鶴瓶の家族に乾杯 | 福島県南会津町(キムラ緑子さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和元年9月9日(月)放送 鶴瓶逃走!?キムラ緑子と福島県南会津町ぶっつけ本番旅!

旅のゲストは、女優のキムラ緑子(キムラ みどりこ)さん。兵庫県洲本市(淡路島)出身の57歳。大学生になって初めて観たつかこうへいの舞台作品に衝撃を受け、演劇サークルに入部。大学卒業後に上京し、後に結婚したマキノノゾミが立ち上げた劇団「M.O.P.」の旗揚げに参加。2010年にM.O.P.が解散するまで看板女優として活躍する一方で、テレビドラマ等にも出演。2013年度下半期のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』では、ヒロイン・め以子(杏さん)の義姉”西門和枝”役を演じて、その「いけず」な演技が一躍注目を集めました(笑)。また、2018年上半期の朝ドラ『半分、青い』では、100円ショップ・大納言のオーナー「三オバ」の次女”藤村光江”役を演じていました。キムラさんが”家族に乾杯”に出演するのは、平成27年(2015年)6月放送の青森県階上町への旅以来、今回が2回目です。キムラさんは前回、日本の美しい風景が見たいと、階上町を旅先に選びました。

今回の旅の舞台は、福島県の南西部にあり、日光国立公園のすぐ北に位置する、南会津郡 南会津町(みなみあいづまち)。平成18年に、旧 田島町・舘岩村・伊南村・南郷村の4町村が合併して誕生しました。人口は約1万5千人、主要産業は農業で、特産品は南郷トマトやアスパラ、赤かぶ等。町の西部は特別豪雪地帯で、「会津高原たかつえスキー場」をはじめ、町内には4つもスキー場があります。京都祇園祭や博多祇園山笠と並んで”日本三大祇園祭”の一つと言われる「会津田島祇園祭」(国の重要無形民俗文化財)や、「大桃の舞台」(国の重要有形民俗文化財)などが有名で、毎年大勢の観光客が訪れます。

キムラさんが今回、なぜ南会津を旅先に選んだのかは不明です(汗)。キムラさんのブログに、ロケの思い出が綴られていますが、これを読むに、今回も日本の美しい風景を求めて、「緑」だらけの景色を堪能しに、南会津を訪れたのではないでしょうか?(笑)。なお、キムラさんも共演した『ごちそうさん』をきっかけに結ばれた杏さんと東出さんの二人が、結婚発表前に熱愛スクープとして報道されたのが”会津旅行”だったのは、関係ないと思うのですが・・・(汗)。


会津長野駅ロケが行われたのは、令和元年7月13日(土)。関西出身のキムラさん、旅といえば関東より北の地へ行くことだそうです。中でも、大好きな福島県で、伝統が息づく場所を訪れたいと、旅の目的を語ってくれました。山と田んぼの緑に囲まれた無人駅、「会津長野駅」で待ち合わせた、鶴瓶さんとキムラさん。キムラさんは、以前この番組に出演した際に、鶴瓶さんに逃げられた思い出から、今回は鶴瓶さんに”まかれない対策”を検討してきたそうです(笑)。

会津長野駅から住宅街へと歩き始めた鶴瓶さんとキムラさんですが、しかし誰とも出会えません(汗)。すると、道の先を犬を追って走る女の子を見つけ、追いかけます。そこで見つけたのは、植木の陰に隠れるようにして草取りをしていた星さん。先に鶴瓶さんらを見つけ、見つからない様に隠れていたとか(笑)。敷地内に祀られた弁天様をお参りさせてもらった二人は、星さんから町のことや、祇園祭のことについて話を聞きました。次に見つけたのは、庭のトマトやピーマンの手入れをしてた、先の女の子。阿部さんは、田島高校に通う2年生で、LINEで同級生と鶴瓶さんの目撃情報を交換していたことを聞いた鶴瓶さんは、その同級生に電話を繋いでもらうと、『どこかで絶対会うからな、覚悟しておけよ』と伝えました(笑)。

鶴瓶さんとキムラさんは、町の中心部の田島地区へと向かいます。そこで、『国指定重要無形民俗文化財 会津田島祇園祭』の幟が立てられていた「国権酒造」を見つけ、店を訪ねます。出迎えてくれたのは、若社長の細井さん。毎年7月22日から24日にかけて開催される「会津田島祇園祭」について、”お党屋”の制度があることや、毎年30人から40人も参加する花嫁行列があることなどを教えてくれました。ちょうどそこに到着したのは、3連休で東京から帰省してきた、社長のお姉さんの尚子さん。とてもキレイな方で、3回も花嫁行列に出たことがあるそうですが、実は本番の花嫁衣裳はまだ着たことがないとか(笑)。

ここでスタジオから、キムラ緑子さんにちなんで、色にまつわる南会津町の魅力をビデオ紹介(笑)。
 まずは【赤】。南会津で赤い特産品といえば、50年前から南郷地域で栽培されている「南郷トマト」。みずみずしく糖度が高いことから、全国的にも大人気。最も甘くなるのは9月~10月で、これからが南郷トマトの旬の到来です!。
 次は【青】。田島地域を中心に、江戸時代から「藍染」が盛んに生産されてきました。町では、藍染の体験もでき、貴方だけのオリジナルの逸品を作ることが出来ますよ!。
 最後は【緑】。南会津自慢の緑といえば、「斎藤山」(さいとうさん)。南会津町では毎年10月に、全国から集まった”サイトウさん”が一緒に斎藤山へ山登りをする、『全国のサイトウさんいらっしゃい!』というイベントを開催(笑)。今年は10月20日(日)に開催予定です。もちろん、別の苗字の方も参加できますよ!。

二人は細井さんに案内してもらい、祇園祭の屋台(山車)を見学しに、「上大屋台格納庫」を訪れました。屋台では歌舞伎が上演されるそうで、子供歌舞伎も盛んだとか。世話人をしているのが、向かいの「和泉屋魚店」のご主人のキーボちゃんと聞き、二人は魚屋さんを訪ねることに。阿久津さんご夫婦に歓迎された二人は、祭に欠かせないという奥さん手作りの南会津の郷土料理「にしんの山椒漬け」を試食させてもらうと、とても美味しいそうです!。一方、ご主人が着ているTシャツには、なぜか”熊出没注意”と書かれています。なんとキーボちゃん、熊が町内に出没すると、町から依頼を受けて熊を駆除する猟師さんでもあるそうで、家にはとても大きな熊の毛皮が置いてありました(汗)。

和泉屋魚店を出た二人が通りを歩いていると、「マルイ製パン店」から顔を出した奥様方から声を掛けられ、立ち寄ることに。店の中は、隣の弁当店「日の丸亭」と繋がっていて、どちらの店も渡部さん一家が営んでいる店だそうですが、おじいちゃんが亡くなってからパンは作っておらず、今は手作り弁当のみを販売しているそうです。この店を始めた92歳になるお婆ちゃんはまだ健在で、家に居ると聞いた鶴瓶さん、キムラさんには細井さんに教えられた桶屋さんに行くように勧め、自分は渡部さんのお宅を訪ねることに。しかし、鶴瓶さんと別れるのが嫌なキムラさん、鶴瓶さんに抱き付いて離れません(汗)。そこへ、お土産にと日本酒「国権」を届けてくれたのが、国権酒造の尚子さん。鶴瓶さんは、尚子さんに桶屋まで付いて行ってもらう様にとキムラさんを説得して、ようやく別れることが出来ました(笑)。南会津でも山手の方にある渡部さんのご自宅に伺った鶴瓶さんは、お婆ちゃんから、パン屋や弁当屋を始めた当時の話を聞きました。

一方のキムラさんは、尚子さんに案内してもらい、細井さんから伝統工芸の匠と紹介された「角田桶工店」を訪ねます。しかし生憎とご主人は留守で、会えず仕舞い。そこで尚子さん、子供歌舞伎を指導している猪股さんの家がこの近所だからと、再び案内してくれることに。快く猪股さんに出迎えてもらうことが出来たキムラさん、猪股さんから、子供歌舞伎の様子や、その歴史について話を聞くことができました。800年もの歴史がある会津祇園祭、その昔は都から歌舞伎役者を招いていたそうですが、江戸時代に子供歌舞伎が始まり、明治時代にいったんは教育上不謹慎と政府により禁止されたものの、1994年に120年ぶりに復活したそうです。

再び田島に戻ってきた鶴瓶さん、細井さんから聞いた今年の祇園祭の”お党屋”当番の家、製麺業を営んでいる「奈良屋」さんを訪ねることに。祇園祭の神事を仕切る当番をお党屋と呼び、毎年持ち回りする仕組みを「お党屋制度」と言うそうです。お党屋の家では、神輿が立ち寄り神事を行うため、200人分もの料理の支度と接待とが大変なんだとか(汗)。また、お党屋の家人は、7月22日に始まる祇園祭に向けて、7月7日から精進潔斎(肉や酒を口にせず、心身を清めて不浄を避け、飲食や行いを慎むこと)をするそうです。奈良屋で出迎えてくれたのは、猪股さんご夫婦。お党屋に当たると、その家のご主人も大変ですが、裏方で料理を仕切る奥さんもとても大変そうです(汗)。スタジオでは、ロケの日から1週間後に開催された「会津田島祇園祭」の様子がビデオで紹介されました。

キムラさんは、子供歌舞伎を指導している猪股さんから勧められた、「前沢曲家集落」に行ってみることに。尚子さんからは、前沢集落にある旧上郷小学校では、地元の子供たちが「息吹」という舞台の練習をしているはずと教えられ、まずはその廃校になった小学校を訪ねます。すると体育館では、小学生から高校生まで大勢の子供たちが一緒になって、ダンスや踊りを練習中。指導していた下村さんによると、「現代版組踊 息吹~南山義民喜四郎伝」というのは、実際にこの地で300年前に起こった百姓一揆の話で、子供たちに生まれ育った地元に誇りを持ってもらうために、その歴史を子供たち自身が演じて次の世代に繋げていってもらう活動だそうです。ただし、2時間半にも及ぶ舞台なので、子供たちが飽きない様に、演技やダンスは現代風にアレンジされているそうです。8月17日に御蔵入交流館で開催される本番の舞台まで約1ヶ月、子供たちの稽古にも熱が入ります。その熱心な練習風景を間近で見学させてもらったキムラさん、子供たちがひた向きに演技に取り組む姿に感動し、むかし劇団を始めた頃の自分を思い出して、思わず涙が溢れ出ます(涙)。

一方の鶴瓶さん、花嫁行列に30人も40人も参加するとなると、その着付けもさぞかし大変だろうと、猪股さんの息子さんに案内してもらい、奈良屋さんの近くにある美容室「ビューティショップ EMU」(エムパーマ)を訪ねることに。すると、お店の人もパーマをかけに来ていたお客さんも、鶴瓶さんの来訪に大喜び(笑)。女将さんによると、当日は朝の2時から6時半までかかって、二十数人の花嫁衣裳の着付けを行うそうです。そこで鶴瓶さんも、文金高島田のカツラを被せてもらうと、皆さんから『かわいぃ~』と褒められ、ご満悦(笑)。

ここでちょっと一息、福島県南会津町の「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、深い森に囲まれた東地区。そんな山深い場所に、立派な茅葺き屋根のある会津地方伝統の「曲屋」を改装したオーベルジュ、「ゲストハウス ダーラナ」があります。ここでシェフに出していただいた本日の一杯は、「スパリスソッパ」。スウェーデンの一般家庭でよく食べられている、アスパラガスのスープだそうです。シェフは、東京六本木にレストラン「リラ・ダーラナ」を構える大久保さん。19歳でスウェーデンに渡り、15年ほど料理人として修業をして日本に戻って東京でレストランを開業しますが、スウェーデンでたまたま立ち寄った茅葺き屋根のお店が忘れられず、スウェーデンに似た景色を探して辿り着いたのが、南会津だったそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、スウェーデンのフォークバンド「Wintergatan」の『Starmachine2000』でした。

前沢曲家集落」の資料館を訪れたキムラさん。曲家とは、L字型に造られた中門造の茅葺屋根の家屋のことです。案内してくれた河原田さんによると、曲家の中が見れるのは、この資料館だけだそうですが、まだこの曲屋は建てられて100年ほどなので、古民家としては若い方なんだとか(汗)。そこでキムラさん、実際に生活されているお宅の中を拝見したいと河原田さんに相談すると、区長さんを紹介してくれることに。区長の小勝さんと会ったキムラさん、家にお邪魔させて欲しいとお願いすると、小さいながらも(マル)が出て大喜び!。小勝さんのお宅に伺い、奥さんにご主人との馴れ初め話を聞くと、なんとご主人が歌の先生だったとか。そこでキムラさん、ご主人に一曲お願いすると、ぴんからトリオの『女のみち』を披露してくれました(笑)。

鶴瓶さんは、旅の最初に出会った女子高校生の友達と会うために、再び会津長野駅を訪れます。そこで待っていてくれたのは、田島高校2年生の阿部さんと鹿野さん、湯田さんの3人。鶴瓶さんは3人に、高校生活や遊びのことなど、いろいろ話を聞くことができました。ちょうどそこに到着したのは、福島県内各地の沢山の”ゆるキャラ”が車両に描かれた、福島デスティネーションキャンペーン時のラッピング列車(AT-552)。乗降客は一人もいませんが、ホームに出た鶴瓶さん、停まった列車に向かって手を振ると、鶴瓶さんに気が付いた乗客は皆ビックリ。先の長崎県大村市への旅で出会ったJR九州の新入社員に教わった指差し確認で見送ると、窓から顔を出した運転手さんも会釈を返してくれました(笑)。

再放送は、9月13日(金)午前0時55分~午前2時07分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。


二人旅

南会津町の色にまつわる魅力紹介

鶴瓶さん

キムラさん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 南会津町の名物など

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