フライロッドの選び方、主なブランドと売れ筋ランキング

Let's enjoy fly fishing together.

 1.フライロッドの種類と選び方

フライロッドとは

フライフィッシングに必要な道具(用具)のうち、まずメインとなるのが、ロッド(rod、釣竿)です。

フライ用のロッドを前後に振ることで、ラインの重さを利用しながらフライ・ラインを送り出して、フライを遠くに飛ばします。そのフライを、自然な水の流れに乗せて、あたかも生き物(昆虫類)であるかの如く操り、魚を騙します。そして、フライに掛かった魚と、引き合い押し合いの駆け引きをしながら、針外れやライン切れをしないように魚を捕り込む、そのスリリングで興奮する楽しみを存分に味あわせてくれるのが、ロッドです。

良いロッドとは、そのようなフライフィッシングの動作や操作を、容易かつ効率的に釣り人を助け、よりビビッドに、長いラインの先にいる魚の様子を、釣り人に伝えてくれます。

フライロッドの有名メーカー・一流ブランドとしては、米国のセージ(Sage)やオービス(ORVIS)、ウィンストン(Winston)などがありますが、ティムコ(TIEMCO)やシマノ(Shimano)など日本の釣り具メーカーも、世界で活躍しています。


フライロッドの種類

ロッドの素材(カーボンやグラスファイバー、バンブー等)や、調子(アクション)は、基本的に他の釣竿と定義や考え方は同じです。今までの釣り経験を、フライのロッド選びにも存分に活かしてください。なお、番手や長さにもよりますが、一般的にビギナーには、“スローアクション”のロッド方が、扱いやすいとされます。


ダブルハンドロッド
(R.L. Winston Rod Co.)

その他、フライロッドは、片手で振る”シングルハンド・ロッド”と、両手で振る”ダブルハンド・ロッド”の二種類に分けられます。

シングルハンドのロッドは、日本のほとんどの渓流や管理釣り場などのフィールドをカバーできるサイズの、フライロッドです。対象魚の大きさは、せいぜい1尺程度までのヤマメやイワナ、ニジマスなどで、フライを飛ばす距離も、近くから、遠くても20m位までの範囲を想定しています。

ダブルハンドのロッドは、フライを出来るだけ遠くに飛ばす必要のある、川幅の広い河川や湖沼、海などで、遠投(ロングキャスト)用として使用します。また、シーバスやサクラマスなど、対象魚が大型になればなるほど、大きなフライと、太いラインや太いロッドが必要となり、そのためにダブルハンドのロッドを使用することになります。


フライロッドの番手


フライロッド
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それぞれのロッドには、最適なラインウェイトが表示されています。大きくて重いフライを遠くに飛ばすためには、太くて重いフライラインが必要となり、小さくて軽いフライを近くに飛ばすのであれば、細くて軽いラインが適しています。フライフィッシングでは、この使用するフライラインの重さ(ラインウェイト)を、番手で表示します。この番手は、米国の団体により標準規格が定められています。

そのロッドに適合するラインウェイトの番手は、例えば4番のラインであれば、「#4」と表示されます。また、4番のラインでも5番のラインでも両方に適合する場合は、「#4/5」のように表示されているロッドもあります。

日本の多くの渓流フィールドで、最も多く使用されている番手は、たぶん #3 あたりを中心に、源流など川幅が狭くなれば #2 でも良い場合があり、里川など少し川幅が広い場所や、管理釣り場など大型のニジマスもオールマイティに使用したい場合は、#4 あたりが出番が多い番手になります。広くて大型魚の多い管理釣り場や、湖沼もターゲットになってくると、#5~#6 の出番が多くなり、本格的に湖をメインに海(ソルト)でも使いたい場合には、#8~のロッドが必要となります。

私のフライフィッシングの主なフィールドは、あまり険しくない渓流や、里川がメインで、ターゲットはイワナやヤマメです。時には、落ちヤマメのいる本流や、尺オーバーのサイズのニジマスが放流されている管理釣り場にも出かけるので、メインのロッドは #4 を使っています。ただ、一番多く行く渓流では #3 がちょど良い感じで、広い管理釣り場や本流では #5 を使いたいところです。ちなみに、一度習ったことのあるフライキャストの先生によると、#5 が、キャスティングの練習には一番良い番手だそうです。

フライロッド・ラインの番手と主なフィールド・対象魚
番手 針サイズ(目安) フィールド 対象魚
#2~#3 #22~#14 源流・渓流 イワナ、ヤマメ、ハヤ(ウグイ・オイカワ)など
#4~#5 #18~#10 渓流、里川、管理釣り場 イワナ、ヤマメ、ニジマス、ブラウントラウトなど
#6~#8 #12~#2 本流(主河川)、湖沼 ニジマス、ブラックバス、サクラマス、サーモンなど
#10~ #8~#4/0~ ソルト(サーフ、河港、ボート) メバル、シーバス、シイラ、カジキなど

フライロッドの長さ

基本的には、低番手のロッドほど短く、高番手のロッドほど長いのが原則ですが、ロッドは、番手によって、長さが決まっている分けではありません。番手毎に、様々なフィールドで使用できるよう、いろいろな長さ(サイズ)のロッドが、ラインナップされています。

初心者が最初に手にするであろう#3~#5のロッドで扱いやすいのは、7フィート6インチ(7'6")前後とされています。木々の生い茂る渓流がメインであれば、少し短めの7フィート(7')から、管理釣り場がメインになるようなら、少し長めの8フィート(8')ぐらいの間で選ぶと、使い勝手がいい、出番の多いロッドになると思います。

フライロッドの継数

ロッドの番手が#3~#5、シングルハンドで、7~8フィート前後のフライロッドでは、私がフライを始めたころは、継数が1か所でロッドが2分割できる”2ピースロッド”が主流でした。2ピースだと、ケースの長さは4フィート(1m20cm)前後、小型乗用車のトランクに横積みできる、ギリギリの長さです。そのため、旅行先でも使用したい場合や、険しい渓流を遡行する必要がある場合には、崖を登ったり下りたりするのに長いロッドを持っていると危険なので、出来るだけコンパクトに収納できる、継数の多い「パックロッド」を、別途購入する必要がありました。しかし、継数が多くなればなるほど、強度面や性能面で不利になるので、それをカバーするために高品質のロッドが必須となり、良い物は値段が高くなりがちです。

ところが最近は、技術の進歩なのでしょう。一般的なビギナーでも手に出来る多くのロッドでも、3~4ピースというのが当たり前になってきました。代表的なメーカーであるティムコが、入門に最適なフライロッドとして売り出している「ユーフレックス インファンテ」シリーズでも、4ピースが当たり前、#4の7ft6inでさえも6ピースのロッドが定価25,920円で売り出される時代になりました。

フライロッドのグリップ


(シガーグリップ)

フライロッドのグリップは、通常コルクで出来ていて、様々な形状がありますが、代表的なものは、シガー、ハーフウェル、フルウェルの三種類です。

渓流で使う低番手のロッドでは、”シガー形状”のグリップが主に使われていて、手首を使いやすい”Vグリップ”や”インデックスフィンガーグリップ”などの握り方に適しています。また、管理釣り場や本流で使える中番手のロッドになると、”ハーフウェル形状”のグリップが多くなり、オーソドックスなサムオントップグリップで握りやすい形状となっています。高番手になると、ロングキャスト(遠投)に適した”フルウェル形状”のグリップが多くなります。

【総括】 結局のところ、初心者にお勧めのロッドはどれ?

初心者(ビギナー、入門者)と言っても、その人の求めているフィールドや釣りのスタイルが異なるので、一概に『このロッドがお勧め』とは言い切れないのが残念です。

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ただし、多くの初心者が、まず腕を磨くために、管理釣り場(釣り堀)に通うであろうことを前提にするならば、選択肢の幅はだいぶ狭まり、対象とすべきロッドも明確になってきます。それが、先にも書いたとおり、番手は#3~#5番で、長さは7フィート6インチ(7'6")前後のロッドということになります。

どうしても、『将来に渡ってたぶん一本しか買わないから、もっとはっきりしろ!』と言われるなら、間を取って、#4番の7フィート6インチに決めては如何でしょうか?(笑)。私が最初に買ったロッドもこのサイズでしたし、今でも私がメインで使っているロッドは#4です。ただし、「器用貧乏」という諺がある通り、対象のフィールドや、ちょっとフィッシングスタイルが違う人が手にすれば、どっちつかずのサイズになってしまう怖れがあることも、なにとぞご留意ください。このサイズのロッドが一本あれば、だいぶ多くのフィールドや対象魚をカバーできると思いますが、腕前が上達してもっとフィーリングを大事にしたいとか、早春にミッジフライで釣りたいとか、本流で大物を狙いたいとか、いろいろ釣りスタイルのバリエーションが増えたら、それに伴ってロッドも買い増ししていくのが王道かと思います。


※ 1フート(feet) = 12インチ(inch)、 3フィート = 1ヤード (yard)
※ 1フィート= 30.48センチ、 1インチ = 2.54センチ、 1ヤード = 0.9144メートル
※ 例えば、7フート6インチ = 7' 6" あるいは 7ft6in と表記します。

 2.フライロッドの主なメーカー・ブランド

セージ、sage

Sage(セージ)は、1980年に米国で設立された、フライロッドの老舗メーカーです。世界最高のパフォーマンスを誇るフライロッドを作りたいと、伝説のロッドデザイナー Don Greenが、1980年に設立しました。

これまで、数々の革新的なフライロッドを生み出してきた、超一流のフライロッドのメーカーです。

ウィンストン、Winston

R.L. Winston Rod Co.(R.L. ウィンストン・ロッド・カンパニー)は、1929年、Robert Winther (ロバート・ウィンザー)と Lew Stoner (ルー・ストーナー)により、アメリカは西海岸サンフランシスコからウィンストン・ロッドの歴史は始まりました。個性的なロッドも多いことから、セージをトヨタとするなら、ウィンストンはホンダ的なイメージでしょうか・・・・。

オービス、ORVIS

ORVIS(オービス)は1856年にチャールズ・F・オービスによってマンチェスター州、バーモントで設立されました。以来、1874年に発売された近代フライリールの原型と言われる1874型フライリールをはじめとして、樹脂含浸ノバンブーロッドの開発等つねに革新的なタックルをフライフィッシングの世界に登場させながら今日に至っています。 さらに現在ではタックルメーカーとしてだけでなく、幅広くアウトドアやアメリカンカントリーライフを提案するトータルな企業となっています。

ティムコ、TIEMCO

ティムコは、1969年に設立された日本の企業です。1976年に、日本で最初のフライフィッシングスクールを開き、それまで日本で馴染みのなかったフライフィッシングの普及の礎を築きました。当初、ロッドは輸入代理店として、オービスなどの海外製品を流通・販売していましたが、1994年に自社開発のフライフィッシングロッド「ユーフレックス」を発売して、ロッドのオリジナルブランドを確立しました。日本におけるフライフィッシングのパイオニア企業ですが、今ではルアー・フライの釣針からロッド、ウェアまで、トータルに釣り具を扱う一大メーカーに成長しました。

その他のメーカー・ブランド

ダイワ(Daiwa)
1958年創業の日本における釣具のトップメーカーですが、2009年に社名をグローブライド株式会社と変更し、今では「DAIWA」は、同社のフィッシング単独のグローバルブランドネームです。
シマノ(SHIMANO)
1921年に変速機の製造から創業し、1970年に釣具にも参入した、総合アウトドアスポーツ用品企業です。特に自転車パーツメーカーとしては世界最大で、同社のコンポーネント(変速機)のシェアは、世界中のスポーツ自転車の9割以上で採用されています。
キャップス(Caps)
「VISION」などのブランドを展開する、日本のフライフィッシング専業メーカーです。
モーリス(MORRIS)
「VARIVAS」などのブランドを展開する、日本の総合釣り具メーカーです。
テンリュウ(天龍)
長野県飯田市で六角竹竿の釣竿から創業、以後グラスファイバーやカーボン製の釣竿やゴルフシャフトなどを製造するようになった、日本のメーカーです。

おすすめのロッド、売れ筋のロッド

●ダイワ ロッホモア フライコンボ F803-4COMB

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シマノ ☆ブルックストーン804

価格:10,218円
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 3.フライロッドの主なメーカー・ブランド 一覧

日本 ティムコ(ユーフレックス
日本 大村ロッド(OmuraRod)
日本 カムパネラ(Campanella)
日本 アングル(AXISCO
日本 DAIWA(ロッホモア他
日本 シマノ(ライムストーン他
日本 天龍(テンリュウ
日本 キャップス(Caps
日本 谷山商事(Valleyhill
日本 キロワールド(IZCH他
日本 モーリス(VARIVAS
米国 ORVIS(オービス)
米国 SAGE(セージ
スウェーデン LOOP(ループ
米国 Temple Fork Outfitters(TFO)
米国 REDINGTON(レディントン)
米国 G.Loomis(ジールーミス)
英国 HARDY(ハーディー)
米国 Winston(ウィンストン
米国 Thomas&Thomas(トーマス
米国 Scott(スコット
米国 ECHO(エコー)
米国 Lamiglas(ラミグラス)
米国 Abel(エーベル)
米国 Cabela's(カベラ)
英国イギリス王室ご用達Hardy

 

 4.ネット通販ランキング、売れ筋・人気のフライロッドはこれ!

ネットショップ(通販)で最もよく売れている「フライロッド」(フライフィッシング用ロッド)はどれか、調べてみました。

アウトドア&スポーツ ナチュラム
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 5.Fly Fisshingの部屋 コーナー目次

 

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