2023年プロ野球 各球団の注目選手

高額年俸に大型補強(外国人)助っ人、目玉ドラフト新人など。各球団の注目選手からチーム戦力分析。今シーズン、優勝に導いてくれるのは誰だ!?

※ 順位(並び)は、前年(2022年シーズン)の実績です。
※「2022年」「2021年」「2020年」「2019年」「2018年」「2017年」「2016年」のページはアーカイブ。

 1.昨シーズン個人タイトルホルダー

昨年(2022年)のプロ野球レギュラーシーズンで、主な個人タイトル(セ・パ)を獲得した選手(タイトルホルダー)は、以下のとおりです。

2022年度 セ・リーグ個人成績(打撃部門)
2021年セリーグ成績(打者部門) セントラル・リーグ 2021年セリーグ(打者部門) パシフィック・リーグ
打率 1 村上宗隆  (ヤ) .318
2 大島洋平  (中) .314
3 佐野恵太  (横) .306
1 松本 剛  (日) .339
2 吉田正尚  (オ) .309
3 島内宏明 (楽) .301
本塁打 1 村上宗隆  (ヤ) 56
2 岡本和真  (巨) 30
3 丸 佳浩  (巨) 27
1 山川穂高 (西) 41
2 浅村栄斗  (楽) 27
3 柳田悠岐  (ソ) 24
打点 1 村上宗隆  (ヤ) 134
2 牧 秀悟  (横) 87
3 大山悠輔  (神) 871
1 山川穂高  (西) 90
2 吉田正尚  (オ) 88
3 浅村栄斗 (楽) 86
安打 1 佐野恵太  (横) 161
1 岡林勇希  (中) 161
3 中野拓夢  (神) 157
1 島内宏明  (楽) 161
2 髙部瑛斗  (ロ) 148
3 吉田正尚  (オ) 138
出塁率 1 村上宗隆  (ヤ) .458
2 大島洋平  (中) .376
3 丸 佳浩  (巨) .370
1 吉田正尚  (オ) .447
2 松本 剛  (日) .398
3 山川穂高  (西) .375
盗塁 1 近本光司  (神) 30
2 岡林勇希  (中) 24
2 塩見泰隆  (ヤ) 24
1 髙部瑛斗  (ロ) 44
2 周東佑京  (ソ) 22
3 松本 剛  (日) 21
3 小深田大翔 (楽) 21
2022年度 パ・リーグ個人成績(投手部門)
2021年パリーグ成績(投手部門) セントラル・リーグ 2021年パリーグ(投手部門) パシフィック・リーグ
防御率 1 青柳晃洋  (神) 2.05
2 西 勇輝  (神) 2.18
3 今永昇太  (横) 2.26
1 山本由伸  (オ) 1.68
2 千賀滉大  (ソ) 1.94
3 加藤貴之  (日) 2.01
勝利 1 青柳晃洋  (神) 13
2 戸郷翔征  (巨) 12
3 今永昇太  (横) 11
3 大貫晋一  (横) 11
1 山本由伸  (オ) 15
2 髙橋光成  (西) 12
3 千賀滉大  (ソ) 11
3 宮城大弥  (オ) 11
勝率 1 青柳晃洋  (神) .765
2 今永昇太  (横) .733
3 戸郷翔征  (巨) .600
1 山本由伸  (オ) .750
2 千賀滉大  (ソ) .647
3 髙橋光成  (西) .600
奪三振 1 戸郷翔征  (巨) 154
2 小笠原慎之介(中) 142
3 髙橋宏斗  (中) 134
1 山本由伸  (オ) 205
2 佐々木朗希 (ロ) 173
3 千賀滉大  (ソ) 156
セーブ 1 マルティネス(中) 39
2 マクガフ  (ヤ) 38
3 山﨑康晃  (横) 37
3 大勢    (巨) 37
1 松井裕樹  (楽) 32
2 増田達至  (西) 31
3 平野佳寿  (オ) 28
中継ぎ 1 湯浅京己  (神) 43
2 ロドリゲス (中) 39
2 伊勢大夢  (横) 39
1 平良海馬  (西) 34
2 水上由伸  (西) 31
3 東條大樹  (ロ) 30
3 西口直人  (楽) 30

 2.高額年俸選手一覧(日本人選手、1億円以上)

昨シーズンオフに契約あるいは契約更改した新年俸、もしくは複数年契約による出来高分を除いた基本額の年俸が1億円以上の高額年俸の日本人選手、1億円プレーヤーを、球団別のランキングで一覧表にまとめました(金額はすべて推定)。

今シーズンの年俸最高額は、昨年に続き楽天の田中将大投手(33)で、日本球界史上最高額の9億円(推定金額)の現状維持で契約更改。メジャーでの活躍から日本復帰に復帰し大注目の昨シーズンは、4勝9敗に終わったものの、防御率は3.01(パ5位)、投球回は155.2回(パ6位)、WHIPは1.03(パ2位)と、楽天のAクラス残留に大きく貢献したと評価された模様。

一方、昨年は1億5千万増の8億円で2位となった巨人の菅野智之投手(32)は、4年連続7度目となる開幕投手を任されるなど期待されるも、コンデション不良が続き、結局2020東京オリンピックの日本代表も辞退することに。シーズン成績は6勝7敗、防御率は3.19でしたが、期待の2桁勝利には届かず、自身6年ぶり2度目の負け越しとなりました。海外FA権は行使せずに残留を決意、自身初となる減俸、それも2億円減の6億円(推定)で契約を更改。そのため、1千万円増のソフトバンクの柳田悠岐外野手が2位、菅野智之投手(巨)は、2億円増の千賀滉大投手(ソ)と、1億円増の坂本勇人内野手(巨)と並んで3位となっています。

プロ野球 年俸ランキング2023 TOP10

一方、最低年俸は今年もヤクルトの「つば九郎」。リーグ2連覇を果たし、マスコット史上初の2000試合出場を達成するなどチームに大貢献の1年でしたが、村上宗隆選手にここ数年守り続けてきたグッズの売り上げ1位の座を奪われ、昨年暮れに行われた契約更改交渉では「ヤクルト1000飲み放題」の権利を剥奪されたことに納得がいかず、4年連続の越年での契約更改を選んだつば九郎。会見では、「2いじゃだめですか!!」「しらんけど えつねんします。」と流行語を織り交ぜて報道陣を笑わせるも、最後はスケッチブックを破り捨てて会見場を後に…。翌1月25日、同僚のドアラに2年連続で代理人を託し神宮球場で再び契約更改に望んだつば九郎は、年俸50,000円+ヤクルト1000飲み放題の現状維持でサインしたことをブログで報告。村上選手から『悔しかったら、グッズ1位取り返してみて』と言われたつば九郎は、『むらかみぐっず かくしてでも つばくろうのぐっずうるから』と返したとか(笑)。

ちなみに、減額幅が大きかった選手は、以下の通りです。

  1. 田中将大(楽) 4.75億円 (▼4.25億円)
  2. 宮西尚生(日) 5千万円(▼2億円)
  3. 田中広輔(広) 3千万円 (▼1.2億円)
  4. 菅野智之(巨) 5億円  (▼1億円)
  5. 中村 晃(ソ) 1.5億円 (▼0.9億円)

以下、減額幅が大きかったのは、中島卓也(日)、會澤翼(広)、銀次(楽)、岩嵜翔(中)、岡本和真(巨)、 川端慎吾(ヤ)、T-岡田(オ)、秋山拓巳(神)、などの名が並びます。


ヤクルト ヤクルト (6人→7人)

選手名 2023年 年俸(増減)
村上宗隆(22、内野) 6億円    (アップ38,000)
山田哲人(30、内野) 5億円    (± 0)
青木宣親(40、外野) 3億4,000万円(アップ1,000)
中村悠平(32、捕手) 1億7,000万円(± 0)
小川泰弘(32、投手) 1億6,000万円(± 0)
石山泰稚(34、投手) 1億5,000万円(± 0)
清水 昇(26、投手) 1億円    (アップ1,200)

DeNA DeNA (7人→8人)

選手名 2023年 年俸(増減)
山崎康晃(30、投手) 3億円    (アップ2,000)
宮崎敏郎(33、内野) 2億円    (± 0)
佐野恵太(28、外野) 1億7,000万円(アップ6,000)
今永昇太(29、投手) 1億4,000万円(アップ4,000)
牧 秀悟(24、内野) 1億2,000万円(アップ5,000)
三嶋一輝(32、投手) 1億2,000万円(± 0)
桑原将志(29、外野) 1億2,000万円(アップ1,500)
伊藤 光(33、捕手) 1億1,000万円(± 0)

阪神 阪神 (7人→7人)

選手名 2023年 年俸(増減)
西 勇輝(32、投手) 3億円    (アップ10,000)
青柳晃洋(28、投手) 2億4,000万円(アップ12,000)
岩崎 優(31、投手) 2億円    (アップ5,000)
近本光司(28、外野) 1億7,000万円(アップ2,000)
梅野隆太郎(31、捕) 1億6,000万円(± 0)
大山悠輔(27、内外) 1億3,000万円(アップ3,000)
岩貞祐太(31、投手) 1億円    (アップ5,500)

巨人 巨人 (8人→8人)

選手名 2023年 年俸(増減)
坂本勇人(33、内野) 6億円    (± 0)
菅野智之(33、投手) 5億円    (ダウン10,000)
丸 佳浩(33、外野) 4億5,000万円(± 0)
中田 翔(33、内野) 3億円    (アップ15,000)
岡本和真(26、内野) 2億7,000万円(ダウン3,000)
梶谷隆幸(34、外野) 2億円    (± 0)
高梨雄平(30、投手) 1億1,000万円(アップ3,200)
小林誠司(32、捕手) 1億円    (± 0)

広島 広島 (6人→7人)

選手名 2023年 年俸(増減)
菊池涼介(32、内野) 3億円    (± 0)
大瀬良大地(31、投) 1億8,000万円(アップ3,000)
秋山翔吾(34、外野) 1億5,000万円(± 0)
會澤 翼(34、捕手) 1億4,000万円(ダウン4,000)
九里亜蓮(31、投手) 1億4,000万円(± 0)
西川龍馬(27、外野) 1億2,000万円(アップ4,400)
森下暢仁(25、投手) 1億1,000万円(アップ3,500)

中日 中日 (4人→5人)

選手名 2023年 年俸(増減)
大野雄大(34、投手) 3億円    (± 0)
大島洋平(37、外野) 2億5,000万円(± 0)
柳 裕也(28、投手) 1億 800万円(アップ800)
涌井秀章(36、投手) 1億円    (ダウン1,000)
祖父江大輔(35、投) 1億円    (± 0)
※ 外国人選手は除く。年俸は何れも推定額。年齢は本資料の作成時ウィキペディア調べによる。

オリックス オリックス (3人→4人)

選手名 2023年 年俸(増減)
山本由伸(24、投手) 6億5,000万円(アップ28,000)
平野佳寿(38、投手) 2億2,000万円(アップ2,000)
森 友哉(27、捕手) 2億1,000万円(± 0)
田嶋大樹(26、投手) 1億1,000万円(アップ3,000)

ソフトバンク ソフトバンク (11人→13人)

選手名 2023年 年俸(増減)
柳田悠岐(34、外野) 6億2,000万円(± 0)
有原航平(30、投手) 5億円    (アップ13,000)
森 唯斗(30、投手) 4億6,000万円(± 0)
今宮健太(31、内野) 3億円    (アップ1,000)
近藤健介(29、外野) 2億5,500万円(± 0)
甲斐拓也(30、捕手) 2億1,000万円(± 0)
和田 毅(41、投手) 1億6,500万円(アップ1,500)
嘉弥真新也(33、投) 1億6,000万円(± 0)
東浜 巨(28、投手) 1億5,000万円(アップ7,000)
石川柊太(30、投手) 1億5,000万円(アップ3,000)
又吉克樹(32、投手) 1億5,000万円(アップ10,800)
中村 晃(33、内外) 1億5,000万円(ダウン9,000)
武田翔太(29、投手) 1億5,000万円(± 0)

西武 西武 (10人→9人)

選手名 2023年 年俸(増減)
源田壮亮(29、内野) 3億円    (アップ11,000)
増田達至(34、投手) 3億円    (± 0)
山川穂高(31、内野) 2億7,000万円(アップ14,000)
中村剛也(39、内野) 2億円    (± 0)
髙橋光成(25、投手) 1億8,000万円(アップ7,000)
栗山 巧(39、外野) 1億7,900万円(± 0)
平良海馬(23、投手) 1億7,000万円(アップ7,000)
外崎修汰(29、内外) 1億6,000万円(アップ5,600)
金子侑司(32、外野) 1億2,600万円(± 0)

楽天 楽天 (9人→8人)

選手名 2023年 年俸(増減)
浅村栄斗(32、内野) 5億円    (± 0)
田中将大(34、投手) 4億7,500万円(ダウン42,500)
則本昂大(31、投手) 3億円    (± 0)
岸 孝之(38、投手) 2億5,000万円(± 0)
松井裕樹(27、投手) 2億5,000万円(± 0)
鈴木大地(33、内外) 2億円    (± 0)
島内宏明(32、外野) 1億2,000万円(± 0)
炭谷銀仁朗(35、捕) 1億円    (アップ500)

ロッテ ロッテ (6人→7人)

選手名 2023年 年俸(増減)
益田直也(33、投手) 2億円    (± 0)
中村奨吾(30、内野) 2億円    (アップ9,000)
石川 歩(34、投手) 1億5,000万円(± 0)
美馬 学(36、投手) 1億4,000万円(アップ2,000)
福田秀平(33、内外) 1億2,000万円(± 0)
唐川侑己(33、投手) 1億円    (アップ500)
荻野貴司(38、外野) 1億円    (± 0)

日本ハム 日本ハム (3人→2人)

選手名 2023年 年俸(増減)
上沢直之(28、投手) 1億7,000万円(アップ2,000)
加藤貴之(30、投手) 1億3,500万円(アップ6,200)

 3.新加入、この選手に注目!

各チームの今年の戦力を分析し、順位予想に役立てようと、即戦力と期待されるドラフト新人ながら今年のキャンプを1軍(A班)スタートしたルーキー、FAやトレードで今年新しく移籍加入した選手、活躍が期待される大物助っ人外国人の獲得情報を集めてみました。

※ 新人の年齢はキャンプイン(2/1)時点。移籍組は契約発表時点。
※ 年俸は何れも推定額です。新外国人(助っ人)とのドルベースでの契約金や年俸は、主に昨年暮れ頃の契約時点での為替レートを参考に日本円に換算(報道マター)。

ヤクルト | DeNA | 阪神 | 巨人 | 広島 | 中日

オリックス | ソフトバンク | 西武 | 楽天 | ロッテ | 日本ハム

セントラル・リーグ

ヤクルト ヤクルト

ドラフト新人(1軍A班スタート:2人)

吉村貢司郎(25、投手・右投)
ドラフト1位(東芝)。バランスの取れた本格派右腕。直球はもちろん変化球も豊富。特にカーブとフォークボールはプロでも三振が取れる大きな武器に。先発ローテーション入りに期待。
北村恵吾(22、内野手)
ドラフト5位(中大)。右打ちの長打力ある内野手。近江高では3塁、中大では1塁を主に守るも、球団は将来的にサードやセカンドでの活躍に期待。DeNA・牧は中大2年先輩で2年間同部屋の仲。

退団選手(戦力外・引退等)

内川聖一(40)内外野手、坂口智隆(38)外野手、嶋基宏(37)捕手が現役引退。内川は九州アジアリーグの大分B-リングスに入団、嶋は1軍バッテリーコーチに就任。渡邉大樹(25)外野手が、現役ドラフトでオリックスに移籍。他に日本人選手8人が戦力外となり内3人は育成契約。外国人ではマクガフ(33)がダイヤモンドバックスに、A.スアレス(33)がカージナルスに移籍、キブレハンとコールも退団。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

成田翔(25,投手・左投)
現役ドラフトで獲得、年俸650万円。2015年ドラフト3位で千葉ロッテに入団、2017年から2021年まで1軍で15試合に登板、0勝2敗1ホールド、防御率5.64。
三ツ俣大樹(30,内野手)
トライアウトを経て獲得、年俸600万円。2010年ドラフト2位でオリックスに入団、2014年にトレードで中日に移籍し昨オフに戦力外。通算10年間で本塁打2本、打率.193。
尾仲祐哉(28,投手・右投)
阪神を戦力外となり獲得、年俸600万円。2016年ドラフト6位で横浜DeNAに入団、2017年オフに大和の人的補償で阪神に移籍し昨オフに戦力外。通算5年間に33試合に登板、1勝2敗、防御率5.86。
沼田翔平(22,投手・右投)
巨人を戦力外となり、育成契約で獲得、年俸400万円。2018年育成選手ドラフト3位で巨人に入団、2020年に支配下登録され2021年まで2年間に1軍7試合に登板するも2022年は再び育成となっていた。
キオーニ・ケラ(29,投手・右投)
単年契約で年俸100万ドル(約1億3200万円)。2012年にMLBドラフト12巡目でプロ入り、2015年にメジャーデビューしMLB7年間で243試合に登板、23勝13敗、防御率3.33。
ディロン・ピーターズ(30,投手・左投)
単年契約で年俸75万ドル(約1億円)。2014年にMLBドラフト10巡目でプロ入り、2017年にメジャーデビューしMLB5年間で59試合に登板、13勝12敗3ホールド、防御率5.30。
レイネル・エスピナル(31,投手・右投)
単年契約で年俸65万ドル(約8700万円)。2013年にアマチュアFAでプロ入り、2021年にメジャーデビューしMLB2年間で3試合に登板、0勝1敗、防御率8.10。

DeNA DeNA

ドラフト新人(1軍A班スタート:4人)

松尾汐恩(18、捕手)
ドラフト1位(大阪桐蔭高)。甲子園通算5発は歴代5位タイ。強肩強打に加えて細身で俊足、走攻守そろい将来の正捕手として期待。
吉野光樹(24、投手・右投)
ドラフト2位(トヨタ自動車)。最速150キロのストレートにスライダーやチェンジアップ、カーブなど変化球を織り交ぜて相手を翻弄、テンポ良く試合を作る。村上(ヤクルト)は九州学院高の1年後輩。
林琢真(22、内野手)
ドラフト3位(駒大)。大学3年時秋のリーグ戦10試合で最多タイの7盗塁を決た俊足が魅力の好守強肩の内野手。リードオフマンとしての活躍を期待。
橋本達弥(22、投手・右投)
ドラフト5位(慶大)。最速152キロの直球に得意球はフォークボール。22年8月にはU23NPB選抜を8回に3者凡退に抑えた。球団は中継ぎ、救援での起用を期待。

退団選手(戦力外・引退等)

昨年チームで一番多くマスクを被った嶺井博希(31)捕手が、オフに獲得した国内FA権を行使してソフトバンクに移籍。砂田毅樹(27)投手が、オフに京田陽太(28)内野手との交換トレードで中日に移籍。細川成也(24)外野手が、現役ドラフトで中日に移籍。他に日本人選手8人が戦力外となり全員が退団、三上朋也(33)投手は育成契約で巨人に入団。外国人では2年間で32先発し11勝を挙げたフェルナンド・ロメロ(27)がエンゼルスに、昨年18登板し1勝1セーブ4ホールドのブルックス・クリスキー(33)がロイヤルズに移籍。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

笠原祥太郎(27,投手・左投)
現役ドラフトで獲得、年俸900万円。2016年ドラフト4位で中日に入団、新人から1軍に登板し5年間で54登板、11勝13敗、防御率4.44。
京田陽太(28,内野手)
砂田毅樹投手との交換トレードで中日から移籍、年俸5000万円。2016年ドラフト2位で中日に入団、新人から1軍にフル出場して活躍するも昨年急ブレーキ。通算6年間で本塁打22本、打率.246。
西巻賢二(23,内野手)
ロッテを戦力外となりトライアウトに参加、育成契約で獲得、年俸600万円。2017年ドラフト6位で楽天に入団するも2年目にして戦力外通告を受け、入団テストでロッテに移籍。通算4年間で40試合に出場、27本塁打、打率.245。
トレイ・アンバギー(28,外野手)
単年契約で年俸は約3億5000万円。2015年のMLBドラフト13巡目でヤンキースに入団、2019年はヤンキース傘下3Aで124試合に出場し22本塁打をマーク。2021年にメジャーデビューし2試合に出場するも安打は残せずレッズ傘下、マリナーズ傘下と渡り歩く。188センチ、95キロ。
J.B.ウェンデルケン(29,投手・右投)
単年契約で年俸約1億2000万円。2012年のMLBドラフト13巡目でプロ入り、MLB通算6年間で144試合に登板、10勝6敗2セーブ11ホールド、防御率4.00。救援での起用が見込まれる。
トレバー・バウアー(32,投手・右投)
2023年3月14日に獲得を発表新着ニュース。単年契約で年俸300万ドル(約4億円)。2011年MLBドラフト1巡目でプロ入り、2020年にはレッズで11先発5勝4敗ながら防御率1.73を記録し、最優秀防御率のタイトルとサイ・ヤング賞を受賞した超大物、現役バリバリのメジャーリーガー。2021年2月にドジャースと3年総額1億200万ドル(約137億円≒年46億円)の契約を結ぶも、5月に女性からDV被害を訴えられ休職に追い込まれる。更に2022年4月に2シーズン(324試合、後に194試合に軽減)の出場停止処分を科され、ドジャースとの3年契約は丸々反故になるも、刑事事件としては証拠不十分で不起訴。MLB通算10年で222登板、83勝69敗1ホールド、防御率3.79。

阪神 阪神

ドラフト新人(1軍A班スタート:0人)

ドラフト1位の森下翔太(中大)を当初は1軍帯同方針だったが、右足コンディショニング不良により慎重に調整すべく2軍スタートに…。

退団選手(戦力外・引退等)

チーム最年長の糸井嘉男(41)外野手が現役を引退。陽川尚将(31)内外野手が、現役ドラフトで西武に移籍。他に日本人選手4人が戦力外となり全員が退団、小野泰己(28)投手はオリックスが、尾仲祐哉(27)投手はヤクルトが獲得。台湾出身で大卒後2005年から中日でプレーし、8年間のMLBを経て再び2020年に来日しロッテに入団、2021年に約2億1000万円で阪神が獲得した陳(チェン)偉殷(36)投手は、1軍登板することなくシーズン途中の6月21日に退団。2020年から3年在籍し16勝12敗11ホールドを挙げたジョー・ガンケル(30)投手も自由契約となり、ソフトバンクが獲得。他にも、アーロン・ウィルカーソン投手、ラウル・アルカンタラ投手、ジェフリー・マルテ内野手、メル・ロハス・ジュニア外野手、アデルリン・ロドリゲス内野手が自由契約となり退団した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

大竹耕太郎(27,投手・左投)
現役ドラフトで獲得、年俸2000万円。2017年育成選手ドラフト4位でソフトバンクに入団、新人から1軍に登板し5年間で35登板、10勝9敗1ホールド、防御率4.07。
渡邉諒(27,内野手)
日本ハムとの2対2トレードで、江越大賀外野手・齋藤友貴哉投手に代わって髙濱祐仁と共に移籍。年俸4000万円。2013年ドラフト1位で日本ハムに入団、2019年には1軍フル出場で2桁本塁打を記録したがその後は打撃不振で出場機会が減る。通算9年間で本塁打28本、打率.257。
髙濱祐仁(26,外野手)
交換トレードで渡邉諒と共に日本ハムから移籍。年俸2000万円。2014年ドラフト7位で日本ハムに入団、2021年には107試合に出場し8本塁打を記録するも2022年は不振で5月末に1軍登録を抹消される。通算5年間で8本塁打、打率.252。
シェルドン・ノイジー(28,外野手)
単年契約で年俸130万ドル(約1億7500万円)。2016年MLBドラフト2巡目でナショナルズと契約。2019年にメジャーデビューを果たし、同年は25試合、2022年は自己最多の89試合に出場。メジャー通算147試合で打率.212、7本塁打、37打点。
ジェレミー・ビーズリー(27,投手・右投)
単年契約で年俸80万ドル(約1億1200万円)。2017年ドラフト30巡目でエンゼルス入団。2020年にメジャーデビュー、MLB通算18試合に登板し0勝1敗1ホールド、防御率5.84。中継ぎ候補の右腕。
ブライアン・ケラー(28,投手・右投)
単年契約で年俸60万ドル(約8400万円)。2016年ドラフト39巡目でヤンキースと契約。メジャー経験は無いが、マイナー通算129試合で34勝27敗、防御率3.18。191センチの長身右腕で、先発の一角として期待される。
ヨハン・ミエセス(27,外野手)
単年契約で年俸50万ドル(約7000万円)。身長185センチで体重120キロと、12球団一の最重量級。ドミニカ共和国出身でメジャー経験は無いが、21年東京五輪ではドミニカ代表として銅メダル獲得に貢献。

巨人 巨人

ドラフト新人(1軍A班スタート:1人)

萩尾匡也(22、外野手)
ドラフト2位(慶大)。リーグ通算10発、長打力が魅力の恵まれた体格の中堅手。広角に長打を打てるスラッガーながら、快足を活かしたスピード野球で即戦力を期待。
門脇誠(22、内野手)
ドラフト4位(創価大)。小柄ながら豪快なフルスイングからの強打の遊撃手として評価が高く、肩も強い。大学では走攻守揃った3番・ショートとして2年時秋に2戦連発、首位打者2度、打点王1度。坂本を脅かす存在に?。
船迫大雅(26、投手・右投)
ドラフト5位(西濃運輸)。右のサイドスローで、最速151キロの直球とスライダー、シンカーをテンポ良く投げ込む。球団は即戦力を期待。

退団選手(戦力外・引退等)

巨人は大量 29人に戦力外を通告。2020年オフにFA権を行使してDeNAから2年総額2億円で獲得した井納翔一(36)投手が、2年間で1勝しか挙げられず戦力外となり引退を決意。また巨人から2020年オフにポスティングでMLBチャレンジし2021年6月に巨人に復帰した山口俊(35)投手も戦力外となる(現役続行希望)。ほか11人が戦力外となり、育成だった沼田翔平(22)投手がヤクルトへ、ウレーニャ(23)内野手が楽天へ移籍した。2016年ドラフト1位の桜井俊貴(28)投手も戦力外となり、トライアウトに参加するもオファーが得られず引退した。一方、自由契約となった梶谷隆幸(34)外野手、高木京介(33)投手、立岡宗一郎(32)外野手など12人は、全員が育成契約となる。また、現役ドラフトで戸根千明(30)投手が広島へ移籍。自由契約となった外国人4人のうち、5年間巨人に在籍し29勝を挙げたC.C.メルセデス(28)と、2022年に2億5千万で獲得した助っ人のグレゴリー・ポランコ(31)の2人をロッテが獲得。2019年から4年間巨人に在籍したルビー・デラロサ(33)投手は退団、楽天で5年・巨人で3年間プレーしたゼラス・ウィーラー(35)内野手は巨人の編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーターに就任した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

オコエ瑠偉(25,外野手)
現役ドラフトで獲得、年俸850万円。2015年ドラフト1位で楽天に入団し、球団史上初めて高卒の新人野手としては翌春季キャンプを一軍でスタート、更に球団史上初めて開幕一軍入りを果たし、高卒新人では64年ぶりとなる一軍開幕戦での初盗塁を決めるなど注目を集めたが、2022年は6試合のみの出場に留まる。楽天通算6年間で9本塁打、打率.219。
長野久義(37,外野手)
2009年ドラフト1位で巨人に入団、9年間外野の中軸として活躍するも、2018年オフに広島からFA移籍した丸佳浩の人的補償として広島に移籍。その後4年間広島でプレーするも、徐々に成績は低迷、2022年の年俸は前年から4500万円減の1億2000万円。2022年オフに、広島から申し入れで交換要員や金銭を求めない無償トレードで巨人への古巣復帰の話がまとまる。2023年の年俸は推定2000万円。
松田宣浩(39,内野手)
2006年から通算17年間もソフトバンク一筋で活躍し、「熱男」と呼ばれるなど走攻守にスピード溢れるプレーを身上とするも、2021年以降は急ブレーキ。2022年の年俸は球団史上最大減に並ぶ3億円減の1億5000万円となり、2022年9月末に戦力外を通告される。2023年の年俸は推定2000万円。
三上朋也(33,投手・右投)
育成契約で獲得。年俸1000万円。2013年ドラフト4位でDeNAに入団、新人から開幕一軍を果たし中継ぎとして65試合に登板。2017年には選手会長を務め、2018年にも65登板を果たすも、その後は防御率が低迷し主にビハインドでの登板に留まり、2022年オフに戦力外となったDeNA通算9年間で10勝15敗23セーブ114ホールド、防御率3.15。
ルイス・ブリンソン(28,外野手)
単年契約で年俸は1億3000万円。2012年ドラフト1巡目でプロ入り、2017年メジャーデビュー。MLB通算6年 間で357試合に出場、28本塁打、打率.198。
フォスター・グリフィン(27,投手・左投)
単年契約で年俸は1億円。2014年ドラフト1巡目追補でプロ入り、2020年にメジャーデビューするも8月にトミー・ジョン手術を受け、2022年にメジャー復帰。MLB2年間で通算7試合に登板し1勝0敗、防御率6.75。
エルビス・ルシアーノ(22,投手・右投)
育成選手契約で年俸は1000万円。ドミニカ共和国出身で、2019年に19歳1か月でメジャーデビューを果たし、2000年代生まれ最初の大リーガーとなった逸材。しかしその後は右肘クリーニング手術もありマイナーでプレーしていた。

広島 広島

ドラフト新人(1軍A班スタート:5人)

益田武尚(24、投手・右投)
ドラフト3位(東京ガス)。最速153キロの直球を武器にカットボールやフォークを操る本格派右腕。本格派と技巧派の両面を持ち合わせ、直球が良くない時はカットボールやスライダーで抑えることも。
河野佳(21、投手・右投)
ドラフト5位(大阪ガス)。最速151キロの直球とカットボールを武器に、日本選手権で4試合3勝、19回0封でMVPを受賞。球団は開幕1軍を期待。
長谷部銀次(24、投手・左投)
ドラフト6位(トヨタ自動車)。最速150キロの威力ある内角直球を武器に130キロ強のフォークを交える。救援左腕が不足する球団は左の中継ぎで即戦力を期待。

退団選手(戦力外・引退等)

菊池保則(33)投手や中田廉(32)投手など9選手が戦力外となったが、NPB他球団へ移籍した選手はいない。長野久義(37)外野手が無償トレードで巨人に移籍、正隨優弥(26)外野手が現役ドラフトで楽天へ移籍した。5年間在籍したヘロニモ・フランスア(29)投手は、2022年は僅か3試合で10個のアウトを取っただけに終わり自由契約となった。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

戸根千明(25,投手・左投)
現役ドラフトで獲得、年俸1800万円。2014年ドラフト2位で巨人に入団、大卒新人ながら開幕から一軍に帯同し主に中継ぎとして46試合に登板、防御率2.88をマーク。その後は浮沈を繰り返し、巨人6年間で5勝2敗3セーブ18ホールド。
マット・デビッドソン(31,内野手)
単年契約で契約金35万ドル(約4900万円)、年俸は55万ドル(約7900万円)+出来高。2009年MLBドラフト1巡目追補でプロ入り、2013年にメジャーデビュー。MLB通算6年間で311試合に出場、54本塁打、打率.220。2018年と2020年には3試合ずつ計6.1回、投手としてマウンドにも上がった二刀流。

中日 中日

ドラフト新人(1軍A班スタート:1人)

村松開人(22、内野手)
ドラフト2位(明大)。3拍子揃った内野手。小柄ながら左右に弾き返す左の好打者で、2塁もショートもトップクラスの守備で即戦力と期待。
山浅龍之介(18、捕手)
ドラフト4位(聖光学院高)。強肩と広い視野が魅力の捕手。甲子園では扇の要として投手陣をけん引し4強入り、国体では打率4割5分5厘でチームを準優勝へと導いた。
田中幹也(22、内野手)
ドラフト6位(亜細亜大)。範囲の広い守備と素早い送球、高い走塁が魅力の遊撃手。大学4年時の春13試合で11盗塁、将来は盗塁王の期待も。
福永裕基(26、内野手)
ドラフト7位(日本新薬)。恵まれた体格でパンチ力のある強打の内野手。逆方向にも打てる長打力が魅力も、守備や走塁には課題も。

退団選手(戦力外・引退等)

2020年以降現役最年長選手だった福留孝介(45)内外野手がナゴヤドームで開催された9月23日の引退試合に臨み、日米通算24年間の現役生活に別れを告げた。中日一筋で17年間プレーした平田良介(34)外野手や、大嶺祐太(34)投手、山下斐紹(29)捕手も戦力外となり現役を引退。他に12人が戦力外となり、トライアウトに参加した三ツ俣大樹(30)は年俸600万円でヤクルトに移籍。外国人では、3年間在籍したA.マルティネス(26)内野手が自由契約となり、日本ハムが8000万円で獲得。また、涌井秀章投手との交換トレードで阿部寿樹(32)内野手が楽天へ、砂田毅樹投手との交換トレードで京田陽太(28)内野手がDeNAへ、笠原祥太郎(27)投手が現役ドラフトでDeNAへ移籍した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

細川成也(24,外野手)
現役ドラフトで獲得、年俸990万円。2016年ドラフト5位でDeNAに入団、プロ1年目はイースタンにフル出場してビッグホープ賞や努力賞を受賞。消化試合となった10月3日に一軍初出場を果たし、高卒新人としては史上6人目となる初打席で初本塁打を放つ。DeNA通算6年間で6本塁打、打率.201。
涌井秀章(36,投手・右投)
楽天との交換トレードで、阿部寿樹(32)内野手に代えて獲得。年俸1億円。2004年ドラフト1位で西武に入団、高卒新人ながら開幕ローテ入りを果たす。2013年オフにFA権を行使してロッテに移籍、2019年オフには金銭トレードで楽天に移籍。3球団での通算18年間で、154勝143敗37セーブ16ホールド、防御率3.57。最多勝利賞をパ・リーグタイ記録となる4回獲得(2007年、2009年、2015年、2020年)。
砂田毅樹(27,投手・左投)
DeNAとの交換トレードで、京田陽太(28)内野手に代えて獲得。年俸5000万円。2013年育成選手ドラフト1位でDeNAに入団、1年後に支配下登録され一軍先発を果たす。DeNA通算8年間で269登板、9勝13敗72ホールド、防御率3.67。
加藤匠馬(30,捕手)
ロッテから無償トレードで移籍。年俸1900万円。2014年ドラフト5位で中日に入団するが、2021年6月に加藤翔平外野手との交換トレードで千葉ロッテに移籍。しかし2022年はマスクを被る機会が減り、僅か1年半で中日に復帰することになった。プロ通算7年間で207試合に出場、2本塁打、打率.178。
アリスティデス・アキーノ(28,外野手)
単年契約で、年俸120万ドル+出来高(30万ドル)で合計約2億円。2011年にプロ入り、2018年にレッズでメジャーデビュー。翌2019年は56試合出場し19本塁打を放つも、その後は伸び悩みレッズを自由契約となっていた。MLB通算244試合に出場して41本塁打、打率.211。
ソイロ・アルモンテ(33,外野手)
単年契約で年俸は3000万円。2018年から2020年までの3年間は中日でプレーし、31本塁打、打率.316をマーク。2021年に韓国KTウィズに移籍するがケガで6月にウェイバー公示され、2022年はメキシカンリーグの古巣サルタンズでプレー、27本塁打、打率.322をマーク。中日には3年ぶりの復帰となる。
オルランド・カリステ(30,内外野手)
単年契約で年俸は3000万円。ドミニカ共和国出身で、2010年にプロ入り、2015年にメジャーデビュー。昨年はメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズと契約、83試合に出場し13本塁打、打率.344、12盗塁を記録。バッテリー(投手・捕手)以外のポジションは全て守ることができるユーティリティープレーヤー。

パシフィック・リーグ

オリックス オリックス

ドラフト新人(1軍A班スタート:0人)

2022ドラフトで加入した新人5人は全員がBグループスタート。ただし、ドラフト2位の内藤鵬内野手が2月23日に行われた主力組Aグループと楽天2軍との練習試合に3番・三塁で1軍デビュー、2打数2安打1打点の活躍をみせた。

内藤鵬(18,内野手)
ドラフト2位(日本航空高石川)。身長180cmで体重100kg。打撃ではコンタクト能力が高く、守備では柔らかいグラブ捌きと正確なスローイングが持ち味。高校生No,1の長打力が魅力の逸材。

退団選手(戦力外・引退等)

吉田正尚(29)外野手がポスティングでメジャーに挑戦、レッドソックスに入団した。伏見寅威(32)捕手がFA権を行使して日本ハムに移籍。現役ドラフトで大下誠一郎(25)内野手がロッテに移籍。2019年からNPB現役最年長の左腕投手となり2020年に阪神からオリックスに移籍した能見篤史(43)投手が現役を引退。松井雅人(34)捕手や中村勝(30)投手が戦力外となり、松井は球団スコアラーに、中村は北海道フロンティアリーグの士別サムライブレイズに監督兼GM兼投手として入団。他にも12人が戦力外となり、澤田圭佑(28)投手は育成契約でロッテに移籍、椋木蓮(22)投手と中川颯(23)投手は育成契約でオリックスに残留。外国人では、2年間在籍したランヘル・ラベロ(30)内野手とセサル・バルガス(30)投手、ブレイビック・バレラ(30)内野手とジョー・マッカーシー(28)内外野手が自由契約となり、マッカーシーはレンジャーズに移籍した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

森友哉(27,捕手)
西武の正捕手がFA権を行使、オリックスが4年契約で総額約18億円で獲得(年俸4億5000万円)。2013年ドラフト1位で西武に入団、2015年以降は正捕手としてマスクを被る。2019年には鈴木誠也と共に平成生まれ初となる首位打者を獲得。通算9年間で102本塁打、打率.289。
石川亮(27,捕手)
日本ハムとの交換トレードで、齋藤綱記(25)投手に代わって獲得。年俸は1700万円。2013年ドラフト8位で日本ハムに入団、通算8年で207試合に出場、打率.190。
渡邉大樹(25,外野手)
現役ドラフトで獲得、年俸1200万円。2015年ドラフト6位でヤクルトに入団、2017年に一軍初出場、2018年には村上宗隆の加入により外野手に転向。ヤクルト通算5年間で194試合に出場、1本塁打、打率.169。
マーウィン・ゴンザレス(33,内野手)
1年契約で年俸1億8000万円。ベネズエラ出身で、185センチ・93キロ。2005年にプロ入り、2012年にメジャーデビュー。2017年には打率.330、23本塁打を記録するなど、メジャー通算1139試合で107本塁打、打率.252。
フランク・シュウィンデル(30,内野手)
1年契約で年俸9000万円。最近2年間でメジャー通算22本塁打をマークした右の長距離砲。主に一塁を守り、昨年は鈴木誠也外野手とチームメートだった。
ジャレル・コットン(30,投手・右投)
1年契約で年俸9000万円。2012年にプロ入り、2016年にメジャーデビュー。MLB通算4年間で82試合に登板、17勝12敗2ホールド、防御率4.50。
ジェイコブ・ニックス(27,投手・右投)
1年契約で年俸2000万円。2015年MLBドラフト1巡目でプロ入り、2018年にメジャーデビューし9試合に登板、2勝5敗、防御率7.02。MLB通算4年間で82試合に登板、17勝12敗2ホールド、防御率4.50。近年は右肘の不調に苦しんでいたが、球団首脳は回復していると判断した。
レアンドロ・セデーニョ(24,内野手)
育成契約、年俸4000万円。昨季はダイヤモンドバックス傘下2Aで30発をマーク、過去にはメジャーとその傘下球団で計測された中で最長となる527フィート(約161メートル)の本塁打を放つなど、右の大砲候補として期待。

ソフトバンク ソフトバンク

ドラフト新人(1軍A班-合流:3人)

大津亮介(24,投手・右投)
ドラフト2位(日本製鉄鹿島)。力感の無いフォームから伸び上がる直球で打者を差し込むのが特長。カーブ、チェンジアップもレベルが高く、緩急が使え、先発もセットアッパーとしても期待できる。
甲斐生海(22,内野手)
ドラフト3位(東北福祉大)。豪快なスイングで広角に長打が打てる大砲候補。秋季リーグ戦で本塁打・打点の二冠王に輝いた。
松本晴(21,投手・左投)
ドラフト5位(亜細亜大))。3年春のトミージョン手術から4年春に復帰してリーグ戦優勝、大学選手権優勝に大きく貢献。球速以上の球威とキレで勝負できる直球は、右打者へのクロスファイアーが武器。

退団選手(戦力外・引退等)

海外FA権を獲得した千賀滉大(29)投手がFA権を行使しメッツに入団、5年契約で総額7500万ドル(約105億円)。9月に来季不契約を通告された最年長の松田宣浩(39)内野手が現役続行を希望し退団、巨人へ移籍。明石健志(36)内野手が現役引退、2022入団のタイラー・チャトウッド投手は怪我で7月に退団。大竹耕太郎(27)投手が、現役ドラフトで阪神に移籍。他に高田知季(32)内野手ら10人が戦力外となり内4人は育成契約。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

有原航平(30,投手・右投)
2014年ドラフト1位で日本ハムに入団し1年目から1軍で活躍、2019年に最多勝獲得。2020年オフにポスティングでMLB挑戦、テキサス・レンジャーズと2年総額620万ドル契約。MLB2年で3勝7敗、防御率7.57。2022年オフにFAとなりソフトバンクが3年15億円(5億/年)で獲得。
近藤健介(29,外野手)
2011年ドラフト4位で日本ハムに入団、通算11年で打率.413。2021東京五輪、2023WBCの日本代表。2022年オフに海外FA権を行使、ソフトバンクが7年50億円超(7億超/年)で獲得。
嶺井博希(31,捕手)
2013年ドラフト3位で横浜DeNAに入団、通算9年で打率.219。2022年の年俸は2700万円でオフに国内FA権を行使、ソフトバンクが4年3億円超で獲得。
古川侑利(27,投手・右投)
現役ドラフトで獲得、年俸1300万円。2013年ドラフト4位で楽天に入団、2019年シーズン中に交換トレードで巨人へ移籍するが2021年オフに戦力外通告されトライアウトで日本ハムへ。1軍通算8年で82試合に登板、6勝15敗3ホールド、防御率4.99。
渡辺佑樹(27,投手・左投)
トライアウトを経て育成契約で獲得、年俸700万円。2017年ドラフト4位で楽天に入団、3年間で1軍23試合に登板、3ホールド、防御率2.89。
ウイリアン・アストゥディーヨ(31,内野手)
単年契約で年俸1億8千万円。ベネズエラ出身、175cm・102kgの体形ながら全ポジションをこなした経験があり全力プレーで知られる。MLB5年間に190試合に出場、16本塁打、打率.267。
ジョー・ガンケル(30,投手・右投)
単年契約で年俸1億6千万円。2020年から3年間 阪神に在籍、2年目以降は全て先発で16勝12敗11ホールド、防御率2.92。オフの12/2に自由契約公示。1m99cmの長身右腕。
ロベルト・オスナ(27,投手・右投)
単年契約で年俸50万ドル(約6600万円)。2022年6月にロッテに加入し後半はセットアッパーとして活躍、4勝1敗10セーブ9ホールド、防御率0.91。オフの12/2に自由契約公示。
コートニー・ホーキンス(29,外野手)
単年契約で年俸50万ドル(約6600万円)。昨季は米独立リーグで48本塁打、125打点をマークして2冠王に輝いた。
ホセ・オスーナ(15,外野手)
育成契約、年俸1000万円。ドミニカ出身、185cm・82kg。

西武 西武

ドラフト新人(1軍A班スタート:3人)

蛭間拓哉(22,外野手)
ドラフト1位(早大)。浦和学院高で1年から4番を打ち3年夏には甲子園ベスト8、高校通算28本塁打。早大では2年からレギュラーに定着、3年春のリーグ戦ではベストナインを受賞。新入団選手記者発表会でキムタクならぬ“ヒルタク”と呼んで欲しいとおどけた。
青山美南人(22,投手)
ドラフト4位(亜大)。鋭く落ちるスプリットが武器で、大学2年秋のリーグ戦では防御率1位を記録したが3年時は右肩の炎症に悩まされ、復帰した4年春のリーグ戦では6勝をマークしてMVP、ベストナインを受賞。
児玉亮涼(24,内野手)
ドラフト6位(大阪ガス)。身長166cmと小柄ながら、俊敏な動きと堅実な守備を見せる遊撃手。九州産業大で2年からレギュラーに抜擢され活躍し、大学日本代表に選出される。大阪ガスでは1年目から遊撃手のレギュラーに就き、社会人野球日本選手権大会では優勝に貢献し優秀選手に選ばれた。

退団選手(戦力外・引退等)

エースキャッチャーの森友哉(27)捕手がFA権を行使し西武に移籍。チーム最年長の内海哲也(40)投手が8月に現役引退を決意、10月2日のファーム最終戦となった古巣の対読売ジャイアンツ戦に引退登板した。十亀剣(34)投手と武隈祥太(32)投手も現役を引退、3人とも球団スタッフ(内海はファーム投手コーチ)として西武に残る。松岡洸希(22)投手が、現役ドラフトで日本ハムに移籍。山田遥楓(26)内野手が佐藤龍世内野手との交換トレードで日本ハムに移籍。2021年育成ドラフト4位で入団した新人の川村啓真(22)外野手が6月に自主退団。他に9選手が戦力外となり、うち6選手が育成で再契約、熊代聖人(33)内外野手が2軍外野守備走塁コーチに就任するなど3選手が球団スタッフとして再雇用。外国人では、何れも2022年に新加入したブライアン・オグレディ(33)外野手とバーチ・スミス(32)投手、ジャンセン・ウィティ(33)内外野手の3人が自由契約となり、オグレディとスミスは韓国のハンファと契約した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

張(ちょう)奕(28,投手・右投)
FA移籍した森捕手の人的補償としてオリックスから移籍、年俸は1200万円。台湾出身で2016年育成選手ドラフト1位でオリックスに入団、2019年から支配下登録され通算4年間で44試合に登板、4勝9敗3ホールド、防御率5.15。
佐藤龍世(25,内野手)
山田遥楓内野手との交換トレードで日本ハムから移籍、年俸は1100万円。2018年ドラフト7位で西武に入団、2021年8月に2対2トレードで日本ハムに移籍するが、1年ちょっとで古巣復帰となった。一軍通算3年間で140試合に出場、3本塁打、打率.180。
陽川尚将(31,内外野手)
現役ドラフトで獲得、年俸2200万円。2013年ドラフト3位で阪神に入団、2016年から一軍に昇格し通算7年間で301試合に出場、23本塁打、打率.227。
ヘスス・ティノコ(27,投手・右投)
単年契約で年俸は1億円。ベネズエラ出身で、2011年アマチュアFAでプロ入り、2019年にメジャーデビュー。MLB通算4年間で48試合に登板、3敗6ホールド、防御率4.05。先発に転向する平良海馬投手に代わるセットアッパーとして期待。
デビット・マキノン(28,内野手)
単年契約で年俸は9000万円。2017年MLBドラフト32巡目でプロ入り、2022年6月にエンゼルスでメジャー初昇格を果たすも8月にアスレチックスへ移籍、シーズン後にFAとなる。昨季メジャーでは22試合の出場で打率.140ながら、3Aでは79試合で打率.318、15本塁打をマーク。
マーク・ペイトン(31,外野手)
単年契約で年俸は8000万円。2014年MLBドラフト7巡目でプロ入り、2020年にメジャーに昇格、MLB通算3年間に40試合に出場、69打席で打率.164。

楽天 楽天

ドラフト新人(1軍A班スタート:5人)

荘司康誠(22,投手)
ドラフト1位(立大)。189cmの長身から投げ下ろす最速157km/hのストレートが武器。大学1年時の終わりに肩を痛めてフォームを改造、最速を20km/hも延ばし4年時にはエースとして活躍、ハーレムベースボールウィークの日本代表にも選出される。
小孫竜二(25,投手)
ドラフト2位(鷺宮製作所)。最速156km/hのストレートが武器。遊学館高では3年時に夏の甲子園に出場、九州学院との初戦で現DeNAの伊勢大夢と投げ合い、1年生ながら4番を務めていた村上宗隆を無安打に抑えた。
渡辺翔太(22,投手)
ドラフト3位(九産大)。最速は151km/hも武器としているパームボールなど変化球が多彩。福岡六大学野球リーグで19連勝を記録するなど、大学時代に通算20勝を挙げる。
伊藤茉央(22,投手)
ドラフト4位(東農大北海道オホーツク)。独特なスリークォーター気味のサイドスローが特徴。大学1年秋に北海道学生リーグ最優秀投手とMVPに選ばれる。その後はチームの主力投手として、全日本大学野球選手権大会や明治神宮野球大会などの全国舞台を経験。
平良竜哉(24,内野手)
ドラフト5位(NTT西日本)。身長170cmと小柄ながら長打力に秀でる2塁手。九州共立大の4年間でリーグ戦通算101安打を記録。NTT西日本では2022年に社会人野球日本選手権大会予選で2打席連続本塁打を記録しスカウトの目に留まる。

退団選手(戦力外・引退等)

2020年から3年間在籍した涌井秀章(36)投手が、阿部寿樹内野手との交換トレードで中日に移籍。オコエ瑠偉(25)外野手が現役ドラフトで巨人に移籍。2021年オフにソフトバンクから移籍した川島慶三(39)内野手が現役を引退し2軍打撃コーチに就任。他に13人が戦力外となり、渡辺佑樹(26)投手はトライアウトに参加しソフトバンクが育成で獲得。西武に育成契約で残留したのは水上桂(21)捕手のみ。外国人では、4年間在籍したアラン・ブセニッツ(32)投手が自由契約となりレッズとマイナー契約を結ぶ。2022年に年俸1億円で獲得したホセ・マルモレホス(29)外野手も退団した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

阿部寿樹(32,内野手)
中日との交換トレードで、涌井秀章投手に代わって移籍、年俸は6500万円。2015年ドラフト5位で中日に入団、2016年からの7年間で507試合に出場、35本塁打、打率.261。
ウレーニャ(23,内野手)
巨人の育成選手で戦力外となったドミニカ出身選手を育成契約で獲得、年俸990万円。2020年と2021年に一軍15試合で25打席に立ち、打率.130。
正隨優弥(26,外野手)
現役ドラフトで獲得、年俸700万円。2018年ドラフト6位で広島に入団、2020年から一軍に昇格し通算2年間で21試合に出場、2本塁打、打率.121。
マイケル・フランコ(30,内野手)
ドミニカ出身で、メジャー通算130本塁打の実績を誇るパワーヒッター。契約内容は不明ながら、2022年はナショナルズと年俸80万ドル(約1億1785万円)の契約。2014年にメジャーデビューし、2016年から3年連続で20本塁打をマーク。
マニー・バヌエロス(31,投手・右投)
単年契約で年俸は推定1億円。2008年アマチュアFAでプロ入り、2015年にメジャー初昇格するもその後は2019年と2022年のみ。2022年はヤンキースとパイレーツで35試合に登板、2勝1敗1セーブ5ホールド、防御率4.39をマーク。

ロッテ ロッテ

ドラフト新人(1軍A班スタート:全員)

今季から指揮をとるロッテ・吉井理人監督(57)は、異例とも言える「1軍・2軍の区分けをしない」キャンプを敢行。

菊地吏玖(22,投手・右投)
ドラフト1位(専修大)。ストレートの威力と右腕を上手くコンパクトに使うことで、スピード以上に速さを感じさせる投手。変化球の精度とウイニングショットの確立が課題。
友杉篤輝(22,内野手)
ドラフト2位(天理大)。スピード感があり、足を使えて、内野ならどこでも守れる俊足巧打の選手。彼の最大の武器が足の速さで盗塁でも3.0秒台を記録する。
田中晴也(18,投手・右投)
ドラフト3位(日本文理高)。長身から投げ下ろす最速150キロの本格派右腕。将来のローテーション候補。
高野脩汰(24,投手・左投)
ドラフト4位(日本通運)。真上から投げ下ろすダイナミックなフォームが持ち味の中継ぎタイプの左腕。ストレートと鋭く沈むフォークボールで三振を奪うパワーピッチが最大の武器で1年目からリリーフの軸と期待。
金田優太(17,内野手)
ドラフト5位(浦和学院高)。軽快なフットワークと柔らかいハンドリング、投手としても140キロを超えるストレートを投げ込む地肩の強さを持ち、スローイングの正確性の高さを武器にする遊撃手。

退団選手(戦力外・引退等)

田中靖洋(35)投手と松永昂大(34)投手が現役を引退、戦力外となった吉田裕太(31)捕手は現役続行を希望するも後に引退を表明。他に5選手が戦力外となり、西巻賢二(23)内野手はトライアウトに参加しDeNAが育成で獲得。成田翔(24)投手が現役ドラフトでヤクルトに移籍。2021年6月に加藤翔平外野手との交換トレードで中日から移籍した加藤匠馬(30)捕手が、わずか1年半で無償トレードで中日に移籍。福田光輝(25)内野手が西村天裕投手との交換トレードで日本ハムに移籍。外国人では6人が自由契約となり、2022年に年俸9000万円で獲得したロベルト・オスナ(27)投手はソフトバンクが年俸6億5000万円で獲得。エニー・ロメロ(31)投手は韓国のSSGランダースに移籍、アデイニー・エチェバリア(33)内野手はブレーブスとマイナー契約、レオニス・マーティン(34)外野手はマリナーズとマイナー契約。他に、タイロン・ゲレーロ(31)投手と、日本ハムで4年・ロッテで4年間プレーしたブランドン・レアード(35)内野手も自由契約となった。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

澤村拓一(34,投手・右投)
レッドソックスを自由契約となりロッテが獲得、年俸は不明ながら2億円位か?。2010年ドラフト1位で巨人に入団、新人から先発ローテ入りするも2015年からクローザーに転向、2016年に最多セーブを挙げる。2020年9月に香月一也内野手との交換トレードでロッテに移籍するも、オフに海外FA権を行使してレッドソックスと契約。MLB2年間で6勝2敗6ホールドを挙げるも2022年オフに自由契約となり、3年ぶりにロッテに復帰。
西村天裕(29,投手・右投)
日本ハムとの交換トレードで、福田光輝内野手に代わってロッテに移籍、年俸1900万円。2017年ドラフト2位で日本ハムに入団、翌ルーキーイヤーから主に中継ぎとして一軍マウンドに立ち、通算5年間で3勝2敗1セーブ12ホールド、防御率4.01。
大下誠一郎(25,内野手)
現役ドラフトで獲得、年俸800万円。2019年育成選手ドラフト6位でオリックスに入団、2020年から一軍に昇格し通算3年間で52試合に出場、3本塁打、打率.207。
グレゴリー・ポランコ(31,外野手)
推定年俸2億円。ドミニカ共和国出身で、2022年に巨人が年俸2億5000万円で獲得するも、24本塁打ながら打率.240、得点圏打率.188と不安定で、右翼守備でもミスが目立ったため自由契約となってロッテが獲得。
C.C.メルセデス(28,投手・左投)
年俸は推定4500万円。ドミニカ共和国出身で2018年から5年間巨人に在籍し、2022年オフに自由契約となってロッテが獲得。巨人での5年間に83試合に先発、29勝28敗、防御率3.14。
ルイス・ペルドモ(29,投手・右投)
1年契約で、年俸130万ドル(約1億6640万円)+出来高50万ドル(約6400万円)。ドミニカ共和国で、2020年オフに右肘じん帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け復帰した昨季は14試合に救援し3勝0敗、防御率3.80。メジャー通算成績は147試合で23勝31敗、防御率5.12。
ルイス・カスティーヨ(27,投手・右投)
年俸は推定9000万円。ドミニカ共和国出身で2012年アマチュアFAでプロ入り、昨季タイガースでメジャーデビューを果たした。メジャーで3試合に登板、14人の打者を被安打2,防御率0.00で抑える。
ダリットソン・フェリス(23,投手・左投)
育成契約。ドミニカ共和国出身で、2017年から2021年までインディアンス傘下のマイナーでプレーし、昨年はドミニカの国内リーグに所属した。

日本ハム 日本ハム

ドラフト新人(1軍A班スタート:2人)

矢澤宏太(22,投手・左投)
ドラフト1位(日体大)。投手としては150キロ超の速球を投げ、打っては首都大学春季リーグで打率.350をマークするなど投打の二刀流に挑戦する逸材。逆方向に飛ばす長打力に加え、バットコントロールも優れる。50メートル5秒台の俊足で肩も強い。走攻守すべてに高い能力を誇る世代屈指の5ツールプレーヤー。
金村尚真(22,投手・右投)
ドラフト2位(富士大)。ゲームメーク能力の高い、総合力上位の本格派右腕。直球は最速150キロで変化球の精度も抜群。与四球率が低く、投球術とマウンド捌きにも長け、1年目から先発ローテ入りも期待。
加藤豪将(28,内野手)
ドラフト3位(メッツ傘下3Aシラキュース)。米国カリフォルニア生まれで、2013年のMLBドラフトでヤンキースから2巡目指名された内野手。セカンドが主だが複数ポジションを守れるユーティリティープレーヤー。プロ10年目の昨季はメジャーデビューを果たし初ヒットも放った即戦力。
奈良間大己(22,内野手)
ドラフト5位(立正大)。走攻守3拍子そろった内野手。50メートル5秒台のスピードとシュアな打撃が光る。フィールディングとグラブさばきに長けた守備も高評価。
宮内春輝(26,投手・右投)
ドラフト6位(日本製紙石巻)。右サイドスローの変則で、中継ぎ適性を持つ即戦力。ブルペン陣に厚みを増す存在として期待。

退団選手(戦力外・引退等)

近藤健介(29)内外野手がFA権を行使、ソフトバンクが7年総額49億円プラス出来高払いの超大型契約で獲得。2006年から13年間オリックスのエースとして活躍し2019年に日本ハムに移籍した金子千尋(38)投手が自由契約となり現役引退を発表。古川侑利(27)投手が現役ドラフトでソフトバンクに移籍。渡邉諒(27)内野手と髙濱祐仁(26)内野手が、2対2トレードで阪神に移籍。2021年8月に2対2トレードで西武から移籍した佐藤龍世(25)内野手が、1年ちょっとで山田遥楓内野手とのトレードで西武に復帰。西村天裕(29)投手が福田光輝内野手との交換トレードで千葉ロッテに移籍。石川亮(27)捕手が齋藤綱記投手との交換トレードでオリックスに移籍した。杉谷拳士(31)内野手と速水隆成(25)捕手が現役を引退、他に10人が戦力外となり、上野響平(21)内野手はトライアウトに参加してオリックスが育成で獲得。台湾出身で2018年オフに3年総額4億円+出来高で獲得した王(ワン)柏融(29)外野手が自由契約となり、戦力外となった柿木蓮(22)投手と共に育成契約に。2021年オフに1年契約の年俸1億8千万円+出来高で獲得したレナート・ヌニェス(28)内野手が自由契約となり、メキシカンリーグに移籍した。

入団選手(トレード移籍、補強新外国人等)

伏見寅威(32,捕手)
国内FA権を行使してオリックスから移籍、年俸は3年3億円規模とみられる。2012年ドラフト3位でオリックスに入団、通算10年間で418試合に出場、16本塁打、打率.238。
加藤豪将(28,内野手)
メッツ3Aから契約金・年俸合わせて推定1億円で移籍。米国出身だが日本国籍を持ち、2013年MLBドラフト2巡目(全体66位)でプロ入り。日本国籍を持つ選手がNPBを経ずに40人枠入りしたのは史上初。2022年にメッツでメジャーデビュー昇格、8試合で11打席に立ち、打率.143。
田中正義(28,投手・右投)
FAでソフトバンクへ移籍した近藤健介の人的補償として獲得、年俸1200万円。2016年ドラフト1位でソフトバンクに入団、2018年から通算4年間で34試合に中継ぎで登板、36回を任され0勝1敗2ホールド、防御率4.25。
齋藤友貴哉(27,投手・右投)
阪神との渡邉諒内野手と髙濱祐仁内野手との2対2トレードで獲得、年俸1700万円。2018年ドラフト4位で阪神に入団、2019年からの4年間で45試合に主にリリーフで登板、1勝2敗1ホールド、防御率5.01。
江越大賀(29,外野手)
阪神との渡邉諒内野手と髙濱祐仁内野手との2対2トレードで獲得、年俸1200万円。2014年ドラフト3位で阪神に入団、2015年からの9年間で334試合に出場し488打席に立ち、13本塁打、打率.189。
齋藤綱記(25,投手・左投)
オリックスとのトレードで石川亮捕手に代わって獲得、年俸1200万円。2014年ドラフト5位でオリックスに入団、通算6年間に58試合に主にリリーフで登板、1勝1敗5ホールド、防御率6.13。
山田遥楓(26,内野手)
西武とのトレードで佐藤龍世内野手に代わって獲得、年俸1200万円。2014年ドラフト5位で西武に入団、2018年からの5年間で198試合に出場し303打席に立ち、1本塁打、打率.188。
福田光輝(25,内野手)
ロッテとのトレードで西村天裕投手に代わって獲得、年俸800万円。2019年ドラフト5位でロッテに入団、2020年と2022年の2年で28試合に出場し49打席に立ち、打率.122。
松岡洸希(22,投手・右投)
現役ドラフトで獲得、年俸600万円。2019年ドラフト3位で西武に入団、2020年10月に一軍に昇格し2021年まで2年間7試合に登板、打者34人に対して防御率12.00。
アリエル・マルティネス(31,捕手・内野手)
中日を自由契約となり日本ハムが獲得、年俸8000万円。キューバ出身で、2018年3月に中日と年俸1000万円で育成選手契約を交し来日、2020年7月に支配下登録。NPB3年間で169試合に出場、12本塁打、打率.274。守備では2020年と21年に31試合でマスクを被り、2022年は11試合で1塁を守った。

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