鶴瓶の家族に乾杯 | 富山県富山市(天海祐希さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年1月23日放送 天海祐希と冬の富山でぶっつけ本番旅

旅のゲストは、元タカラジェンヌで女優の、天海祐希(あまみ ゆうき)さん。1967年生まれで、87年に宝塚歌劇団に入団(73期生)。異例のスピード出世で、1993年から95年まで月組のトップスターを務めた、超美形で実力派の女優さんです。退団後も、映画やテレビ、舞台、CMなどで幅広く活躍。昨年の暮れまで放送されていた、天海さんが主演のフジテレビ・木曜夜のドラマ「Chef~三ツ星の給食~」は、とても面白く、毎週欠かさず楽しく拝見していました!。

旅の舞台は、富山県富山市。天海さんは東京生まれですが、父方の祖父母の御実家が富山だったので、子供の頃は夏休みといえば富山に行って、海水浴などを楽しんでいたようです。また、天海さんのイチオシのお土産といえば、富山銘菓「月世界」(つきせかい)の和菓子。TV番組「みなさんのおかげでした」に出演した際、月世界をお土産に持参したところ、とんねるずには、見た目が軽石とか石鹸みたいと酷評されてしまいましたが、卵と和三盆や白双糖で作られた口当たりのよい上品なお菓子で、口に入れるとそっと解け、昔懐かしいメルヘンを感じる味だそうです。そんな子供の頃の思い出がいっぱいの富山市が、今回の天海さんの旅の舞台です。


ロケが行われたのは、平成28年12月2日(金)。富山湾をのぞむ富山市岩瀬古志町の海岸、「岩瀬浜海水浴場」で待ち合わせた、天海さんと鶴瓶さん。天海さんは、今週末(1月28日)公開の映画「恋妻家宮本」(こいさいかみやもと)で、阿部寛さん演じる夫と、離婚の危機を迎えた夫婦役を演じており、今回の旅では、過去に離婚の危機を乗り越えた経験があるご夫婦やご家族から、その時のことを聞いてみたいと話しますが、鶴瓶さんは『余計なことやで!それ』と(笑)。

鶴瓶さんと天海さんは、さっそく浜辺で子供を遊ばせる、お母さんとお婆さんの3世代家族に出会いますが、なんと岐阜県からの旅行客で、12月の寒い富山の海岸では、他に出会う人もいません(汗)。二人は、浜辺近くの住宅地を歩いて回りますが、お墓以外に特に話題になりそうな場所も見当たらず・・・。そこで、通りすがりの車を停めて話を聞くと、隣の滑川市から一人でサーフィンに来ていた主婦の方。滑川も海に面していますが、ここ岩瀬浜は、サーフィンの人気スポットだそうです。

次に、傍で撮影風景を見学していた女性らに、天海さんが『今の時期、富山で美味しいものは何ですか?』と尋ねると、『寒ブリ宣言が出ましたね』と。氷見漁協などが、重さ6キロ以上で脂ののったブリが安定出荷できると判断した時に、富山では「ひみ寒ブリ宣言」が発令?されるそうです!。昨冬は不漁で宣言されず、今シーズンは11月25日に、2年ぶりとなる宣言が出ました。また、人に出会うには「大町通り」に行った方がいい、どら焼きの美味しい店があるとのアドバイスを受け、二人は行ってみることに。

鶴瓶さんと天海さんが、古い家並みが残る「岩瀬大町通り」を訪ねると、さっそく”名物 三角どらやき”と書かれた看板のある、古民家風の佇まいの和菓子屋さん「大塚屋」を見つけ、中に入ってみることに。二人が名物の三角どらやきを頂いてみると、『もちもちして、とても美味しい』そうです。そこで鶴瓶さん、先に店内でどら焼きとお茶を頂いていた、富山大学の先生と女子生徒らに、話しを聞くことに。すると、先生が『もう51ですから』と話すのを隣で聞いていた天海さん、顔が急にキリッとなって、『3つしか齢が違わないのに、”もう”じゃありません、”まだ”51です』と。怖ぁ~(笑)。

ここでスタジオから、富山市の魅力をビデオで紹介。紹介してくれるのは、富山市内を走る路面電車「ポートラム」でアテンダントをしている三邊さんと、富山が大好きなお嬢さん二人。富山市民の足として親しまれている路面電車は、車両も最新型からレトロなものまで様々。新幹線が開業した富山駅では、その高架下に乗り場があって、とても便利。市民はもちろん、観光客にも大人気です。

ポートラムで観光してお腹が減ったら、食べて頂きたいのが「富山湾の魚」。シロエビやカニ、寒ブリなど一年を通じて豊かな海の幸に恵まれた富山湾、漁場と港の距離が近いので、「天然のいけす」とも呼ばれています。そして、獲れたての魚が食べられる富山でオススメと言えば、「富山湾鮨」。富山湾の魚介と、富山のおいしいお米が合わさった富山湾鮨。大将のこの時期の一番のお薦めは、出世魚「寒ブリ」の握りです。でも、鶴瓶さんも天海さんも、食べられませんでした~(笑)。

大塚屋でお土産を沢山買った鶴瓶さん、帰りに商店街の抽選券を貰ったので、くじを引きに行くことに。抽選会場は、大塚屋からすぐ先、北陸銀行(岩瀬支店)の横。その手前には、幕末から明治にかけて活躍した「北前船廻船問屋 森家」の屋敷がありましたが、二人はまず抽選が先と、せっかくの国の重要文化財を素通り・・・。すると、二人で2回ずつ回すことになった抽選機。1回目は二人とも白玉(ハズレ)でしたが、ところが2回目、鶴瓶さんが出したのは、なんと赤玉、1等です!(驚)。商品は、新巻鮭。鶴瓶さんは、1等の大きな新巻鮭の箱を抱えて、大塚屋のご主人に、1等の当選を報告しに戻りました。

すると、そこを通り過ぎたのが、大塚屋のお隣の奥さん。大塚屋さん曰く、『ご主人がすごいんですよ!』と。その和洋折衷のステキなお宅は、木彫刻師・岩崎努さんの、自宅兼ギャラリーだそうで、鶴瓶さんと天海さんは、中を見せてもらうことに。そこに飾られていた木彫りの彫刻は、「一木造り」(いちぼくづくり)という、一本の木から彫り出した、見事な沢山の作品群。二人とも、『すごいわぁ~』と、感嘆の言葉しか出てきません。特に見事だったのが、かかりっきりで3か月かかったという天神様(菅原道真)の一木造りの彫像。富山県では、男子が生まれると正月に学問の神様である天神様を飾る風習があるんだそうです。工房も見学させてもらっていると、そこで鶴瓶さんとふと見つけたのが、傍らに置かれていた、彫像の頭の部分の粘土模型。文枝兄さんにソックリと、鶴瓶さんが手に取らせてもらうと、なんと岩崎さん、大阪にある上方落語の寄席「天満天神繁昌亭」に飾られている、桂文枝(三枝)師匠の彫像を手掛けた方だそうです。鶴瓶さん、『こんなところで文枝兄さんに会えるとは!』と(笑)。木彫りはマイナスすることしか出来ないので、まずは足し算と引き算のできる粘土で、エスキース(模型)を造ってから、木に移行して彫るんだそうです。しかし、模型とはいえ、まるで今にも『いらっしゃい!』と喋り出しそうなくらい、そっくりでした。また鶴瓶さんは、繁昌亭がまさに菅原道真公を祀った大阪天満宮の隣にあることから、その不思議な縁に驚かされました。

一人旅になった天海さんは、新たな出会いを求めて、市内の名所「富山城」(富山城址公園)へ。実は天海さん、2002年の大河ドラマ「利家とまつ」で、富山城の城主・佐々成政の妻役を演じたこともありますが、富山城を訪れたのは初めてだそうです。しかし、富山城の周りは官庁街で、出会う人も少なく、地元の名産を味わえるような食事処も少なそうです。そこで教えてもらったのが、ますずし屋が多く建ち並ぶ七軒町界隈。さっそく移動した天海さんは、何軒もある店の中から、「元祖 せきの屋」を訪ねてみることに。突然の天海さんの来訪に、ご主人らは戸惑い、なかなか話が噛み合いませんが(汗)、ようやく店内で鱒寿司を頂きながら、お店のことやご家族の話を聞くことができました。

一方、鶴瓶さんは、日頃から是非行ってみたいと思っていた、「おわら風の盆」で知られる八尾(やつお)地区へ。すると、八尾の風情のある路地で出会ったのが、レンタルの着物を着て八尾の町を散策していた、タイからの観光客の女性二人と、着物のレンタルのほか、宿やカフェ、バーなども兼ねた「越中八尾ベース OYATSU」(おやつ)を経営しているオーナーで女将の紗友里(さゆり)さん。そこで、鶴瓶さんはOYATSUを訪ね、紗友里さんから、この施設を開業した経緯や、町の皆さんの支援について、話を聞きました。

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、富山駅で富山地方鉄道に乗り換えて5つ目の駅、朝菜町駅。駅前から住宅街を抜けた先にあるのが、つけめんの「えびすこ」。この店で頂く本日の一杯は、「富山ブラックラーメン」です。名前のとおり真っ黒なスープで、醤油をたっぷり使ったパンチの効いた味が特徴だそうです。元は、富山の復興に汗を流した人たちの胃袋を満たすために生まれたラーメンですが、この店のご主人は元格闘家だそうで、作る人もパワフル。とても力が湧いてきそうなラーメンです。

鶴瓶さんが、OYATSUで紗友里さんから話を聞いているところへ、地元の女性が、家で採れた長ネギを届けてくれました。彼女は、『紗友里さんのおかげで、寂れて静かだった町がいっぺんに活気づいた』と、レンタルの着物なども寄付してくれたそうです。鶴瓶さんは、紗友里さんが購入したという自宅も見せてもらいたいと、案内してもらうことに。すると鶴瓶さん、自宅の隣にあった小さな店の店内で、何人もの人が集まって座っているのが気になります。話を聞くと、その店は惣菜屋の「キッチン上野」さんで、毎日メニューが変わるというその日の惣菜が出来上がるのを、井戸端会議しながら待っている、近所のお客さんと、この店の看板娘のお婆ちゃんでした。紗友里さんの自宅に伺うと、無償で家の手直しをしてくれているという、棟梁の昇さんがちょうど来ていて、作業してくれている最中でした。昇さんだけでなく、奥さんも手伝ってくれたそうで、その話を聞いた鶴瓶さんは、『紗友里は1年もたたんうちに、この町を掌握しおったんやな』と感嘆(笑)。

天海さんは、おいしい湧水があるという話を聞き、「石倉町の延命地蔵の水」を訪れます。すると、地元の人が何人も湧水を汲みに来ていて、ここの水でコーヒーを淹れたり、料理に使ったりすると、味が違うと話します。次に天海さんが、延命地蔵のすぐ隣に店を構える「たこ焼屋」のご主人に話しかけていると、自転車を押した2人の高校生が通りがかります。天海さんが『少年!、学校帰りか?』と声をかけると、天海さんを見た高校生は、『おっ!』と。すると天海さん、『”おっ”じゃない!こんばんは!』と叱責。でも話してみると、ハキハキとして、とても素直そうな高校生です。そこで、お金が無いのに『僕、ここの”はしまき”が大好きなんです』と話す少年に、天海さんは、『私に奢らせたら、一生私のしもべだぞ!』と言いながら、はしまきを2つご馳走してあげました。そして、はしまきが出来るまでの間、「天海祐希のしもべ 富山支部」の創立メンバーとなった2人の少年らに、人生の何たるかを諭した天海さんでした(笑)。

鶴瓶さんは、八尾の町が一望できるという「城ケ山公園」に登ってみることに。すると途中、鶴瓶さんに会いにカメラを持って来たと話す青年と出会います。一緒に公園のベンチに座って話をしている所に、『鶴瓶さんに会えたんか?』と、お祖母さんから電話がかかってきました。そこで電話を代わった鶴瓶さん、『今からばあちゃんに会いに行くわ、この子と一緒に』と(笑)。

天海さんは、そろそろ奥さんが帰っている頃と、再び鱒の寿しの「元祖 せきの屋」を訪ねることに。そこで、ご夫婦と家族が揃った所で、念願の夫婦の離婚の危機について、話を聞くことが出来ました。奥さん曰く、夫婦の危機を乗り越えた術は、”無視”だったとか(笑)。

鶴瓶さんが、城ケ山で出会った青年のお宅を訪ねると、お祖父さんとお祖母さんが出迎えてくれました。なんと自宅の床の間には、十代目の坂東三津五郎(前名:五代目 八十助)の書いた掛け軸が掛かっており、生前、頻繁に『ただいま』と言っては、この家を訪ねていたそうです。実は、お祖父さんの古川克巳さんは、八十助さんが愛した「おわら風の盆」の三味線の名手で、たまたま出会って以降、家族ぐるみの付き合いがあったそうです。そこで鶴瓶さん、一節弾いて欲しいとお願いすると、孫の諒太さんの踊りと、克己さんの三味線と唄で、おわら風の盆を披露してもらうことができました。

再放送は、1月27日(金)午前0時10分~午前1時25分に、NHK総合で放送予定です。

また再々放送が、3月25日(日)午前1時55分~午前3時10分に、NHK総合で放送予定です。


二人旅

富山市の紹介ビデオ

鶴瓶さん

天海さん

家族に一杯

 

番組内で紹介された 富山市の名物など

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