各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。
「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時57分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の笑福亭鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。
今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。
旅のゲストは、歌手でファッションモデルの 木村カエラ(きむら カエラ)さん。東京都出身の39歳。イギリス人の父親をもつハーフで、カエラはミドルネーム。小学校6年生のときに原宿でスカウトされ月刊ファッション雑誌『CUTiE』の読者モデルとなり、高校生でミスセブンティーン2001に選出されると翌年、子供の頃から夢だった歌手を目指してバンドを結成しボーカルを担当します。歌手デビューは20歳直前の2004年6月、年末には1stアルバム『KAELA』を発売し、着実にオリコンチャートを登っていきます。2009年にリクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」のCMソングとしてオンエアされた『Butterfly』は、木村さんが親友の結婚式のために書き下ろした曲で配信限定楽曲にも係わらず大ヒット、年末のNHK紅白歌合戦に初出場を果たします。2010年6月に俳優の瑛太さんと結婚を発表、10月には第一子(男の子)を出産し現在は2児の母親です。
旅の舞台は、大分県 日田市(ひたし)。大分県の北西端、一番内陸部に位置し、福岡県と熊本県との県境にあって、人口は約6万人。平地が少なく、「日田杉」で知られるように古くから山間部での林業が盛んで、三隈川(筑後川)を下り筑後川下流の久留米などに運ばれたことから福岡県の筑後・筑前地方とのつながりが強い土地柄。日田市は大ヒット漫画『進撃の巨人』の原作者である諫山創(いさやま はじめ)氏の出身地で、人間が壁に囲まれた世界で生きるという漫画の世界観はこの故郷の風土が大きく影響していると言われています。
故郷へ恩返しがしたいという諫山さんの想いに市民有志が寄り添い、令和2年11月に巨人の壁としてみたてた大山ダムの前に「進撃の巨人エレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像」が建立されたのを皮きりに、進撃の日田まちおこし協議会が設立されました。協議会では道の駅・水辺の郷おおやまに併設された「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」を運営するなど、「進撃の巨人in HITA~進撃の日田」をキャッチフレーズに町おこしに取り組み、近年は進撃の巨人の聖地巡礼を目的とした観光客で大変賑わっています。ミュージアムは2021年3月のコロナ禍でのオープンにも係わらずこの春には3年間の来場者数が30万人を突破、去年の秋頃からは特に台湾や韓国、それに欧米などからのインバウンド観光客の来場が急増しているそうです。その経済効果は年間20億円以上とも!。漫画好きという木村さん、その人気ぶりを目の当たりにしたいと日田市を旅先に選んだのでしょうか?(笑)。
番組X情報によると、カエラさんはきれいな水のあるところが大好きなんだとか!。日田市は古くより山紫水明の里「水郷ひた」として知られ、水の郷百選にも選ばれています。日田温泉の旅館街を流れる三隅川に浮かぶ遊舟(屋形船)は夏の風物詩で、きれいな川で育った鮎やヤマメなどを頂きながら400年の伝統を持つ鵜飼いを見物することができます。三隅川は古くは特産の日田杉などを出荷するための輸送手段として使われ、その水は米や野菜・果物・お茶などを育み、地酒や醤油・味噌づくりにも使われてきました。木村さんはそんな水郷で、どんな旅を楽しんだのでしょうか?(笑)。
木村カエラさんが大分県日田市を旅する前編。地元の伝統工芸品のヒントを探して、鶴瓶さんとカエラさんが温泉街を歩いていると、祭りの写真を見つけます。近くのスナックに人影を見つけて声をかけますが、「怖い」と言われてしまい…。店内でお話を伺うと、小鹿田焼という伝統の陶器があり、山鉾の人形師が近くにいると聞きます。そのヒントを頼りに、二人は出会いを繰り広げます。ひとり旅となったカエラさんは、おなかがすいたと、地元グルメを探しますが、近くの小学校から音楽が聴こえて…。
ロケが行われたのは、2024年5月15日(水)。鶴瓶さんと木村カエラさんが待ち合わせたのは、「日田温泉」の三隈川(みくまがわ)の岸部、屋形船泉乗り場の辺りです。先に到着したカエラさんは、キレイな水の流れを目の当たりにし、中洲に整備された亀山公園へと渡る木製の人道橋「緑橋(亀山公園横沈み橋)」の上を走り出すと、『うわぁぁぁぁぁぁぁ、たまらん!』と感動もの(笑)。一方、カエラさんが好みという鶴瓶さん、『好きな人にはすます癖があるんで…』と、今日のロケは期待しないようスタッフに釘を刺します(笑)。今年でデビュー20周年というカエラさん、20年はあっという間でしたが子供の成長も早く、上の子には身長も抜かされ、最近は反抗期で自分に触られた時に避ける仕草が堪らなく面白いそうです(笑)。カエラさんが『(旅先は)山があって水がきれいな所、そして伝統工芸がある所に行きたい』と希望したところ、番組スタッフから大分県日田市を推薦されたそうですが、たまたま偶然 娘が学校から持ってきたお便りに日田市の名前を見つけ、これは何かの縁かもと思い、日田市に決めたんだとか。
鶴瓶さんとカエラさんが緑橋(亀山公園横沈み橋)を渡り亀山公園の入口で出会ったのは、ヘルメットを被りママチャリ自転車に乗った廣畑さん、なんと御年90歳だそうです!。一番下の孫はニュージーランドに居て、訪ねた際には14日間かけて車でニュージーランド一周を果たしたんだとか。カエラさんが元気の秘訣を尋ねると、『気ままに生きること、嫌な事はするな!』と教えてくれました。
次に出会ったのは、牧野さん・岡田さんら女性三人連れ。向こうの川岸に繋がれた屋形船に乗るよう勧められた鶴瓶さん、どこの屋形船かと尋ねると牧野さんの親戚が営む「亀山亭ホテル」のものだそうです。ホテルでコーヒーでもと勧められ、川岸に面した2階のテラス側からホテルのラウンジに入ると、女将の諌山(いさやま)さんと、女将のご主人の弟で社長をしている諌山さんが大喜びで迎えてくれました。“諌山”という苗字の人は全国に2,500人位しかいないのですが、その4分の1が大分県内の方だそうです。創業150年になるホテルの4代目となった諌山社長は、元はメーカーの海外駐在員として長くイギリスに住んでいたため子供さん達はイギリス暮らしの方が長く、長女がイギリス人と結婚して孫が出来た諌山さんの奥さんもイギリスに残し、単身日本に戻って社長業を継ぐことになったんだとか。
ここでスタジオから、日田市をビデオ紹介。木村カエラさんの20周年記念企画として、カエラさんの音楽にあわせて、日田市を元気にPR活動するダンスパフォーマンスチーム「日田もりあ下駄い」の皆さんが紹介してくれるそうです!。
まずは踊ってくれている皆さんの足下にご注目、地元名産の「日田下駄」です(BGMは、木村カエラさんの『♪Ring a Ding Dong』)。林業が盛んな日田市、地元で採れた杉や檜などの木材を使い、加工から仕上げまで丁寧に手作業で作ります。美しさと心地よさを兼ね備えた逸品です。現代の暮らしに合わせて下駄も進化。下駄の底にはゴムが貼られ、サンダルや室内履きなどが生み出されています。
続いては、鶴瓶さん演じる“笑いの巨人”ではなく、日田市で巨人といえば大人気アニメ「進撃の巨人」です(木村カエラ『♪オバケなんてないさ』)。巨人に怯えながら壁の中で暮らす人類が、仲間たちと自由を求めて戦う物語です。原作漫画の累計発行部数は1億4千万部、世界180か国以上で出版されています。日田市は、原作者である諌山創(いさやま はじめ)さんの出身地なんです。故郷に恩返しがしたいと、町の至るところに進撃の巨人のキャラクターがいっぱい!。さらに特定の場所でスマホのアプリを起動すると、キャラクターが合成されスペシャルな一枚が撮れちゃいます!。進撃の巨人の効果もあり日田市は今、海外の旅行者が行きたいと注目するアジア太平洋地域の場所として、なんと第3位に!(1位はカマリーニャス/スペイン、2位はメキシコ(アメリカ)。
続いて紹介するのは、「日田川開き観光祭」(木村カエラ『♪リルラ リルハ』)。日田で一番の賑わいを魅せるのが、毎年5月にあゆ漁の解禁と鵜飼いの幕開けに合わせて行われる「日田川開き観光祭」です。祭のクライマックスは、2日間でおよそ1万発を打ち上げる花火大会。初夏の訪れを告げる祭です。最後に日田もりあ下駄いの皆さんからの伝言です、『つるべさーん、カエラさーん、日田をもっと盛り上げてくださ~い!w』(木村カエラ『♪HOLIDAYS』)。
日田温泉の歓楽街を歩いていると、スナックやバーが沢山入っているソシアルビルの壁に飾られた大きな祭りの写真を見つけた鶴瓶さんとカエラさん、同じような写真が町のあちこちにあると気になっていると、1階のテナントに入っている店から出てきた女性と目が合います。スナック「エリー」のママさんという加藤さん、あの祭りの写真は何かと尋ねると、「日田祇園祭」の山鉾だとか。店を始めて20年になると聞き、店内に入らせてもらうことにした鶴瓶さん、ウーロン茶を頂きながらシングルマザーで二人の子供を育てた経緯など話を聞きました。日田の伝統工芸について尋ねると、小鹿田焼(おんたやき)が有名ですが、近くでなら日田祇園山鉾会館に行ってみてはと紹介してくれました。直ぐ向かいには、山車の人形師さんがいると聞き、二人はまずその方に会いに行ってみることに。
スナックを出たすぐ表で、たまたま前を歩いている方が人形師の長嶋さんと加藤さんに教えてもらった鶴瓶さん、追いかけて長嶋さんが入った家を訪ねると、玄関先には解体中や作りかけの人形とその材料が沢山積み上げられていました。小学校を出て人形師になったという長嶋さんから、鉾の人形は毎年作り直すと聞きビックリした鶴瓶さん、家に上がらせてもらい人形づくりの手順などを教えてもらいました。7月の祇園祭までに35体作ると聞き、それは大変とビックリしたカエラさん、『イヒヒヒ…』と言葉になりません(笑)。小野アナウンサーによると、今年の日田祇園祭は7月20日(土)と21日(日)に行われるそうです!。
たまたま長嶋さん家の向かいにあったのが、さっきスナック「エリー」の加藤さんから教えてもらった小鹿田焼(おんたやき)の専門店「綾部商店」でした。店内に並べられていた沢山の焼き物を目の当たりにしたカエラさん、小鹿田焼の特徴のひとつでもある“飛び鉋” (とびかんな)の模様が施された皿を見つけると、『えぇっ、私このお皿持ってます』と…。迎えてくれた店主の綾部さんに話を聞くと、土物では小鹿田焼の里全体が国の重要無形文化財に指定されているんだとか。たまらず店内の焼き物を見て回るカエラさん、その値札を見て、『東京より全然安い、全部買い取りたいくらい』と。すると綾部さんが、『どれか1枚ずつお持ちください』と言ってくれたのを聞いたカエラさん、すかさず『いいんですか!』と(笑)。さすがに貰う訳にはいかないと鶴瓶さん、『それじゃ20周年(のお祝い)に、俺がプレゼントします』と。さんざ悩んだ挙句、ようやく『これにします!』と1枚の皿を選んだカエラさんですが、鶴瓶さんから『これ1枚でいいの?』と聞かれると、『嫌です、あれも欲しいです』と…。選んだお皿と小鉢を包んでもらったカエラさん、『やったー!』と大喜びします(笑)。
ここで二人は別れ、ひとり旅に!。
ひとりになったカエラさんはお腹がペコペコと、お店を探しに車で市の中心部、日田市役所の前までやって来ました。この辺りならお店が多そうと車を降りて歩きだすと、何やら向こうから甲子園での応援のような楽器の音が聞こえてきます。すると道で出会ったのは、配達作業中らしい足刈さん。この辺りで美味しい物があるかと尋ねると、『焼きそばはもう食べました?』と…。焼きそばが美味しいのかと気になると、日田市民のソウルフード、ご当地B級グルメ『日田焼きそば』が日田の名物なんだとか!。この先の交差点にあるラーメン屋さんが焼きそばもやっていると聞いて向かってみると、そこにあったのは「日田市立 咸宜(かんぎ)小学校」、校庭では子供たちが鼓笛隊練習の真っ最中でした。音楽のリズムに合わせて行進するカエラさん(笑)、学校の裏門から練習風景を見学していた近所の方々に話を聞くと、5月25・26日にある日田川開き観光祭で市内の小中高校生が音楽大パレードを披露するそうで、その練習なんだとか。中に入りたいと相談すると、たまたまそこに保護者会の役員をしているお父さんがいて、カエラさんを案内しつつ校長先生に話を通してくれました!。校庭で迎えてくれたのは校長の樋口先生、今からお茶休憩ですが直ぐに再開しますからと、快く取材OKが出ました(笑)。鼓笛隊の練習をしていたのは5-6年生で、休憩中に近づいてきた子供たちに誰だか分かるかと尋ねてみますが、全員が『分かりません』と…(汗)。
一方の鶴瓶さん、新たな出会いを求めて車に乗り込むと、町の中心部から少し離れた小迫地区へとやって来ました。住宅が建ち並ぶバス通りで車を降りると、しばらく道なりに歩いてみますが、誰にも会えません…。そこでふと、バス停「小迫町コミュニティ広場前」の角を曲がり狭い路地へと入っていきますが、後から振り返ればこれが運の尽き、誰にも会えずひたすら歩き続ける羽目に…。歩き疲れて肩を落とす鶴瓶さん、出た言葉が『カエラさんと別れんといたらよかった…』と(笑)。
しばらく休憩の後、再び鼓笛隊の練習が再開されました。樋口校長先生によると、新しい楽器をもらったのが昨年の11月、それから選考会を重ねて1月に自分の楽器が決まり練習をスタートしたので、約半年間の練習の成果を5月末に披露することになるそうです。子供の頃にバトンをやっていて銀座のパレードにも出たことがあるというカエラさん、小学生の鼓笛隊の行進風景を見ていると自然と身体がうずく様です(笑)。
一通り練習が終わり校庭に体育座りした生徒たちを前に、校長先生が『♪バタフライって曲のミュージシャンの方が来てくれています!』とカエラさんを紹介してくれました。拡声器を渡されたカエラさん、生徒の皆さんに見学させて貰ったお礼と本番に向けてのエールを伝えると、校長先生が紹介してくれた「♪Butterfly」を1フレーズお返しに歌いたいと、アカペラで熱唱してくれました。拡声器での歌なのに、カエラさんが歌うとまるで伴奏の音楽まで流れ出した様に聞こえるから不思議です!。手を挙げて貰うと、この曲を知らないという子供の方が圧倒的に多かったのですが、歌のサビ部分を聞いて思い出してくれたのか、大きな拍手で応えてくれました(笑)。最後に全員で一緒に記念撮影をすると、握手を求めて駆け寄ってくれた女の子が嬉しくて涙を流してくれたのがとても印象的でした。【後編へ つづく】
前編の再放送は、6月15日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
木村カエラさんの音楽にあわせて、町の魅力を紹介!。紹介してくれるのは、日田市を元気にPR活動するダンスパフォーマンスチーム「日田もりあ下駄い」の皆さんです。
木村カエラさんが大分県日田市へ!。小鹿田焼という伝統的な陶芸の里を訪れると、大きな音をたてる臼に仰天!。さらに、目に入った窯元を突撃訪問すると、出てきたあるじの第一声にびっくり!。工房を案内してもらいながら、ろくろに挑戦させてもらうことに。その出来栄えは?。さらに、驚きの事実を知ることに。一方、鶴瓶さんは、ようやく出会った製材所の方に自宅へ招かれます。自家米がおいしいと聞いたところで、ちょうど御飯が炊けたと聞き…。
小迫地区の裏通りを歩き続け、誰にも会えずに再びバス通りまで戻った鶴瓶さん、「宮崎製材所」の奥の方で作業している人を見つけると、敷地の中へと入って行きます。誰か来たと気が付き振り返った宮﨑さん、相手が鶴瓶さんだと分かると『えぇぇぇ~へへへへー』と、とてもビックリします(笑)。日田杉のいい匂いがすると鶴瓶さん、どのくらい続く製材所かと尋ねると、先代からで50年ほどだと宮﨑さん、先代のお父さんは3年前に他界されたそうです。歩き疲れて腰を下ろしたいと鶴瓶さん、宮﨑さんは家の中へと勧めてくれますが、それを断って縁側に座ってみたものの、日当たりが良すぎてここは暑いと鶴瓶さん、結局家に上がらせて貰うことに(笑)。
すると、ちょうどそこに外出していた奥さんが帰宅し、お二人からご家族のことなど話を聞くことに。3人の子供はみな外に出て家を構えたそうですが、先ほど縁側の前に並べてあった稲の苗を植える際には必ず帰ってきて全員で田植えをするそうです。詳しく話を聞くと、3年前に末期癌で余命宣告された先代が頑張って田植えをすると言うので、だったら家族全員で田植えを一緒にしようという話になり、それから毎年の恒例になったんだとか。お米の品種は、最近大分県で推している銘柄で「なつほのか」というそうです。『いま炊いちょるけど食べます?』と宮﨑さん、『いきなり訪ねて来て、そんなん…』と断るのかと思いきや、『食べます!』と鶴瓶さん(笑)。それを聞いて『おかずは?』と焦る奥さんですが、『白ご飯がおかず』と意に介さないご主人…。しかし『白ご飯だけやったらあきませんやん、お漬けもんはないですか?』と鶴瓶さん、すると『お祖母ちゃんが漬けた高菜があります』と奥さん、茶碗に盛った白ご飯と刻んだ高菜漬けをお盆に載せて台所から運んできてくれました。ゴマをちょっとかけると美味しいとゴマを振った高菜をおかずに白ご飯を頂いた鶴瓶さん、これがメッチャ美味しいそうです!(笑)。
お二人ともこの番組をよく観てくれているらしく、ご飯を美味しそうに食べる鶴瓶さんを見ながら『一生の記念になる』と宮﨑さん、もし(鶴瓶さんが我家に)来たときはこうおもてなしをしようとシミュレーションをしていたんだとか(笑)。一方、『生きていてよかった』と話す奥さんは、この3月に亡くなった大好きだった母が(鶴瓶さんを)呼んでくれたと涙を流して喜んでくれました。
お腹がペコペコとお店を探していたカエラさん、鼓笛隊の練習を見学しに立ち寄った咸宜(かんぎ)小学校の樋口校長先生から教えてもらった日田焼きそばが美味しいラーメン店「味の珍さん」を訪ねることに!。店を見つけて喜ぶカエラさんですが、暖簾は掛かっているものの閉まったドアには“準備中”の札が…(汗)。すると、厨房の裏口からカエラさん一行の来店を見掛けた店主の梅木さん、『どうぞ!どうぞ!』と奥さんに戸のカギを開けさせると店に招き入れてくれました。
おすすめされた「ひた焼きそば」(800円)を注文したカエラさん、厨房に入り調理の様子を見学させて貰うことに。梅木さんによると、この店を開いて54年、元々はラーメンが主で焼きそばは裏メニューだったのですが、15年前に町おこしで焼きそばで日田を活性化しようという取り組みが広まり、今では日田焼きそばが人気メニューになったんだとか。生麺を茹でてから作りはじめる日田焼きそばは、もやしがシャキッとして麺がパリッとするのが一番の特徴なんだそうです。
作って頂いた「ひた焼きそば」を一口食べたカエラさん、『本当にパリパリだ!、激うま!』だそうです(笑)。そこに、一人の若い男性客が来店しカウンターに座りました。声を掛けると、近所に住んでいるという梅木さん、その容姿から『バンドマンですか?』と尋ねると本当にバンドマンでした…。さらにカエラさん、ギターボーカルとポジションまで言い当てたからさすがです!(笑)。この店にはよく来るという梅木さん、焼きそばだけでなくラーメン(650円)も美味しいと、出来た自分のラーメンを分けて食べさせてくれました。昭和の味を守り続ける“純とんこつ”というラーメンは、チャーシューが何枚も沢山載っていて、スープと麺を取り分けて食べさせてもらったカエラさん、『めちゃくちゃ旨い』と絶賛します。それを聞いて店主の梅木さん、『やったぜ セニョール!』と(笑)。
ここでスタジオの小野アナウンサー、お客の梅木さんから送って頂いたバンドの写真を披露してくれました。ただ、3か月前に結成したばかりでまだ名前が無いと、カエラさんにバンド名を付けて欲しいそうです。そこでカエラさん、梅木さんの容姿から『たぶん銀杏BOYZの峯田和伸さんが好きだと思うので、バンド名は“焼きそばBOYZ”で!』と命名してくれました(笑)。
ようやく人に会えてご飯まで頂いた鶴瓶さん、バス通り沿いのコンクリート塀に腰掛け一息ついていると、通り掛かった車に乗った女性から声を掛けられます。写真を一緒に撮って欲しいと頼まれ道を渡ると、その前の家に住むお供え用の花束を持った男性と出会います。瓦屋の「宇野工業所」を営んでいる宇野さん、手に持った花は近所の店で8年前に亡くなった奥さんへと買ってきたものだとか…。『家内が先に逝ったらかなわんでしょ?』と気遣う鶴瓶さんを目の前にして、『鶴瓶さんに会うたって こんな幸せなことない』と喜ぶ宇野さん、いつもNHKのテレビで鶴瓶さんをよく観ているそうです。これがその番組だと伝えると、『その番組ですか?、ほな私も映ってるですね?』と(笑)。そこで鶴瓶さん、奥さんも観ていると思うからテレビカメラに向かって声を掛けるようにと宇野さんに伝えると、『おかあさん、向こうで元気でおってください、後から私が行きますから』と…。そこで鶴瓶さん、『すぐ行ったらあきませんよ、もう少し長生きしてください』とお願いすると、『あと10年して95歳になったら行きます』と話す宇野さんでした(笑)。
次にカエラさん、ぜひ小鹿田焼のある場所に行ってみたいと、その窯元がある日田市皿山の集落「小鹿田焼の里」を訪ねます。車を降りると、谷底の方から何やら動物の鳴き声の様な奇妙な音が聞こえてきて、怖がるカエラさん…。歩いて行ってみると、それは窯元が谷川の水を利用して杵を打ち下ろし土を砕いている唐臼(からうす)の音でした!。案内看板によると、この里には10軒もの窯元がある様です。
するとカエラさん、人影を見かけた1軒の窯元「坂本工窯」を訪ね声を掛けます。すると出て来てくれたのは当主の坂本さん、『取材はOKですが、私いま酔っぱらっていまして…』と(笑)。でも大丈夫そうなので、作品を見せてもらうことに!。工房に入らせて貰うと、土の良い匂いが充満しています。カエラさんが『いい匂い』と言うと、『酒臭いですか?』と坂本さん(笑)。作り方について尋ねると、この辺りで取れる土を川底に設えた唐臼で砕いて手でこねて、器などはろくろで作成するんだとか。小鹿田焼の特徴のひとつになっている“飛び鉋(とびかんな)”模様について尋ねると、『ここの土は鉄分が多くて黒いので、そのままでは売れないので白い化粧を塗るんですよね。でも白と黒の相性が悪いので、くっ付かずブツブツになったりするので、ハケで打ったりした飛び鉋で誤魔化しているで、入れたくてやっている分けではない』と教えてくれました。ちなみに小鹿田焼は、『全て手作業で土をこねて薪を焚いて登り窯で焼くため、一切文明の利器を使わずにできるので、江戸時代では一番いい窯でしたけど、現代では最悪の窯ですよ』と坂本さん…。でも『なんか温かい感じがするじゃないですか』とカエラさんが話すと、『しない…』と即答する坂本さん。『それは買う方や使う方が思って頂ければいいので、作るほうは嫌で嫌でしょうがない』と…(笑)。
次に唐臼を見学させてもらったカエラさん、取ってきた土を入れた1鉢を粉末にするのに2週間くらい打たせると聞いて『時間がかかりますね?』と関心すると、『時間がかかるんじゃなくこれが当たり前で、世間が速すぎるんですよ』と坂本さん。『唐臼は5年もすると折れたり割れたりして壊れ、1基作るのに40万円くらい掛かるので、伝統を維持するって本当に大変なんですよ』と、そのご苦労を語ってくれました。。
小野アナウンサーによると、300年以上も陶器を作り続けている皿山地区には、現在では9軒の窯元があり、お弟子さんは取らずに親から子へ一子相伝で守り続けられているそうで、小鹿田焼は国指定の重要無形文化財なんだとか。そして坂本さん、面白い人でしたが実はすごい方で、年に1度開かれる「日本民藝館展」で、最高賞である日本民藝館賞を2度も受賞されているんだとか!(驚)。
鶴瓶さんが道端で宇野さんと話していると、近所にある幼保連携型認定こども園「みそらこども園」へ子供を迎えに行く親御さんたちがひっきりなしに通りすがり声を掛けてくれます。そこで鶴瓶さん、その1台の車に乗り込むと、みそらこども園へ連れて行ってもらうことに!。
「みそらこども園」へ到着すると、子供たちと一緒にいた保育士や迎えの保護者の方々に歓待された鶴瓶さん。遊具やおもちゃでいっぱいの園内を見学させて貰ってから、副園長の嶋先生に話を聞くと、こども園としては70周年を迎えたそうですが移転は2回目、現在115人の子供を預かっていて、先生は40人ほどだそうです。園庭に作られた立派な日除けなども、全て先生方による手作りなんだとか!。嶋先生の孫もいま通っていると聞き呼んでもらうと、一緒に他の子供たちも大勢集まって来て、次々に話し掛けられ鶴瓶さんは大変なことに…(笑)。
坂本さんに陶芸を教えてもらえることになったカエラさん、人生初の陶芸づくりにチャレンジします。『教えることは何もない』と言いながら、右足で蹴るか左足で引くかして轆轤の回し方を説明してくれますが、坂本さんによるとプロでも電気轆轤を使っている人はまず作れないんだとか。
轆轤を蹴り続けて身体は歪み、心は邪念だらけと話す自由奔放な坂本さんの指導で、足で轆轤を蹴りながら親指を使って土を広げるカエラさん、すると坂本さんが『もうそこで良いかも!』と作業を止めさせると、あっという間に小皿と小鉢の2つの作品が出来上がりました!(笑)
陶芸体験を終え母家へと戻ると、坂本さんの奥さんと窯を継ぐ息子さんが子供を抱いて出て来てくれました。カエラさんが『水がきれいな所に行きたいと日田市を訪ねたら、家でずっと使っているお皿が小鹿田焼だと初めて知った』と話すと、『二子玉で買われました?』と息子さん、そうだと答えると『うちのです』と言われ、あまりの偶然にビックリするカエラさん。その後も師匠と弟子にあたる坂本さん親子から、窯元を継ぐことになった経緯や孫への期待など、いろいろ話を聞きました。
町の中心部に戻ってきた鶴瓶さん、日田市役所の近くを歩き回りますが、またも人が見当たりません…。狭い裏路地へと入っていくと、営業中の札と暖簾が掛かった食堂らしき店を見つけます。一旦は通り過ぎたものの、裏路地の不思議な雰囲気に魅かれて引き返すと、暖簾をくぐって店を訪ねてみることに…。
父親の代から70年続く「竹仙食堂」で迎えてくれたのは、店主の石井さんご夫妻。常連さんが多く、『昭和がここはある』と通ってくれるんだとか。カウンターに座らせて貰った鶴瓶さん、ご夫妻から馴初めや暮らしぶりについて話を聞きました。
後編の再放送は、6月22日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
番組内で紹介された 日田市の名物など
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