鶴瓶の家族に乾杯 | 高知県南国市(室井滋さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

エンコウ像

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成27年5月25日放送 「高知県南国市(前編)」(ゲスト:室井滋さん)

今回の旅のゲストは、女優の室井滋さんです。室井さんは、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で、ヒロインである安東はな(村岡花子)の母親役・安東ふじを演じました。室井さんは、産業で発展した町ではなく、昔ながら雰囲気を楽しみたいと、鶴瓶さんと高知県の南国市を旅します。鶴瓶さんは「なんこく」と思っていたのに、多くの市民は「なんごく」だと主張します。NHKのスタッフが調べたところ、昭和34年に5町村が合併して市制施行する際に、濁ると”じごく”とか”かんごく”とかイメージが良くないという理由で、正式には「なんこくし」と決められたそうです。

まず前編。 海岸で鶴瓶さんと待ち合わせた室井さん、海辺を散歩する女性二入に、『名産は何?』と尋ねると、『名産は無い』と。『商店街は?』と聞くと、やはり答えは『無い』。『食堂は?』、『無い』。『魚屋さんはあるでしょう?』、『無い』・・・。その後、海岸で出会った男性たち全員が、口をそろえたように『なにもない町』と言います。
鶴瓶さんが、室井さんに南国市を選んだ理由を聞くと、室井さんは『昔がそのまま残っているところだから、”カッパ伝説”とかさ、あるんじゃないかなと思って』と。鶴瓶さんは馬鹿にしたように、たまたま出会った住民に『カッパ伝説なんて、そんなの無いですよね?』と尋ねると、なんと『昔、子供の頃に聞いたことがあります』と(驚)。この辺りでは、河童のことを”エンコウ”と呼び、後川の橋のたもとには”エンコウ像”があって、毎年6月の第一土曜日に、水難事故等がないようにと、「エンコウ祭り」が行われます。しかし、市民の認識は、『本当にカッパがいるわけないですけどね・・・』。

ここでスタジオから、地元民が”なんこく”作文で、南国市の魅力をビデオで紹介。
最初は、”なん”て楽しい「エンコウ祭り」。水難事故防止を願い、菖蒲で飾った棚に、エンコウ様の大好きなキュウリをお供えします。江戸時代から続く、子供たちが主役のお祭りです。
次は、”こ”りこりシャキシャキがくせになる「四方竹」。切った断面が四角い、珍しい筍で、山間の白木谷地区が産地です。旬は10月という、全国的にも希少な筍ですが、最近では新しい保存技術が開発されて、秋にしか楽しめなかった味を、一年中味わえるようになりました。
最後は、”く”わの川の「鳥居杉」。鳥居の様に見える樹齢300年の杉の木は、県の天然記念物で、その形から”縁結びのご利益がある”と言われています。

二人は、”なにもない町”と言われて、落ち込んだ気持ちのまま後免(ごめん)の中心街に向かうと、シャッター商店街で営業を続ける「まるいストアー」の店先で、美味しそうな「おでん」(1本95円)を見つけ、頂きました。鶴瓶さんは、『ダシが旨いわ~』と。

さらに、後免の商店街を歩いていると、”龍馬が愛したケンカシャモ鍋”や”シャモ肉販売を始めました”という看板を見つけて、建物の中に入ってみます。すると、シャモ鍋で町おこしに取り組んでいる「企業組合 ごめんシャモ研究会」の事務局の女性と出会い、シャモを飼っている養鶏場に連れて行ってもらえることに。鶴瓶さんは、最初は室井さんの”泥船”に乗ってしまったと落ち込んでいましたが、どうやら明るい兆しが!。ちなみに、「龍馬が愛した土佐の味 シャモ鍋」は、埼玉県和光市で2010年に開催された「第6回 彩の国鍋合戦」(現:ニッポン全国鍋グランプリ)で、グランプリを受賞した、第六代鍋奉行です。

シャモの養鶏場では、ごめんシャモ研究会の会長が、『お酒飲み行く前に、シャモの生卵を呑めば、いくらでも(酒が)飲める』と言います。すると、ベンさんがシャモの卵を採ってくれて、室井さんは、その場で生卵を割って丸呑みします!。『味が濃い~!』。

研究会理事のべんさん(宗我部さん)のお店「居酒屋 べんべん」で、鶴瓶さんと室井さんのためにシャモ鍋を用意してくれることになり、その準備が整う間に、二人は事務局の女性に案内してもらい、室井さんがお目当ての”フルーツトマト”を見学しに、「西島園芸団地」に向かいます。そこで、「西島プレミアムトマト」を試食させてもらうと、少し塩気があり、味がしっかりしたトマトに、室井さんは手がとまりません。トマトのハウスを見せてもらっていると、隣にはイチゴやメロン、スイカ、マンゴーのハウスがあると聞き、室井さんは今度は足がとまりません。鶴瓶さんと室井さんは、イチゴのハウスでイチゴ狩りに熱中しながら、番組の趣旨を忘れて、『あかんわ、この場から出られへんわ~』と(笑)。
最初に海辺で出会った人たちの、”なにもない町”ということが、まったく嘘だったような、”食べ歩きの旅番組”のような前編の出来事でした。

 平成27年6月1日放送 「高知県南国市(後編)」(ゲスト:室井滋さん)

後編では、 まずスタジオで、前編の内容を振り返るとともに、小野アナウンサーが、後免の町を散策した二人が全く気が付かなかった、商店街のあちこにち建つアンパンマン等の石造を、紹介してくれました。後免は、アンパンマンの作者「やなせたかし」さんが、少年時代を過ごした町だそうです。2009年に、元気をなくした御免町商店街を活気づけようと、”アンパンマン”や”ばいきんまん”など7体の石像を商店街に配置して、「やなせたかしロード」と命名されました。

鶴瓶さんは、町を歩いていると、後免駅前のベンチで、まったり(ぐったり?)している高校生カップルを見かけ、横に座り込みます。鶴瓶さんは、馴れ初めや、アツアツぶりの話を聞きながら、甘酸っぱさに酔いしれます。見せつけられた鶴瓶さん、前のゲストに代わって、『新婚さんいらっしゃい!じゃ~』と。
次に鶴瓶さんは、高校生カップルの後ろにいた、20歳の男性3人組に声を掛けます。彼らは専門学校の同級生で、卒業して東京に就職する仲間を見送りに行ってきた帰りだそうです。これからの進路などについて、話を聞きました。

一方の室井さんは、相変わらずまだ「西島園芸団地」に居て、メロンとスイカのハウスを案内してもらい、テラスでそれらを『おいしい~』と頂きました。その映像をスタジオで見た鶴瓶さんは、『食うてばっかり、何をしてるねん!』と(イラ)。

メロンとスイカを食べ終わった室井さんは、次は念願の地元の逸品「シャモ」をいただくことに。鶴瓶さんより一足先に研究会理事のべんさん(宗我部さん)のお店、「居酒屋 べんべん」を訪ねた室井さんは、鶴瓶さんの到着を待たずして、先にシャモ鍋をご馳走になった上に、生ビールで乾杯!。そこに鶴瓶さんも合流し、番組の目的を忘れた室井さんを、鶴瓶さんは指摘します。二人は、シャモ鍋の〆に、2014年の「土佐の食1グランプリ」で2位になった「ケンカ軍鶏ラーメン」を頂くと、お腹いっぱいになった室井さんは、その場で紹介された南国市のもう一つの名物、特別天然記念物の「オナガドリ」を見に行くように鶴瓶さんに諭されて、先に席を立ちました(笑)。鶴瓶さんは、べんさんのご家族に集まって頂いて、家族で店の内装工事をしたり、食材を栽培したり、独自に料理を研究している話し等を聞きました。

室井さんは、世界一というオナガドリを見に、「長尾鶏センター」を訪ねました。なんとオナガドリは、細長い”箪笥”の様な箱(止箱(とめばこ)と言うそうです)の中に、一羽ずつ入れられて、育てられていました。それを見た室井さんは、とても驚かされます。ここのオナガドリの尾の長さは世界一で、ギネスブックにも登録されているそうです。

ここでスタジオでは、2015年4月4~5日に開催された、「土佐の食1グランプリ」で、べんべんで紹介されたシャモ肉を使ったコロッケ、「軍鶏ッケ」(シャモッケ)が、優勝したことが報告されました。そこに、軍鶏ッケを開発した、高知農業高校畜産科の先生とごめんシャモ研究会のメンバーが、「軍鶏ッケ」を持って登場!。なんと、そこに来てくれた高地農業高校の萩原先生は、先の高校生カップルの彼女の担任だそうで、鶴瓶さんも会場中も『えぇぇぇ~!』(驚)。先生も、この日のスタジオ収録で、初めて彼女が撮影されていたことを知ったそうです。

鶴瓶さんは、町中でお弁当屋さんの店先から、女性二人に声を掛けられ、上がり込みます。お二人は「花友」だそうで、店に飾られた鉢などは、山野草の観察のためだそうです。そこで女性が、『これが、牧野富太郎先生がとても愛した花で、牧野植物園のロゴマークにもなっている、”バイカオウレン”(梅花黄蓮)です』と、小さな鉢を見せてくれましたが、マキノトミタロウ先生を全く知らない鶴瓶さんは、『マキノ植物園って、この近くなん?』と答えてしまいます。すると女性は、『情けないに~』、『天下のマキノトミタロウさんを・・・』、『勉強不足だわ』と、とても残念がられます。『ひどいわ』とまで言われた鶴瓶さんは、『なんでそんなん言われなあかんの』と、しつこく責められ、逆に悔しがります。NHKのスタッフも、その名を知らなかったことから、鶴瓶さんは逆にスタッフを責めることに(笑)。

室井さんは、後免でいろんな物に出会えて、とても楽しかったことを、『なにも無い』と話した最初に出会って男性たちに伝えたいと、高木さん家を探すことに。無人販売所で、朝から売れ残ったトマトと大根を買おうと、室井さんがカバンから出した財布は、なんと”ビニール袋”(ポリ袋)で、それを見た鶴瓶さんは、思わず『完全におばちゃんや!』(笑)。
最後にスタジオで室井さんは、『ほんとうに食べてばかりで、済みませんでした。今日、番組を理解できたので、次はもっと上手くやりますから!』と(笑)。

後編の再放送は、6月8日(月)、NHK総合第一で、午後2時05分からの放送予定です。

 


番組内で紹介された 南国市の名物など

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