信州「戸隠・上高地」、新緑狩りハイキング

一泊二日で、5月の新緑に染まる戸隠と上高地へハイキングに行ってきました。

写真:戸隠の新緑

 1.新緑の時期

長野地方気象台が6月3日に発表した、「長野県内の春(平成25年3月-5月)の天候」によると、2013年(平成25年)の信州の春の天候の特徴は、以下の通りでした。

  • 高気圧に覆われ晴れた日が多く日照時間が記録的に多かった。
  • 気温の変動が大きかった。
  • 4月21日に季節外れの大雪が降り統計開始から最も遅い積雪となった。
  • 5月29日に平年より10日早い梅雨入りとなった。

この梅雨入りの直前、5月27日(月)から28日(火)にかけて、さいたま市から新緑の戸隠と上高地へ、一泊二日でハイキングに行ってきました。花の季節としては、ミズバショウがほぼ終わりニリンソウがそろそろ見頃となる頃で、ちょっと端境期になりますが、新緑は深みを増し、気候的にも穏やかで寒さも薄れ、ハイキングを目的とするには絶好の時期です。

ちなみに、戸隠の標高は鏡池で約1200mから奥社で約1,350mまで、上高地の標高は約1500mです。5月末から6月上旬にかけて天気のよい日の最高気温は、約20度から25度くらい。5月27日の戸隠は最高気温が25度まで上がり半袖ポロシャツ一枚で歩きました。しかし5月28日の上高地では、曇り空となり最高気温は22度、下着に長袖シャツで歩き、休憩中に風が吹くとフリースに袖を通すといった感じでした。

 2.旅程

戸隠ハイキング (一日目: 埼玉=長野(善光寺)=戸隠=安曇野:泊)

戸隠ハイキングマップ当初は5月26日から27日の予定を立てていましたが、メンバーの都合で一日後ろにずれ、帰路に就いた二日目の夕方には雨が降り出してしまいましたが、上高地でも穂高連峰の山並みを見ることができ、まずまずの天気でした。ただ、残念なことに長野県内はもやがかかったように見通しがはっきりせず、大町から安曇野にかけては北アルプスの山並みを両日とも見ることができませんでした。

一日目 (5月27日)

6時00分
日産レンタカー大宮駅東口店で、セレナ(7人乗り)を借りる
6時30分
大宮駅に集合、長野に向けて出発
7時30分
東松山ICから関越自動車道に乗り、上信越自動車道を経由して長野県に入る
10時00分
更埴ICで高速を降り、屋代駅で長野県住人と合流
10時40分
長野市で善光寺を参詣、お戒壇めぐりで約1時間
12時00分
善光寺から七曲り峠を通り戸隠へ、「よつかど」で蕎麦をいただく
12時30分
戸隠森林植物園の駐車場に駐車、戸隠ハイキングに出発
  みどりが池=参道入=奥社=随神門=鏡池=駐車場(約2時間)
15時30分
駐車場でトラブル、レンタカーに傷を見つけ警察に連絡、戸隠交番で事故証明の手続(約2時間)
17時30分
戸隠出発:長野市内→中条→美麻→大町→安曇野へ(約1時間半)
19時00分
安曇野着 (宿は「ペンション・メープルリーフ」)

【戸隠ハイキング・ルート】 (約2時間~3時間)

駐車場=みどりが池=奥社参道入口 (約20分)
戸隠森林植物園の駐車場から遊歩道に入ると、すぐに「みどりが池」が見えてきます。新緑の時期になると蛙が鳴きだし目と耳で山の春を感じることができ、それは気持ちがよいこと!。鴨が石の上で羽を乾かしているのか暖を取っているのか、とてもかわいらしい。
戸隠森林植物園内の各「こみち」には木道が整備され、とても歩きやすいです。
参道入口=(杉並木)=戸隠神社 奥社 (約40分)
参道入口の鳥居から戸隠神社奥社まで、両側に樹齢400年にもなる杉の大木が立ち並ぶ約2kmの参道が延びています。奥社直前に5分ほど旧坂を登ることになりますが、大半は砂利交じりの緩やかな登り坂でスニーカーで問題なく歩くことが出来ます。
奥社=随神門=鏡池 (約50分)
奥社で参詣をすませ、小川の流れなどを見ながら汗が引くまでしばし休憩。
帰りは登ってきた参道の中程にある随神門まで戻り、そこからまた森林公園内の一番奥の道を鏡池に向かって歩きます。天命稲荷を過ぎたら、鏡池に向かって左回りに進み丘の上に出ると、目の前に新緑の山々を逆さに映した鏡池の景色が広がります。
ほとりにある休憩処ギャラリー&カフェ「どんぐりハウス」では、鏡池の見事な景色を見ながらケーキなどがいただけます。
鏡池=みどりが池=駐車場 (約30分)
鏡池からの帰りは、随神門から通ってきた道を10分ほど戻り、途中で右手に分かれたみどりが池方面への小道を進むと20分ほどで駐車場に到着します。

上高地ハイキング (二日目: 安曇野=上高地=松本(松本城)=埼玉)

安曇野での宿は、穂高温泉郷にある温泉ペンション「メープル・リーフ」にお世話になりました。安曇野観光には早い季節のため宿泊客は我々のみで、手厚くもてなしていただきました。夕食ではワインをサービスしてもらい、美味しいごはんはお替りまでして食べ過ぎてしまいました。釜風呂の温泉も身体が温まります。
翌朝は5時起きをして、1時間ほど安曇野の田園や赤松林、牧場の中の散歩を楽しみました。

上高地ハイキングマップ

二日目 (5月28日)

8時15分
安曇野ペンションを出発
9時15分
沢渡(さわんど)の駐車場に到着(梓第1P)
9時50分
沢渡からタクシー2台で上高地大正池バス停に到着
  大正池=田代橋=(梓川左岸)=河童橋=(梓川右岸)=ウェストン碑=穂高橋=帝国ホテル(約2時間)
12時00分
上高地帝国ホテル前バス停より路線バスで下山
12時30分
沢渡の駐車場を出発
13時30分
松本城大手門駐車場に駐車
14時00分
昼食 (そばの予定が「かつ玄本店」でとんかつ三味定食に)
14時30分
松本城を見学 (時間がないため天守閣には登らず)
15時30分
安曇野大王わさび農場を見学
16時30分
安曇野を出発、帰路に就く
17時00分
長野自動車道の姨捨サービスエリア(長野県人降りる)
20時30分
大宮駅に到着、解散、レンタカー返却

上高地はマイカー規制があり、沢渡(さわんど)地区で自家用車を降り公共交通に乗り換える必要があります。駐車料金(普通車1日500円)もタクシー料金(沢渡=大正池間3,200円)もバス料金も一律定額となっているので、無理して奥の駐車場に停めようとせず空きがあったらさっさと駐車してしまった方が賢いかと。アルピコ交通の路線バス料金は、沢渡の各バス停から大正池・帝国ホテル・上高地のバス停間は一律で1,200円。
1台に3人以上で乗るなら、バスよりタクシーの方が安上がりになります。

【上高地ハイキング・ルート】 (約2時間)

大正池=田代池湿原=田代橋 (約40分)
上高地大正池バス停でタクシーを降り、大正池ホテルの脇から自然研究路に入り少し進むと眼前に大正池が広がります。雪を頂く穂高連峰を背景に枯れ木の立つ大正池は、それは絵になる景色です。貸ボート(800円/30分)で湖上に出ることもできます。
大正池から木々に囲まれた湿地の木道を進むと、次にアルプスを背景にした田代池湿原の草原の景色が広がります。
田代橋=中の瀬園地(梓川左岸)=河童橋 (約25分)
田代橋からは、中の瀬園地からバスターミナル方面に行ける梓川の左岸ルートを通って河童橋へ向かいましょう。左岸からだと、雪を頂く穂高連峰のアルプスを背景に清流梓川の流れる景色を満喫することができますが、右岸からだとその景色が見れません。
バスターミナルを過ぎると上高地のシンボルともなっている河童橋のたもとに出ます。吊橋の両側にはレストランや土産屋が並び、多くの観光客で賑わっています。五千尺ホテルの前にはベンチもあり、チップ制の河童トイレもありますので、ここでしばしの休憩。
河童橋=(梓川右岸)=ウェストン碑=穂高橋・田代橋 (約20分)
河童橋から梓川左岸を登っていくと、1時間ほどで朝靄に包まれた幽玄な景色で有名な明神池に行くことができます。我々は時間が足らず、河童橋で引き返すことにします。
帰りは梓川の右岸を下っていくと、遊歩道の脇にはニリンソウが沢山咲いています。
田代橋=上高地帝国ホテル=帝国ホテル前バス停 (約10分)
穂高橋・田代橋を渡って再び梓川左岸に移り、昭和8年開業の日本初山岳リゾートホテルと言われる「上高地帝国ホテル」の脇を通って国道に出ると、バス停があります。ホテルの脇を通ると、伝統のビーフカレーの匂いが漂ってきて触手が動きそうになったのですが、玄関前にあった2,520円の看板を見て断念。。。

 3.写真

 4.他の旅行の話し

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