【スキー板】2017NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?

16-17年ニューモデルのキーワードは、昨年に続き「軽量化」です。新素材の採用も!

 1.小賀坂スキー (OGASAKA)

日本のメーカー 小賀坂スキー (OGASAKA)
小賀坂スキーのロゴ小賀坂スキー製作所は、昭和33年(1958年)に設立された、日本のスキーメーカーです。本社は、長野県長野市にあります。家具職人だった先代が、明治45年に、国内第一号のスキーメーカーとして創業し、平成24年には創業100周年を迎えました。
財力的な制約からか、世界的な知名度は高まりませんが、国内においては、特にデモ系(基礎系・技術系)のモデルの人気は、歴史と伝統と、Made in Japanのマイナーさも加わって、確固たる地位を築いています。

小賀坂スキーのCOLLECTIONカタログから、ライナップ一覧図
※ 上記一覧図は2015-2016年モデルのものです。

小賀坂スキーの数多くのモデルのうち、ゲレンデスキーでオールラウンド性を追及したモデルが、「ユニティ」(UNITY)シリーズです。1979年に登場以来、デモンストレーター選考会でオガサカチームのデモンストレーターたちが愛用し、基礎スキーの名機となった、オガサカの”ユニティ”シリーズ。整地はもちろん、ちょっとしたパウダーや、春の悪雪までを楽しめる、”オールシチュエーションモデル”です。
何れのUNITYモデルも、F.F.S 5(Front Float System 5%)、TAIL ROCKER 3%、F.L.F、FLSを搭載。

今シーズンは、U-SS/1はホワイトカラーのみ、U-SS/2とU-SS/3はホワイトとブラックの2カラーです。7月31日まで、U-SS/2と3に限り、ブルー、グリーン、ピンク、パープルの「期間限定カラー」オーダー中。

U-SS/1

Length: 155・160・165・170cm   ¥96,000(税別)

(165: R=15.9m、 118/75/102、 982g/m)

UNITYシリーズの最高峰モデル。今シーズンは軽量芯材の裁量で、昨年より更に60g軽量化。新たな強化材ZTCとの相乗効果で、雪質や雪面状況を選ぶことなく抜群の操作性と圧倒的な乗りやすさを実現。スキーシーズンを長く楽しめる、オールシチュエーション対応の最高級ゲレンデオールラウンドモデルです。

U-SS/2

Length: 150・155・160・165・170cm   ¥90,000(税別)

(160: R=14.4m、 118/74/102、 806g/m)

U-SS/1よりも更にたわみを出しやすく、低速域からのコントロール性能が向上。綺麗なたわみを利用した連続ターンが楽しめます。U-SS/1同様、スキーシーズンを長く楽しめるオールシチュエーション対応のゲレンデオールラウンドモデルです。今シーズンは、構成材の変更で昨年度モデルより更に軽量化、170cmも新たにラインナップ。

U-SS/3

Length: 145・150・155・160cm   ¥66,000(税別)

(150: R=11.8m、 118/72/102、 800g/m)

UNITYの楽しさを、幅広い層のスキーヤーに体感してもらえるよう開発。低速時の操作性、特にスキーの動かしやすさに優れており、スピードのコントロールが容易。シリーズ最軽量で、145cmもラインナップし、女性やシニアにもお勧め。軽量芯材の採用で昨年度モデルより更に軽量化、160cmも新たにラインナップ。

 2.Salomon (サロモン)

フランスのメーカー Salomon (サロモン)
サロモンのロゴサロモン(Salomon Group)は、1947年にフランスで設立されました。当初はビンディングの専業メーカーでしたが、その後、ブーツや板の生産も手掛けるようになりました。一時期、ゴルフ用品メーカーのテーラーメイドと合併して事業を拡大させますが、業績に陰りが出始めると、アディダスに買収され、さらにアディダスから、フィンランドのコングロマリットであるアメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に売却されて、今はアメアポーツ・グループの傘下に納まっています。同じアメアスポーツの傘下には、アトミックも所属しており、サロモンの板は現在、アトミック系の工場でOEM生産されているようです。アメアが、今後もスキー用品を性格を代えて2つのブランドで展開していくのか、アトミックに統合していくのかは、今のところ不明です。
サロモンの板は、日本ではレジャー嗜好で人気がありますが、欧州、特に本拠地フランスでは、競技界でも人気があります。2014年のソチ冬季オリンピックでは、サロモンレーシングチームは5カテゴリで8つのメダルを獲得しています。

サロモンのスキーカタログから、ライナップ一覧図

サロモンには、とても多くのシリーズがラインナップされており、さらに毎年のようにカテゴライズが変化するので、複雑すぎて、困惑してしまいます。

昨年は、レース(X-RACEシリーズ)で培った技術を反映させた、ALL MOUNTAIN 系のシリーズとして、“X-MAX”と“X-PRO”シリーズが位置づけられていたのですが、今年はこのラインはさらにコンフォート化され、DEMO 系として、“X-MAX”シリーズのみになりました。“X-MAX”シリーズは、2014-2015年モデルで人気だった、“X-KART”と“24 HOURS”のシリーズに替わって、2015-2016年から新たにラインナップされた、「デモ系オールラウンドモデル」という新しいコンセプトのシリーズです。『オンピステシーンを極めた超軽量オールラウンドスキー』として、ターン弧の大小を問わない、軽快感のある操作性を持った、汎用性の高いモデルです。

一方、“X-PRO”シリーズは、“X-RACE”シリーズで培った技術を反映させたモデルでありながら、“LAB”や“X-RACE”シリーズに比べて快適性が高められ、さまざまな斜面を、よりアグレッシブに、よりスポーティに楽しむことが出来るモデルとしてラインナップされていましたが、残念ながら、今シーズンから姿を消してしまいました。

なお、2015年から新しくラインナップされた”X-DRIVE”シリーズは、今シーズンも引き続き健在です。オフピステでも滑りを満喫できる、幅広のオールラウンドシリーズで、オンピステでのシャープな滑りを期待することは難しいですが、センター幅の細いモデルをチョイスすれば、ゲレンデ主体でも、パウダーや荒れたバーン、コブなど、様々なシチュエーションを楽しめるモデルとして、選択肢のひとつに加えるのは有りだと思います。

X-RACE SW + Z12 SPEED

Length: 157・165・170・175・180cm   ¥130,000(税別)

(170: R=15m、 120/71/99、 2,444g)

人気モデルX-RACEがフルモデルチェンジ。LABシリーズで使用している素材をゲレンデ使用にアレンジしたコンセプトはそのままに、サンドイッチ形状にすることでよりスムーズな操作を実現。搭載するZ-Speedを5mmリフトアップすることで、素早いエッジグリップが可能になり、スキーの性能を最大限発揮する。

X-MAX X12 + XT12 TI

Length: 155・160・165・170・175cm   ¥125,000(税別)

(165: R=14m、 120/73/103、 1,877g)

パワーフレームカーボンやチタニウムバックボーンを採用することで、驚きの軽さを実現させたゲレンデ最上モデル。パワーフレームカーボンを搭載し、軽快なスキー操作と足元のグリップ感を両立させた次世代スキー。X-TRACKビンディングを使用することで、より軽快な操作を楽しめる。

X-MAX X8 + XT10

Length: 155・162・169cm   ¥80,000(税別)

(162: R=13.3m、 120/73/104、 1,977g)

パワーフレームバサルトを搭載し、あらゆる斜面でスムーズなターンが出来るスキー。ウッドコアを使用することで安定感の向上も図られている。シチュエーションを楽しむことだけでなく、カービング技術の向上を目指しているスキーヤーにも最適。

X-MAX XR + LITHIUM 10

Length: 150・155・160・165・170cm   ¥70,000(税別)

(160: R=12.5m、 120/72/104、 1,555g)

X-MAXシリーズの中で最もやさしく、最もオールラウンド性が高いスキー。カーブロッカーがスキーヤーの技術をサポートし、ターンの大小だけでなく、グルーミングバーンを中心にさまざまなシチュエーションを楽しむことができる。新搭載のビンディングでスキーのフレックスをより体感しやすくなった。

X-DRIVE 8.0 FS + XT12

Length: 161・168・175cm   ¥100,000(税別)

(168: R=14.8m、 124/80/109.5、 2,017g)

Xシャーシとロッカースタビラーザーにより、身体を大きく傾けなくても確実なエッジグリップと容易な操作性を備えているとともに、トップに採用したハニカムチップが軽快なスキーコントロールを実現するX-DRIVEのフラッグシップモデル。よりワイドでより低いXトラックビンディングとの相乗効果で、優れた安定感を備え、斜面状況にかかわらず、スムーズかつアグレッシブなスキーが可能。

X-DRIVE 8.3 + XT12

Length: 162・169・176cm   ¥90,000(税別)

(169: R=14.4m、 129/83/112、 1,897g)

Xシャーシとロッカースタビラーザーにより、身体を大きく傾けなくても確実なエッジグリップと容易な操作性を実現。ワイドなボディが、オンピステでのターンコントロール性を容易にし、膝下の新雪を滑る楽しさを倍増させる。


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 3.ATOMIC (アトミック)

オーストリアのメーカー ATOMIC (アトミック)
アトミックのロゴアトミック(Atomic Austria GmbH)は、1955年にオーストリアで設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、その後はビンディングやブーツへと、事業を多角化していきました。スキー版では一時、フランスのロシニョールと双璧をなすメーカーとして君臨しましたが、スノーボード市場に押されて、1994年に破産に陥ってしまいました。そこで、アメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に買収されて、再建が図られ、現在はサロモンと共に、アメアスポーツ・グループの傘下に納まっています。2013年のスキー生産本数は160万ペアとなり、現在では、世界最大のスキーブランドへと復活を遂げました。
日本を代表するアルペンスキーヤーの皆川賢太郎選手が、ATOMICとスキー用具使用契約を結んでいます。アトミック=アルペンレーサーというイメージですが、2015年2月のワールドカップ・女子フリースタイル種目別(ハーフパイプ)で初優勝した小野塚彩那選手(ソチ銅メダリスト)は、ATOMICで空を舞っていました。
なお、以前にアトミックは、ディナミック(DYNAMIC、日本語読みでダイナミックとも)というブランドの板も販売していましたが、今では見かけられません。

アトミックのスキーカタログから、ライナップ一覧図

アトミックのALPINEスキーでは、デモ系のBLUESTERシリーズと、レース系のREDSTERシリーズが、ラインナップの主流です。この他、ALL MOUNTAIN(NOMAD)、VANTAGE、FREE SKI、WOMEN(CLUD/AFFINITY)、KIDSなどがラインナップされています。

競技スキーで人気が高いアトミックですから、基礎スキーヤーにとっても注目が集まるのは、ブルースターの中でも、レースロッカータイプで、デモ上級者をターゲットにした、DEMO(DOUBLEDECK 3.0搭載)モデルです。しかし正直、一般スキーヤーのレベルでは、とても扱いきれません。そこで、一般スキーヤーでも扱えるアトミックとなると、昨シーズンまではブルースターのARCモデルがお勧めだったのですが、2016-17年のカタログでは、ARCは姿を消してしまいました。

そこで今年は、BLUESTER DOUBLEDECKよりも軽量で、BLUESTER ARCよりもシャープで機敏なオンピステ向けとして位置付けられる、DEMO系の REDSTER x シリーズからのチョイスとなります。Xシリーズは、昨シーズンからライナップされたデモモデルで、D2のダブルデック構造ではなく通常のサンドイッチ構造を採用した基礎スキーとして、より素直なたわみと回しやすさが特徴です。昨年来のREDSTER XTI/XTに加え、今年は新たに、上級者用のREDSTER MXのほか、REDSTER FX、FIBRE-Xという3台のニューモデルがライナップに加わりました。

REDSTER MX + X12 TL

Length: 157・165・171・176cm   ¥119,000(税別)

(165: R=11.7m、 122.5/70/109、 2,050g)

NEWプレートRACE INTERFACE搭載の、ショートベースの基礎系のオールラウンドモデル。上級者にも満足してもらえる一台。

REDSTER FX + LITHIUM 10

Length: 149・156・163cm   OPEN PRICE

(163: R=13.8m、 120.5/75/103.5、 -g)

パワーの無いスキーヤーでも、軽量でコントロールしやすく、安心して操作できるオールラウンドモデル。

REDSTER FIBRE-X + LITHIUM 10

Length: 149・156・163・170cm   OPEN PRICE

(163: R=13m、 121/72/100、 1,590g)

効率的な技術習得が期待できる、新構造を採用した初中級モデル。

アトミック スキー ATOMIC REDSTER FIBRE-X LITHIUM 10

価格:47,520円
(2016/11/19 17:26時点)


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 4.ROSSIGNOL (ロシニョール)

フランスのメーカー ROSSIGNOL (ロシニョール)
ロシニョールのロゴロシニョール(Skis Rossignol SAS)は、フランスの老舗スキーメーカーです。ロシニョール氏が、フランスで創業して初めてスキー板を作ったのは1907年のことですが、1955年に買収されてから、本格的にスキー分野に注力して、事業を拡大させました。1969年には、フランスのスキーメーカーのDynaster(ディナスター)を買収、1990年代にはスキーブーツのLange(ラング)、ビンディングのLook(ルック)やEmeryを買収し、事業の多角化を進めます。しかし、2005年には、サーフィンやスノーボードのブランドで知られる米国のQUIKSILVERに買収されてそのグループ傘下に入りますが、2008年にはオーストラリアのファンドに、その後はスウェーデンのファンドに転売されてしまいます。ただし、Skis Rossignol SAS社の本拠は、今でもフランスです。
1998年の長野冬季オリンピックのスキージャンプで、金メダルを獲った原田選手と岡部選手が、ロシニョールの板を使っていました。

ロシニョールのスキーカタログから、ライナップ一覧図

ロシニョールのスキーのラインナップは、RACING、DEMO、ALL MOUNTAIN、FREE、WOMEN、JR/KIDSに分かれていて、非常に明解です。
もちろん、我々がターゲットとすべきは「DEMO」モデルです!と、言いたいところですが、上位モデルは相当ハードルが高いです。そこで、レクリエーション・スキーを楽しみたい向きには、ALL MOUNTAIN系の「ON PISTE PURSUIT」シリーズか、または「ALL MOUNTAIN EXPERIENCE」シリーズのセンター幅80mm以下のモデルが、ハードすぎず・幅広過ぎず、ゲレンデビギナーにも扱いやすそうです。

 

DEMO BETA

Length: 156・161・166・171cm   ¥120,000(税別)

(161: R=12m、 122/68/104、 g)

グラスファイバー100% で超軽量。グリップ力に優れ、不整地でも抜群の安定性を誇る。

DEMO GAMMA

Length: 156・163・170cm   ¥103,000(税別)

(163: R=13m、 127/73/109、 g)

非常に軽い芯材の採用で、どんなターン弧にも スムーズに対応する。技術の習得に適した一台。

DEMO DELTA XPRESS

Length: 156・163・170cm   ¥81,000(税別)

(163: R=13m、 126/74/110、 g)

キャップ構造とサンドウィッチ構造の融合により、 軽量かつ抜群の安定感。基礎スキーに最適なモデル。

PURSUIT 300

Length: 149・156・163・170・177cm   ¥63,000(税別)

(170: R=14m、 126/74/110、 3.5kg/ペア)

整地カービングを楽しむなら「PURSUIT」シリーズがおすすめ!レーシングスキーのDNAをデモスキー向きにモディファイ。中級から上級のステップアップに最適。

PURSUIT 200 CARBON

Length: 156・163・170・177cm   ¥49,000(税別)

(170: R=13m、 126/74/111、 3.1kg/ペア)

プロップテック・テクノロジーは的確でスムーズなターン導入を可能にし、カーボン素材による反発性と容易な操作性によりあらゆる斜面を楽しく走破できます。


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 5.HEAD (ヘッド)

米国のメーカーオーストリアのメーカー HEAD (ヘッド)
ヘッドのロゴヘッド(HEAD)は、1950年に米国で設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、1960年代後半にはテニスラケットの生産も開始しました。1970年に米AMF社が、HEADスキーのほか、オーストリアのビンディングメーカーであるチロリア(Tyrolia)や、イタリアのダイビング用品のマレス(Mares)を傘下に治め、事業を多角化します。その後も、投資家による何回もの合併や転売が繰り返され(1989年には、スキーブーツのSan Marcoも合流)、1998年にHTMの傘下でオーストリアに本拠を置くHEAD NV社が設立され、現在に至ります。
スキーをしない人には、ジョコビッチ選手やシャラポワ選手が使うテニスラケットの方が有名になってしまいましたが、2014年のソチ冬季オリンピックのダウンヒルで金メダルを獲ったマイヤー選手がHEADの板を使っていますし、2015年2月のワールドカップ・スーパーGでは、表彰台をHEADが独占したとのニュースが飛び込んできました。

ヘッドのスキーカタログから、ライナップ一覧図

ヘッドのスキーのラインナップは、2015年モデルのカタログまでは、Racing、Performance、Allride、Big Mountain、All Country、Park & Pipe、Women、Juniorに分かれていて分かりやすかったのですが、昨年モデルのカタログから、レーサー志向性が高まったような感じがします。

従来の“Performance”ライン、つまりDEMOモデルとしては“i.Supershape”シリーズが位置付けられますが、高速のレースロッカー(最上級者・エキスパート向き)モデルで、細身のシルエットは、終日乗るには相当に手強いはずです。その中でも、昨年も紹介した Supershape i.Rally は、比較的乗っていて楽しさも感じられる、オールラウンダーです。

ただし、一般のファン・スキーヤーのターゲットとしては、昨シーズンから新たにラインナップされた“INSTINCT”シリーズが、HEADの新たなAllRoundモデルとして、位置付けられます。“MOUNTAIN”ラインに位置付けられ、オールライド・ロッカー(トップロッカー)タイプです。“INSTINCT”シリーズは、グラフィンを内部コアの補強素材として採用したことで、板自体を薄くし、更なる軽量化が図られています。センター幅が82cm以上のPOWER/STRONGモデルではなく、70センチ台のモデルを選んでみました。

 

SUPERSHAPE i.RALLY

Length: 156・163・170cm   ¥122,000(税別)

(170: R=13.6m、 135/76/114、 g)

その名が示す通り、このスキーは非の打ちどころのないオールラウンダーです。エキスパート・トップスキーヤー向けのモデルで、少々ワイドボディですがターンのキレがよく、ショートからミドルまで楽しめます。

この究極のサイドスタッシュ(ゲレンデ脇穴場)~オンピステ用スキーで、コースから外れずに、あらゆるコーナーを走破してください。

RAW INSTINCT

Length: 149・156・163・170・177cm   ¥95,000(税別)

(170: R=14.7m、 124/78/110、 g)

条件が過酷になればなるほど、このスキーは心の最も奥底に眠る本能を呼び覚まし、雪を征服する衝動を突き動かして、あらゆるテレインを踏破します。

中半径のターン向きの形状に、そしてメタルとウッドを最適にミックスして作られたRawは、俊敏かつ安定した楽しいスキーです。

NATURAL INSTINCT

Length: 156・163・170cm   ¥65,000(税別)

(170: R=13.0m、 127/74/110、 g)

スキーを怖がる人たちは確かにいますが、もはや心配無用。このInstinctは、スキーを簡単で楽しく、無理ない(Naturalな)ものにします。


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 6.Völkl (フォルクル)

ドイツのメーカー Völkl (フォルクル)
フォルクルのロゴフォルクル(Volkl Group)は、1923年にドイツで設立されました。当初は、スキーの専業メーカーでしたが、スノーボードやアウターウェア、テニス用具などに事業を拡大していきました。ボリス・ベッカー選手が、フォルクルのテニスラケットを使っていたことで、一躍名を馳せ、後にベッカー氏は、フォルクル・テニス社のオーナーとなっています。
フォルクルは、同じドイツのビンディングメーカーのマーカー(Marker)や、イタリアのブーツメーカーのテクニカと共同で、スキーシステムの開発を行っていましたが、2004年に、フォルクル・スキーとマーカーは、米国のアウトドア用品のマーモット(Marmot)とともに、K2に買収されてしまいました。マーカーは、1952年にドイツで設立された、ビンディングメーカーです。現在のビンディングの基礎となるシステムを開発した、Hannes Marker氏により設立されました。そして上記のとおり、K2は、2007年にJarden Corporationに買収されてしまいましたので、フォルクルもマーカーも、今はジョーダン社の傘下の一ブランドとなっています。
現在、フォルクルの契約選手の中に日本人は見当たりませんが、2012年には皆川賢太郎選手と選手契約をしています(皆川選手は2014年に、以前も契約していたアトミックに再移籍)。

フォルクルのスキーカタログから、ライナップ一覧図

フォルクルのスキーのラインナップは、PLATINUM、RACETIGER WC、RTM、ESSENZA(Ladys)、JUNIOR、V-WERKS、TOUR UNIVERSAL、FREERIDE PLAYFUL、FREERIDE SPORTIVE、FREERIDE ALL MT.、PARK&PIPE、MOGULと、様々に別れています。特にフォルクルは、フリースキー系のラインナップが充実しているようです。

基礎スキーで人気が高いのは、”PLATINUM”シリーズです。今年で8年目を迎える日本限定の“プラチナムシリーズ”は、基礎スキーヤーの志向やフォルクルデモチームの意見に基づき、フォルクル社が日本市場の為だけにラインナップしたシリーズです。サイドカット・ビンディング・フレックス・UVO・形状の、全ての“パーフェクトセットアップ”、そして“軽量化”といったフォルクルが掲げてきたコンセプトを象徴し、こだわりの『メイド イン ジャーマニー』で培われた経験と技術の全てが凝縮された渾身のシリーズです。

なお、”RTM”(ライド・ザ・マウンテン)シリーズの、センター幅75(RTM 75)か、73(RTM 73)のモデルも、軽量でゲレンデを選ばず、ビギナー向きかもしれません。

 

PLATINUM GD SPEEDWALL

Length: 175・180cm   Open Price

(170: R=17.9m、 114/70/96、 g)

大回り用。チップロッカー形状効果でターン導入が非常にスムーズ。パワーアップした芯材マルチレイヤーウッドコアとrMotion2ビンディングに加え振動吸収システムUVOを搭載。高速安定性・グリップ力に優れています。

PLATINUM SD SPEEDWALL

Length: 160・165・170cm   Open Price

(165: R=12.7m、 123/68/104、 g)

小回り用。フォルクルのベストセラー。プレートの軽量化とスキー素材の変更により、フレックスパターンが調整され、さらに切れと走りが向上。

PLATINUM SC

Length: 160・165・170cm   Open Price

(165: R=14.0m、 122/72/105、 g)

オールラウンド用。軽量設計でありながら、UVOの効果により安定感が抜群。俊敏な操作性に優れ、ハイレベルなターンを実現。

PLATINUM TRS

Length: 153・159・166cm   Open Price

(159: R=13.7m、 120/75/105、 g)

オールラウンド用。しなやかさの中にもエッジグリップを利かせた滑りが可能。チップロッカー形状が高速でもターン導入を容易にし後半にエッジで雪面を捉えきれいなターンに導く。デモ志向の方に限らずスキーテクニックのレベルアップを目指すスキーヤーに最適。


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 7.K2 (ケーツー)

米国のメーカー K2 (ケーツー)
K2のロゴK2(K2 Corporation)は、1962年に米国で設立されました。その後、数々の買収と転売が行われつつ事業を多角化、社名もK2 Incと変更されました。2007年に、Jarden Corporationに買収され、今ではフォルクルやマーカーと並んで、Jardenグループの傘下の一ブランドになってしまいました。現在、K2 Sportsのブランドで、スキーやスノーボード用品、インラインスケート、自転車、アパレル等が扱われています。
1984年のサラエボ冬期オリンピックのスラロームでは、米国のメイヤー兄弟が、K2の板で金メダルと銀メダルに輝き、その名が世界に轟きました。
Jarden Corporationは、2001年に米国で設立された、消費者向け商品を販売する会社です。設立間もない企業ですが、既に120以上のブランドを持ち、世界的規模の小売流通業者へと、急成長を遂げています。その事業は、アウトドア・ ソリューション、消費ソリューション、ブランド消耗品の、3つのセグメントから構成されています。アウトドア・ ソリューションのブランドには、有名なところでは、野球用品のローリングス、スキー板のK2、フォルクル(Volkl)、ビンディングのマーカー(Marker)、アウトドア用品のコールマン(Coleman)、知る人ぞ知る釣り具のアブ・ガルシア(ABU Garcia)やバークレイ(Berkley)などが、その傘下に加わっています。

K2のスキーカタログから、ライナップ一覧図
※ 上記一覧図は2015-2016年モデルのものですが、リンク先は2016-17カタログに飛びます。

K2のラインナップは、主なカテゴリーとして、PRECISION PISTE、ALL-MOUNTAIN RESORT、FREERIDE、FREESTYLE、BACKSIDE TOURINGに、分類されています。

基礎スキーで人気が高いのは、プレシジョン・ピステのスピードロッカーのモデルですが、少々ハードルが高い場合には、オールマウンテン(ALL-TERRAIN ROCKER)の細身のモデル、Konic 78Ti や KONIC 76(旧 AMP 76)あたりが扱いやすいでしょう。初心者から中級者には、K2 KONIC 75 も。

 

SUPER CHARGER

Length: 161・168・175・182cm   Open Price

(175: R=17m、 127/76/107、 g)

朝一のコーデュロイから、昼過ぎの悪雪まで、変わらず切れのいいターンを描き続けることができる一台。2017最新モデル。

CHARGER

Length: 161・168・175・182cm   Open Price

(175: R=17m、 127/76/107、 g)

やや幅広で、ウッドコア本来の特性を生かした扱いやすいピステモデル。グルーミングバーンを楽しく攻めることが出来ます。2017最新モデル。

Konic 78Ti

Length: 149・156・163・170・177cm   Open Price

(170: R=15.5m、 119/78/108、 g)

軽量ながら、高い衝撃吸収性を発揮。ゲレンデのどんなシーンにも対応する、扱いやすいモデルです。

Konic 76

Length: 149・156・163・170・177cm   Open Price

(170: R=15.5m、 120/76/105、 g)

驚くほど軽量で、安定感にも優れる一台。Konic 76は、あなたのスキーを次のレベルに底上げするためにデザインされました。そのパワーと精度はハイブリテックサイドウォールによるもので、オールマウンテンロッカーと複合コアによって寛容性と扱いやすさを備えています。その結果、思い描いた滑りを可能にし、どんなコンディションでも簡単に扱えます。


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 8.FISCHER (フィッシャー)

オーストリアのメーカー FISCHER (フィッシャー)
フィッシャーのロゴフィッシャー(Fischer Sports GmbH)は、1924年にオーストリアで設立されました。ノルディックスキー、アルペンスキー、アイスホッケー用品などを製造しています。スキー業界は、時代の変化や事業拡大の失敗等により、買収や転売が繰り返された会社が多い中で、フィッシャーは、創業家一族が今でも経営を続けている、世界でも数少ないスキーメーカーのひとつです。日本にはFischer社の支社や支店はなく、スポーツ用品大手のゴールドウィンが、輸入総代理店となっています。
フィッシャーは、日本の競技スキー界では、ノルディックでもアルペンでも、最も人気が高いスキーメーカーのひとつに挙げられます。日本のスキージャンプ界を背負うレジェンド、葛西紀明選手をはじめ、日の丸飛行隊の多くの選手が、フィッシャーの板を使っています。

フィッシャーのスキーカタログから、ライナップ一覧図

特にNOLDICスキーで名を馳せているフィッシャーですが、ALPINEのラインナップも、とても多岐にわたっています。2015年モデルのカタログでは、ON-PISTE用として、RACING、RACING JUNIOR、EXPERT、C-LINEが、ON/OFF-PIST用として、ALL MOUNTAINが、そしてOFF-PISTE用として、FREESKI PARK & PIPE、TOUR、FREESKI HIKE & RIDE、FREESKI BIG MOUNTAINシリーズがラインナップされ、さらにWOMEN用とJUNIOR用がラインナップされていました。

ただ、2016年モデルから、ラインナップがよりシンプルに5つのカテゴリーに整理され、【ON PIST ←】RACE、DEMO CARVING、ALL MOUNTAIN、TOUR FREERIDE、TWINTIP【→ OFF PIST】に分類されています。ここでは、DEMO CARVINGモデルから、2015年にデザインが一新された「プログレッサー」シリーズを紹介しておきます。

最新の「プログレッサー」は、さらに進んだ軽量化により、従来モデルを遥かに凌駕する高いパフォーマンスを発揮します。先進のエアテックTiと、レーザーシェイプにより、スキーに必要な反発力をそのまま維持しつつ、物理的な重量を大胆に削ぎ落とすことで、パワー効率に優れた滑走を実現。セーブしたエネルギーで、更なる楽しさをいつでも追求できることをコンセプトに、開発されました。

PROGRESSOR F19 TI

Length: 163・170・177・182cm   ¥113,000(税別)

(170: R=13-17m、 122/75/104、 g)

デュアル・ラディウス・システムとレーストラックプレートによって、大回り、小回りを問わずに理想的なパワー伝達とダイナミックなスキーコントロールが可能。チタンを挿入したエアテックの採用で抜群の軽さと安定感を両立させたデモモデルのフラッグシップ機。

PROGRESSOR F18

Length: 153・160・167・174cm   ¥93,000(税別)

(167: R=12-15m、 122/74/103、 g)

ハイスピードでのターンもリラックスしたすべりも楽しみたいエキスパートのためのモデル。新開発のレーザー・シェイプにより大回り、小回りどちらでもすぐれたコントロール性能を発揮。エアテックによる軽さも魅力的な、まさにゲレンデでの完璧なパートナー。

PROGRESSOR F17

Length: 153・160・167・174cm   ¥80,000(税別)

(167: R=14-17m、 120/73/103、 g)

ゲレンデでの快適なクルージングを楽しみたいけれど、同時にスピード感のあるすべりもしたい。そんなスキーヤーにピッタリのオールラウンドな性能をもったモデル。レーザー・シェイプとオンピステ・ロッカーでスムーズなターン導入と正確なカービングが可能。


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 9.その他のメーカー・ブランド

スロベニアのメーカー elan (エラン)

エランのロゴエラン(elan)は、1948年にスロベニアで設立されました。スキーやスノーボードのブランドとして知られていますが、他にもヨットやスポーツ用具、アパレルなども生産している、スポーツ用品の総合メーカーです。中央ヨーロッパの、人口が206万人しかない国、スロベニアの会社ですが、エラン・グループの製品は、世界中の46カ国で代理店を通じて販売されています。フィッシャーと同じく、浮き沈みの激しいスキー業界において、大手資本に買収されずに自立経営を続けている数少ない一社ですが、2013年には、エラン・オーストリアの子会社が破産して、大きな打撃を受けました。

1970年代にアルペンスキー・ワールドカップで3連覇を成し遂げ、「史上最強の天才スラローマー」と呼ばれた、スウェーデンのステンマルク選手が、現役の間ずっとエランの板を使い続けたことで、世界に広く知られるようになりました。最近では、ジャンプの若きエース・高梨沙羅選手が、エランの板で活躍しています。なお、エランは2016年に、スキージャンプ用のスキー板の製造から撤退することとなり、同事業は同じスウェーデンのスラットナー(Slatnar)社に移管されました。2017年シーズンの沙羅ちゃんは、Slatnarブランドの板で引き続き世界トップの飛躍を見せてくれています。


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オーストリアのメーカー BLIZZARD (ブリザード)

ブリザードのロゴブリザード(Blizzard Sport GmbH)は、オーストリアで1945年に設立されました。その後、オーストリアのスキー界を背負って立つ存在にまで成長し、1996年には世界で最初にカービングスキーを製品化しました。しかし2006年に、テクニカグループ傘下のノルディカSPAに買収され、現在はノルディカやブリザード等と並んで、テクニカグループの傘下にあります。ただし、ブリザード社の本部は、今でもオーストリアです。

テクニカ(Tecnica Group S.p.A.)は、イタリアで1960年に創業した、スキーブーツの老舗メーカーです。1985年にはアウトドアブーツも展開、その後は事業の多角化を図り、1989年にスポーツアパレルのブランド・Think Pinkを買収したのを皮切りに、スキーブーツのドロミテ(DOLOMITE)やノルディカ(NORDICA)、スキー板のブリザード(BLIZZARD)、インラインスケートのローラーブレード(ROLLERBLADE)といった会社を次々に傘下におさめ、今では世界最大のスキーブーツメーカーに成長しました。

なお、スキー板メーカーのケスレー(Kastle)や、スキーブーツのノルディカは、一時イタリア最大の衣料品会社のベネトンに買収されていましたが、2003年にベネトンからテクニカグループに売却されました。

フランスのメーカー DYNASTAR (ディナスター)

ディナスターのロゴディナスター(DYNASTAR、日本語読みでダイナスターとも)は、1963年にフランスで設立されました。1969年に、ロシニョールに買収されてしまい、今ではSkis Rossignol社の、一ブランドになっています。

1990年代から2000年代に活躍し、オリンピックと世界選手権で合わせて20個ものメダルを獲得したアンドレ・オモット選手や、1994年のリレハンメル冬期オリンピックで金メダルを獲ったトミー・モー選手などが、ディナスターの板を使っていました。

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