各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。
「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時57分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の笑福亭鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。
今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。
旅のゲストは、東京スカパラダイスオーケストラ(スカパラ)でバリトン・サクソフォーンなどを担当している 谷中敦(やなか あつし)さん。東京都日野市出身の59歳。近年はスカパラの主なボーカル曲の作詞を手掛けるほか俳優としても活動しており、テレビドラマ以外にも映画や舞台にも出演、NHK『チコちゃんに叱られる!』にも過去3回出演したことがある“オリジナルメンバー”のひとりです(笑)。この番組(Part1)が放送される9月30日には、2024年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』(ヒロイン=橋本環奈)がスタートするので、てっきり番宣のため朝ドラの新キャストからゲストが招へいされると予想していたのですが、今のところ谷中さんが出演するとの情報はありません(汗)。知人からの情報によると、主人公(米田結)の祖母役を演じる宮崎美子さんは石(鉱物)集めが趣味で、Youtubeに『【石の話】翡翠(ひすい)の由来知ってますか?』と日本の国石(翡翠)の話題をアップするほどなので、ヒスイの名産地である糸魚川ロケならてっきり宮﨑さんがゲストかと…。ただ、脚本を手掛ける根本ノンジさんとはドラマ『パリピ孔明』出演で繋がりのある谷中さん、何か今後の展開があるのでしょうか?。ちなみに朝ドラ『おむすび』の主題歌を手掛けるのは、B'zだそうです。紅白初出場との呼び声も!。
今回の旅の舞台は、新潟県 糸魚川市(いといがわし)。新潟県の最西端、隣の富山県と内陸の長野県にも接する海沿いの市です。世界有数のヒスイの産地で、観光名所では親不知・子不知が有名です。隣接する長野県在住の私は、海沿いのバイクツーリングに必ず毎年1回は訪れるとても風光明媚で海の幸も美味しいおすすめのツーリング先ですが、2016年暮れに発生した糸魚川市大規模火災の痛ましい記憶が蘇ります…。なぜ谷中さんが糸魚川市を旅先に選んだのかは不明ですが、2022年4月に糸魚川市民会館でツアー BEST OF LUCKのコンサートを開いたスカパラ、谷中さんはX(旧 Twitter)に『糸魚川初めてだったけどまた来たくなっちゃいました』とポストして(呟いて)います。それから2年ぶりの再訪でしょうか?(笑)。
東京スカパラダイスオーケストラのバリトンサックス奏者、谷中敦さんが新潟県糸魚川市でぶっつけ本番旅に挑戦します。2022年にスカパラのライブで糸魚川市に訪問しましたが、ゆっくりと街を巡る機会がなかったので再訪を決めたそうです!。古くから通行の難所として知られる親不知(おやしらず)から旅はスタート。巻き貝が大好きという谷中さんは鶴瓶さんと一緒に漁港へ向かい、手がかりを得ようとしますが、人の気配が全くしません…。果たして旅の行方は?(笑)。
ロケが行われたのは、2024年8月7日(水)。前日の6日(火)夜には、新潟県民会館でコンサート「越後・新潟の乱2024」を開催した東京スカパラダイスオーケストラ、その足で糸魚川までやって来たという谷中敦さん。鶴瓶さんとの待ち合わせ場所である名勝「親不知・子不知」へとやって来ると、出迎えてくれたW.ウェストンの像に向かって『NHKの番組で来ています、撮影大丈夫ですか?』と一人旅の練習を始めす(笑)。『2022年にライブで訪れた糸魚川市をあらためて詳しく見て回りたい』と旅先に選んだという谷中さん、海産物が好で特に巻き貝が食べたいからと、お財布持参でぶっつけ本番旅に臨むんだそうです(笑)。
崖の上の展望台(親不知記念広場)で出会った鶴瓶さんと谷中さん、二人が挨拶を交していると、千葉から来てこれから5kmほどある親不知駅まで歩いて帰るところと話す日詰さんと出会います。親知らずに来た理由を尋ねると、中学校の教員をしているという日詰さん、合唱コンクールの曲が『♪親知らず子知らず』に決まったので、子供たちにやる気を出してもらおうと学級のマスコットキャラクターの大きなカエルのぬいぐるみを携え一緒に写真を撮って来たんだそうです。日詰先生の様に、合唱曲『親知らず子知らず』の聖地巡りで名勝「親知らず」にやって来る学校の先生はとても多いんだとか。
合唱曲『親しらず子しらず』
(作詩:山本和夫 作曲:岩河三郎)
子を呼ぶ母の 子を呼ぶ母の 叫びが聞こえぬか~
母を呼ぶ子の 母を呼ぶ子の すすり泣きが聞こえぬか~
・・・
(病気の父のもとへ急いだ母子が親知らずの荒波にのまれてしまう物語)
次に二人が出会ったのは、神奈川県から来たという羽田さん親子。ずっと以前にも来たことがあるという羽田さん、その時は遊歩道に草が生い茂りマムシが沢山とぐろを巻いていたんだとか…。そのドキドキを味わいたくて去年また二人で来たのに、遊歩道はキレイに整備されてマムシが見れなかったので、今年リベンジとまた来たんだそうです(笑)。
ここでスタジオの小野アナウンサー、東京スカパラダイスオーケストラにちなんで糸魚川市にもパラダイスがあると、題して『糸魚川パラダイス』を紹介してくれるとか(笑)。
まずは、『カニカニパラダイス~♪』(カニパラ)。糸魚川市の名産「ベニズワイガニ」、市場に水揚げされたその量はまさにパラダイス~!。水深800mの漁場がすぐ近くにある糸魚川、3月から12月に新鮮なベニズワイガニが水揚げされます。カニ専門店がずらっと並ぶ道の駅・能生にある「カニや横丁」では、思う存分カニを堪能することが出来ます。豪快に手づかみで頂くのが糸魚川流!。
続いては、『鉄道パラダイス~♪』(鉄パラ)。糸魚川市には、山間を走るJR大糸線、海沿いを走るえちごトキめき鉄道などのローカル路線が通っています。山と海、両方の景色を楽しむことが出来る、まさに「鉄パラ」。さらに鉄道マニアには堪らない施設が「糸魚川ジオステーション・ジオパル」。糸魚川市内を再現した日本最大級のジオラマ鉄道模型で、運転体験が楽しめます。持参したお気に入りのミニチュア車両を走らせちゃうことも出来るんです!。
次のパラダイスは、『温泉パラダイス~♪』(スパパラ)。糸魚川駅から車で1時間半、さらに15分山を登ったその先にあるのが「蓮華温泉」。パラダイスの様な絶景を見ながら入浴できる、知る人ぞ知る秘湯です。10月前半の2週間しか見ることの出来ない紅葉も必見!(10月中旬に閉山)。
谷中さんが巻き貝が食べたいというので、鶴瓶さんは漁港を目指すことに。ロケバスの運転手さんが連れて行ってくれたのは、「糸魚川漁港」。しかし昼過ぎの漁港に人の姿は全く見当たりません…。「上越漁業協同組合 糸魚川支所」の建物を見つけますが、周りを一周しても人っ子一人いません…(汗)。まるでSF映画の様に誰もいないと谷中さん、『誰かいませんか~』と叫んでみますが誰も答えてはくれません(笑)。そこで鶴瓶さん、通り掛かった車を停めて話を聞く手段に出ます!。鶴瓶さんにつかまったのは、これから糸魚川の駅前にお昼を買いに行くという市内に住む男性、駅前に行けば巻き貝が食べられる店はあるが時間的にどうかとのこと。すると一台の車が漁協の建物の前に停まったので、慌てて駆け付けて話を聞くと、『今日は漁協は休み』と教えてくれたのはエビとバイ貝を獲っているという若い漁師の中村さん、明日の漁の餌出しに漁協に立ち寄ったところだそうです。巻き貝が食べられる店を尋ねると、漁師がやっている「傳兵(でんべい)」という店があると教えてくれました。
鶴瓶さんと谷中さんは良い人に出会えたと、中村さんに教えてもらったお寿司屋さん「漁場 傳兵」を訪れます。店主の伊井さんご一家に歓待された二人、貝が食べたいと相談すると今日は岩ガキがあるそうです!。そこで奥の仕切られた部屋のテーブル席に座らせて貰うと、隣のテーブル席で既に食事を済ませていたのは広島から旅行に来たという浅田さん親子。大学1年生の息子さんの前にまだ数貫のお寿司が食べ残されていたので話を聞くと、なんと3人で定食を3つ頼んだらあまりに美味しかったので追加で頼んだ4つめの定食の食べ掛けなんだとか(笑)。お母さんはスカパラの大ファンで、息子さん二人も一緒に広島のコンサートに行ったことがあるそうです。この店は、先に行った「ヒスイ海岸」で監視員のおじさんに教えてもらったと聞き、ヒスイが見つかったかと拾った石を見せてもらいますが、手のひら一杯の小石は素人が見ても“ただの石ころ”にしか見えません(笑)。
するとそこへ店主の伊井さんが運んできてくれたのは、とても大きな親不知産天然岩牡蠣。それを丸ごと口に放り込んだ鶴瓶さんと谷中さん、めっちゃ旨いと言葉になりません(笑)。刺し網漁の漁師もしているという伊井さん、今の時期はサザエやバイ貝を獲っていると聞き目を丸くした谷中さん、追加でサザエとバイ貝を注文します!。すると出されたバイ貝を見てまた目を丸くする谷中さん、なんと十年級というバイ貝は隣のサザエと同じくらい巨大!。何とか切らずに身全部を一度に殻から出そうとする谷中さんですが、途中で切れてしまうと、今度は貝をバリバリと手で割って中の身を全部食べ尽くします(笑)。そんな大振りのバイ貝は、『歯ごたえがしっかりしていて、噛めば噛むほど美味しい』そうです!。
二人が食べ終わった頃に店にやって来てくれたのは先代店主のお父さん、やはり漁師だったそうで一から漁を教えてもらったと息子で二代目店主の伊井さん。車椅子を押してきてくれた娘の中村さんによると4年前に倒れて話すこともできないそうですが、身振り手振りと筆談で意思疎通には問題なく、鶴瓶さんの来店を涙を流して喜んでくれました。
ここで二人は別れ一人旅に。
一人になった谷中さんは、本当にヒスイが見つかるのかと「ヒスイ海岸」を訪れます。そこで出会ったのは、長野県大町市から子供たちを連れてやって来たという山﨑さんご家族。スカパラのファンで車に乗っている時は何時も音楽を聞いているという山﨑さん、昨日新潟でコンサートがあったことも知っていて『仕事で行けなかった』と残念がってくれました。バンドを組んでドラムを叩いているという山﨑さん、本業はプロのカメラマンで大糸線が好きすぎて大町市に移住したと、渾身の写真一枚をスタジオに送ってくれていました。
次に谷中さん、監視員をしていた男性に『ヒスイって本当に採れるもんなんですか?』と尋ねると、今日家族で来ていた子供がいいヒスイを拾ってきたそうです!。すると監視所のテントにいた監視員の猪又さんが、この海岸で採れたヒスイだとケースを開けて見せてくれました。本物のヒスイは裏からライトを当てるとキレイに光るんだそうです。やっぱり傳兵で会った浅田さんが見せてくれた拾った石は、『金魚が好きな砂利』だった様です(笑)。テントに一緒にいたのは、看護師の相澤さんと、ヒスイに魅了されて埼玉から引っ越して来たという押木さん。もともと石好きだった押木さん、去年ここに旅行に来てヒスイを1個拾ったことでヒスイ拾いにハマり、今年の5月に引っ越してきてからは晴れた日は毎日ヒスイ海岸でヒスイを探しているんだとか…。引っ越すきっかけにまでなった最初に拾ったヒスイは実家にあると写真を見せてもらうと、珍しい青緑系のヒスイで結構な大きさです。ヒスイ屋さんに見てもらったら、なんと『過去2回しか見たことがない、素晴らしい!、15万円で買い取らせて欲しい』と言われたんだとか。
鶴瓶さんは、昔の商店街の町並みが残る糸魚川市の能生(のう)地区へ。そこで見つけたのは、おもちゃ・文具の店「小林」。そういえば消しゴムが買いたかったんだと思い出した鶴瓶さん、店に入るとここは実家と店番をしていた田中さんに案内してもらい、消しゴムや蛍光ペンなど数点の文具を購入しました(笑)。
おもちゃ・文具の店「小林」の店先で、田中さんや集まってきた近所の方々と一緒に写真撮影をすることになった鶴瓶さん。すると、昨日まで10日間ほど具合が悪いとベッドで寝ていたという95歳になる寺崎さんが、鶴瓶さんに会いたいと元気そうにニコニコと笑顔で歩いて訪ねて来てくれました。そこで近所の寺崎さんのお宅を訪ね、ご家族に暮らしぶりなど話を聞きました。
ヒスイ海岸で谷中さんに話し掛けてくれたのは、地元でかまぼこ屋を営んでいるという女性。今日は店が休みなので子供たちと一緒に食事をして一杯飲んで海に来たら、大ファンの谷中さんがいたので堪らず声を掛けたんだとか(笑)。自分もチームでアルトサックスを吹いていて、キリン氷結のテレビCMでさかなクンとコラボして話題となったスカパラの「♪Paradise Has No Border」を演奏したり、糸魚川でのライブにも行ったと熱心に話し掛ける女性。一緒にいた二人の子供たちも、ドラムや和太鼓、ジャンベなどをやっているそうです。女性から同級生でバンドを組み、ジャンベなどアフリカの音楽も取り入れていていると聞き興味を持った谷中さん、近くにあるという彼女が営む「一印かまぼこ屋」を訪ねさせてもらうことに!。
【後編へ つづく】
前編の再放送は、10月5日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
糸魚川市にもパラダイスがあります、題して『糸魚川パラダイス』!w。
東京スカパラダイスオーケストラのバリトンサックス奏者、谷中敦さんが新潟県糸魚川市でぶっつけ本番旅する後編。海岸で出会った女性は、家族でバンド活動をするというかまぼこ屋さん。誘われるがままに店にやって来た谷中さんは、ひょんなことからアルトサックスを演奏することに…。そこに打楽器も加わり、前代未聞のセッションが始まります!。一方の鶴瓶さんは、能生(のう)地区の商店街をブラブラしているとお菓子屋さんを発見!。パティシエの熱き思いを聞きます。
引き続き糸魚川市能生(のう)の古い商店街を歩いていた鶴瓶さんが見つけたのは、美容室かと見間違うオシャレな店構えをのケーキ屋さんでした。「新潟スイーツ NAKASHIMA(ナカシマ)」を訪ねると、従業員の女性に迎えてもらった鶴瓶さん、店内で喫茶スペースを見つけるとアイスコーヒーを頂くことに。すると、まずはお冷代りに麦茶を出してもらったので、『やはり私は麦茶で…』と一人喜びます(笑)。
すると店の奥から出て来てくれたのは、4代目社長の中嶋さん。聞くと、今年で創業96年になる元は老舗の和菓子屋さんですが、今は中嶋さんが得意にしているチーズのケーキがメインのお店なんだとか。そこで、で、中嶋さんが若い時に初めて受けたコンテストで最優秀賞をもらったという「ディープ・キューブ」を食べさせてもらうと、チーズの旨みをこの1粒に込めたというケーキだけあって、チーズの味が濃くてとても美味しいと鶴瓶さん。
店内のテーブル席で中嶋社長から話を聞いていると、社長の弟さんも店に出て来てくれました。兄は腕は立つが喋りが苦手、一方自分は口が専門なので営業や販売を任されているんだとか(笑)。子供たちも家にいるというので店に呼んでもらった鶴瓶さん、中嶋さんご一家からご家族の暮らしぶりなど話を聞きました。
谷中さんは、ヒスイ海岸で話しかけて来てくれた女性が営む「一印かまぼこ屋」を訪ねることに。この日は定休日でしたが先に帰って店を開けて待っていてくれた松本さん、逆に休みで好都合と、かまぼこ工場の中を見学させてくれました。創業170年になるという工場で使われていたのは大きな石臼、今どきはフードカッターなどを使いラインで生産する工場が多いそうですが、熱を通さない石臼の方が魚の身が温まらず美味しいかまぼこが作れるんだとか。成形も全て手作業で、7代目になる松本さんが古い機械を操作しながら手作りしているそうです。昔は目の前の海でスケソウダラが沢山獲れて市内には数多くのかまぼこ屋があったのですが、今では一印かまぼこ屋が市内で最後の1軒になってしまったと松本さん。冷蔵庫に入っていた商品「くしがたかまぼこ」を試食させて貰った谷中さん、とても美味しいそうです。本当は焼きたてを食べて欲しいと松本さん、一印かまぼこ屋では出来るだけ加水を少なめにして魚の身を多く使っているので、けっこう歯ごたえがあるんだそうです。
工場から店に戻ると、サラリーマンをしているという松本さんのご主人が会社から急きょ家に戻って挨拶に来てくれました。奥さんと一緒のバンドメンバーで、ジャンベとサックスを担当しているというご主人、谷中さんは二人だけでも音楽になると羨ましがりますが、奥さんとだけでは『合わない』とご主人。すると奥さんから、『あんたが合わせなきゃいけないんでしょ、何言ってんのぉ』と叱られてしまいました(笑)。
すると奥さんが「かまぼこメンチ」を揚げてくれるそうなので、その間に楽器を見せてもらうことに。谷中さんに吹いてもらえるかもと奥さんが急いで出して来たのはアルトサックス。ずっとバリトンだけだったのでアルトサックスは難しいと言いながらも、かまぼこ屋の店先でサックスを吹いてくれた谷中さんに合わせて、ご主人がジャンベを叩きだします!。横で聞いていた松本さん家族は大喜び。そうしていると、かまぼこメンチを揚げて持ってきてくれたのは松本さんのお母さん、なんと奄美大島から若気の至りで糸魚川にお嫁に来てしまったと(笑)。かまぼこメンチをお土産にもらった谷中さん、次は松本さんご夫婦がよく行くというレストラン喫茶「ボン・ジュール」を訪ねてみることに。
引き続き商店街をブラブラする鶴瓶さん、すると後ろから一人の女性に声を掛けられます。鶴瓶さんだと大喜びして声を掛けてくれたのは、元は毛糸屋さんで今は何でも屋をしていると話す「イモリ手芸品店」の井守さん。ご主人を若くして亡くしたと知り、店内に入り座って詳しく話を聞くことにした鶴瓶さん、井守さんから義母の介護などその後の大変な苦労話を聞きました。
谷中さんは、かまぼこ屋の松本さんご夫妻から教えてもらったレストラン喫茶「COFFEE&RESTAURANT ボン・ジュール」を訪れます。店で迎えてくれたのは、店主の石﨑さんご夫婦。店を開いて50年で高齢となり、今年いっぱいで店を閉めることにしたそうですが、市や県の人が店を引き継いでくれる人を福島から見つけてきてくれたので、店を壊さずに済むんだとか。カウンター席に座らせてもらった谷中さん、アイスコーヒーとチーズケーキを頂きながら、ご夫婦に店のことや馴初め話を聞くことに。それぞれが田舎から東京に出て勤めた羽田空港近くのホテルで同僚として知り合い、飲食業なら3食賄い付きでこんないい商売はないと、ご主人の実家の糸魚川に戻って自分達の店を開いたんだそうですが、ちょっと後悔したと話すご主人(笑)。おすすめのメニューを尋ねると全部だそうですが、ホテルのレストラン仕込みのビーフシチューやハンバーグが特に人気だそうです。
そうえいば糸魚川の駅前をちゃんと見ていなかったと谷中さん、糸魚川駅へとやって来ると、すぐ先に海が見えてビックリします。人通りが少なくシャッターが下りた店が目立つ駅前商店街を歩いてみると、真新しいアーケード街が横に広がり、中でもオシャレな建物を見つけた谷中さん、飛び込みで入ってみることに。入り口わきの事務所で応対してくれたのは、施設スタッフの塚田さん。ここは2016年12月22日に発生した糸魚川大火の跡地に整備された「駅北広場 キターレ」という市の施設で、手前がフリースペース、奥がお店を開きたいという方々のためのシェアキッチンになっているそうです。
そのシェアキッチンで出会ったのは、千葉から移住してきてここでカフェ「絲と糸」を営んでいるという今野さん。満員電車の中で倒れたこともある東京を脱出し、海も山も川もある糸魚川へ移住、今は地元の食材を使ったかき氷(糸魚川産の卵)やプリン(糸魚川産のイチゴやモモ)などを作ってお客さんに提供しているんだとか。将来は市外から来たお客さんに今野さんのカフェで地元の美味しい食材を知ってもらい、それをお土産に買うために次の店へと巡ってもらえる様な観光客の流れを興したいと将来の夢を語ってくれました。
次に鶴瓶さんが商店街で見つけたのは、ハンドメイド雑貨のお店「ハンドメイド田代」。ガラス戸越しに店内を覗くと、店主の田代さんに見つかり店に招き入れてもらいました(笑)。以前は千葉で暮らしていたという田代さん、6年ほど前に実家に戻ってこの店を開いたんだそうです。するとそこに訪ねて来てくれたのはご近所に住む伊藤さん、過疎の能生町にこういう店が出来て嬉しいと話し、店主の人柄を慕って大勢の人が店に集まって来るんだとか。すると本当に、絵本作家の若林千恵さんや、デザイナーでエプロンやマスクなど日用品を縫っているという池田さんが次々にやって来ました!。店内に置かれていた若林さんの絵本を見せてもらうと、まるで自分を描いたかの様な笑顔のお日さまの絵を見つけた鶴瓶さん、聞くと癌に侵されたご主人が抗がん剤で苦しみながら亡くなる直前に描いた絵に若林さんが文章を添えた絵本なんだそうです。若林さんからご夫婦の闘病生活の話を聞いた鶴瓶さんと集まった女性陣は、その話を聞きながら涙を流します…。
旅の終わりに海が見たいと谷中さん、ロケバスの運転手さんが連れて来てくれたのは夕陽・夕焼けスポットとして人気の「須沢臨海公園・青海シーサイドパーク」。まさに海に夕陽が沈もうとしているその景色はまるで映画のワンシーンと、とても感動する谷中さん。『朝の絶景から夕方の絶景の間に、いろんな人と出会いお話を聞いて素晴らしい人生の景色をみせて頂いて、こんな幸せなことは無いですね』と、最後に夕陽に向かって『糸魚川 だいすきだぁ~!』と叫ぶ、昭和生まれの谷中さんでした(笑)。
後編の再放送は、10月12日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
番組内で紹介された 糸魚川市の名物など
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