【スキー板】2025NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?

2024-25年ニューモデルのトレンドワードは、早い捉えからの縦に落とし込む走り!?

各メーカーの多種多様なスキーをすべて紹介することは困難です。そこで、整備されたゲレンデをメインに滑る自分が買うならと、アルペンスキーのオンピステ用をメインに、デモ系(基礎系・技術系)やオールラウンド系コンフォート系に分類される中から、中級者から上級者をターゲットに、上級者でも満足できるモデルから、ステップアップを目指す中級者向けモデルまで、代表的なメーカーの板を数点ずつピックアップしてみました。基本、超ハイスペックなエキスパート用や初心者用モデルは除きます。あくまで私目線での選択肢なので、何卒ご容赦を…。ただ、年々わずかずつですが、私もレベルアップしていますよ(笑)。

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 1.小賀坂スキー(OGASAKA)

日本 小賀坂スキー(OGASAKA)

小賀坂スキーのロゴ株式会社 小賀坂スキー製作所は、昭和33年(1958年)に設立された日本のスキーメーカーで、本社は長野県長野市にあります。日本にスキーが伝えられた翌年の1912年(明治45年)、飯山市の家具職人だった小賀坂濱太郎が国内第一号のスキーメーカーとして長野で創業し、1919年(大正8年)には宮内庁へスキーを献上、そして2022年に創業110周年を迎えました。世界的な知名度は高くありませんが、国内においては基礎スキーヤーを中心にその人気は絶大で、日本の雪質に特化した商品開発、歴史と伝統、Made in Japanのマイナーさも加わって、確固たる地位を築いています。

オガサカの2024/2025スキーカタログ

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長年、国内の基礎スキー界や技術選(デモ選)を牽引してきた「オガサカ スキー」。そのアルペンスキーの主力ラインナップは、①技術志向のコアユーザー向けのオールラウンドモデルとして知られる「Keo’s(ケオッズ)」シリーズと、②その上位クラスとして技術選に出場するエキスパート向けに開発されたハイスペックな「TC(ティーシー)」シリーズ、そして、③オールランド・オールシチュエーションモデルとして小賀坂の名を世に知らしめた「UNITY(ユニティ)」シリーズが、代表的です。

2023年モデルでロゴデザインまで一新し大きくフルモデルチェンジしたオガサカ、2024年モデルではコスメ(トップシート)の変更が中心でしたが、2025年モデルでは「TC-S」と「TC-L」、そしてケオッズでは「Keo’s KS-AP」でまた大きなモデルチェンジを果たしました。

テククラ検定におすすめのスキー
TC-S

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=12.9m、119-67-103、1,063g/m(1/2pair))
 ¥161,700(板のみ)
 ¥211,200(マーカーBINセット)
 ¥173,800(FM585 PL付・BIN別)
 ¥185,900(SR585 PL付・BIN別)

サンドウィッチ構造の「TC」(テクニカル・コンペティション)シリーズは、技術選で戦うアスリートのためのハイスピード域での安定性と操作性に優れた、高性能コンペティションモデルです。

小回り用(ショートターン)の「TC-S」と大回り用(ロングターン)の「TC-L」がありますが、昨年までラインナップしていた中回り用(ミドルターン)の「TC-M」は無くなりました。また、2024年モデルでは「TC-SB/TC-LB」、2023年モデルでは「TC-SU/TC-LU」と付けられていたサブ型番も、2025年モデルから無くなりスッキリしました。

今季ニューモデルの「TC」は、かつてない大幅なモデルチェンジが施されています。素材選定、モールド、サイドカーブやフレックスバランス、重量配分まで、すべてにおいてです。なお今回のモデルチェンジでは、大回り用の「TC-L」と小回り用の「TC-S」で、同じコンセプトのサイドカーブ、センター幅が採用されており、ユーザーが種目によって乗り換えた時にも、同じようなフィーリングをキープできるようになっているそうです。

TCで特に人気は、小回り用の「TC-S」。そのニューモデルの最大の特徴は、サイドカーブに4つのRを採用したマルチラディウス、その名も「マルチ・アーク・ジョインテッド・カーブ」です。ターンを4つのフェーズに分解し、適切な位置に適切なラディウスの円弧を配置することによって、方向付け、グリップ、推進力をコントロールしたターンが可能な設計となっており、カービング性能を最大に引き出すことができるそうです。また、新しい「TC-S」には新たなトップ形状として、トップ部が広い「ハンマーヘッド」形状が採用されました。これによって有効エッジ長が長くなり、ターン前半でのトップの捉えが格段に早くなり、早いタイミングでたわみを引き出すことができるそうです。

「TC-S」組み合わせられるプレートは2種類。オールラウンド性を求めるならソフトなFM585プレート搭載モデル(¥173,800)、より切れのある滑りを求めるならハードなSR585プレート搭載モデル(¥185,900)。何れもビンディングは別売ですが、プレート無しモデル(¥161,700)にはマーカー rMOTION3 12GWビンディングがセット(¥211,200)になったモデルもあります。

1級受験におすすめのスキー
Keo’s KS-AP

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=13.0m、119-67-103、1,050g/m(1/2pair))
 ¥160,600(板のみ)
 ¥193,600(チロリアBINセット)
 ¥172,700(FM585 PL付・BIN別)
 ¥184,800(SR585 PL付・BIN別)

上級者向けのケオッズシリーズは、2タイプのモデルを毎年交互にモデルチェンジしていますが、今季は「KA-ES」がモデルチェンジしてニューモデル「Keo’s KS-AP」に生まれ変わりました。大きな注目ポイントは、KS-APのために考案され新TC-Sにも採用された、4つのRを持つ「マルチ・アーク・ジョインテッド・カーブ」によりもたらされるカービング性能。ターンを4つのフェーズに分解し、適切な位置に適切なラディウスの円弧を配置することによって、方向付け、グリップ、推進力をコントロールしたターンが可能な設計となっています。また3サイズも大きく変更され、トップとテールを太くし、逆にセンターが絞られています。幅広でスクエアな「ハンマーヘッド」はエッジの接雪長を長くし、テールの接雪点をセンター寄りに移動させた「ダイナミックテール」はずらしと切れを両立させ、カービング性能と操作性を高いレベルで融合しています。TCシリーズ同様に、板のみ、ビンディングセット、プレート付(FM585/SR585の2種類)モデルがあり、カラーは黒と赤の2色。

ちなみに、トップモデルの「KS-AP」は高価すぎるしプレートは不要という方には、セカンドモデルの「KS-AD」(¥143,000/BIN付)がおすすめです。ノンメタルのグラスファイバーモデル。サイドカーブと構成材の変更によって、軽量でたわみ出しが早くオールラウンド性が高く、SAJ1級合格を目指すレベルアップスキーヤーにも最適です。さらに軽量な「KS-AU」(¥123,200/BIN付)もラインナップします。

オールラウンドにおすすめのスキー
UNITY U-FS1

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=16.3m、119.5-76.5-103.5、945g/m(1/2pair))
 ¥144,100(板のみ)
 ¥180,400(マーカーBINセット)

小賀坂を代表する往年の名機、マイルドな乗り味で中高年にも人気のユニティ・シリーズは、一昨年から来季も継続モデルです。ただし、価格だけは毎年値上がりしていますので、在庫があれば旧モデルを狙いましょう…。トップモデルの「U-FS1」は、圧雪から非圧雪バーンまで安定性と操作性を高次元で両立、新感覚のコスメティックと共にスキーの爽快感を楽しめるモデルです。セカンドモデルの「U-FS2」(¥135,300/BIN付)、サードモデルの「U-FS3」(¥123,200/BIN付)の構成は従来通りです。

 2.ATOMIC(アトミック)

オーストリア ATOMIC(アトミック)

アトミックのロゴアトミック(Atomic Austria GmbH)は、1955年にオーストリアで設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、その後はビンディングやブーツへと事業を多角化していきます。そして、スキー板では一時、フランスのロシニョールと双璧をなすメーカーとして君臨しましたが、徐々にスノーボード市場に押されて、1994年に破産に陥ってしまいました。そこで、アメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に買収されて再建が図られ、現在はサロモンやアルマダと共に、アメアスポーツ・グループの傘下に納まっています。ただし、そのアメアスポーツコーポレーション(フィンランド)も、2019年に中国のスポーツウエアメーカーの安踏体育用品(ANTA)に買収されてしまいました。知らぬ間に、アトミックもサロモンもアルマダも、中国資本の傘の下です…(汗)。

アトミックの2024/25スキーカタログ

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アトミックの昨今の話題といえば、2022年シーズンに登場した新機能「REVOSHOCK(レボショック)」システムがREDSTER(レッドスター)シリーズに搭載されたこと。従来のSERVOTEC(サーボテック)システムと比べて、スキー板の振動を極限まで抑え込むだけでなく、その抑え込んだエネルギーを推進力に変えてスキーを加速、雪面に吸い付くような感覚でスピードが増していくとか…。そして最近の話題は、ピステモデルに新登場した「VOLANTシリーズ」。ATOMICの新ラグジュアリーブランドで、オーストリアで職人により手作りされる VOLANT 9000/VOLANT 7000/VOLANT 5000の3モデルは何れも定価が、なんと 30万円オーバー!。 ステンレス鋼のトップシートは、安定したパフォーマンスと比類のない美しさを生み出し、オールラウンド性が非常に高いスキーに仕上がっています。

レッドスターで一番人気は、何といっても軽量なカルバウッド芯材を採用した日本限定(ジャパンモデル)の「REDSTER i」シリーズ。中でも小回り用モデルの「REDSTER S9i」が大人気です。2025シーズンはブラックを基調にした新しいデザインに変更されています。

テククラ検定におすすめのスキー
REDSTER S9i REVOSHOCK S + X12 GW

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=12.5m、118-68-104、2,970g)
 ¥188,210(税込)

レッドスター iシリーズは、日本の基礎スキーヤーのために開発された”ジャパンDEMOモデル”で、中でも大人気は小回りベースのオールラウンドモデルと位置づけられる「REDSTER S9i REVOSHOCK S」。2024年モデルから軽さはカルバウッドと同等ながら剛性が高いポプラウッドをコアに挟み込んだ新しい複合素材であるカルバポプラウッドコアを採用、エッジグリップ性と安定性が向上、パフォーマンスと信頼性性能がアップしています。

レッドスター S9iシリーズには、この「S9i」の上位モデルとなる「S9i PRO」と、ミドルラディウスを採用した「X9i」、センター幅75mmのワイドボディタイプの「Q9i」がラインナップします。フラッグシップモデルの REDSTER S9i PROは REVOSHOCKを搭載せず代わりにレース仕様をインスパイアした ICONビンディングを推奨、全日本技術選を目指すアスリート向け、またマスターズSL用としても最適なモデルです。REDSTER X9i と REDSTER Q9i は何れも REVOSHOCK Sを搭載します。

1級受験におすすめのスキー
REDSTER S8i REVOSHOCK C + X12 GW

Length: 155・160・165cm
 (165:R=12.5m、118-68-104、2,960g)
 ¥164,670(税込)

レッドスター iシリーズのセカンドモデルと位置づけられる「REDSTER S8i REVOSHOCK C」ですが、2024年モデルから芯材がS9iと同じじカルバポプラウッドコアに変更されたことで対象レベルはぐぅっとアップ、S9iの下位モデルというよりは、S9iのオールラウンドタイプとして再注目されています。従来のS8iに位置づけられるレベルアップを目指す人向けには、サードモデルの「REDSTER X7i REVOSHOCK C」が新しくラインナップされていますよ。

 3.Salomon(サロモン)

フランス Salomon(サロモン)

サロモンのロゴサロモン(Salomon Group)は、1947年にフランスで設立されました。当初はビンディングの専業メーカーでしたが、その後、ブーツや板の生産も手掛けるようになりました。一時期、ゴルフ用品メーカーのテーラーメイドと合併して事業を拡大させますが、業績に陰りが出始めるとアディダスに買収され、さらにアディダスからフィンランドのコングロマリットであるアメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に売却されて、今はアメアポーツ・グループの傘下に納まっています。同じアメアスポーツの傘下には、アトミックも所属しており、サロモンの板は現在、アトミック系の工場でOEM生産されているようです。アメアが、今後もスキー用品を性格を代えて2つのブランドで展開していくのか、アトミックに統合していくのかは、今のところ不明です。ちなみに、アメアスポーツ社は2019年に中国のスポーツウェアメーカーの安踏体育用品に買収され、今や100%中国資本の会社となってしまいました…。

サロモンの2025スキーカタログ

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サロモンのオンピステスキーの代表格は、純競技や技術選までのエキスパートを対象とした「S/RACE」シリーズと、ショートからロングターンまで思いのままに操作できるオールラウンドモデルの「S/MAX」シリーズの2ラインです。

一昨年に創業75周年を迎えたサロモンは、ブランドロゴを一新、コロナ禍で2年間継続モデルとなった主力のS/RACEシリーズは大胆にフルモデルチェンジしました。最大の目玉は、新システムのBLADE TECHNOLOGY。ブレードの前後2カ所に埋め込まれたポリマーパッドが、スキー全体をきれいにたわませ、かつ振動を吸収。これまで以上に反応のいい、加速するスキーへと進化しました。今季はその継続モデルとなります。

一方、2024年モデルで注目を集めたのが、NEWモデルとして新登場した「ADDIKTシリーズ」。オンピステ用の新しいカテゴリーで、サロモン独自の再生チップ(リサイクル素材)を使用し流行のSDGsで軽量、独特なテール形状で整地カービングに特化、PROとノーマルの2機種がラインナップします。

1級受験におすすめのスキー
S/RACE SL 12 + X 12 TL GW

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=13m、121-68-104、2,075g(1/2pair))
 ¥170,500(税込)

S/RACE SL 12」は、高レベルのパフォーマンスを求めるエキスパートのために新開発ブレードテクノロジーを採用したSLモデルですが、チタニウムの厚みを薄めに設定することで、剛性を保ちながらも取り回しやすさを兼ね備えたバランス重視の設計になっています。2022年モデルの「S/RACE RUSH」の後継に当たりますが、パフォーマンスはもう少し上位に位置づけられます。ちなみに、SL 12の大回り用には、「S/RACE GS 12」(R=18m/175cm)がおすすめです。

テククラ検定におすすめのスキー
S/RACE PRO SL + ICON 12 GW

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=13m、121-68-104、2,165g(1/2pair))
 ¥192,500(税込)

S/RACE SL 12の上位モデルとなるのが「S/RACE PRO SL」は、SL 12より滑走面側とトップシート側のメタルがそれぞれ0.2mmずつ厚く、滑走面側が0.6mm、トップシート側が0.8mmとなっていて、芯材の違いもあって、よりハードパックされた急斜面での小回りカービング性能がアップしています。2025年モデルでは新たにセパレートタイプの ICONビンディングを搭載し ICON専用プレートを採用。従来と比べ、つま先側のグリップ力が約30%強く伝わる仕組みになっており、ターン後半に向けてプレートが生み出すしなりを使いながらスキーの抜けが良くなったとか。


月刊スキーグラフィック

ちなみに「月刊スキーグラフィック 2024年7月号」の特集記事『2024/25ニューモデルスキー Best Choice』では、テスターで参加したSAJナショナルデモンストレーターの片岡嵩弥さんと栗山太樹さんは自身のお気に入りBEST3で、この「S/RACE PRO SL」を二人とも2位に挙げています!。さらに片岡さんはプライズテスト向けでも、この S/RACE PRO SLを押しています。ちなみに二人が共に1位に挙げたのは、ロシニョール「SUPER VIRAGE VIII TECH(KONECT)」でした…。

この更に上位には、レインボーソールが眩しい「S/RACE PRIME SL」もラインナップ。メタルの厚さはPROよりさらに厚くなり滑走面側が+0.4mmとなる1.0mm、素人でも乗ればレスポンス圧の強さが感じられるほど手強い仕様です…(汗)。2025年モデルから S/RACE PRO と S/RACE PRIME には、レース仕様をインスパイアしたセパレートタイプのICONビンディングが搭載されています。

オールラウンドにおすすめのスキー
ADDIKT PRO + MI12 GW

Length: 149・156・163・170cm
 (170:R=13m、120-66-104、1,750g(1/2pair))
 ¥165,000(税込)

2024年モデルからデビューした「ADDIKT PRO」は、なにしろ軽い上に、切れ込みが入ったモーションテール部にまでチタンシートが入っているおかげでターン後半の抜けがよい滑りが可能。オンピステでのカービングの技術が上手くなったと錯覚するほど滑りやすく、滑っていても自然と笑顔がこぼれるほどスキーが楽しくなるそうです(笑)。リサイクルしたABS樹脂を使用し、SDGsに配慮した設計というのも新しい!。


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 4.ROSSIGNOL(ロシニョール)

フランス ROSSIGNOL(ロシニョール)

ロシニョールのロゴロシニョール(Skis Rossignol SAS)は、フランスの老舗スキーメーカーです。ロシニョール氏が、フランスで創業して初めてスキー板を作ったのは1907年のことですが、1955年に買収されてから、本格的にスキー分野に注力して、事業を拡大させました。1969年には、フランスのスキーメーカーのDynaster(ディナスター)を買収、1990年代にはスキーブーツのLange(ラング)、ビンディングのLook(ルック)やEmeryを買収し、事業の多角化を進めます。しかし、2005年には、サーフィンやスノーボードのブランドで知られる米国のQUIKSILVERに買収されてそのグループ傘下に入りますが、2008年にはオーストラリアのファンドに、その後はスウェーデンのファンドに転売されてしまいます。ただし、Skis Rossignol SAS社の本拠は、今でもフランスです。

ロシニョール 2025 カタログ

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ロシニョールのアルペンスキーのラインナップは、RACING(レース)、DEMO(デモ)、ON PISTE(オンピステ)、ALL MOUNTAIN(オールマウンテン)、etcと分類されていて、非常に明快です。基礎スキーヤーでもエキスパートクラスになると、レース仕様の「HERO」シリーズの板を履いている人もいますが、一般的にはロシニョールのデモ板といえば、ワールドワイドのカタログには載っていない日本だけで発売されている”ジャパンモデル”のDEMOシリーズが人気です。以前は「デモ・アルファ/ベータ/ガンマ/デルタ」というモデル名が付けられていましたが、2022年モデルから名前もデザインも一新、1990年代前半に圧倒的なパフォーマンスで日本のスキーシーンを席巻した往年の名機、「スーパーヴィラージュ」の名を冠して復活しました!。V字型のラミネートをスキーに内蔵し中央にスリットを入れることで、縦方向のねじれに強くスキー全体の安定感を生み出す「V-TITANAL」、スキーに内蔵されたチタンバーとビスコエラストマーにより板の衝撃をやわらげ振動を吸収し理想的な滑走ラインを生み出す「LCT」など、ロシニョールの持つテクノロジーを随所に搭載した日本版基礎スキーのメインモデルです。

テククラ検定におすすめのスキー
SUPER VIRAGE VIII LTD(R22) + SPX 14 ROCKERACE GW

Length: 161・166・170cm
 (166:R=13m、123-68-104、4.1kg)
 ¥201,300(税込)

スーパーヴィラージュのフラッグシップモデル「SUPER VIRAGE VIII LTD」は、レーシング HEROにも搭載されているR22プレートが強いエッジグリップ力を生み出し、硬いバーンでも安定性が高いモデルです。スーパーヴィラージュの2025年モデルはデザインを一新、昨年は黒を基調とした落ち着いたイメージでしたが、再びホワイトを基調としたフランスらしい明るいデザインになっています。

1級受験におすすめのスキー
SUPER VIRAGE VIII TECH(KONECT) + SPX 14 KONECT GW

Length: 161・166・170cm
 (166:R=13m、123-68-104、3.9kg)
 ¥191,400(税込)

スーパーヴィラージュのセカンドモデル「SUPER VIRAGE VIII TECH」は、LTDモデルと全く同じくビーチのハイブリッド芯材を採用した板ですが、レースプレートを使用しないセパレートタイプの KONECTビンディングとのセットになっています。そのため、少ないパワーでも扱い易く、足元からしなりを感じられる板です。LTDと同じく、2025年モデルはホワイトを基調としたコスメに変わっています。

ちなみに「月刊スキーグラフィック 2024年7月号」の特集記事『2024/25ニューモデルスキー Best Choice』において、テスターで参加したSAJナショナルデモンストレーターの片岡嵩弥さんと栗山太樹さんは自身のお気に入りBEST3で、この「SUPER VIRAGE VIII TECH(KONECT)」を二人とも1位に挙げています!。さらに片岡さんはプライズテスト向けでも、このTECH(KONECT)モデルを押していますよ。

オールラウンドにおすすめのスキー
SUPER VIRAGE VIII OVERSIZE(KONECT) + SPX 14 KONECT GW

Length: 164・172cm
 (164:R=12m、135-78-111、3.6kg)
 ¥191,400(税込)

SUPER VIRAGE VIII TECHのセンター幅を10mm広げた幅広サイズの「SUPER VIRAGE VIII OVERSIZE」は、浮力と安定性が高まりオールマウンテンモデルに近い走破性を実現しつつ、同時に深く切り込んだサイドカーブが硬いバーンでのカービング性能を高め、オールマイティな上級者向けスキーに仕上がっています。

 5.HEAD(ヘッド)

米国オランダオーストリア HEAD(ヘッド)

ヘッドのロゴヘッド(HEAD)は、1950年に米国で設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、1960年代後半にはテニスラケットの生産も開始しました。1970年に米AMF社が、HEADスキーのほか、オーストリアのビンディングメーカーであるチロリア(Tyrolia)や、イタリアのダイビング用品のマレス(Mares)を傘下に治め、事業を多角化します。その後も投資家による何回もの合併や転売が繰り返され(1989年にはスキーブーツのSan Marcoも合流)、1998年にHTMの傘下でオランダに本拠を置くHEAD NV社が設立され現在に至ります。日本での総代理店となるHEAD Japan社は、オーストリアに拠点を持つHEAD Sport GmbHの子会社です。

スキーをしない人には、ジョコビッチ選手やシャラポワ選手が使うテニスラケットの方が有名になってしまいましたが、平昌五輪ではアルペンスキー競技のメダリスト42人の実に43%が使用し断トツの使用率でした。

ヘッドの2025年スキーカタログ

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基礎スキーヤーご用達のヘッドのスキー板といえば、以前は「SUPERSHAPE(スーパーシェイプ)」シリーズが人気でしたが、昨今はオールラウンダーとしての色彩が強くなり、最近はレースモデルからインスパイアされたヘッドのチームカラーであるWCホワイトやイエローの板に人気が集中しています。そして昨季からDEMOチームモデルのカラーに採用された鮮やかな SPEEDBLUEカラーが登場し話題になりましたが、2025年モデルでは WorldCup Rebelsシリーズも雪上で映えるこの「スピードブルー」カラーが採用されました。

テククラ検定におすすめのスキー
WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS SPEEDBLUE + Freeflex ST 14

Length: 156・165cm
 (165:R=12.5m、120-66-103、-g)
 ¥196,900(税込)

技術選で活躍するHEADデモチームのために開発されたトップモデルで基本的なモールドは競技用と同じですが、レースプレートの種類やビンディングの違いにより乗り味が異なります。ワールドカップレースシーンで鍛え上げられた独自のサンドウィッチ構造にEMCテクノロジーをプラスして有害な振動をなくし、落ち着きのあるきれいなキレのあるカービングターンを描けます。同じモールドに柔らかめのEVOプレートを搭載する「WC SL-REBEL FIS EVO SPEEDBLUE」は、サイズ設定を158cm・168cmとやや長めに設定することでショートターンだけではなく一台でスキー場全体をカバーできる汎用性の高いスキーに仕上がっています。

オールラウンドにおすすめのスキー
SUPERSHAPE E-MAGNUM + PR13 GW

Length: 156・163・170cm
 (170:R=13.1m、126-72-110、-g)
 ¥176,000(税込)

センター幅の違う5つのモデルがラインナップするSUPERSHAPE(スーパーシェイプ)シリーズは、5機種すべてが今季フルモデルチェンジ!。構造では、センター部にクロス状カーボンシートを配置してねじれ強く軽量化、デザインも一新されました。なかでも人気の「SUPERSHAPE E-MAGNUM」は、オンピステはもちろん 72mmのセンター幅でオフピステでも軽快に楽しめます。またEMC効果で、スキーの走りにさらに安定性が増しています。

一方、1級検定向けにはセンター幅66mmの「SUPERSHAPE+E-ORIGINAL」がおすすめ。スーパーシェイプシリーズの中では特にショートターンに特化したモデルで、EMC搭載による安定性に加えクロスフォースカーボン構造によりダイレクトにパワー伝達が可能になり、レスポンスのいいスキーへと進化しています。

 6.Völkl(フォルクル)

ドイツ Völkl(フォルクル)

フォルクルのロゴフォルクル(Volkl Group)は、1923年にドイツで設立されました。当初は、スキーの専業メーカーでしたが、スノーボードやアウターウェア、テニス用具などに事業を拡大していきました。ボリス・ベッカー選手が、フォルクルのテニスラケットを使っていたことで、一躍名を馳せ、後にベッカー氏は、フォルクル・テニス社のオーナーとなっています。

フォルクルは、同じドイツのビンディングメーカーのマーカー(Marker)や、イタリアのブーツメーカーのテクニカ(TECNICA)と共同で、スキーシステムの開発を行っていましたが、2004年にフォルクルとマーカーはK2に買収されてしまいました。そして、K2は2007年にJarden Corporationに買収されますが、ジャーディンは後にニューウェル・ブランドに買収され、ニューウェルは2017年に米国の投資会社、コールバーグ&カンパニーにK2を売却。そしてフォルクル自体は、2015年にスキーブーツメーカーのダルベロを買収しました。したがって現在は、K2とMDVスポーツ(マーカー&ダルベロ&フォルクル連合)は、コールバーグ&カンパニーの資本下にあります。

フォルクルの2025スキーカタログ

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フォルクルのスキーのラインナップは近年再構築が進み、競技&技術志向のスキーはレースカテゴリー唯一の「RACETIGER(レースタイガー)」シリーズに一本化されました。一方、オールマウンテン系では、オンピステ用の「DEACON(ディーコン )」シリーズと、フリーライド用ではスピードモデルのKATANA(カタナ)やパウダーモデルのBLAZE(ブレイズ)などがあります。

基礎スキーヤーにとって特に魅力的なのは RACETIGERシリーズですが、ここでは純競技用のコンペティションモデル(WC COMP)は除きます。なお、競技者以外でも最上級エキスパートには、MASTERシリーズ(GS/SL)も候補に挙げられることでしょう。

テククラ検定におすすめのスキー
RACETIGER SL + rMOTION3 12 GW

Length: 150・155・160・165・170cm
 (165:R=12.6m、126-67-102、3,010g)
 ¥190,300(税込)

この小回り用「RACETIGER SL」(R13)と、大回り用「RACETIGER GS」(R18)は、それぞれMASTERモデル(「RACETIGER SL MASTER」と「RACETIGER GS MASTER」)とボディ形状は共通ですが、芯材・構成材が異なり、プレートもRモーションと呼ばれるビンディング一体型を採用することで、扱いやすいモデルになっています。2023年モデルからトップモデルで採用されているスキー先端部にカーボンのチューブが入ったテイラードカーボンチップを搭載したことで、UVOが無くなりました。Rモーションも2から3に変更され、たわみが更に出しやすくなっています。2025年モデルはデザインが新しくなりました。

月刊スキーグラフィック 2023年7月号」の特集記事『2023/24ニューモデル 乗りくらべ!』において、奥只見スノーアカデミー代表の星直樹さんは“テク・クラ検定を目指すための1台”として試乗した10機種の中から、この RACETIGER SL(2024) が『やや幅があり安定感が高く、テク・クラで強い味方になりそう。個人的にもお気に入り』とマイBEST3の一台にチョイスしています!。

1級受験におすすめのスキー
RACETIGER SC YELLOW/WHITE + rMOTION 12 GW

Length: 148・153・158・165cm
 (165:R=13.1m、123-68-102、2,850g)
 ¥165,000(税込)

レースタイガーSLのセカンドモデルとして2023年にデビューして注目された軽量カーボンモデル「RACETIGER SC CARBON」の後継機で、2025年モデルはデザインが新しくなりました。ラディウスを小さくして操作性を高め、メタルをスチールからチタニウムに変えて高速安定性を向上させたオールラウンドモデルです。UVOに代わって最新のテイラードカーボンチップを搭載しています。

オールラウンドにおすすめのスキー
PEREGRINE 80 + Lowride XL 12 TCX

Length: 162・167・172・177・182cm
 (172:R=14m、126-80-109、3,015g/177)
 ¥181,500(税込)

オフピステを幅広く楽しむためのディーコンシリーズの80と84が、今季からオールマウンテン・ピステ向けの「PEREGRINE(ペレグリン)シリーズに統一され、「PEREGRINE 80」と「PEREGRINE 82」としてフルモデルチェンジしました。PEREGRINEとは英語でハヤブサを意味し、大空を舞うように自由自在に滑れることがコンセプト。遊び心にあふれたスキーのために、より優れた汎用性をもたらす 3Dラディウス・サイドカットを採用しています。上位機種の PEREGRINE 82(¥203,500)は、アイスバーンから新雪まで変化の激しいゲレンデ状況下で活躍する圧巻の1台です。一方 PEREGRINE 80(¥181,500)は、スキーとビンディングが一体構造になっていて、低重心で操作性を高めています。チタナールバンドを採用することで、ウッドのしなりが感じられる優しい操作性が特徴です。


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 FISCHER(フィッシャー)

オーストリア FISCHER(フィッシャー)

フィッシャーのロゴフィッシャー(Fischer Sports GmbH)は、1924年にオーストリアで設立されました。ノルディックスキー、アルペンスキー、アイスホッケー用品などを製造しています。浮き沈みが激しいスキー業界において、多くのスキーメーカーが破産や買収が繰り返される中で、フィッシャーは創業家一族が今でも経営を続けている、世界でも数少ないスキーメーカーのひとつです。日本にはFischer社の支社や支店はなく、スポーツ用品大手のゴールドウィンが輸入総代理店となっています。日本では、スキージャンプ界のレジェンド・葛西紀明選手をはじめ、日の丸飛行隊の多くの選手がフィッシャーの板を使っているので、ノルディックスキーのイメージが強いですが、ワールドカップではアルペン競技でもフィッシャーの板は人気があります。

フィッシャー2025スキーカタログ

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特にノルディックスキーで名を馳せているフィッシャーですが、アルペンのラインナップも充実しています。フィッシャーのオンピステ系スキーは、①世界で戦うトップレーサーのための「RC4 WORLDCUP GS/SL」シリーズと、②レースデパートメントから直接フィードバックされた性能を誇るレース&デモ系の「RC4 WORLDCUP」シリーズ、③ハイパフォーマンス・オールマウンテン系の「THE CURV(ザ・カーブ)」シリーズ、そして④愛好家やレクレーショナルスキーヤーに向けた「RC ONE」シリーズの、4系統です。

ちなみに、フィッシャーのスキー板は半々くらいの割合でオーストリアとウクライナで製造されています。またウクライナには、ロシニョールの工場もあるそうです。何れの工場も、ウクライナの森林地帯で木材の産地に近い西側にあって、ロシア軍による攻撃はまだ無いようですが、それでも工場の稼働は制約を受けているとのことです。

1級受験におすすめのスキー
RC4 WORLDCUP SC(M-TRACK) + RSX 12 GW

Length: 155・160・165cm
 (165:R=13m、119-66-104、2,050g)
 ¥199,650(税込)
 Made in Ukraine

フィッシャーのレースデパートメントから生み出されたハイレベルの正確性とコントロール性を併せ持つ、RC4シリーズ。そのトップモデルには M-プレートが搭載されますが、軽量な M-トラックプレート仕様の「RC4 WORLDCUP SC」は、軽くて操作性が高く、上級者向けでありつつ難しさが少ない定番の一台です。ブラックと鮮やかなセレステカラー(空色)の2色展開。

テククラ検定におすすめのスキー
RC4 WORLDCUP SC PRO(M-PLATE) + RC4 Z13 GW

Length: 155・160・165cm
 (165:R=13m、119-66-104、2,150g)
 ¥217,800(税込)
 Made in Ukraine

一方、M-トラックプレートでは物足りない貴方には、フィッシャーのレースデパートメントから生み出されたハイレベルの正確性とコントロール性を併せ持つ M-プレート搭載の RC4シリーズ DEMOトップモデルの「RC4 WORLDCUP SC PRO」(小回り用 R=13m/165cm、¥217,800)。フィッシャーのリアルレーシングモデルと同じく統一された、“フィッシャーイエロー”のカラーリングが雪面に映えます!。大回り用(R=18m/175cm)の「RC4 WORLDCUP RC PRO」(¥217,800)と、両者の中間のサイドカーブを持つ(R=15.5m/175cm)「RC4 WORLDCUP CT」(¥259,600)の3機種がラインナップします。何れも2024継続モデルなので、在庫があれば大変お買い得になっています。

 NORDICA(ノルディカ)

イタリアのメーカー NORDICA(ノルディカ)

ノルディカのロゴノルディカ(NORDICA)は、イタリアで1939年に革靴メーカーとして創業しました。その後、スキーブーツを手掛けるようになり、1970年代には世界のスキーブーツ市場で3割のシェアを占める大手ブランドへと成長しました。しかし1990年に、同じイタリアの衣料ブランドのベネトン社が、F1をはじめとするスポーツ業界への事業拡大を続ける中で、ノルディカもベネトンに買収されてしまいます。ベネトンは、1991年にノルディカを介してスキー板のケスレー(KASTLE)を買収すると、1999年にはスキー用品のブランドをノルディカ(NORDICA)に統一。こうして、ノルディカの名を冠したスキー板が登場し、逆にケスレーの板は姿を消すこととなりました。ただし、ケスレーの商標権はオーストリアの会社や日本のゼビオに転売され、今でもその名を冠した板が売られていますが、往年の名機を生み出したケスレーとは全く別物です。

ノルディカ2025スキーカタログ

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その後ベネトンは、ケスレーを吸収したノルディカを、2003年にブーツ発祥のテクニカ・グループ(イタリア)に売却。そしてテクニカは、2006年にノルディカを介してブリザードを買収しており、現在ノルディカとブリザードのスキー板は、親子関係というよりは、同じテクニカグループに属す兄弟関係と言った方が近いようです。

ノルディカのレース&オンピステ系カテゴリーには、トップレンジの「DOBERMANN(ドーベルマン)」シリーズと、セカンドレンジの「DOBERMANN SPITFIRE(スピットファイア)」シリーズがあります。一昨年よりドーベルマンシリーズのグラフィックがシンプルで目立つもにに刷新され、スピットファイアシリーズと類似したデザインに集約されました。そして、2024年モデルでは最新テクノロジー「DOUBLE CORE」を採用しフルモデルチェンジ!。ウッドコアを上下の2層に分け、その間には振動吸収をするエラストマー「パルスコア」をサンドイッチしています。波打つスキーの挙動を抑え、操作性の向上とスピードに対する安定感が増しています。

テククラ検定におすすめのスキー
DOBERMANN SLR DC FDT + Xcell 14 FDT

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=13m、120-69-104、-g)
 ¥209,000(税込)

DOBERMANN(ドーベルマン)シリーズの一番人気は、小回り系モデルの「DOBERMANN SLR」。レースプレートを採用した「DOBERMANN SLR DC RACE」(¥220,000)と、少ししなやかなFDTレースプレートを採用したFDTモデル「DOBERMANN SLR DC FDT」(¥209,900)が存在します(何れも2024年にフルモデルチェンジし2025年は継続モデル)。ノルディカと兄弟機になるブリザードの「FIREBIRD SRC」とは、僅かにサイドカットは異なりますが、設計及びモールドはほぼ同じで、トップシートやプレートの違いで乗り味に違いを出しているとのこと。どちらを選ぶかは、貴方好みのコスメの違いになるでしょうか?(笑)。

 BLIZZARD(ブリザード)

オーストリア BLIZZARD(ブリザード)

ブリザードのロゴブリザード(Blizzard Sport GmbH)は、オーストリアで1945年に設立されました。その後、オーストリアのスキー界を背負って立つ存在にまで成長し、1996年には世界で最初にカービングスキーを製品化しました。しかし2006年に、テクニカグループ傘下のノルディカSPAに買収され、現在はノルディカと並んで、テクニカグループの傘下にあります。ただし、ブリザード社の本部は、今でもオーストリアです。

テクニカ(Tecnica Group S.p.A.)は、イタリアで1960年に創業した、スキーブーツの老舗メーカーです。1985年にはアウトドアブーツも展開、その後は事業の多角化を図り、1989年にスポーツアパレルのブランド・Think Pinkを買収したのを皮切りに、スキーブーツのドロミテ(DOLOMITE)やノルディカ(NORDICA)、スキー板のブリザード(BLIZZARD)、インラインスケートのローラーブレード(ROLLERBLADE)といった会社を次々に傘下におさめ、今では世界最大のスキーブーツメーカーに成長しました。なお、スキー板メーカーのケスレー(Kastle)や、スキーブーツのノルディカは、一時イタリア最大の衣料品会社のベネトンに買収されていましたが、2003年にベネトンからテクニカグループに売却されました。

テクニカ&ブリザード 2025カタログ

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ブリザードのレース&ハイパフォーマンス・スキーの代名詞となった「FIREBIRD(ファイアーバード)」シリーズに加えて、2022年モデルから新登場したのが、オンピステ用に開発された「THUNDERBIRD(サンダーバード)」シリーズ。ブリザード渾身の新型機で、異なる芯材を交互に配置することにより絶妙なフレックスを実現しています。また、新たにACTIVE-CARBON-ARMORを足元に設置して、ダンピングとリバウンドをうまくコントロールして有害な振動を吸収しつつ、高速安定性を確保しています。モデル数は多いですが、ラディウスによって R13、R15、R18の3タイプに分かれ、それぞれにLTDモデルやワイドボディタイプのモデルがラインナップします。名前に「LTD(リミテッド)」とつくモデルは、サイドウォールのセンター部の部分の素材を変えて硬くすることで安定性をアップしています。逆にLTDでは無いモデルの方が、軽量でたわみが出しやすく、扱いやすくなっています。

1級受験におすすめのスキー
THUNDERBIRD R15 LTD. + XCELL 12 DEMO

Length: 160・165・170cm
 (165:R=13.5m、121-70-102、1,790g/175)
 ¥196,900(税込)

オンピステ向けのハイパフォーマンスモデル「サンダーバード」シリーズに昨季から新しく加わったR15(175cm)のリミテッドバージョン「THUNDERBIRD R15 LTD」は、オンピステ向けに複数の木材を組み合わせて形成したトゥループレンドウッドコアを採用し、柔らかさとハリのバランスの良さが特徴。同じくサンダーバードR15には、センター幅が76mmの「THUNDERBIRD R15 WIDE BODY LTD」(¥196,900)もラインナップします。

 DYNASTAR(ディナスター)

フランス DYNASTAR(ディナスター)

ディナスターのロゴディナスター(DYNASTAR、日本語読みでダイナスターとも)は、1963年にフランスで設立されました。1969年に、ロシニョールに買収されてしまい、今ではロシニョール・グループの一ブランドになっています。1990年代から2000年代に活躍し、オリンピックと世界選手権で合わせて20個ものメダルを獲得したアンドレ・オモット選手や、1994年のリレハンメル冬期オリンピックで金メダルを獲ったトミー・モー選手などが、ディナスターの板を使っていました。

ディナスター&ラング 2025年カタログ

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ディナスターと言えばブルーのトップが眩しいイメージ!。シャモニーならではの、頭からつま先までディナスターカラーに覆われたフランス人のイメージが、頭から離れませんw。2024年モデルではコスメを刷新、よりカラフルで艶やかなイメージに仕上がりました!。

ディナスターのオンピス向けスキーは、「SPEED(スピード)」シリーズに集約されます。レース系では、“WC FIS”の名を冠したモデルが純競技用で、その下にマスターモデル(MASTER)とジュニアチームモデル(TEAM)が位置づけられます。そして、小回り用が“SL”モデル、大回り用GSタイプが“COURSE”モデルと、モデル名からスキーの対象が分かりやすくなっています。一般ユースのオンピステ用には、“SPEED 763/563/363/263”の4モデル、オールマウンテン用は“SPEED 4X4 763/563/363”の3モデルがラインナップ。

1級受験におすすめのスキー
SPEED OMEGLASS MASTER SL(KONECT) + SPX 12 KONECT GW

Length: 156・162・168・173cm
 (168:R=13m、122-68-104、3.5kg)
 ¥189,200(税込)

上級志向の基礎スキーヤーにおすすめなのが、「SPEED MASTER」シリーズ。スラロームスキーをベースにしたマスターズ向けですが、パワフルかつシャープな滑りと優れたグリップ力が魅力です。MASTERモデルには、小回り用の「MASTER SL」と大回り用の「MASTER GS」があり、それぞれレース仕様のR22プレートと、セパレートタイプのKONECT(コネクト)ビンディングの2タイプから選べます。

マスターシリーズの小回り用で R22レースプレートを搭載する「SPEED OMEGLASS MASTER SL R22」(¥206,800)はテクニカル・クラウンなどプレイズ検定向け、セパレートタイプのコネクト(KONECT)ビンディングを搭載する「SPEED OMEGLASS MASTER SL KONECT」(¥189,200)は1級受験向けにベストマッチ。ただし両モデルではサイズ展開が異なり、ラディウスもサイドカットも違っていますので、ご注意あれ!。

 elan(エラン)

スロベニア elan(エラン)

エランのロゴエラン(elan)は、1948年にスロベニアで設立されました。スキーやスノーボードのブランドとして知られていますが、他にもヨットやスポーツ用具、アパレルなども生産している、スポーツ用品の総合メーカーです。中央ヨーロッパの、人口が206万人しかない国、スロベニアの会社ですが、エラン・グループの製品は、世界中の46カ国で代理店を通じて販売されています。フィッシャーと同じく、浮き沈みの激しいスキー業界において、大手資本に買収されずに自立経営を続けている数少ないスキーメーカーですが、2013年には、エラン・オーストリアの子会社が破産して、大きな打撃を受けました。

1970年代にアルペンスキー・ワールドカップで3連覇を成し遂げ、「史上最強の天才スラローマー」と呼ばれた、スウェーデンのステンマルク選手が、現役の間ずっとエランの板を使い続けたことで、世界に広く知られるようになりました。最近では、ジャンプの若きエース・高梨沙羅選手が、エランの板で活躍していた記憶がありますが、エランは2016年にスキージャンプ用のスキー板の製造から撤退することとなり、同事業は同じスウェーデンのスラットナー(Slatnar)社に移管されました。2017年シーズン以降、沙羅ちゃんはSlatnarブランドの板で、引き続き世界トップの飛躍を見せてくれています。

elan(エラン)2025スキーカタログ

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エランのシリーズ構成は多種多様で、純競技用の「WORLD CUP ACE」シリーズとその流れをくむレース&デモ系の「ACE」シリーズ、2024年登場の新しいオンピステ用の「Primetime(プライムタイム)」シリーズ、フリーライド系の「RIPSTICK」などが有名ですが、「VOYAGER(ボイジャー)」という世界初の折りたたみが可能なスキーまでラインナップしています!。

2025年モデルでエラン最大の話題は、SLXプレートを搭載した「ACE SLX」の登場!。ロングターンが主流のスキー競技の世界の流れから、これまでエランのACEコレクションはロング系が主体で、SLタイプのショート系スキーといえば技術選などトップ選手向け「ACE SLX WORLD CUP」のみで、その他は一般ゲレンデスキーヤーに向けた扱い易い「FUSION X シリーズ」などでした。それが今季、左右非対称のフュージョンシステムを採用するSLスキーに、SLXプレートを搭載した「ACE SLX PLATE」が新登場しました!。そして今季のACEコレクションは、トップシートのデザインが鮮やかなグリーン一色のグラデーションに一新されました。

テククラ検定におすすめのスキー
ACE SLX(PLATE) + ER 14FF GW

Length: 155・160・165・170cm
 (165:R=12.8m、121-68-104、-g)
 ¥194,700(税込)

2025新登場の SLXプレートを搭載した小回り用SLスキー「ACE SLX PLATE」。ACE SLX PLATEは、選手の領域には達しないが果敢にその高みへチャレンジし続けたいスキーヤーに向けて、トップスキーヤーが使用するワールドカップモデルを軸に一から見直され作られたスキー。トップ選手が使用するワールドカップモデルのプレート RACEPLATE WCR14を使うことで、強くて早い角づけにも対応しながら、スキー自体のフレックスコントロールをブラッシュアップした構造で、カービングターンを素早く、そしてしなやかに次のターンへと繋げる、まさにトップスキーヤーのショートカービングターンを目指せるスキーに仕上がったとか。スキー全体はマイルドながら、トップの捉えが早くて非常にターン性能が高く、WCR14 PLATEによりターン中の安定性が向上、ハイクオリティなカービングターンを引き出してくれます。これからプライズ検定合格などレベルアップを目指す方、ハイスピードでゲレンデを楽しみたい方におすすめです。

なお、従来からある FUSION Xプレートを採用した「ACE SL FUSION X」(¥170,500)も今季モデルチェンジしました。鮮やかなエラン・グリーンに一新され、価格が据え置きなので、ステップアップスキーヤーにもニューモデルがおすすめです(笑)。

 STÖCKLI(ストックリー)

スイス STÖCKLI(ストックリー)

STOCKLIのロゴSTÖCKLI(Stöckli AG)は、1935年にヨーゼフ・ストックリーによってスイスのウォールヒューゼンにある両親の工務店の敷地内に設立されました。最初は自身の趣味として、工場から出た廃材を使ってスキーの製作を始めたのですが、軽量化のためにスキー板の滑走面に溝を付けるなどの独創性が人気となり、クチコミで注文が増えたことがきっかけでした。1945年には、ストックリーはヒッコリーとアッシュ材をねじ込み式のスチールエッジとで組み合わせた、世界で初めてのラミネートウッドスキーを作り上げ、更にセルロイドの保護シートを接着することを試みました。1957年にはヘッド社からのアイデアを取り入れて世界初のメタルスキーを製作、1965年には世界で初めてプラスチックコンパウンドのスキー板を世に送り出しました。1994年にワールドカップへ参戦すると、2002年の開幕戦でティナ・マゼが初優勝を飾り、2019年と2021年にはファニー・スミスがスキークロス・ワールドカップで総合優勝を果たしました。

ストックリーの2025カタログ

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ストックリーのスキーのモデル数はさほど多くなく、競技用の「LASER FIS(レーザー FIS)」シリーズと、基礎スキーからマスターズレーサーまでをカバーする「LASER(レーザー)」シリーズ、オールマウンテンスキーの「MONTERO」シリーズ、フリーライドモデルの「STORMRIDER」と軽量化した「NERA」シリーズの4系統です。基礎スキーヤーに人気なのは、マスターズレーサーからデモ向けのショートターンモデル「LASER SL」と、エキスパートも満足させるオールラウンドモデルの決定版「LASER SC」ですが、2025年ニューモデルとして LASER SLをベースにより軽快なショートカービングが楽しめる様にデザインされたオールラウンドモデル「LASER CX」が新登場しました!。

1級受験におすすめのスキー
LASER CX + SRT SPEED D20 + SRT 12

Length: 156・165・170cm
 (165:R=12.8m、122-69-101、-g)
 ¥283,800(税込)

ストックリーといえば、デモ・トップモデルの「LASER SL」か、シリーズNo.1のベストセラー「LASER SC」が人気ですが、2025年ニューモデルとして新登場した「LASER CX」は、LASER SLベースのオールラウンドスキーです。ちなみに「月刊スキーグラフィック 2024年7月号」の特集記事『2024/25ニューモデルスキー Best Choice』において、テスターで参加したSAJナショナルデモンストレーターの片岡嵩弥さんは1級を目指すスキーヤーに最適なスキーとして、「LASER SC」を押しています。LASER CXに比べ LASER SCの方がセンター幅72mmと若干ワイドで、ラディウスも大きめです。また LASER SCのレングス構成は 156/163/170cmなので、小回り重視かオールラウンド性重視、あるいは自身の身長によって選ぶのがよさそうです。

 BLUEMORIS(ブルーモリス)

日本 BLUEMORIS(ブルーモリス)

BLUEMORISのロゴ株式会社 ブルーモリスは、1987年(昭和62年)に設立された、青森県に本社と工場を持つ日本のスキーメーカーです。前身となる青森スキー製作所が創業したのは大正12年(1923年)、日本第一号となった明治45年(1912年)創業の小賀坂スキー製作所に遅れること11年。戦時中には軍需工場となりましたが、1952年から本格的に合板スキーの生産と販売を開始、1980年に新ブランド名「ブルーモリス」を冠しました。本社・工場があるのは、青森県東津軽郡平内町。青森県の北部、津軽半島と下北半島に囲まれた陸奥湾に小さく突き出た夏泊半島の先端近くです。

ブルーモリスの2025カタログ

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数少ない国産メーカーの1社であるブルーモリスのプロダクトはさほど多くありませんが、FISにも対応する「RACE FIGHTER」シリーズや、技術選や基礎スキー・モーグル向けとなる「TECHNICAL POTION」シリーズ、オールマウンテンやフリースキー向けの「FREERIDE」シリーズ、そしてヒールフリーの「TELEMARK・TOUR・HIKING」シリーズまで揃っています。

昨今基礎スキーヤーが注目し評価が年々高まっている「POTIONシリーズ」には、①大回り(ロング)ベースの「G-POTION」、②小回り(ショート)ベースの「S-POTION」、③中回り(ミドル)ベースの「M-POTION」、そして④オールラウンドの「M-POTION」の4つのモデルがあります。そして2025年のニューモデルとして、1番人気のS-POTIONにブルーカラーのリミテッドモデルが登場しました。

テククラ検定におすすめのスキー
S-POTION + BM PLATE & XCOMP12

Length: 155・160・165cm
 (165:R=12.5m、119-65-102、1,650g(1/2per))
 ¥204,600(税込)
 (BINセット)¥179,300
 (板のみ)¥134,200

基礎スキーヤーに1番人気の「TECHNICAL S-POTION」に2025年新登場した BMロングプレートを搭載する「S-POTION Ltd.」は、技術選に出ている TEAM BLUEMORISの選手からの要望に応えたリミテッドモデル。以前にフレックスが選べたブルーモリスの型番だと 4.0に相当するそうなので、なかなかハードそうです。

その点、従来からのセパレートタイプの BMプレート搭載の「S-POTION」なら、ハードバーンからコブまで安心感があります。オガサカの「Keo’s KS-AP」の様に、プレート無しモデル(FDT TPX 12セット)なら2級から1級受験のステップアップスキーヤーにも対応する汎用性の高さも。カラーは、表裏ともブルーで統一された S-POTION Ltd.に対して、黒(Black)と白(White)の2色展開(ソールは黒)。2025年モデルではトップシートが変更になったようです。

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