芥川賞 歴代ノミネート作 一覧

最近の芥川賞で候補作として選考にノミネートされた小説を一覧にしました。

令和3年1月20日(水)、第164回(2020年下半期)芥川賞・直木賞の受賞作が発表されました! 新着記事、最新記事
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芥川賞は、正式には「芥川龍之介賞」といい、当時文藝春秋社社長だった菊池寛氏が、友人の芥川龍之介氏の名を記念して、1935年に直木三十五賞(直木賞)とともに創設しました。芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)氏は、『羅生門』(1915年)など多くの傑作と評される短編小説を著し、大正時代の新現実主義・新思潮派を代表する作家でしたが、1927年(昭和2年)に、35歳という若さで大量の睡眠薬を飲んで自殺し亡くなっています。

芥川賞は、「無名あるいは新人作家による発表済みの短編・中編作品」がその表彰の対象とされています。ここで問題となるのが、「新人」の基準です。特に初期には、その作家の新人性が、選考委員の間でしばしば議論の的になっています。以前、芥川賞は「新人の登竜門」と言われていましたが、現在では、デビューして数年経ち、他の文学賞を複数受賞しているような作家が芥川賞を受賞することも珍しくなく、無名とかデビュー作といった拘りは薄れつつあるようです。なお、「短編・中編作品」にも明確な基準があるわけではありませんが、概ね”原稿用紙100枚から200枚程度”の作品が候補に選ばれています。

芥川賞は、年に2回発表されており、上半期に公開された作品は7月中頃に、下半期の作品は翌年の1月中頃に発表されます。ただ、受賞に値する作品が無かった場合は、”該当なし”とされる回もあります。なお、受賞作の選考にあたっては、財団法人日本文学振興会が選任した選考委員が、討議によって受賞作(1作または2作)を決定します。しかし、当然ながら選考委員がすべての作品を読めるはずもなく、選考会の約1か月前(6月中旬と12月中旬)に、5~6作の候補作品が選ばれ(ノミネートされ)、選考の対象とされます。ちなみに候補作品は、文藝春秋社の社員20名による討議により絞り込まれているそうです。

現在の芥川賞の選考委員は、小川洋子氏、奥泉光氏、川上弘美氏、島田雅彦氏、堀江敏幸氏、山田詠美氏、吉田修一氏、松浦寿輝氏、平野啓一郎氏の9名です(2020年1月に宮本輝氏が退任、代わって3月に平野氏が就任)。

 2020年 芥川賞

2020年 下半期 受賞作発表!

第164回芥川賞(2020年下半期)にノミネートされたのは、5作品。砂川文次氏(30)は2年ぶり、乗代雄介氏(34)は1年ぶりに、それぞれ2度目の候補入りですが、他の3人は初ノミネートです。ミュージシャンである尾崎世界観氏(36)は、ロックバンド「クリープハイプ」メンバー(ボーカルとギターを担当)で、2016年に半自伝的な小説『祐介』(文春文庫)がデビュー作。直木賞にノミネートされたNEWSのメンバー・加藤シゲアキ氏(33)と並び、芸能界で注目を集めました。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、宇佐見りん(うさみ りん)氏(21)の『推し、燃ゆ』(文藝秋季号)。アイドルを応援する”推し”活動に心血を注ぐ女子高校生が主人公で、推しの炎上を機に変化する主人公の生活や周囲との関係を、ネット社会の描写を織り交ぜてつづった作品です。宇佐見氏は初のノミネートで、嬉しい受賞となりました。


芥川賞 第164回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

推し、燃ゆ」(文藝秋季号)
宇佐見りん(うさみ りん)
 

母影」(新潮12月号)
尾崎世界観(おざき せかいかん)
 

コンジュジ」(すばる11月号)
木崎みつ子(きざき みつこ)
 

小隊」(文學界9月号)
砂川文次(すなかわ ぶんじ)
 

旅する練習」(群像12月号)
乗代雄介(のりしろ ゆうすけ)

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

推し、燃ゆ(宇佐見りん)
芥川賞 受賞 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。
デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。(河出書房新社より)
母影(尾崎世界観)
小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。カーテンの向こうの母親が見えない。少女は願う。「もうこれ以上お母さんの変がどこにも行かないように」。(新潮社より)
コンジュジ(木崎みつ子)
二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。寄る辺ない絶望のなか、忘れもしない1993年9月2日未明、彼女の人生に舞い降りたのは、伝説のロックスター・リアン。その美しい人は、せれなの生きる理由のすべてとなって……
一人の少女による自らの救済を描く、圧巻のデビュー作。(集英社より)
小隊(砂川文次)
元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。
北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれた――。(文藝春秋より)
旅する練習(乗代雄介)
中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!(講談社より)

2020年 上半期 受賞作発表!

第163回芥川賞(2020年上半期)にノミネートされたのは、5作品。高山羽根子氏は前回に続き3回目の候補入りで、ほかの4人は初のノミネート。そのうち、石原燃氏(48)は、作家・津島佑子さんの娘で、太宰治の孫にあたります。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、高山羽根子(たかやま はねこ)氏(45)の『首里の馬』(新潮3月号)と、遠野遥(とおの はるか)氏(28)の『破局』(文芸夏季号)の2作品。高山氏は3度目のノミネートで、嬉しい受賞となりました。

芥川賞 第163回 候補作品と受賞作


赤い砂を蹴る」(文學界 六月号)
石原燃(いしはら ねん)
 

アウア・エイジ(our age)」(群像 二月号)
岡本学(おかもと まなぶ)
芥川賞 受賞

首里の馬」(新潮 三月号)
高山羽根子(たかやま はねこ)
芥川賞 受賞

破局」(文藝 夏季号)
遠野遥(とおの はるか)
 

アキちゃん」(文學界 五月号)
三木三奈(みき みな)

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

赤い砂を蹴る(石原燃)
「お母さん、聞こえる? 私は、生きていくよ。」
画家の母・恭子を亡くした千夏は、母の友人・芽衣子とふたり、ブラジルへ旅に出る。芽衣子もまた、アルコール依存の夫・雅尚を亡くした直後のことだった。ブラジルの大地に舞い上がる赤い砂に、母と娘のたましいの邂逅を描く。
社会派作品で評価の高い劇作家・石原燃の、渾身のデビュー小説!(文藝春秋より)
アウア・エイジ(our age)(岡本学)
一緒に、塔を探しに行かないか? 
生き迷う男。謎を残して死んだ女。…大学教師の私に届いた、学生時代にバイトをしていた映画館からの招待状。映写室の壁に貼られたままの写真に、20年前の記憶がよみがえる。(講談社より)
首里の馬(高山羽根子)
芥川賞 受賞 この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように――。沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。遠く隔った場所にいる友とのオンライン通話。台風の夜にあらわれた幻の宮古馬。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。(新潮社より)
破局(遠野遥)
芥川賞 受賞 私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。(河出書房新社より)
アキちゃん(三木三奈)
なぜこんなにもアキちゃんが憎いのか──選考会で賛否を巻き起こした衝撃作!(文藝春秋より)

 2019年 芥川賞

2019年 下半期 受賞作発表!

第162回芥川賞(2019年上半期)にノミネートされたのは、5作品。古川真人氏(31)は、前回(上半期)に続き4回目の候補、高尾長良(たかお ながら)氏(28)は3回目の候補、木村友祐氏(49)、千葉雅也氏(41)、乗代雄介(のりしろ ゆうすけ)氏(33)の3人は今回初めて候補に選ばれました。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、古川真人(ふるかわ まこと)氏の『背高泡立草(せいたかあわだちそう)』(すばる10月号)。古川氏は4度目のノミネートで、嬉しい受賞となりました。

芥川賞 第162回 候補作品と受賞作


幼な子の聖戦
木村友祐
 

音に聞く
髙尾長良
 

デッドライン
千葉雅也
 

最高の任務
乗代雄介
芥川賞 受賞

背高泡立草(せいたかあわだちそう)」
古川真人

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

幼な子の聖戦(木村友祐)
妻との逢瀬を楽しみながら、親元で暮している「おれ」は青森県の小さな村で村議をしている。「おれ」は県議に人妻の件で決定的な弱みを握られ、立候補した同級生への選挙妨害を強いられる。疲弊した村の現実と、地元を愛する同級生の熱い演説。小さな村の選挙戦は、思いもかけぬ方向へとーー。他に、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。
音に聞く(髙尾長良)
音楽と言葉がぶつかり合う新鋭の傑作。デビュー以来連続して芥川賞候補になってきた二十代天才女性作家が、沈黙を破り放つ決定打。ウィーンを舞台にした愛憎のドラマ!
晩春の或る日、わたしは東山二条の自宅において伏見区在住の友人の訪問を受けた。彼は、わたしの記憶が正しければ、四十代半ばの独身者だが、若い頃から文学や音楽に没頭しては、些細なことで気を損ねて怒りを爆発させる、扱いにくい男として知られていた……。
デッドライン(千葉雅也)
珊瑚礁のまわりで群れをなす魚のように、導きあう男たちが夜の底をクルーズする――。ゲイであること、思考すること、生きること。修士論文のデッドラインが迫るなか、動物になることと女性になることの線上で悩み、哲学と格闘しつつ日々を送る「僕」。気鋭の哲学者による魂を揺さぶるデビュー小説。
最高の任務(乗代雄介)
大学の卒業式を前にした私は、あるきっかけで、亡き叔母にもらって書き始めた、小学生の頃の日記帳をひもとく。日記を通して語られていく、叔母との記憶……。傑作中篇「生き方の問題」を併録。
背高泡立草(せいたかあわだちそう)(古川真人)
芥川賞 受賞 大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家には『古か家』と『新しい方の家』があるが、祖母が亡くなり、いずれも空き家になっていた。奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。吉川家は『新しい方の家』が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。それが『古か家』だった。島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。江戸時代には捕鯨が盛んで蝦夷でも漁をした者がおり、戦後には故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々がいた。時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、吉川の者たちと二つの家に流れた時間、これから流れるだろう時間を思うのだった。

2019年 上半期

第161回芥川賞(2019年上半期)にノミネートされたのは、5作品。今村夏子氏(39)と古川真人氏(30)は、2人とも2016年と2017年に続き、3度目のノミネート。前回話題となった社会学者の古市憲寿(ふるいち のりとし)氏(34)と、林芙美子文学賞受賞の高山羽根子(たかやま はねこ)氏(44)は、2人とも前回に続き2回連続の候補入り。台湾出身の李琴峰(り ことみ)氏(30)は、15歳から学んだ日本語で執筆活動を行い、2017年にデビュー作『独舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、今村夏子(いまむら なつこ)氏(39)の『むらさきのスカートの女』(小説トリッパー 春号)。今村氏は3度目のノミネートで、嬉しい受賞となりました。

芥川賞 第161回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

むらさきのスカートの女」(小説トリッパー 春号)
今村夏子
 

「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」(小説すばる 5月号
高山羽根子
 

百の夜は跳ねて」(新潮 6月号)
古市憲寿
 

ラッコの家」(文學界 1月号)
古川真人
 

五つ数えれば三日月が」(文學界 6月号)
李琴峰

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

むらさきのスカートの女(今村夏子)
芥川賞 受賞 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない<わたし>は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。(朝日新聞出版より)
カム・ギャザー・ラウンド・ピープル(高山羽根子)
カム・ギャザー・ラウンド・ピープルとは、ボブ・ディラン『時代は変る』の歌詞の一節。古いスコットランド系のバラッドにのせて、古い価値観は通用しない新しい時代の到来を語る。思い出すのは、おばあちゃんの背中。(小説すばる 5月号
百の夜は跳ねて(古市憲寿)
「そこで生まれてはいけないし、死んではいけない。そんな島があるって知ってるか」。高層ビルの窓拭きをする翔太の、頭の中で響く声。そして、ガラスの向こうの老婆との出逢い。境界を越えた対話がもたらしたものとは――。新時代の扉を開く、著者渾身の傑作長編。(新潮社より)
ラッコの家(古川真人)
見えないからこそ、見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する認知症の老女。自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばす。(文藝春秋より)
五つ数えれば三日月が(李琴峰)
日本で働く台湾人の私。台湾人と結婚し、台湾に移り住んだ友人の実桜。平成最後の夏、二人は5年ぶりに東京で再会する。話す言葉、住む国――選び取ってきたその先に、今だから伝えたい思いがある。(文藝春秋より)

 2018年 芥川賞

2018年 下半期

第160回芥川賞にノミネートされたのは、6作品。『ニムロッド』でノミネートされた上田岳弘氏(39)は、2014年下半期・2015年下半期に続き3度目のノミネート。『1R(いちらうんど)1分34秒』の町屋良平氏(35)は、今年上半期と連続して2回目のノミネートになります。一方、初ノミネートは他の4人。鴻池留衣氏(31)は、2016年に第48回新潮新人賞を受賞。砂川文次氏(28)は、2016年に第121回文學界新人賞を受賞。高山羽根子氏(43)歳は2016年に第2回林芙美子文学賞を受賞。コメンテーターとしても活躍する古市憲寿(のりとし)氏(33)は、慶應義塾大学卒業、東京大学大学院修了、慶應大学SFC研究所上席所員という経歴の持ち主。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、上田岳弘(うえだ たかひろ)氏(39)の『ニムロッド』(群像 12月号)と、町屋良平(まちや りょうへい)氏(36)の『1R(いちらうんど)1分34秒』(新潮 11月号)。それぞれ、3度目と2度目のノミネートで嬉しい受賞となりました。

芥川賞 第160回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

ニムロッド
上田岳弘
 

ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
鴻池留衣
 

戦場のレビヤタン
砂川文次
 

居た場所
高山羽根子
 

平成くん、さようなら
古市憲寿
芥川賞 受賞

1R1分34秒
町屋良平

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

ニムロッド
芥川賞 受賞 お前が課長になって掘るんだよ、金を。社長に指示され、新設の採掘課でひとり業務を担う。酔いの回った僕の頭の中には、暗い穴倉でライト付きの黄色いヘルメットを被り、大きなツルハシを担いで立つスーツ姿の自分が浮かんでいた。欲望の渦で混沌とする世界の先に、何が待ち受けるのか。新時代の仮想通貨小説。渾身の飛翔作。
ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
幻のバンド、ダンチュラ・デオ。その預言者・喜三郎と共に、僕は情報戦の舞台でマイクを握る。虚構オリジナルと現実コピーが渾然一体をなす、超弩級想像力!
戦場のレビヤタン
自衛隊をやめて2年、ようやく民間警備会社に身を投じた「K」は、傭兵として紛争地域のイラク北部に派遣され、石油プラントの警備にあたる。『風が吹いている。おれは、その風を肌で感じながら、レンジローバーの後部座席で揺られている。・・・』
居た場所
かつて実習留学生としてやってきた私の妻・小翠(シャオツイ)。表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と彼女の旅が始まる。
平成くん、さようなら
平成を象徴する人物としてメディアに取り上げられ、現代的な生活を送る「平成くん」は合理的でクール、性的な接触を好まない。だがある日突然、平成の終わりと共に安楽死をしたいと恋人の愛に告げる。愛はそれを受け入れられないまま、二人は日常の営みを通して、いまの時代に生きていること、死ぬことの意味を問い直していく。なぜ平成くんは死にたいと思ったのか。そして、時代の終わりと共に、平成くんが出した答えとは――。『絶望の国の幸福な若者たち』『保育園義務教育化』などで若者の視点から現代日本について考えてきた著者が、軽やかに、鋭く「平成」を抉る!
1R 1分34秒
芥川賞 受賞 なんでおまえはボクシングやってんの? 青春小説の新鋭が放つ渾身の一撃。デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。

2018年 上半期

第159回芥川賞にノミネートされたのは、5作品。『もう「はい」としか言えない』がノミネートされた、劇団「大人計画」主宰の松尾スズキ氏(55)は、8年ぶり3回目のノミネート。『送り火』の高橋弘希氏(38)は、4回目のノミネートになります。一方、初ノミネートは3人。古谷田奈月氏(37)は、織田作之助賞に続き、今年の三島由紀夫賞を受賞した注目株。北条裕子氏(32)は、群像新人文学賞受賞のデビュー作が候補に押され、町屋良平氏(35)は2016年に文芸賞を受賞しデビューしたばかりです。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、高橋弘希(たかはし ひろき)氏(38)の『送り火』。高橋氏は、1979年青森県十和田市生まれ。2014年に、『指の骨』で第46回新潮新人賞を受賞。これまで、『指の骨』『朝顔の日』『短冊流し』で3回、芥川賞候補にノミネートされた経験があり、4度目での受賞となりました。

芥川賞 第159回 候補作品と受賞作
 

風下の朱(あか)
古谷田奈月
芥川賞 受賞

送り火
高橋弘希
 

美しい顔」(群像2018年6月号)
北条裕子
 

しき
町屋良平
 

もう「はい」としか言えない
松尾スズキ

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

風下の朱
新三島賞作家が鮮烈に放つ女子と野球の熱く切ない物語。空っ風吹きつける群馬の地で白球を追う女子たちの魂はスパークする! 三島賞受賞作「無限の玄」を併録。
送り火
芥川賞 受賞 東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。人数が少ない中学校で、すぐにクラスに溶け込み、うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。その閉鎖的な空間で、驚くべき陰湿ないじめ、暴力が秘められていることを悟り・・・。注目の俊英、渾身作!
美しい顔
十七歳の私と幼い弟を残して母は行方知れずになった。マスコミの取材に協力するうち、私の内側で何かが変わっていく。未曾有の災厄に襲われた人間はどのように一歩を踏み出すのか――。選考委員激賞の驚異のデビュー作。
しき
高2男子、モニター越しにきらめく春夏秋冬……未来なき青春を突破するために、いま、彼は「踊ってみた! 」――気鋭の文藝賞受賞作家が描く、「恋」と「努力」と「友情」の超進化系青春小説。
もう「はい」としか言えない
二年間の浮気が、キレイにばれた。別れたくない。二度目の結婚で、孤独な生活はこりごりだ。半年ほど息苦しい生活を味わった頃、海馬五郎は、フランスのエドルアール・クレスト賞の受賞を知らされる。胡散臭いものだが、パリへの旅費と一週間の滞在費を支給してくれるらしい。飛行機が嫌いで、外国人が怖い海馬五郎も、一週間は妻とのセックスを休めるというので、その誘いにのった。これが悪夢の旅になったのである。

 2017年 芥川賞

2017年 下半期

第158回芥川賞にノミネートされたのは、5作品。『ディレイ・エフェクト』の宮内悠介氏(38)は、芥川賞は2度目のノミネートですが、前回は直木賞の候補にも選ばれています。『雪子さんの足音』の木村紅美氏(42)、『愛が挟み撃ち』の前田司郎氏(40)の2人は、2度目のノミネート。『百年泥』の石井遊佳氏(54)と、『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子氏(63)は、初のノミネートです。

そして、芥川龍之介賞に選ばれたのは、石井遊佳(いしい ゆうか)さん(54)の『百年泥』と、若竹千佐子(わかたけ ちさこ)さん(63)の『おらおらでひとりいぐも』の、2作品。若竹さん(63)は、2013年の黒田夏子氏の75歳(当時)に次ぐ、高齢の受賞者となりました。石井さんとともに、初めてのノミネートで、みごと芥川賞に選ばれました。

芥川賞 第158回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

百年泥
石井遊佳
 

雪子さんの足音
木村紅美
 

愛が挟み撃ち
前田司郎
 

ディレイ・エフェクト
宮内悠介
芥川賞 受賞

おらおらでひとりいぐも
若竹千佐子

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

百年泥
芥川賞 受賞 自分の意思に反してインド・チェンナイで日本語教師をすることになった女性が、現地で百年に一度という大洪水に見舞われ、川の濁流に押し流され堆積した泥から現れた品々にまつわる出来事を追体験する。(新潮社より)
雪子さんの足音
厚意と好意の狭間で押しつぶされそうだったあのころ──。突然の訃報が、20年ぶりに高円寺へと向かわせる。学生時代を過ごしたアパート「月光荘」の苦い記憶とともに……。(講談社より)
愛が挟み撃ち
愛とは何か? 愛は存在するのだろうか。愛が信じられない男をめぐる三角関係36歳の京子と、もうすぐ40歳の俊介。結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。愛なんてこの世にないかもしれない。でも、京子に子どもが生まれたならば。諦めきれない俊介が提案したのは、 驚くべき解決策だった。男二人と女一人。過去が思いがけない形で未来へと接続される、危うい心理劇。(文藝春秋より)
ディレイ・エフェクト
いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のちゃぶ台に、曾祖父がいた。その家には、まだ少女だった祖母もいる。あの戦争のときの暮らしが、2020年の日常と重なっているのだ。大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている主人公に、昭和20年3月10日の下町空襲が迫っている。少女のおかあさんである曾祖母は、もうすぐ焼け死んでしまうのだ。わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、落ち着かない心持ちで、そのときを待っている……。表題作「ディレイ・エフェクト」の他、「空蝉」と「阿呆神社」を収録した驚愕の短篇集。(文藝春秋より)
おらおらでひとりいぐも
芥川賞 受賞 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」。40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――リズムあふれる文体で新しい「老いの境地」を描いた、第54回文藝賞受賞作。齊藤美奈子氏、保坂和志氏、町田康氏絶賛。(河出書房新社より)

2017年 上半期

第157回芥川賞の候補作は、戦後では最少となる4作品。『星の子』の今村夏子氏と、『四時過ぎの船 』の古川真人氏は2度目のノミネート。文学界新人賞受賞の沼田真佑氏、すばる文学賞佳作受賞の温又柔氏は、初のノミネート。

芥川賞 第157回 候補作品と受賞作
 

星の子
今村夏子
 

真ん中の子どもたち
温又柔
芥川賞 受賞

影裏」(えいり)
沼田真佑
 

四時過ぎの船
古川真人
芥川賞 受賞 「影裏」沼田真佑
【内容】 大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。
沼田真佑(ぬまた しんすけ)氏プロフィール
1978年10月30日、北海道小樽市生まれ、38歳(受賞時)。福岡県にある西南学院大学卒業後、福岡市で塾講師を務める。その後、父親の実家のある岩手県盛岡市に移住し、「影裏」を執筆。本作で、第122回文學界新人賞受賞しデビュー。芥川賞には、そのデビュー作がノミネートされ受賞となった。

 2016年 芥川賞

2016年 下半期

芥川賞 第156回 候補作品と受賞作
 

キャピタル
加藤秀行
 

ビニール傘
岸政彦
 

縫わんばならん
古川真人
 

カブールの園
宮内悠介
芥川賞 受賞

しんせかい
山下澄人

『しんせかい』の山下澄人氏は4度目のノミネート、『キャピタル』の加藤秀行氏は2度目のノミネート。岸政彦氏、古川真人氏、宮内悠介氏は初ノミネート。

芥川賞 受賞 「しんせかい」山下澄人
【内容】 十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験――。19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は『谷』と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、『先生』との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!
山下澄人(やました すみと)氏のプロフィール
1966年1月25日、兵庫県神戸市生まれ、50歳(受賞時)。神戸市立神戸商業高等学校卒業。富良野塾二期生。1996年より劇団 FICTIONを主宰。2012年の『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。これまで、2012年の『ギッちょん』、2013年の『砂漠ダンス』、同年の『コルバトントリ』が、芥川賞候補としてノミネート。

2016年 上半期

芥川賞 第155回 候補作品と受賞作
 

あひる
今村夏子
 

短冊流し」(併録)
高橋弘希
 

ジニのパズル
崔実
芥川賞 受賞

コンビニ人間
村田沙耶香
 

美しい距離
山崎ナオコーラ

『美しい距離』の山崎ナオコーラ氏は5度目のノミネート、『短冊流し』の高橋弘希氏は3度目のノミネート。今村夏子氏、崔実氏、村田沙耶香氏は初ノミネート。

芥川賞 受賞 「コンビニ人間」村田沙耶香
【内容】 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが・・・。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。
村田沙耶香(むらた さやか)氏プロフィール
1979年8月14日、千葉県印西市生まれ、37歳(受賞時)。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。横浜文学学校にて宮原昭夫に学ぶ。2003年『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀賞を受賞。2009年の『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞を受賞。2013年の『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞を受賞。2014年の『殺人出産』で第14回センス・オブ・ジェンダー賞少子化対策特別賞を受賞。

 2015年 芥川賞

2015年 下半期

芥川賞 第154回 候補作品と受賞作
 

家へ
石田千
 

異郷の友人
上田岳弘
 

シェア
加藤秀行
芥川賞 受賞

死んでいない者
滝口悠生
 

ホモサピエンスの瞬間
松波太郎
芥川賞 受賞

異類婚姻譚
本谷有希子

『異類婚姻譚』の演劇家・本谷有希子氏は4度目のノミネート、『ホモサピエンスの瞬間』の松波太郎氏は3度目のノミネート。『異郷の友人』の上田岳弘氏は2度目のノミネート。タイ在住会社員・加藤秀行氏ほかは初ノミネート。

芥川賞 受賞 「死んでいない者」滝口悠生
【内容】 秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。子ども、孫、ひ孫たち30人あまり。一人ひとりが死に思いをはせ、互いを思い、家族の記憶が広がっていく。生の断片が重なり合って永遠の時間が立ち上がる奇跡の一夜。
芥川賞 受賞 「異類婚姻譚」本谷有希子
【内容】 「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。

2015年 上半期

芥川賞 第153回 候補作品と受賞作
 

MとΣ
内村薫風
 

夏の裁断
島本理生
 

朝顔の日
高橋弘希
 

ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス
滝口悠生
芥川賞 受賞

スクラップ・アンド・ビルド
羽田圭介
芥川賞 受賞

火花
又吉直樹

『スクラップ・アンド・ビルド』の羽田圭介氏は、4度目のノミネートで芥川賞を受賞。『夏の裁断』の島本理生氏も4度目のノミネートで、彼の『アンダスタンド・メイビー』は第145回直木賞の候補作。『朝顔の日』の橋弘希氏は3度目のノミネート。『火花』が今年上半期のベストセラーとなったお笑い芸人・又吉直樹氏は、初ノミネートで受賞。

芥川賞 受賞 「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介
【内容】 「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
芥川賞 受賞 「火花」又吉直樹
【内容】 笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。売れない芸人徳永は、師として仰ぐべき先輩神谷に出会った。そのお笑い哲学に心酔しつつ別の道を歩む徳永。二人の運命は。

 2014年 芥川賞

2014年 下半期

芥川賞 第152回 候補作品と受賞作
 

惑星
上田岳弘
芥川賞 受賞

九年前の祈り
小野正嗣
 

ヌエのいた家
小谷野敦
 

影媛
高尾長良
 

指の骨
高橋弘希

『九年前の祈り』の小野正嗣氏は、4回目のノミネートで芥川賞を受賞。『ヌエのいた家』の小谷野敦氏と、『影媛』の高尾長良氏は、今回が2回目の候補選出。

2014年 上半期

芥川賞 第151回 候補作品と受賞作
 

どろにやいと
戌井昭人
 

マダム・キュリーと朝食を
小林エリカ
芥川賞 受賞

春の庭
柴崎友香
 

メタモルフォシス
羽田圭介
 

吾輩ハ猫ニナル
横山悠太

『どろにやいと』の戌井昭人氏は、今回で5度目のノミネート。『春の庭』の柴崎友香氏は、4度目のノミネートで芥川賞を受賞。『メタモルフォシス』の羽田圭介氏は3度目のノミネート。漫画家でもある小林エリカ氏と、横山悠太氏の2人は初のノミネート。

 2013年 芥川賞

2013年 下半期

芥川賞 第150回 候補作品と受賞作
 

鼻に挟み撃ち 他三編
いとうせいこう
 

さようなら、オレンジ
岩城けい
芥川賞 受賞


小山田浩子
 

LIFE
松波太郎
 

コルバトントリ
山下澄人

『さよなら、オレンジ』の岩城けい氏は3度目のノミネート。『コルバトントリ』の山下澄人は、今回で3度目のノミネートで、前回に続き連続の選出。『鼻に挟み撃ち』のタレント・いとうせいこう氏は、前回に続き連続となる2回目の選出。

2013年 上半期

芥川賞 第149回 候補作品と受賞作
 

想像ラジオ
いとうせいこう
 

すっぽん心中
戌井昭人
 

すなまわり
鶴川健吉
芥川賞 受賞

爪と目
藤野可織
 

砂漠ダンス
山下澄人

『すっぽん心中』の戌井昭人氏は4度目のノミネート。『爪と目』の藤野可織氏は2度目のノミネートで芥川賞を受賞。『砂漠ダンス』の山下澄人も2度目のノミネート。『すなまわり』の鶴川健吉は、元大相撲行司という異色の経歴の持ち主。

 2012年 芥川賞

2012年 下半期

芥川賞 第148回 候補作品と受賞作
 

獅子渡り鼻
小野正嗣
 

関東平野」(文學界2012年9月号)
北野道夫
芥川賞 受賞

abさんご
黒田夏子
 

肉骨茶
高尾長良
 

キミトピア
舞城王太郎

2012年 上半期

芥川賞 第147回 候補作品と受賞作
 

ひっ
戌井昭人
芥川賞 受賞

冥土めぐり
鹿島田真希
 

河童日誌」(文学界2012年5月号)
鈴木善徳
 

短篇五芒星
舞城王太郎
 

ギッちょん
山下澄人

 2011年 芥川賞

2011年 下半期

芥川賞 第146回 候補作品と受賞作
 

きなりの雲
石田千
芥川賞 受賞

道化師の蝶
円城塔
芥川賞 受賞

共喰い
田中慎弥
 

まちなか」(文学界2011年8月号)
広小路尚祈
 

七月のばか」(文学界2011年11月号)
吉井磨弥

2011年 上半期

芥川賞 第145回 候補作品と受賞作
 

あめりかむら
石田千
 

ぴんぞろ
戌井昭人
 

これはペンです
円城塔
 

甘露」(文学界2011年6月号)
水原涼
 

ぬるい毒
本谷有希子
 

ニキの屈辱
山崎ナオコーラ

※ 該当作品なし。

 2010年 芥川賞

2010年 下半期

芥川賞 第144回 候補作品と受賞作
 

きことわ
朝吹真理子
芥川賞 受賞

母子寮前
小谷野敦
 

第三紀層の魚」(併録)
田中慎弥
芥川賞 受賞

苦役列車
西村賢太
 

あぶらびれ」(文学界2010年11月号)
穂田川洋山

2010年 上半期

芥川賞 第143回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

乙女の密告
赤染晶子
 

その暁のぬるさ
鹿島田真希
 

ハルツームにわたしはいない」(併録)
柴崎友香
 

拍動」(文学界2010年6月号)
シリン・ネザマフィ
 

うちに帰ろう
広小路尚祈
 

自由高さH
穂田川洋山

 2009年 芥川賞

2009年 下半期

芥川賞 第142回 候補作品と受賞作
 

犬はいつも足元にいて
大森兄弟
 

ミート・ザ・ビート
羽田圭介
 

ボーダー&レス
藤代泉
 

ビッチマグネット
舞城王太郎
 

老人賭博
松尾スズキ

※ 該当作品なし。

2009年 上半期

芥川賞 第141回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

終の住処」(ついのすみか)
磯崎憲一郎
 

まずいスープ
戌井昭人
 

白い紙
シリン・ネザマフィ
 

いけにえ」(併録)
藤野可織
 

よもぎ学園高等学校蹴球部
松波太郎
 

あの子の考えることは変
本谷有希子

 2008年 芥川賞

2008年 下半期

芥川賞 第140回 候補作品と受賞作
 

女の庭
鹿島田真希
 

潰玉(かいぎょく)
墨谷渉
 

神様のいない日本シリーズ
田中慎弥
芥川賞 受賞

ポトスライムの舟
津村記久子
 


山崎ナオコーラ
 

不正な処理
吉原清隆

3度目の候補選出となった津村記久子氏が、『ポトスライムの舟』で芥川賞を受賞。『神様のいない日本シリーズ』の田中慎弥氏と、『手』の山崎ナオコーラ氏も3回目のノミネート。『女の庭』の鹿島田真希氏は2回目のノミネート。

2008年 上半期

芥川賞 第139回 候補作品と受賞作
 

眼と太陽
磯崎憲一郎
 

ctの深い川の町
岡崎祥久
 

マイクロバス
小野正嗣
 

月食の日
木村紅美
 

婚礼、葬礼、その他
津村記久子
 

走ル
羽田圭介
芥川賞 受賞

時が滲む朝
楊逸

『ctの深い川の町』の岡崎祥久氏は3回目の候補選出。『マイクロバス』の小野正嗣氏、『婚礼、葬礼、その他』の津村記久子氏、『時が滲む朝』の楊逸(ヤンイー)氏は2回目の候補で、楊逸氏が中国人として初の芥川賞を受賞。

 2007年 芥川賞

2007年 下半期

芥川賞 第138回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

乳と卵」(ちちとらん)
川上未映子
 

切れた鎖
田中慎弥
 

カソウスキの行方
津村記久子
 

空で歌う
中山智幸
 

小銭をかぞえる
西村賢太
 

カツラ美容室別室
山崎ナオコーラ
 

ワンちゃん
楊逸

『乳と卵』の川上未映子氏は、2度目のノミネートで芥川賞を受賞。『切れた鎖』の田中慎弥氏、『小銭をかぞえる』の西村賢太氏、『カツラ美容室別室』の山崎ナオコーラ氏も2度目の選出。『ワンちゃん』の楊逸(ヤンイー)氏は、中国ハルビン市生まれの中国人女性で、中国人が芥川賞にノミネートされるのは初めてのこと。

ちなみに直木賞では、3人の台湾出身作家が、過去に直木三十五賞を受賞している。邱永漢氏は、2回目ののノミネートとなった『香港』で第34回直木賞(1955年下期)を受賞。陳舜臣氏は、3回目のノミネートとなった『青玉獅子香炉』で第60回直木賞(1968年下期)を受賞。東山彰良氏は、初ノミネートの『流』で第153回直木賞(2015年上期)を受賞。

2007年 上半期

芥川賞 第137回 候補作品と受賞作
 

オブ・ザ・ベースボール
円城塔
 

わたくし率 イン 歯ー、または世界
川上未映子
 

主題歌
柴崎友香
芥川賞 受賞

アサッテの人
諏訪哲史
 

グレート生活アドベンチャー
前田司郎
 

アウラ アウラ」(文學界三月号)
松井雪子

『アウラ アウラ』の松井雪子は4回目のノミネート。『主題歌』の柴崎友香氏は2回目のノミネート。他の4人は初のノミネート。

 2006年 芥川賞

2006年 下半期

芥川賞 第136回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

ひとり日和
青山七恵
 

家族の肖像」(文學界12月号)
佐川光晴
 

その街の今は
柴崎友香
 

図書準備室
田中慎弥
 

植物診断室
星野智幸

『家族の肖像』の佐川光晴氏は5回目のノミネート。『植物診断室』の星野智幸氏は2回目のノミネート。青山七恵氏は初の候補選出で芥川賞を受賞。

2006年 上半期

芥川賞 第135回 候補作品と受賞作
芥川賞 受賞

八月の路上に捨てる
伊藤たかみ
 

ナンバーワン・コンストラクション
鹿島田真希
 

大きな熊が来る前に、おやすみ。
島本理生
 

点滅……」(併録)
中原昌也
 

生きてるだけで、愛。
本谷有希子

『八月の路上に捨てる』の伊藤たかみ氏は、3回連続のノミネートで芥川賞を受賞。『大きな熊が来る前に、おやすみ。』の島本理生氏も3度目のノミネート。他3人は初のノミネート。

 2005年 芥川賞

2005年 下半期

芥川賞 第134回 候補作品と受賞作
 

ボギー、愛しているか」(併録)
伊藤たかみ
芥川賞 受賞

沖で待つ
絲山秋子
 

銀色の翼
佐川光晴
 

vanity
清水博子
 

どうで死ぬ身の一踊り
西村賢太
 

クワイエットルームにようこそ
松尾スズキ

2005年 上半期

芥川賞 第133回 候補作品と受賞作
 

無花果カレーライス」(併録)
伊藤たかみ
 

小鳥の母」(文學界 2005年6月号)
楠見朋彦
 

マルコの夢
栗田有起
 

この人と結婚するかも
中島たい子
芥川賞 受賞

土の中の子供
中村文則
 

さよならアメリカ
樋口直哉
 

恋蜘蛛」(併録)
松井雪子
【関連ページ掲載】
※ これまで、「本屋大賞・芥川賞・直木賞」の全受賞作を、一覧(リスト)にしていましたが、あまりに数が多くなってしまったので、各賞を切り出した、それぞれのページを作りました。
 → 芥川賞-歴代受賞作|全作品一覧
 → 直木賞-歴代受賞作|全作品一覧
 → 本屋大賞-歴代受賞作|全作品一覧

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