【本屋大賞】歴代の4位受賞作一覧

これまで本屋大賞で4位に選ばれた作品の内容(あらすじ)を紹介。

=コーナー目次= 

(歴代の1位大賞作と、2位から5位まで)

「本屋大賞」は、全国の書店で働く書店員が、過去一年の間に自分で読んで「面白かった」、「お客様にもお薦めしたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び、その投票で決定される賞です。一次投票で選ばれた上位10作品が、その年の本屋大賞のノミネート(候補)作となり、二次投票で大賞が選ばれます。ここでは、各年の本屋大賞で大賞(1位)に選ばれた作品から、5位までにランクインした作品を、それぞれの順位ごとに一覧で紹介します。

ここでは、過去の本屋大賞で「4位」に選ばれた作品を紹介しています。なぜか、これまで4位に選ばれた著者は、本屋大賞に初ノミネートされた方が多いようです。そして、第4回で4位の伊坂幸太郎氏は第5回で大賞を、第7回で4位の三浦しおん氏は第9回で大賞を、第8回で4位の百田尚樹氏は第10回で大賞を受賞しています。

 歴代の本屋大賞で4位に選ばれた作品

2023年 第20回

爆弾

作者: 呉勝浩

【内容】 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。 「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。 警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。(講談社より)

2022年 第19回

正欲

作者: 朝井リョウ

【内容】 あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 絶望から始まる痛快。あなたの想像力の外側を行く、作家生活10周年記念、気迫の書下ろし長篇小説。(新潮社より)

2021年 第18回

逆ソクラテス

作者: 伊坂幸太郎

【内容】 敵は、先入観。世界をひっくり返せ! 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。デビュー20年目の真っ向勝負! 無上の短編5編(書き下ろし3編を含む)を収録。(集英社より)

2020年 第17回

ノースライト

作者: 横山 秀夫

【内容】 一級建築士の青瀬は、信濃追分に向かっていた。たっての希望で設計した新築の家。しかし、越してきたはずの家族の姿はなく、ただ一脚の古い椅子だけが浅間山を望むように残されていた。一家はどこへ消えたのか? 伝説の建築家タウトと椅子の関係は? 事務所の命運を懸けたコンペの成り行きは? 待望の新作長編ミステリー。(新潮社より)

2019年 第16回

熱帯

作者: 森見 登美彦

【内容】 この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!(文藝春秋より)

2018年 第15回

たゆたえども沈まず

作者: 原田 マハ

【内容】 誰も知らない、ゴッホの真実。天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出す……。(幻冬舎より)

2017年 第14回

ツバキ文具店

作者: 小川 糸

【内容】 言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします。鎌倉の山のふもとにある、小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。文字に関すること、なんでも承ります。(幻冬舎より)

2016年 第13回

永い言い訳

作者: 西川 美和

【内容】 妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。映画化話題作。予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。(文藝春秋より)

2015年 第12回

本屋さんのダイアナ

作者: 柚木 麻子

【内容】 私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれ ど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた――。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても 心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。(新潮社より)

2014年 第11回

さようなら、オレンジ

作者: 岩城 けい

【内容】 オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。(筑摩書房より)

2013年 第10回

きみはいい子

中脇 初枝

【内容】 夕方五時までは家に帰らせてもらえないこども。娘に手を上げてしまう母親。求めていた、たったひとつのもの――。怖かったのも、触れたかったのも、おかあさんの手だった。ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。(ポプラ社より)

2012年 第9回

くちびるに歌を

作者: 中田 永一

【内容】 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。(小学館より)

2011年 第8回

錨を上げよ(上・下)

作者: 百田 尚樹

【内容】 この男、いったい、何者か。。昭和30年大阪下町生まれ。その名は、作田又三。下品で、ずるくて、しぶとくて、ルール無視でもお構いなし。人生の至る所で敗北を喫しながらも、絶対にへこたれない不屈の男。(講談社より)

2010年 第7回

神去なあなあ日常

作者: 三浦 しをん

【内容】 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれた、三重県の山奥、神去(かむさり)村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々と出会い、チェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来、しかも村には秘密があって・・・!? 林業に《ゆるーく》かける青春!(徳間書店より)

2009年 第6回

テンペスト(全4巻)

作者: 池上 永一

【内容】 遙か南の国から上陸する物語の大旋風、ジェットコースター歴史大河ロマン!十九世紀の琉球王朝。嵐吹きすさび、龍踊り狂う晩に生まれた神童、真鶴は、男として生きることを余儀なくされ、名を孫寧温と改め、宦官になって首里城にあがる――前代未聞のジェットコースター大河小説!!(角川書店より)

2008年 第5回

悪人(上・下)

作者: 吉田 修一

【内容】 福岡市内に暮らす保険外交員の石橋佳乃が、携帯サイトで知り合った金髪の土木作業員に殺害された。二人が本当に会いたかった相手は誰だったのか? 佐賀市内に双子の妹と暮らす馬込光代もまた、何もない平凡な生活から逃れるため、出会い系サイトへアクセスする。そこで運命の相手と確信できる男に出会えた光代だったが、彼は殺人を犯していた。彼女は自首しようとする男を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か? その一方で、被害者と加害者に向けられた悪意と戦う家族たちがいた。誰がいったい悪人なのか? 事件の果てに明かされる殺意の奥にあるものは?(朝日新聞社より)

2007年 第4回

終末のフール

作者: 伊坂 幸太郎

【内容】 限りある生を、人はどう生きるのか。「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年。世界中が大混乱に陥る中で、人々はどう生きるのか? 仙台の団地に住む人々を主人公に、愛や家族、人間の本質を見つめる傑作連作集。(集英社より)

2006年 第3回

容疑者Xの献身

作者: 東野 圭吾

【内容】 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。(文藝春秋より)

2005年 第2回

袋小路の男

作者: 絲山 秋子

【内容】 第30回川端康成文学賞受賞。指一本触れないまま、「あなた」を想い続けた12年間。<現代の純愛小説>と絶讃された表題作、「アーリオ オーリオ」他1篇収録。注目の新鋭が贈る傑作短篇集。(講談社より)

2004年 第1回

永遠の出口

作者: 森 絵都

【内容】 小さい頃、私は「永遠」という言葉にめっぽう弱い子供だった――。10歳から18歳まで。ナイーブでしたたかで、どこにでもいる普通の少女、紀子の成長をめぐる、きらきらした物語。(集英社より)


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