図書館で直木賞を受賞した本を探すのに便利だろうと、これまで過去に直木賞を受賞した作家（著者名、あいうえお順）の歴代の全受賞作品の一覧表リストを作ってみました。直樹三十五賞は、1935年に始まった第1回から2020年下半期までで第164回を数えます。

※ 【直木賞】受賞作一覧（写真・解説付き）のページでは、最近の直木賞受賞作品を、装丁写真と内容の解説付きで、詳しく紹介しています。

※ 過去に直木賞にノミネートされた作品の一覧は、【直木賞】歴代ノミネート作一覧のページをご覧ください。

※ 芥川賞・本屋大賞の受賞作品一覧のページはこちらへ。
→ 芥川賞　～歴代受賞作一覧～
→ 本屋大賞～歴代受賞作一覧～

「直木賞」（直木三十五賞）は、無名・新人及び中堅作家による大衆小説、エンターテインメント作品の単行本（長編小説もしくは短編集）に与えられる文学賞です。かつては芥川賞と同じく、無名・新人作家に対する賞でしたが、現在では中堅作家が主な対象とされていて、ベテランが受賞することも珍しく無くなりました。

一方の芥川賞は、娯楽性よりも芸術性に重きを置いている点が信条で、純文学の新人に与えられる文学賞です。したがって、一般的には芥川賞の受賞作品よりは、直木賞の受賞作品の方が、読みやすいかもしれません。しかし、『芸術性とは何か？』の議論は難しく、しばしば文学論争の火種ともなっています。

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直木賞　歴代受賞者と受賞作品一覧

あ

【あ】
青島幸男「人間万事塞翁が丙午」（1981年）
青山文平「つまをめとらば」（2015年）
赤瀬川隼「白球残映」（1995年）
朝井まかて「恋歌」（2013年）
朝井リョウ「何者」（2012年）
浅田次郎「鉄道員（ぽっぽや）」（1997年）
芦原すなお「青春デンデケデケデケ」（1991年）
阿刀田高「ナポレオン狂」（1979年）
阿部牧郎「それぞれの終楽章」（1987年）
安部龍太郎「等伯」（2012年）
有明夏夫「大浪花諸人往来」（1978年）
有馬頼義「終身未決囚」（1954年）
泡坂妻夫「蔭桔梗」（1990年）
安西篤子「張少子の話」（1964年）
安藤鶴夫「巷談本牧亭」（1963年）
【い】
生島治郎「追いつめる」（1967年）
池井戸潤「下町ロケット」（2011年）
池波正太郎「錯乱」（1960年）
石田衣良「4TEEN フォーティーン」（2003年）
伊集院静「受け月」（1992年）
一穂ミチ「ツミデミック」（2024年）
五木寛之「蒼ざめた馬を見よ」（1966年）
井出孫六「アトラス伝説」（1974年）
伊藤桂一「螢の河」（1961年）
井上荒野「切羽へ」（2008年）
井上ひさし「手鎖心中」（1972年）
井伏鱒二「ジョン万次郎漂流記」他（1937年）
今村翔吾「塞王の楯」（2021年）
色川武大「離婚」（1978年）
【う】
梅崎春生「ボロ家の春秋」（1954年）
【え】
江國香織「号泣する準備はできていた」（2003年）
江崎誠致「ルソンの谷間」（1957年）
海老沢泰久「帰郷」（1994年）
【お】
逢坂剛「カディスの赤い星」（1986年）
大池唯雄「兜首」「秋田口の兄弟」（1938年）
大沢在昌「無間人形　新宿鮫」（1993年）
大島真寿美「渦妹背山婦女庭訓魂結び」（2019年）
岡田誠三「ニューギニヤ山岳戦」（1944年）
小川哲「地図と拳」（2022年）
荻原浩「海の見える理髪店」（2016年）
奥田英朗「空中ブランコ」（2004年）
長部日出雄「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」（1973年）
乙川優三郎「生きる」（2002年）
恩田陸「蜜蜂と遠雷」（2016年）

か

【か】
海音寺潮五郎「天正女合戦」「武道傳來記」（1936年）
垣根涼介「極楽征夷大将軍」（2023年）
角田光代「対岸の彼女」（2004年）
景山民夫「遠い海から来たCOO」（1988年）
門井慶喜「銀河鉄道の父」（2017年）
金城一紀「GO」（2000年）
川口松太郎「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」「明治一代女」（1935年）
川越宗一「熱源」（2019年）
河崎秋子「ともぐい」（2023年）
河内仙介「軍事郵便」（1940年）
神吉拓郎「私生活」（1983年）
神崎武雄「寛容」他（1942年）
【き】
木内昇「漂砂のうたう」（2010年）
木々高太郎「人生の阿呆」他（1936年）
北原亞以子「恋忘れ草」（1993年）
北村薫「鷺と雪」（2009年）
木村荘十「雲南守備兵」（1941年）
邱永漢「香港」（1955年）
京極夏彦「後巷説百物語」（2003年）
桐野夏生「柔らかな頬」（1999年）
【く】
窪美澄「夜に星を放つ」（2022年）
熊谷達也「邂逅の森」（2004年）
車谷長吉「赤目四十八瀧心中未遂」（1998年）
胡桃沢耕史「黒パン俘虜記」（1983年）
黒岩重吾「背徳のメス」（1960年）
黒川博行「破門」（2014年）
【け】
源氏鶏太「英語屋さん」「颱風さん」「御苦労さん」（1951年）
【こ】
小池真理子「恋」（1995年）
小山いと子「執行猶予」（1950年）
今官一「壁の花」（1956年）
今東光「お吟さま」（1956年）
今日出海「天皇の帽子」（1950年）

さ

【さ】
西條奈加「心淋し川」（2020年）
早乙女貢「僑人の檻」（1968年）
佐木隆三「復讐するは我にあり」（1975年）
桜木紫乃「ホテルローヤル」（2013年）
桜庭一樹「私の男」（2007年）
佐々木譲「廃墟に乞う」（2009年）
笹倉明「遠い国からの殺人者」（1989年）
佐藤究「テスカトリポカ」（2021年）
澤田瞳子「星落ちて、なお」（2021年）
【し】
柴田錬三郎「イエスの裔」（1951年）
佐藤愛子「戦いすんで日が暮れて」（1969年）
佐藤賢一「王妃の離婚」（1999年）
佐藤正午「月の満ち欠け」（2017年）
佐藤得二「女のいくさ」（1963年）
佐藤雅美「恵比寿屋喜兵衛手控え」（1993年）
重松清「ビタミンF」（2000年）
篠田節子「女たちのジハード」（1997年）
司馬遼太郎「梟の城」（1959年）
島本理生「ファーストラヴ」（2018年）
志茂田景樹「黄色い牙」（1980年）
朱川湊人「花まんま」（2005年）
白石一郎「海狼伝」（1987年）
白石一文「ほかならぬ人へ」（2009年）
城山三郎「総会屋錦城」（1958年）
真藤順丈「宝島」（2018年）
榛葉英治「赤い雪」（1958年）
新橋遊吉「八百長」（1965年）
【す】
杉本章子「東京新大橋雨中図」（1988年）
杉本苑子「孤愁の岸」（1962年）
杉森久英「天才と狂人の間」（1962年）
【せ】
【そ】

た

【た】
田岡典夫「強情いちご」他（1942年）
高橋治「秘伝」（1983年）
高橋克彦「緋い記憶」（1991年）
高橋義夫「狼奉行」（1991年）
高村薫「マークスの山」（1993年）
多岐川恭「落ちる」（1958年）
橘外男「ナリン殿下への回想」（1938年）
立原正秋「白い罌粟」（1966年）
立野信之「叛乱」（1952年）
田中小実昌「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」（1979年）
檀一雄「長恨歌」「真説石川五右衛門」（1950年）
【ち】
千早茜「しろがねの葉」（2022年）
千葉治平「虜愁記」（1965年）
陳舜臣「青玉獅子香炉」（1968年）
【つ】
つかこうへい「蒲田行進曲」（1981年）
辻村深月「鍵のない夢を見る」（2012年）
堤千代「小指」他（1940年）
綱淵謙錠「斬」（1972年）
津本陽「深重の海」（1978年）
【て】
出久根達郎「佃島ふたり書房」（1992年）
寺内大吉「はぐれ念仏」（1960年）
天童荒太「悼む人」（2008年）
【と】
藤堂志津子「熟れてゆく夏」（1988年）
戸川幸夫「高安犬物語」（1954年）
常盤新平「遠いアメリカ」（1986年）
戸板康二「團十郎切腹事件」他（1959年）
富田常雄「面」「刺青」他（1949年）
豊田穣「長良川」（1970年）

な

【な】
永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」（2023年）
永井路子「炎環」（1964年）
中島京子「小さいおうち」（2010年）
なかにし礼「長崎ぶらぶら節」（1999年）
中村彰彦「二つの山河」（1994年）
中村正軌「元首の謀叛」（1980年）
南條範夫「燈台鬼」（1956年）
難波利三「てんのじ村」（1984年）
【に】
西加奈子「サラバ！」（2014年）
西木正明「凍れる瞳」「端島の女」（1988年）
新田次郎「強力伝」（1955年）
【ぬ】
【ね】
ねじめ正一「高円寺純情商店街」（1989年）
【の】
野坂昭如「アメリカひじき」「火垂るの墓」（1967年）
乃南アサ「凍える牙」（1996年）

は

【は】
馳星周「少年と犬」（2020年）
葉室麟「蜩ノ記」（2011年）
林真理子「最終便に間に合えば」「京都まで」（1985年）
原尞「私が殺した少女」（1989年）
坂東眞砂子「山妣」（1996年）
半村良「雨やどり」（1974年）
【ひ】
東野圭吾「容疑者Xの献身」（2005年）
東山彰良「流」（2015年）
久生十蘭「鈴木主水」（1951年）
姫野カオルコ「昭和の犬」（2013年）
平岩弓枝「鏨師」（1959年）
【ふ】
深田祐介「炎熱商人」（1982年）
藤井重夫「虹」（1965年）
藤沢周平「暗殺の年輪」（1973年）
藤田宜永「愛の領分」（2001年）
藤本義一「鬼の詩」（1974年）
藤原伊織「テロリストのパラソル」（1995年）
藤原審爾「罪な女」他（1952年）
船戸与一「虹の谷の五月」（2000年）
古川薫「漂泊者のアリア」（1990年）
【へ】
【ほ】
星川清司「小伝抄」（1989年）
穂積驚「勝烏」（1956年）

ま

【ま】
万城目学「八月の御所グラウンド」（2023年）
松井今朝子「吉原手引草」（2007年）
村松友視「時代屋の女房」（1982年）
【み】
三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」（2006年）
道尾秀介「月と蟹」（2010年）
光岡明「機雷」（1981年）
水上勉「雁の寺」（1961年）
皆川博子「恋紅」（1986年）
宮尾登美子「一絃の琴」（1978年）
宮城谷昌光「夏姫春秋」（1991年）
宮部みゆき「理由」（1998年）
三好京三「子育てごっこ」（1976年）
三好徹「聖少女」（1967年）
【む】
向田邦子「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」（1980年）
村上元三「上総風土記」他（1940年）
村山由佳「星々の舟」（2003年）
【め】
【も】
森絵都「風に舞いあがるビニールシート」（2006年）
森荘已池「山畠」「蛾と笹舟」（1943年）
森田誠吾「魚河岸ものがたり」（1985年）

や

【や】
山口瞳「江分利満氏の優雅な生活」（1962年）
山口洋子「演歌の虫」「老梅」（1985年）
山崎豊子「花のれん」（1958年）
山田詠美「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」（1987年）
山田克郎「海の廃園」（1949年）
山本一力「あかね空」（2001年）
山本兼一「利休にたずねよ」（2008年）
山本周五郎「小説日本婦道記」（受賞辞退）（1943年）
山本文緒「プラナリア」（2000年）
【ゆ】
唯川恵「肩ごしの恋人」（2001年）
結城昌治「軍旗はためく下に」（1970年）
【よ】
米澤穂信「黒牢城」（2021年）

ら

【ら】
【り】
【る】
【れ】
連城三紀彦「恋文」（1984年）
【ろ】

わ

【わ】
鷲尾雨工「吉野朝太平記」他（1935年）
和田芳恵「塵の中」（1963年）
渡辺喜恵子「馬淵川」（1959年）
渡辺淳一「光と影」（1970年）
【を】
【ん】

【関連ページ掲載】

これまで、「本屋大賞・芥川賞・直木賞」の全受賞作を、一覧（リスト）にしていましたが、あまりに数が多くなってしまったので、各賞を切り出した、それぞれのページを作りました。

直木賞－歴代受賞作｜作家（あいうえお順）別一覧

直木賞 歴代受賞者と受賞作品一覧

あ

か

さ

た

な

は

ま

や

ら

わ

【関連ページ掲載】

直木賞　歴代受賞者と受賞作品一覧