ドリフターズへの弟子入りを希望して、いかりや長介氏の自宅を訪れ弟子入りを志願。一旦は断られますが、情熱が伝わり弟子入りを認められるも、加藤茶さんの付き人を1年余りで脱走するなど、紆余曲折がありました…。1969年10月には、TBSで『8時だョ!全員集合』がスタート!。この土曜日の夜8時からの公開生番組は、平均視聴率30%超、最高視聴率は50%超という空前絶後の怪物人気番組と化し、放送時間には銭湯はがら空きになったとか(汗)。そしてドリフに弟子入りして苦節6年、1974年3月に荒井注氏がドリフを脱退したのを機に、志村さんは正式にドリフのメンバーとなります。その後は、1976年に「東村山音頭」が大ヒット、1979年には加藤茶さんとの「ヒゲダンス」や、1980年には「♪カラスの勝手でしょ?」が人気を博します。しかし、1981年から始まったフジテレビの裏番組『オレたちひょうきん族』に視聴率を奪われ、1985年(昭和60年)に『8時だョ!全員集合』の放送は終了します。一方、そのフジテレビでは、1977年から『火曜ワイドスペシャル』の月1回企画として、『ドリフ大爆笑』が放送スタート。こちらも1998年に放送終了を迎えますが、その後は志村さん自身の冠番組がフジテレビ系を中心に次々にスタート。「バカ殿」や「変なおじさん」などのキャラクターで、更なる人気を博します。

ところが、先月の3月17日に倦怠感を訴え自宅で静養。19日に発熱と呼吸困難の症状が出始め、翌20日に訪問診察をしたところ重度の肺炎と診断され、都内の病院に緊急入院。23日に新型コロナウイルスへの感染が判明し、感染症の専門病院へ転院しECMOによる集中治療を受けますが、2020年3月29日午後11時過ぎに、新型コロナウイルスによる肺炎のため入院先の病院で亡くなりました。享年70歳。今年度からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『エール』に出演中だったほか、12月公開予定だった自身初の主演映画『キネマの神様』(山田洋二監督)のクランクイン目前での死去に、関係者はじめ多くのファンが悲しみに包まれました。ちなみに、朝ドラ『エール』で志村さんが演じていたのは、主人公の音楽人生に多大な影響を与えた日本を代表する作曲家の”小山田耕三”役(モデルは山田耕筰氏)。既に4回分の収録を終えており、最初の放送は5月1日の予定ですが、NHKでは志村さんの出演シーンはそのまま放送するそうです。

そこでNHKでは、亡くなられた志村さんを偲んで、『鶴瓶の家族に乾杯』に出演した志村さんの2010年3月29日と4月5日の放送回を再編成し、4月6日(月)に追悼番組として急きょオンエアすることになりました。当初放送予定だった「北島康介と香川県琴平町ぶっつけ本番旅」は、1週間順送りになります。

志村さんがこの番組にゲスト出演するのは、2005年に秋田県湯沢市を訪れて以来、2回目。今回の旅の舞台は、阿武隈高地の中部、福島県の中通りの東部に位置する、福島県田村郡 小野町(おのまち)。美女としても名高い、女流歌人・小野小町(おの の こまち)の生誕伝説が伝わる町として知られています。また、タカラトミーの着せ替え人形”リカちゃん”の製造工場および展示施設である「リカちゃんキャッスル」があり、大勢の観光客で賑わっています。志村さんは、美女として知られる小野小町が生まれた小野町で、”小町”探しの旅を繰り広げます。ギャグを連発する食堂の店主と出会った二人、別れひとり旅になると、志村さんは”人をたたくのが癖”という女性に出会い、小町と評判のその人の娘さんを訪ねることに。一方の鶴瓶さんは、路上で子どもを4人連れた女性と出会い、その方の自宅を訪問します。


ロケが行われたのは、2010年2月24日(水)。今から10年前のことです!。福島県のJR郡山駅前で待ち合わせた、鶴瓶さんと志村けんさん。志村さんは、前回の秋田県湯沢市に続き、今回も小町(こまち)美人を探しに、美人女流歌人として名高い小野小町の実家?があったらしい、福島県小野町を旅先に選んだそうです(笑)。志村さんが『それ(美人)しか無いですよ』と言うと、『死ぬまでそれ(美人)を探しましょうや』と鶴瓶さん(笑)。一方で、スタジオ収録の志村さんが話すには、東北地方が大好きなんだそうです!。志村さんのギャグのひとつ『だいじょぶだぁ』は、会津の喜多方に住む、志村さんの兄嫁のお父さんの方言なまりの口癖を真似しているうちにしみ付いたものだとか。それにしても、10年前の鶴瓶さんは頭の毛の色が黒いし、小野アナウンサーもお若い(笑)。

小野町にある「小野新町駅」へと移動した鶴瓶さんと志村さん、駅前近くにある史蹟「小野篁館跡(PDF)」を訪れます。小野町に伝わる「小野小町の生誕伝説」によると、都から赴任した小野篁(おの の たかむら)と、この舘で仕えた愛子(めづらこ)との間に生まれたのが、小野小町であったとされています。ちなみに、小野小町の生誕地説は、5年前に訪れた秋田県湯沢市小野や、福島県小野町の他にも、山形県酒田市、京都市山科区、滋賀県彦根市小野町、福井県越前市、熊本県熊本市北区植木町小野、神奈川県厚木市小野とする説など、全国各地に点在しており、未だ定かでありません(汗)。また、小野篁が小野小町の父なのか祖父なのかすら、定かでは無いそうです…。

小野篁館跡の向かいにあったのは、大衆食堂の暖簾が掛かった「きせいや食堂」。ここに来る途中にも、田舎町にしては大衆食堂が数多くあり不思議に感じていた鶴瓶さん、訪ねてみることに。歓待してくれたのは、いい感じになまった話し方で笑顔の絶えない、店主の橋本さん(笑)。志村さんと同じく還暦の歳なのに、平成生まれなんだとか(汗)。高校生時代は、バンドを組んでドラムを叩いていたそうで、当時の写真を見せてくれました。バンドの名前は「ベントルズ」。ドリフターズをモジったのかと思いきや、ビートルズとベンチャーズを混ぜたんだそうです(笑)。この辺りで一番の美人を教えて欲しいと頼むと、『ちょっと歳いってるけど、そこの平野屋(魚屋)のお嫁さんがキレイじゃないかな』と橋本さん。歳は幾つかと訊ねると、『70位じゃないかな?』と…(汗)。

二人は橋本さんに呆れつつ、その平野屋のお嫁さんに会いに、隣の魚屋さんを訪ねます。店に出てきてくれたのは、当人の京子さん。小町と聞いて会いに来たと伝えると、風邪をひいて寝込んでいたところと、追い返されてしまいました(汗)。

二人が小町を探して駅前通りを歩いていると、「小泉米穀店」の前で立ち止まる鶴瓶さん。何事かと店から出てきてくれたのは、店主の小泉さん。店の奥には、きれいな奥さんも居て、その方を目ざとく見つけた鶴瓶さんでした(笑)。その後も、床屋さんの「高田理容所」や、スーパー「マルヒコ」、「小町簡易郵便局」などに次々と立ち寄り、小町がいないかと美人探しを続ける二人でした(笑)。郵便局の職員の方から、若い方なら役場か高校に行けば大勢いると教えられ、「小野高校」へも行ってみますが、授業が終わるのは1時間ほど先だそうです。

なかなか小町の手応えが得られない二人は、ここで別れて、別々に小町を探すことに!(笑)。

一人で町をぶらつく志村さん、「小野町観光タクシー」の営業所の前で、経営者の奥さんで配車を担当している鈴木さんと出会います。志村さんに出会って大喜びする鈴木さん、抱きつきながら凄い力で志村さんの体を叩きまくります!(笑)。『叩くのが癖なんもんで、小野町では有名なんです!』と話す鈴木さん、志村さんが冗談を言うたびに、また大喜びして、つい手が出てしまいます…(汗)。お母さんも美人ですが、もう少し若い小町がいないかと尋ねると、駅前の会社に勤めている32歳になる独身の娘も美人で有名だと教えてくれました(笑)。

一方の鶴瓶さんは、通り掛かった「保泉寺」にお参りをし、通りに戻ると、集まっていた大勢の奥様方に声を掛けられ、立ち話を始めます。すると、そこに一緒に居たのは、小町の様にかわいい2歳の女の子。しかし、こんなに天気がいいのに自分の傘を大事に持ち歩き、従兄の子と傘を取り合って泣き出す様子が気になり、お母さんに話し掛けます。坂本さんのお宅では、モップやマットなどを配達する会社を営んでいて、両親とも現役で働いていると聞き、自宅を訪ねさせて貰うことに!。

坂本さん両親が営む会社「株式会社アミゼ」を訪ねた鶴瓶さん、ご主人やお父さん、妹さんらと出会い、ご家族の暮らしぶりについて話を聞くことができました。事務所を覗くと、そこに居たのは二人の小町!。30歳の駒木根さんと、28歳の吉田さん、何れも彼氏募集中だそうです(笑)。

タクシー会社の鈴木さんの娘さんに会いに、勤め先の「NAC.Corporation」を訪ねた志村さんですが、ちょうど食事をしに自宅に戻ってしまったそうです(汗)。そこで、先ほど会ったお母さんに電話をすると、まもなく会社に戻ると言うので、会社の前で待つことに。だいぶ長いこと待ったという志村さん、ようやく戻ってきた娘さんに小町を探していると伝えると、自分より小町らしい友人がいると、佐藤さんを紹介してくれました。鈴木さんに案内してもらい、佐藤さんの実家にお邪魔した志村さん、家にいた1歳の赤ちゃんを膝に乗せ胡坐をかいた姿は、まさに祖父と孫(笑)。5歳の男の子は、”バカ殿”が大好きと、当人を目の前にして恥ずかしがります(笑)。すると表には、鈴木さんが呼んでくれた別の友人できれいな古川さんが訪ねてきてくれました。しかし、そこに再び現れたのは、鈴木さんのお母さん!。志村さんは、また叩かれるのかとビクビクしながら、皆さんと並んで記念写真を撮りました(笑)。

鶴瓶さんは、坂本さんからキレイなママ友がいると紹介され、村上さんを訪ねて小野新町品ノ木地区へと移動します。寿司屋の「常鮨」の前で出会ったのは、店の大将の村上さん。同じ苗字ですが、まだ独身だそうです。お寿司が大好きな鶴瓶さん、立派な店構えが気になって、休業日にも係わらず店に入らせてもらうことに。店にいたのは、元は小野町の公務員だったというお父さん。お二人から寿司屋を開いた経緯など話を聞いていると、東京に出て10年間の修行の後、10年前に暖簾分けしてもらい常鮨を開いて10年、ようやく辿り着いた40歳と聞き、『よう頑張ったな、ここが踏ん張り処やでぇ、見合いせぇや!』と鶴瓶さん。そこで、リースキンの「アミゼ」で出会った女性達のことを思い出し紹介すると、なんと『この店にも玄関マットを配達してくれている』とお父さん!。それは好都合と鶴瓶さん、さっそくアミゼの駒木根さんに電話をして訊ねると、この店の担当では無いとか。『こんど駒木根が、この店にモップ持って来たってくれ』と言うと、村上さんと一旦電話を代わり、駒木根さんに店の大将を紹介する鶴瓶さんでした(笑)。あれから10年、果たして大将と駒木根さんの関係はどうなったでしょうか?、気になります!(笑)。

志村さんは、先に鶴瓶さんと訪ねた「小野高等学校」を再び訪ねることに。すると、授業が終わった高校生たちが大勢集まってきて、『キャーキャー』と大騒ぎに…(汗)。みんなで一緒に『アイーン』とやると、更に大喜び(笑)。志村さんが職員室に逃げ込むと、校長の原田先生が、学校髄一の小町と、”12射皆中勝(かいちゅうしょう)”で福島県大会で優勝し全国大会にも出ている、弓道部の郡司さんを紹介してくれました。そこで、弓道場を訪ねた志村さん、弓道は見たことがないと、弓道部の皆さんに一連の射の基本動作を見せてもらいました。感心して見ていた志村さんですが、学生から『引いてみますか?』と勧められ、恥ずかしがりつつもチャレンジしてみることに。弓道部顧問の高橋先生の指導を受け、生まれて初めての一矢を放つと、なんと矢は、遠くの的の巻藁までキレイな放物線を描いて飛んでいきました!。それを周りで見ていた弓道部の生徒たちからは、一斉に『おぉ~』『おお~』という驚きの声と共に、拍手が鳴り響きます。高橋先生いわく、『初めてで真っ直ぐ飛ぶなんてのは無いですよ!』と(驚)。気をよくした志村さん、『見たか?』と、今度は笑を誘います(笑)。

鶴瓶さんは、常鮨の大将に教えてもらい、坂本さんが紹介してくれた小町のいる「村上京染店」を訪ねます。鶴瓶さんのことを知らず、何事かと不審がる曾お祖母ちゃんをよそに、店の奥にいた美人のママと、さらに可愛らしい姉妹の小町を見つけた鶴瓶さんは、大喜び(笑)。さらにキレイなママ友を尋ねると、生天目(なまため)さんを紹介してくれました。

そこで鶴瓶さん、生天目さんのお宅を訪ねますが、生憎と留守で、家で留守番をしていた子供が『”マルチョー”で働いています』と教えてくれました。鶴瓶さんが”マルチョー”を探していると、靴屋「シューズさとう」の店の前で会ったのは、買物帰りと話す店主の佐藤さん。顔はほんのり赤く、手には焼酎用の割り水というポリタンクを持っているので、鶴瓶さんが昼間から飲んでいるのかと問い詰めると、『キム・ヨナ、浅田真央、鈴木明子を見ながら焼酎を3杯飲み、安藤美姫の時はもう飲んでいない』と佐藤さん。実はこの日、2010年バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート女子シングルス・ショートプログラムが放送されていました!。ちなみに、普段は昼間から酒を飲むことは無いそうです(笑)。

鶴瓶さんが次に道を尋ねたのは、学生服を着て握手を求めてきた宗像くん。『”マルチュー”じゃないですか?』と、スーパーの「丸忠ストア」まで案内してくれました。しかし店にいた二瓶さんに尋ねると、この店に生天目さんという方はいないそうです(汗)。鶴瓶さんが経緯を説明すると、『小野高校の近くに”丸長(マルチョー)商店卸”さんの倉庫があり、そこで働いている方ですね』と教えてくれました。ほかに店にいたのは、二瓶さんの弟さんご夫婦とその娘さん。案内してくれた宗像くんは、長女の同級生だそうです。都合よく家族経営の商店に辿り着いた鶴瓶さん、店の奥に座り込み、皆さんから馴初め話などを聞きました(笑)。

丸忠ストアで話し込んだ鶴瓶さん、表に出ると既に日も暮れかかっています。そこで、もう仕事は終わっているだろうと、再び生天目さんのご自宅を訪ねると、ようやく村上さんが紹介してくれた小町に出会うことができました!。ご家族の話を聞くと、玄関に貼ってあった「宮本若連」のポスターの真ん中に写っているのがご主人で、現在は単身赴任中だそうです。相当の祭り好きだろうと、ご主人との馴初め話などを聞きました(笑)。

一方、小野高校の上野先生から、『実家が牧場をやっていて、ステーキを用意しているので遊びに来てください』と声を掛けられた志村さん、もう小町探しは止めにして、ステーキを頂きに、牧場を訪ねることに(笑)。上野先生の実家の「上野牧場」は、郡山市にあり、現在は 2,500頭もの牛を飼育しているそうです!(驚)。自宅に伺い、上野先生の祖父母と会って話を聞いた後、牛舎にいたお父さんからは、2頭の牛から始めて一代で大牧場に拡大した経緯などを聞きました。自宅に戻り、いよいよ念願のステーキを頂こうとすると、『牛肉はみんなあげちゃった』とお母さん!。上野先生が、大きな業務用の冷蔵庫を次々に開けて牛肉が残っていないかと探しますが、中は空っぽ…(汗)。『まいったなぁ~』と頭を掻きつつ、上野先生が志村さんに見せてくれたのは、牛肉の写真がいっぱい写った牧場のパンフレット(笑)。『大どんでん返しだなぁ~』と残念がる志村さんのために、お母さんは、家にあった「会津地鶏」で煮物を作ってくれました。その煮物を前に、ご家族全員に集まってもらい、皆さんから話を聞いた志村さん、『こんど肉があるときに呼んでください』と言って、上野先生のお宅を後にしました(笑)。

 


二人旅

鶴瓶さん

志村さん

 


番組内で紹介された 小野町の名物など

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