鶴瓶の家族に乾杯 | 福島県川俣町(菊池桃子さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和2年4月20日(月)放送 エールSP! 菊池桃子と福島県川俣町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、女優でタレント、大学教員でもある 菊池桃子(きくち ももこ)さん。東京都品川区出身の51歳。中学生の頃、青山で飲食店を経営する叔母さんがレジ横に飾っていた桃子ちゃんの写真が音楽関係者の目に留まり、スカウトされて芸能活動をスタート。15歳の時に、スクリーンデビューの翌月に『青春のいじわる』で歌手デビューすると、日本レコード大賞新人賞や日本レコードセールス大賞女性新人賞などを受賞、ブロマイドの年間売上も1位というトップアイドルに!。アイドル歌手として一世を風靡した後、1995年にプロゴルファーの西川哲氏と結婚し一男一女の母となりますが、後に離婚。39歳で大学院に入学し、卒業後は戸板女子短期大学の客員教授に就任。大学では、雇用政策分野における人材育成などを専門にキャリア教育の講義を担当しているそうです。2019年には、政府の一億総活躍国民会議などで知り合った、経済産業省経済産業政策局局長(当時)というキャリア官僚の方と再婚されました。菊池さんが”家族に乾杯”に出演するのは、今回が2回目。前回は、平成27年(2015年)1月の放送で、『そもそも日本は”米文化”の国、”うどん文化”なんてあるのか?』との疑問から、”うどん県”の噂の真相を確かめたいと、香川県坂出市を旅しました(笑)。

今回の旅の舞台は、福島県の中通りに位置し、県北東部の伊達郡(だてぐん)にある川俣町(かわまたまち)。東は、福島第一原子力発電所の立地する双葉郡浪江町と相馬郡飯舘村に隣接し、川俣町も東日本大震災による原発事故により、避難指示解除準備区域・居住制限区域に指定されましたが、2017年3月31日に、ようやく全ての避難指示が解除されました。古くから絹織物が作られてきた町で、その品質の高さは東洋一と謳われ、「川俣シルク」として世界中に知られています。

菊池さんは、3月30日(月)からスタートした、2020年度上半期のNHK連続テレビ小説「エール」で、主人公の古山裕一(演:窪田正孝さん)の母、”古山まさ”役を演じています。作品名の「エール」には、福島を応援したいとの意味が込められており、東日本大震災から10年の節目を前に企画されました。ちなみに、主人公のモデルとなっているのは、福島市の出身で、数多くの応援歌を作った昭和の音楽史を代表する作曲家、古関裕而(こせき ゆうじ、本名は古關勇治)さん。誰でも一度は聞いたことがあるであろう、夏の甲子園の高校野球大会歌『栄冠は君に輝く』(1948年)や『東京オリンピック・マーチ』(1964年)、阪神タイガースの応援歌『六甲おろし(大阪タイガースの歌)』(1936年)や読売ジャイアンツの応援歌『闘魂こめて(巨人軍の歌)』(1963年)、さらに昭和20年代にNHKラジオで放送され国民的ヒット番組となった「鐘の鳴る丘」や「君の名は」の主題歌等を作曲した方です!。平成生まれの人には信じられないかもしれませんが、ラジオドラマ「君の名は」の放送が始まると、”銭湯の女湯から人が消える”と言われていました(笑)。そして、菊池さんが演じる古関裕而さんの母親は、まさに織物業が盛んだった川俣町の出身です。昭和3年に福島商業学校を卒業した古関氏自身も、それから2年間、伯父(母ヒサの兄)が頭取を務めていた川俣町の川俣銀行に就職、川俣町にあった母の生家「ちりめん屋」で下宿生活をしていたそうです。もちろん今回の旅の目的は、番宣を兼ねての故郷訪問で間違い無いでしょう!(笑)。

ちなみに、朝ドラ「エール」には、先日新型コロナウイルスに感染し肺炎で亡くなった志村けんさんも、主人公の音楽人生に多大な影響を与えた日本を代表する作曲家、”小山田耕三”役(モデルは山田耕筰氏)で出演しています。既に4回分の収録を終えており、最初の放送は5月1日の予定ですが、NHKでは志村さんの出演シーンはそのまま放送し、未収録分については代役を立てずに、ナレーションなどで対応していくそうです。ご冥福をお祈りいたします。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、春の選抜高校野球大会は残念なことになってしまいましたが、出来るだけ早く収束し、古関さん作曲の『栄冠は君に輝く』が再び夏の甲子園に鳴り響くことを切に願っております。


ロケが行われたのは、3月7日(土)。「川俣中央公園」で待ち合わせた、鶴瓶さんと菊池さん。朝ドラでは現在、思春期の2人の男の子を持つ母親役を演じていますが、自身の24歳になる長男も大学生の長女も、最近は全く母親に甘えてくれないと嘆く菊池さんに向かって、『早く子離れしろ!』と呆れる鶴瓶さんでした(笑)。

二人の旅は、町の中心部にある商店街からスタートします。一軒の店先に置かれていた大きなゴリラのぬいぐるみが『カワイイ』と、大そう気に入った菊池さん。鶴瓶さんが、『雑貨屋さん?』とガラス戸越しに店内を覗くと、偶然にも女店主の花澤さんと目が合い立ち寄ることに。元々は呉服屋さんだった「花澤呉服店」ですが、呉服が売れなくなったため洋服や雑貨も扱うようになり、30年程前に店先にゴリラのぬいぐるみを置いたところ、”ゴリラの店”と呼ばれる様になって、今ではお客さんから頂いた二代目の2対のゴリラが店のトレードマークなんだとか(笑)。話好きの花澤さん、川俣町は”コスキン”が有名と教えてくれますが、二人とも初めて聞くコスキンが何なのか、まったく想像が付きません(汗)。詳しく話を聞くと、どうやら「コスキン」とは、鶴瓶さんも好きな『コンドルは飛んで行く』の伴奏にも使われている、南米の”ケーナ”(縦笛)や”ボンボ”(太鼓)が奏でる音楽にあわせて、南米の民族衣装のドレスを着た大勢の女性陣が踊りながら店の前の通りをパレードしたりするイベントで、45年ほど前に始まり、今では毎年10月に3日間に亘って、全国のみならず海外からも合わせて200組を超えるチームが集まり、大そう賑やかに開催されている様です。川俣町の小学生は、4年生になると音楽の授業で、ケーナの演奏を習うんだとか!。すると、ちょうど店に戻ってきたご主人からは、菊池さんが演じている古関裕而の母・ヒサの実家はすぐ近所で、そこに裕而も下宿していたと聞き、二人はその生家に案内してもらうことに。花澤呉服店の店先からでも50mほど先に見える「ファビック」の看板の掛かる工場の敷地に一つ蔵が残っていますが、当時はその蔵が沢山建ち並び、川俣の殆どの土地を有する大地主・武藤家があったそうです。花澤さんに案内してもらい、ファビックの工場を訪ねると、土曜日でしたが偶然にも事務所に居た野地株式会社の社長・野地さんに出会い、二人は工場の裏手に残されていた、旧・武藤家の母屋の一部と立派な庭を見学させて貰うことが出来ました。

次に二人は、コスキンの開催事務局長をしている齋藤さんに会いたいと、再び花澤さんに案内してもらい、「斎脩絹織物」を訪ねることに。道すがら、川俣町の特産品であるお蕎麦や、前乗りした菊池さんも昨夜頂きとても美味しかったという「川俣シャモ」の話題で盛り上がっていると、突然花澤さんが、脇道の奥に向かって手を振ります。そこに居たのは、花澤さんのお友達で、『庭木の剪定で汚れた服を払うために脱いで、ちょうどハダカでいた所』と、楽しそうに話す紺野さん。コスキンにも参加していると聞き、鶴瓶さんが『どんな格好で踊ってはんの?』と尋ねると、家に戻ってコスキンパレードの衣装に着替えて出て来てくれました。しかし慌てていたので、スカートを裏返しに着てしまったとか(笑)。ご主人は36歳の時に倒れて半身まひが残り、ずっと介護を続けてきたそうですが、そんな苦労をまったく表に出さず、明るく楽しそうに暮らしている紺野さんに、大そう感心する鶴瓶さんと、目に涙を浮かべる菊池さんでした。

ケーナ道に迷いつつ、ようやく「斎脩絹織物」の齋藤さんのお宅を訪ね当てた三人は、コタツのある居間に上がらせてもらい、コスキンの事について話を聞くことに。「コスキン・エン・ハポン」の開催事務局の「ノルテ・ハポン(北日本中南米音楽連盟)」の代表を務め、開催事務局長でもある齋藤さんによると、川俣の絹織物(シルク)が海外に盛んに輸出されていた当時、輸出の玄関口であった横浜から大勢のバイヤーが直接川俣を訪れる様になり、海外の様々な文化が川俣に伝えられ、その一つがケーナやボンボなどが奏でる「フォルクローレ」(ラテンアメリカの民族音楽)だったようです。コスキン(cosquín)とは、アルゼンチンの北西部にあるコルドバ州の小さな都市の名前で、避暑地として知られるコスキンでは、毎年真夏(1月)の10日間に亘って、世界的なフォルクローレ音楽祭が開催されています。そこで、川俣町を日本のコスキンの様にしようと、コスキン・エン・ハポン(=日本のコスキン)と名付けられたとか。齋藤さんが吹いてくれた『コンドルは飛んで行く』の演奏を見よう見まねで、ケーナにチャレンジすることにした鶴瓶さんですが、なかなか音が出ません(汗)。日本の尺八と同じく、きれいな音が出るようになるまでが難しい様です。齋藤さんから、古関裕而が使っていたオルガンが役場にあると聞いた鶴瓶さん、是非見てみたいとお願いすると、今日は土曜日で役場が閉まっているかもと齋藤さん、直接町長に電話してくれることに(汗)。すると、10分後には役場を開けて貰えるそうなので、さっそく川俣町役場へ向かおうと二人が立ち上がると、齋藤さんが菊池さんのスカートに付いてしまったシルクの繊維に気がついて取ってくれました。そういえば、齋藤さんのお宅は”機屋”だと聞いていた鶴瓶さん、ぜひ工場も見てみたいと、裏手の工場に案内してもらうことに。小さな古いお宅かと思いきや、そこには巨大な空間が広がり、古い建物の中に最新の巨大な”機織り機”が30台もズラーっと並んでいる光景にビックリ(驚)。試しに一台の機織り機を動かしてもらうと、『カチャ・カチャ・カチャ』と繰り返す機織り機の大きな音が工場内に鳴り響きます。『これが南米のリズムでもあるんです』と教えてくれた齋藤さん、最盛期にはこうした機屋が川俣町には200軒もあり、町中にこの音が鳴り響いていたんだそうです。

花澤さんと齋藤さんに案内してもらい、鶴瓶さんと菊池さんが「川俣町役場」を訪ねると、玄関で町長の佐藤金正さんと、秘書らしき若い女性職員の方が出迎えてくれました。その玄関ホールの脇に展示されていたのが、古関裕而さんが使用していたという「オルガン」。実はこのオルガンは、古関裕而の母・ヒサの兄で裕而の伯父である武藤茂平氏のお子さんが持っていたものだそうです。朝ドラでは、小山祐一の母・まさの兄の権藤茂兵衛(演:風間杜夫さん)に子どもが出来ず、祐一が養子入りするストーリーになっていますが、実話では逆に、なかなか子供を授かることが出来なかった古関家が、母・ヒサの兄の武藤茂平氏から養子をもらう話が進められていた折に、待望の裕而(勇治)が生まれたんだそうです。スタジオの小野アナウンサーによると、このオルガンは現役で今でもイベントなどで演奏されているそうで、懐かしい足踏み式のオルガンの音色を録画し、ビデオで放送してくれました。演奏は伊達市のピアノ講師・森和香子さん、曲は『栄冠は君に輝く』です。『窪田正孝さんと二階堂ふみさんの収録の応援に、川俣シャモを持ってスタジオへ応援に行ってきました』と嬉しそうに話す佐藤町長ですが、まだ鶴瓶さんは「川俣シャモ」を食べていないと聞き、後で用意してくれる様です。鶴瓶さんが『町役場にシャモあるんですか?』と聞くと、『肉は無いですが写真なら大きなのが町長室にありますよ』と、女性職員に取ってきてくれるよう声を掛けますが、写真など見たくない鶴瓶さん、その女性に『シャモの肉はどこにあるんですか?』と尋ねると、食堂だと「だいまる」さんとか「新川」さんが有名処だそうです。そこに、社長室に飾ってあるというシャモの写真を別の職員が持ってきてくれましたが、シャモを抱いて真ん中で一番大きく写っているのは、当のお茶目な佐藤町長でした(笑)。

川俣町役場を後にした鶴瓶さんと菊池さん、ここで二人は分かれることに。

川俣シャモの店「だいまる」ひとり旅になった鶴瓶さんは、シャモが食べたいと、さっき聞いた御食事処「だいまる」を訪ねます。店内はお客さんでいっぱいでしたが、そこは鶴瓶さん。全く憚られることもなく、空いていた席を確保すると、周りのお客さんに声を掛けつつ、サイドメニューの餃子などを相伴に預かりました(笑)。鶴瓶さんが注文したのは、川俣シャモを使ったミニ親子丼とシャモラーメンのセット(1,180円)。68歳にしては結構な食欲で、これならコロナも心配なさそうです!(笑)。

一方、案内人として花澤さんと齋藤さんを託された菊池さんは、花澤さんの発案で、さっきのオルガンの現在の所有者である、「仙臺屋(仙台屋)木村呉服店」の木村さんを訪ねることに。今の当主の木村さんは、古関さんのいとこの孫にあたる親戚筋だとか。ようやく訪ねた仙台屋ですが、店のシャッターも隣の家の門も閉まっており、生憎と留守の様です。そこで齋藤さん、近所にある古民家「高橋家住宅」へ案内してくれることに。ちょうど古関裕而さんが務めていた川俣銀行(現:東邦銀行川俣支店)の向かいに建つ蔵(川俣三河屋機料)の奥に続く古民家を訪ねると、出迎えてくれたのは村上さん。蔵は170年前の安政時代に建てられたもので、それに続く帳場は明治時代の建物だそうで、当時の様子そのままに、帳簿や資料等が展示されていました。古関裕而さんの10歳年下だという村上さんのお母さんは、朝ドラ『エール』を見ていて小山祐一が登場すると、『裕ちゃんが出てる!裕ちゃん 裕ちゃん』と言うそうです。理由を尋ねると、古関裕而さんが向かいの川俣銀行に勤めていた当時、昼休みになると何時も物干し台に上がりハーモニカを吹いていて、お母さんもよくその姿を見ていたんだとか。古関さんは当時、裕ちゃんと呼ばれ、近所の方々に親しまれていた様です。

食事を終えた鶴瓶さん、住宅街を歩いていると、家の前でこちらの様子を窺う、半澤さん姉妹と出会います。中学2年生の長女のゆなさんは、鶴瓶さんに握手してもらうと、『ヤバい!ヤバい!ヤバい!』と言って急に震えて座り込み、それを隣で見ていた三女で今年小学校に上がるみなさんは、『お姉ちゃん、どうした?』と肩をゆすって、本気でお姉ちゃんを心配します(笑)。鶴瓶さんに対して、『何時もテレビで見ていて カッコイイ!』と感動するお姉ちゃんといい、まるで漫才コンビの様に楽しい姉妹です。お父さんは仕事に行って留守ですが、お母さんはさっきまで上から見ていたと聞いた鶴瓶さん、半澤さんのお宅に半ば強引に上がり込むことに!。すると出迎えてくれたのは、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに、お母さんと二女のまなさん。家族が揃うと、『すごいな 女ばっかりやんけ』とビックリする鶴瓶さんでした(笑)。長女のゆなさんが、鶴瓶さんにノートとマジックを差し出すと、小学6年生の次女のまなさんのために、『卒業おめでとうってメッセージをお願いします』とのこと。川俣市内の小学校でも、コロナの影響で卒業式が出来ない状況と聞いた鶴瓶さん、ノートに”卒業おめでとう”のメッセージを添えたサインを書くと、卒業証書授与式のごとく、中学校生活へのエールの言葉とともに、そのノートを両手でまなさんに差し出します。一方、両手でそのノートを受け取ったまなさんは、『すごい大事にします』と答えてくれました。それを周りで見ていた家族は拍手で大喜び、お姉ちゃんは『いいな!いいな!いいな!』と絶叫し、お母さんの目には涙が…。とてもステキな三姉妹と、その家族でした(笑)。鶴瓶さんが『今日は古関裕而さんのことで来たんですよ』と話すと、『うちの中学校の校歌の作曲者』と、長女のゆなさん。そこで鶴瓶さん、『どんな校歌?ちょっと歌って』とお願いすると、『音痴です 音痴です、ムリ ムリ ムリ!』とテンションMAXに絶叫するゆなさん(笑)。しかし鶴瓶さんが、『ちょっと向こうへ行って練習してこい!』と言うと、素直にその言葉に従って、練習をしに座を外すゆなさんでした(笑)。妹らは落ち着いているのに、長女だけが異常にテンションが高く、とても面白い三姉妹です。暫くして、『アカペラで歌うんですか?』と切羽詰まった声で聞いて来たゆなさんですが、鶴瓶さんが『アカペラや!』と答えると、腹を括った様子のゆなさん、眼鏡を外して直立不動の体勢を取ると、川俣中学校の校歌を、大きな声でみごと独唱してくれました。決して上手ではありませんが、突然訪ねてきた鶴瓶さんとテレビ撮影用のカメラやマイクやライト、見知らぬ大勢の撮影クルーの大人たちに囲まれて、アカペラで校歌を独唱できるとは、ゆなさんは並外れた心臓の持ち主です!(驚)。

次に菊池さんは、花澤さんと齋藤さんに案内してもらい、川俣町に実在する武藤家の親戚を紹介してもらうことに。ムトウ文具店を訪ねると、店で出迎えてくれたのは、ご主人の武藤さん。武藤さんの曽祖父が、武藤茂平さんの弟に当たるそうです。武藤家では家督を継いだ当主が代々同じ”茂平”を名乗っているため定かではありませんが、年齢的にみて、ヒサの兄弟に当たる方かと(汗)。武藤さんの家族は、奥さんと1男1女の子供の4人暮らしと聞いた菊池さん、ぜひご家族の皆さんに会いたいと必死でお願いします。すると、断りずらそうな武藤さん、店の二階の自宅に案内してくれることに。ここまで長々と付き合って案内してきてくれた齋藤さんは、ここで漸くお役御免となりました(笑)。2階の自宅で出迎えてくれたのは、奥さんと長男のあすか君に、3歳になる長女のあーちゃん。あーちゃんが持ってきて見せてくれたのは、紙粘土と折り紙などであーちゃんが手作りした雛人形。ぼんぼりには、川俣町らしく繭玉が使われおり、ご当地らしさが盛り込まれています。あーちゃんは、喋り方も仕草もとても可愛くて、思わずあーちゃんに抱きついて頬ずりしながら、『かわいいよぉ、孫が欲しいよぉ』と訴える菊池さんでした(笑)。

川俣シャモの親子丼ここでちょっと一息、福島県川俣町の「家族に一杯」の時間です。
 川沿いに蔵が建ち並ぶステキな通りを歩いていて見つけたのは、川俣シャモ料理の店「あじせん 楓亭」。ほとんどのお客さんが食べているのが、この店の名物で本日の一杯、「川俣シャモのぶっかけ親子丼」(1,050円)。『川俣シャモはぷりぷりしていて食べやすい』と、女性のお客さん。一方、男性のお客さんは、『味にコクがあって、身がしっかりしてて美味しい』そうです。子どもには、たまごのトロトロ感がたまらない様です(笑)。店主によると、プリプリのシャモの肉に合わせるかえしには、シャモのスープを使うことで、その風味が一層活きるとか。また、トロトロの卵の秘訣は、最初に回し入れる溶き卵でフワフワの部分を作って、2個目で半熟の部分を作って、3個目は黄身だけを溶いて流し入れるんだとか。食感の違いを愉しんでもらえるよう、3回に分けてたまごを流し入れるのがコツの様です。また、フワトロな親子丼にするために、タマネギなどは一切入っていないそうです。川俣シャモの魅力を最大限引き出した、川俣町の「川俣シャモの親子丼」、それでは私もいただきます(笑)。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『イット・ダズント・ストップ(アコースティック・バージョン)』(マイア・ヒラサワ)でした。

川俣はおそばも有名だと聞いた菊池さん、今後の趣味にしたいと”そば打ち体験”が出来ないか、花澤さんに相談します。すると、そば打ちは川俣町でも特に小島(地区)で盛んな様なので、先に出会った花澤さんのお友達の紺野さんに聞いてみることに。すると紺野さん、『飯坂(地区)でもいいなら沢山いるけど、急にではちょっと無理だな~』と(汗)。『急にやってくれる人は誰だかな・・・』と暫く思案してから、うちの親戚の山木屋(地区)の紺野さんならやってくれるかもと、電話して聞いてみてくれることに!。気を利かした紺野さん、わざと菊池さんの名前を伏せて、『体験やりたい人が東京からいらしてるんだけど…』とお願いしますが、既に”家族に乾杯のロケでツルヘイさんと菊池さんが川俣町に来ている”という噂が町中に広まっているらしく、電話向こうの紺野さんにも直ぐに悟られてしまいました(笑)。

新たな出会いを求めて、北へと車で移動する”ツルヘイ”もとい、鶴瓶さん(笑)。とある住宅街で車を降りて歩いていると、床屋さん「タカハシ理容」を見つけます。店の中を覗くと、店主の高橋さんが手を振って出迎えてくれました。何と今しがた、『町長が(散髪に来て)帰ったばっかし』とのこと、すごい偶然の出会いがあるものです!(驚)。ちょうど散髪が終わった95歳になるアイ子お婆ちゃんが、息子さんと一緒に帰るのを見送った鶴瓶さん、店主の高橋さんご夫婦に話を聞こうとすると、なんと夫婦ではなく親子だそうです(汗)。44歳になるという息子さんは、3年間伸ばしているという長い顎ヒゲのせいで年配に見え、逆にお母さんはとてもお若く見えます。まだ独身だと聞いた鶴瓶さん、『そのヒゲやがな、ヒゲ剃ったら結婚できるよ、男前やもん』と諭すと、ついにヒゲを剃ることを決意する息子さんでした(笑)。スタジオでは、後日撮影されたヒゲを剃った時の映像が流され、『スッキリしました~』と、お母さんも息子さんも大喜び(笑)。

そば打ち体験がしたいと、山木屋地区にある紺野さんの親戚が営む「やまこや」を訪ねた菊池さん。『私はお札を数えるだけで そばは打てないので、そば職人さんを呼んだんでぇ』と、明るく出迎えてくれた店主の紺野さんから、そば職人さんを待つ間、山木屋地区やこのお店の成り立ちについて話を聞きました。紺野さんによると、山木屋地区は、細長い川俣町の中で最も南東部に位置し、東側は飯舘村や浪江町に接し、福島第一原子力発電所までは直線距離で約40km。そのため、川俣町では山木屋地区(501世帯1,246人)だけが避難指示解除準備区域・居住制限区域に指定されてしまい、それから丸6年、2017年3月31日に避難指示が解除されるまで、地区外への避難を余儀なくされました。元は電気工事の仕事をしていたという紺野さん、山木屋地区の避難指示が解除されたことを受けて、仕事は息子に任せて退職し、以前に父母が営んでいた雑貨屋に退職金をつぎ込んで、地域の皆さんが集まれる賑わいの場所を作りたいと、この「語らい処 やまこや」を建てたんだそうです!。するとそこに、そば職人の渡辺さんが到着。菊池さんは割烹着に着替え、いよいよそば打ちを習うことに!。使うそば粉は、山木屋で採れた地粉で、つなぎは使わない十割そばを打ちます。捏ねるのに必要な力は半端なく、そばを打つのが何故男性なのかが身に染みて分かったと、”練り・くくり”の作業で息が上がってしまう菊池さん(汗)。難しい”丸だし・角だし”の伸しの作業は渡辺さんにお任せし、いよいよ”切り”の作業へ。長年主婦業もしてきた菊池さんですが、そばを切るのはとても難しい様で、いくらゆっくり切っても、なかなか細く切ることが出来ません(汗)。なんとか打ち上がった蕎麦を、渡辺さんに茹でてもらい、いよいよ皆さんと一緒に実食!。菊池さんの打った蕎麦は、さすがに太かったり細かったり、太さがバラバラ…。さっそくそばつゆに浸けて蕎麦をすすると、紺野さんは『コシがある、太いのも美味しいね』と言ってくれますが、打った菊池さんが食べてみると、『太すぎるじゃないですか、これ お年寄りは噛めませんよ』と(笑)。『福島の皆さんの優しさは もっともっと深かった、私も演じるうえで、優しさの深さが変わってきます』と、皆さんにお礼を伝える菊池さんでした。

再放送は、4月23日(木)の午後11時45分から、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

鶴瓶さん

菊池さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 川俣町の名物など

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