各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。
「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時57分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の笑福亭鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。
今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。
旅のゲストは、俳優の 安田顕(やすだ けん)さん。北海道室蘭市の出身の51歳。歌手やタレント、声優やナレーター、ラジオパーソナリティ、さらに演出家や脚本家に映画監督、ディレクターとマルチに活躍、現在NHKの大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』に平賀源内役で出演中です。北海学園大学で演劇研究会に入り鈴井貴之さんが主宰する劇団「OOPARTS」にも所属、ローカルタレントとしてデビューします。以後、演劇研究会の後輩である大泉洋さんらと結成した「TEAM-NACS」の人気化と共に全国に名が知られるようになり、テレビドラマや映画、舞台にと数多くの出演を重ねてきました。
今回の旅の舞台は、宮城県 名取市(なとりし)。宮城県の中南部、仙台市の南側に位置して太平洋に面しています。特に地元民や観光客で賑わうのは、日曜・祝日に開かれる「ゆりあげ港朝市」。その閖上(ゆりあげ)港では近海で獲れた新鮮な魚介類が水揚げされ、なかでも全国の高級寿司店に「アカガイは閖上産だけを使う」と言わしめるほど日本一と称される「閖上赤貝」の産地として知られています。また仙台土産として人気の「笹かまぼこ」は元々名取発祥なんだそうです。お酒が大好きな安田さん、酒の肴につぶ貝や牡蠣など貝類が好物だそうで、築地で“本玉”と呼ばれている高級食材の「閖上赤貝
」の噂をどこかで聞きつけ、名取市を旅先に選んだのではないでしょうか?(笑)。
大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内を演じる安田顕さんが宮城県名取市でぶっつけ本番旅。14年前の東日本大震災で大きな被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区から旅はスタート。まず訪問した製麺所で、ネパール出身の工場長に話を聞くと、何とその日が結婚記念日だとか。ひとり旅となった安田さんは閖上地区の商店街にあるだんご屋さんへ。一方の鶴瓶さんは閖上を離れると、自動車工場を経営するご家族に出会い、震災当時のエピソードを聞きます。
ロケが行われたのは、2025年1月30日(木)。鶴瓶さんと安田顕さんが待ち合わせたのは、宮城県名取市の「閖上海岸」、どんよりした天気で風が強く寒さが身に染みます。堤防の上で犬の散歩をしていた女性を見つけた安田さん、視聴者を喜ばそうとかわいい犬を抱きかかえ暖まります(笑)。またテトラポッドの上で釣りをしていた男性にも声を掛けますが、暇つぶしの釣りでアタリすら無いんだとか…。一方の鶴瓶さんも堤防の上で散歩中の男性と出会い震災当時の話を聞くと、トラックを運転していた最中に地震が起こり、慌てて奥さんと犬2匹を救出に家に戻ったそうです。
以前から宮城県には縁が深く舞台公演でも度々訪れた事があるそうですが、名取市だけは行ったことがなかったと安田さん、今回は震災がテーマと聞き一度も訪れたことがない名取市を旅先に選んだそうです。名取川の河口に位置する名取市閖上地区は、かつては凡そ5,600人が暮らす住宅地でしたが、高さ9メートルもの津波が襲い壊滅的な被害を受け709人が犠牲となりました。特に海が近い辺りは住民が移り住み、現在は住宅を建ててはいけないエリアとなっています。この土地を有効活用するため名取市は企業を誘致、水産加工会社など様々な工場が建ち並んでいます。
北海道生まれでも寒いものは寒いと安田さん、凍えそうな二人は暖を求めて真新しい工場を見つけ訪ねます(笑)。そこは宮城県を中心にイタリア料理の「osteria humming bird」や居酒屋の「炙屋 十兵衛」、さらに「南欧バル INATORA」「新時代」他、「ラーメンビリー」「麺屋久兵衛」など多業態の店を30店舗近く展開する「株式会社ハミングバード・インターナショナル」のパスタとラーメンの麺工場でした。迎えてくれたのは工場長のパンディトさんと、主任の高坂さん。ネパールから10年前に日本に留学し卒業後にこの会社に就職したというパンディトさん、今は母国から奥さんを呼び寄せて一緒に住んでいるそうですが、今日が結婚記念日なんだとか。そこで安田さん、せっかくだからとテレビカメラに向かって奥さんにメッセージを伝えて欲しいとお願いするとマスクを外したパンディトさん、結婚10年の感謝と幸せのメッセージを語ってくれました(笑)。
この辺りで美味しい店を教えて欲しいとお願いすると、詳しい従業員がいると高坂さんが呼んできてくれた高橋さん、この会社とは関係無いラーメン屋ですが「海日和」が美味しいと勧めてくれました。震災当時小学5年生で、たまたまインフルエンザで学校を休んで仙台空港近くの家にいたという高橋さん、目の前の高速道路まで津波が押し寄せ、空港からは小型のジェット機などが近くの田んぼまで流されてきて本当に怖かったと当時の様子を教えてくれました。
紹介されたラーメン屋に向かう途中、二人が出会ったのは1人で道路工事の作業をしていた岡崎さん。『寒いなか大変ですね』と労いの声を掛けると80歳になると聞きビックリする73歳の鶴瓶さん、北海道から単身出稼ぎに来ていると聞いて同郷の安田さんに向かって『ふざけてる場合ちゃうで』と窘めます(笑)。ラーメン屋に行く途中と話すと岡崎さん、『あそこの“もつラーメン”が最高ですよ』と教えてくれました。
鶴瓶さんと安田さんが訪れたのは、らーめん・麺処「海日和」。二人はお勧めの“とりもつラーメン”の醤油味としお塩(880円)をそれぞれ頂くことにしますが、温まると同時に本当にとても美味しいラーメンだそうです!。店長の男性とスタッフの女性2人にそれぞれ震災当時の話を聞きますが、皆さん少し内陸部に住んでいたので、津波の被害は受けずに済んだそうです。
ここでスタジオから、魅力たっぷりな宮城県名取市を紹介。仙台市の隣にあってベッドタウンとして人口が増加中の名取市、去年の北海道・東北エリアでの「住みよさランキング」で第1位を獲得しました。ちなみに安田顕さんのふるさとの北海道室蘭市は第8位にランクイン。住みよさの理由の一つはアクセスの良さ、仙台駅から鉄道で13分、空の玄関口である仙台空港は名取市にあります
そんな名取市の名産は「せり」。豊富な地下水と肥えた土壌に恵まれ、全国屈指の生産量を誇ります。おすすめは身体の芯から温まる「せり鍋」、根っこまで美味しく頂けます。
もう一つ紹介したい“セリ”が、毎週日曜日に開催される「ゆりあげ港朝市」で午前10時に始まる競りには何と一般の人が競りを体験できます。出品されるのは新鮮な魚や野菜、欲しいものが読み上げられたらうちわを挙げてアピール!。自分のうちわの番号が読み上げられたら見事落札です(笑)。子供だって参加できちゃいますよ!。
ここで二人は分かれ、一人旅に。
閖上地区を出て仙台東部道路の名取インターの近くまでやってきた鶴瓶さん、車を降りて歩いてみますが人には出会えず犬に吠えられてばかり(笑)。寒さに耐えかね見つけた自動車整備工場を覗いてみますが、誰もいません…。すると外に大勢人がいると様子を見に出てきてくれたのは「栄江自動車商会」の社長の班目さん、ちょうどお昼休みで皆さん事務所の中などで休憩中でした。寒いと事務所に入れてもらい、班目さんご夫婦と弟で工場長の班目さんの3人に震災当時の話を聞くことに。仙台から名取に工場を移転して直ぐに震災にあい、工場は津波に飲み込まれたものの近くの仙台東部道路に逃げ無事だったという班目さん、4年前に結婚したそうですが今度はコロナ過で結婚式が挙げられず、去年はガンになってしまい今は髪の毛が無くて寒くてと多難な人生を明るく振り返ってくれました。
鶴瓶さんが帰ろうと工場を出たところで出会ったのは、昼食で自宅に戻っていた先代の班目さん。まだまだお元気そうで、現役で仕事を続けられている様です。震災当時の話を聞くと、11月にこの工場を新設し、翌年の3月11日に津波が来て28台の車と共に工場も全部流されたそうですが、なんと地震の3日前の3月8日に保険の契約が済んでいて保険が降りて工場を再建できたんだとか…(驚)。震災時は、海岸から3km離れたここまで津波が来るとは思いもよらず工場で地震の後片付けをしていたら、前を車で通ったおばちゃんがドアを開けて『津波来た~、すぐ逃げろ!』と叫んでくれたおかげで命拾いしたんだそうです。慌てて車に乗って逃げる途中、瓦礫を飲み込んだ津波が押し寄せるのを目の当たりにし、津波から逃れようと農道に入るとそこで出会ったのは腰の曲がった婆ちゃん、車に押し込もうとすると『私を何すんの!』と叫ばれ津波が来たと説明すると、今度は嫁と孫が家に居るというので後ろで津波がバリバリと音を立てる中、全員を車に乗せて盛土された仙台東部道路へと逃げ上ったそうです…。
一人旅になった安田さん、今のところ頼りになるのは先に訪ねた製麺所だけと、戻ってみることに(笑)。すると工場の前ですれ違ったのは、『ピー』と鳴らす焼き芋屋さん!。石焼き芋とは懐かしいと、1本400円の焼き芋をお土産用とスタッフの分とで5本買うことに。この道30年という岡崎さんに話を聞くと、5人の娘全員を嫁にやり去年奥さんが亡くなって独り住まいと聞き『ゆるくないでしょ?(大変でしょ)』と声を掛ける安田さんですが、『自由気ままで一人の方が楽ですよ』と話す優しそうな岡崎さんでした。
安田さんがハミングバードの閖上工場を訪ねると、ちょうど玄関先で昼食から帰ってきた高橋さんと出会います。お土産の石焼き芋を手渡し、近くに地元の方と触れ合えるような観光スポットがないかと尋ねると、週末には県外客も多く集まる「かわまちてらす閖上」という場所があると教えてくれました。
安田さんが訪れたのは、2019年4月にグランドオープンした閖上地区の新しい商業施設である「かわまちてらす閖上」。木造平屋建ての3棟には飲食店や海産物、スイーツのお店など25店舗が軒を連ね、海にも近く水辺の心地よい風の中で食べ歩きもおすすめです。
すると、そのうちの一軒の和菓子屋さん「おきたまや」の前で焼き団子を売っていた児玉さんと新人で見習い中の名札を付けた土屋さんに声を掛けられます。焼き団子を一本頂きながら“家族に乾杯”のロケと伝えると、テレビカメラに向かって『じいちゃんばあちゃん大好き!元気で長生きしてくださ~い』と嬉しそうに手を振ってメッセージを伝える土屋さん、きっと滅多に家に帰れず寂しがっているんだろうと案じる安田さんですが、なんと祖父母のいる家には月3くらいで帰っているそうです(笑)。そこで店長の児玉さんにも17から30年一緒にいるという奥さんに向けてメッセージを求める安田さん、これまでの苦労を振り返りながら目を潤ませつつ『家のことは任せっきりで仕事に集中させてもらい、もう少しで結果が出せると思うのでこれからもよろしくお願いします』と感謝の言葉を語ってくれました。その話を聞いて、『美味しいお団子ですねぇ、でも何か、何かしょっぱい…』とお涙頂戴の演技をぶち込む安田さんでした(笑)。【後編へ つづく】
前編の再放送は、3月8日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内を演じる安田顕さんが宮城県名取市でぶっつけ本番旅。14年前の東日本大震災で大きな被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区で旅を続ける安田さんは、ことし6月に結婚予定というカップルに出会います。その後、50年近く美容室を営む地元女性に震災当時の話を聞き、女性の孫が通う学校へ。一方の鶴瓶さんは地元名産のカーネーションを栽培する親子に出会います。さらに旅を続けると、次はバラを栽培する家族に出会います。
旅の前半で安田顕さんが訪れたのは、2019年4月にオープンした閖上地区の新しい商店街である「かわまちてらす閖上」。まず訪ねた和菓子の「おきたまや」で買った焼き団子を手に持ちながら安田さんが次に訪ねたのは、その隣の店舗…(笑)。
安田さんが訪れた「ささ圭」は名取市閖上発祥の老舗笹かまぼこ屋さんで、石臼で摺り上げたすり身を手焼きする“手わざ”に拘った伝統的な製法による笹かまぼこが人気のお店です。レジ横に貼ってあった『手焼き体験:1本200円』の張り紙を見て是非やってみたいと安田さん、コンロの上で串に刺さったままの笹かまぼこを焼きながら店員の柴田さんを隣に座らせ話を聞くことに!。35年前に東京からお嫁に来たのでプロポーズの言葉なんてもう忘れてしまったと柴田さん、4人の娘さん全員が安田さんや大泉洋さんら北海学園大学演劇研究会の出身者で結成されたTEAM NACSのファンで、彼らがパーソナリティを務めていたラジオ番組『水曜どうでしょう』(1996-2002)の番組ステッカーを集めては車に貼っていたという懐かしい話で盛り上がり、安田さんは蒲鉾を焼きすぎて焦がしてしまいます。でも、焼きたて熱々の笹かまぼこは大変美味しいそうですよ(笑)。
海岸から3キロほど離れた場所を歩き回っていた鶴瓶さん、ビニールハウスが建ち並ぶ横の倉庫をのぞき込むと、そこには沢山のカーネーションの花が並べられていました。誰もいないので隣の民家を訪ね声を掛けると、出てきてくれたのはカーネーション農家の三浦さん。今日は出荷日ということで、4代目を継ぐ息子さんと二人で倉庫内を見せてくれることに!。様々な品種があることを教えてもらった鶴瓶さん、4代目は大学から卒業後も6年間ほど大阪にいたと聞き、よく誘惑の多い大阪から名取に戻って花農家を継ぐ気になったと関心すると、母親から『お祖父さん(2代目)の“孫は何時になったら帰って来るのか”というプレッシャーが半端ない』という手紙が繰り返し送られてきたんだとか(笑)。14年前の震災時は、ちょうど息子と娘のそれぞれ生まれたばかりの孫2人を膝の上に抱えて幸せと思っていた矢先の出来事だったとお父さん。作業場もビニールハウスも津波にのまれ瓦礫で埋め尽くされたそうで、津波の高さは軒下まであったと表に出て鼻隠しに残された傷を見せてくれました。
次に安田さんが「かわまちてらす閖上」の商店が建ち並ぶ通りで出会ったのは、千葉から来たという金縄さんと稲葉さんのカップル。話を聞くと、宮城県内にある稲葉さんの実家に結婚の挨拶に来た帰りに立ち寄ったんだそうです!。自分が奥さんの両親に挨拶に行った時はどうだったかと遠い昔を思い返す安田さん、今は家族に乾杯のロケにあたって理想の家族について考えると親目線になってしまうという話をしながら、お二人の結婚を祝福しました。
ここでスタジオから、復興のシンボルとして3019年4月にオープンした「かわまちてらす閖上」を詳しく紹介。かわまちてらす閖上は、東日本大震災の津波により大きな被害を受けた名取市閖上に作られた新しい商店街です。震災後に閖上地区には新しく住宅が建てられ、かつての住民や移住してきた人が暮らしていますが、その閖上で暮らす人々が何時でも集える場所として整備されました。さらに県内外からもたくさんの人が訪れ、観光客を呼び込む拠点にもなっています。
そんな人気スポットで食べられるのは、新鮮な海の幸(漁亭「浜や」)や、名取市名物の「せり」を使ったラーメン(中華そば「麺屋 幸」)、宮城県内で採れたいちごを使ったスイーツ(いちごスイーツ専門店「ICHIBIKO」)も!。中でも人気なのが「赤貝丼」。閖上漁港で水揚げされる赤貝は味が濃くうまみが強いのが特徴で東京の高級すし店にも並びます。人を照らし街を照らす「かわまちてらす閖上」に、ぜひ皆さんも遊びに来てくださいね!(笑)。
相も変わらず「かわまちてらす閖上」で次の出会いを探す安田さん、声を掛けてくれたカレー屋「CURRY LABORATORY 笑夢」の方々は何れも福島出身ということで地元出身の方がいいと我儘を言うと、親切にもヘアサロン「私の部屋 ふるる」に案内してくれてオーナーの中橋さんを紹介してくれました!。
髪染め中のお客さんがいるのに安田さんを大喜びで店に迎え入れてくれた中橋さん、後期高齢者だそうですがとても明るく元気な方だと安田さんが関心すると、お客さん曰く『閖上でいちばん』なんだそうです(笑)。閖上でパーマ屋を開いて48年、震災当時は港の市場近くにあってリフォームした店は9メートルの津波にのまれてしまったそうです。先に避難したものの夫を探しに家に戻った時には目の前に津波が押し寄せ『もう死ぬ!』と思ったそうですが、『今こうして生きているので、頑張ります』と笑って明るく話してくれる中橋さん。家は引っ越し仙台に住んでいるそうですが、店は閖上で続けたいと片道45分かけて通って来ているんだとか。その元気の源は何かと尋ねると、『好きな仕事をしているから、そしてお客さん皆さんから栄養をもらってるの』と(笑)。
次は子供たちにも会ってみたいと安田さん、すると近くに建て替えられた閖上小中一貫校があって、中橋さんのお孫さんも通っているそうです!。
新たな出会いを求めて車で移動する鶴瓶さん、県道129号閖上港線の多賀神社前バス停近くで車を降りて歩き出します。すると道ですれ違った年配の女性から『何の取材ですか?』と声を掛けられ“家族に乾杯”のロケだと伝えると、声を掛けた相手が鶴瓶さんだと分かった大越さん、何時も見ていて嬉しいと大喜びしてくれました(笑)。ドライアイの予防で眼鏡をかけマスクを着けている大越さん、喜び過ぎて感激の声を上げる度に眼鏡が息で曇ってしまいます…。それが気になって仕方ないらしく、大越さんに眼鏡を外してもらうとスタッフからティッシュを貰い何度も拭いてあげる鶴瓶さんでした(笑)。
地元の子供たちにも会いたいと安田さん、中橋さんに教えてもらった「名取市立閖上小中学校」を訪ねます。学校で快く迎えてくれたのは紙谷校長先生、外は寒いでしょうと直ぐに暖かい室内に通してくれました(笑)。しかし調べてもらうと、中橋さんのお孫さんは体調崩して欠席しているとのこと…。そこで番組では、後日に中橋さんと安田さんのファンだというお孫さんに会って撮影したビデオメッセージをスタジオで披露してくれました。
再び歩き出した鶴瓶さん、たまたま通りがかった車の中にいた年配の女性2人から声を掛けられます。運転していた方はこの先にあるバラ園の横に住むという鈴木さん、お友達を家に連れていく途中なんだとか。そこで鶴瓶さん、歩きながら鈴木さん家を探して訪ねると伝えます。
しばらく道なりに歩いた鶴瓶さん、ビニールハウスが建ち並ぶバラ園「宮城野バラ工房 梶農園」を見つけます。事務所らしき建物を覗くと、鶴瓶さんに気が付いて中から出てきてくれたのは農園主の丹野さんの奥さん。バラが見たいとお願いすると、快く直売所の店舗へと案内してくれました。農園で栽培したバラは基本市場に出すそうですが、その前に少し分けたバラを直売所でも販売しているそうです。話を聞くと、お祖父さんの代はカーネーションを栽培していたそうですが、お父さんの代に『カーネーションじゃ女にモテない』とバラを作るようになったんだとか(笑)。そして介護施設に務めていた丹野さんが職場結婚した今のご主人が、農業の経験もないのに婿入りして農園を継いでくれたんだそうです。
電話で呼んでもらったご主人にも会い、丹野さんご夫婦にに馴れ初め話などを聞いた鶴瓶さん、震災当時は水耕栽培の棚が全部落ちてしまったという話を聞いて実際にバラを栽培しているビニールハウス内を見学させて貰いました。お父さんの代ではバラを土耕栽培していたそうですが、土耕だと高い技術と知識が必要なので水耕栽培の方が栽培しやすいんだそうです。
閖上小中学校を訪ねた安田さん、中橋さんのお孫さんは休んでいると聞き、せっかくだから同学年の中学生に会って話を聞きたいと紙谷校長先生にお願いすると、部活動中の体育館を見学させて貰えることに!。まず向かったのは卓球部。そこで卓球部の部長に6点先取の試合を申し込んだ安田さん、緊張して失敗する部長相手に勝てるぞと期待しますが、結果は6対5で負けてしまいます…。すると大人げない安田さん、急遽11点先取に変更し、さらにハンディと部長の持っていたラケットを奪い自分が履いていたスリッパに持ち替えさせます(笑)。さすがにスリッパではスマッシュが決まらない部長さん、試合はデュースの接戦へともつれますが最後は12対10でやっと勝つことが出来た安田さん、勝った瞬間に両手をガッツポーズをし大声で勝ちを喜びますが、生徒さんからは『スリッパは卑怯』と言われ、小野アナには『大人げない』と蔑まれます(笑)。その後、女子バスケットボール部やバレーボール部なども訪ねさせて貰った安田さん、バレーボール部で自分がアタックを決めた瞬間の写真をスタジオで披露しますが、このアタックを決めるまでに一体何本打たせてもらったことか…(笑)。
バラ園を見学させてもらった後、ようやく先に訪ねると約束していた高橋さんのお宅へと向かった鶴瓶さんですが、一緒に車に乗っていたお友達は待ちきれずに帰ってしまったそうです…。申し訳ないと平謝りする鶴瓶さん、すると88歳の主人が寝たきりなので会ってやって欲しいと鈴木さん。家に上がりベッドに寝ていたいご主人に挨拶すると、『珍しい人に会えて最高』と喜んでもらえた鶴瓶さんでした。
旅の最後、安田さんは震災で亡くなった中学生の慰霊碑があると聞き訪ねました。新しい閖上小中学校のすぐ隣に建てられた「閖上中学校遺族会 慰霊碑」には、東日本大震災で犠牲になった宮城県名取市閖上中学校の生徒14名の名前が刻まれています。雪が舞う中、慰霊碑に手を合わせて頭を下げる安田さん、隣の新閖上中学校からは子どもたちの楽しそうな笑い声が聞こえてきます。何も言葉が出てこず、ただ一言『帰ろ』といって涙ぐむ安田さんでした…。
後編の再放送は、3月15日(土)午前10時40分から、NHK総合で放送予定です。
番組内で紹介された 名取市の名物など
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