【スキー板】2020NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?

2019/20年ニューモデルのキーワードは「ワイド化」。従来トレンドの「軽量化」はそのままに、幅広モデルの充実でオールランド性能がアップ!

2019-2020シーズンのニューモデルスキーの注目ポイントは、デモ系からスピンアウトした、ワイドスキーの充実!。オンピステで雪質を問わずオールラウンド性が高くて、シニアにも人気のセンター幅 75mm~80mm前後のスキー板は、オールマウンテン系の細身モデルとして従来からライナップされていましたが、今季は Salomon のSシリーズ(S/フォース)や、ATOMIC レッドスターiシリーズの様に、より高性能で上級者向けモデルと位置づけられるシリーズにも、幅広モデルがラインナップ!。

 1.小賀坂スキー (OGASAKA)

日本 小賀坂スキー (OGASAKA)
小賀坂スキーのロゴ小賀坂スキー製作所は、昭和33年(1958年)に設立された、日本のスキーメーカーです。本社は、長野県長野市にあります。家具職人だった先代が、明治45年に、国内第一号のスキーメーカーとして創業し、平成24年には創業100周年を迎えました。
財力的な制約からか、世界的な知名度は高まりませんが、国内においては、特にデモ系(基礎系・技術系)のモデルの人気は、歴史と伝統と、Made in Japanのマイナーさも加わって、確固たる地位を築いています。

オガサカの2019/2020スキーカタログ
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長年、国内の基礎スキー界や技術選を牽引してきた小賀坂スキー。技術志向のモデルとして知られるKeo’s(ケオッズ)シリーズでは、昨シーズンはオガサカ独自の”ツインキール構造”を採用している3モデルがモデルチェンジしましたが、今季は”シェルトップ構造”の3モデルがフルモデルチェンジ!。フラッグシップモデルの「KS-GP」は、KS-RXから芯材やサイドカット等を大幅に見直し、軽快感を損なうことなく、よりハードバーンでの安定性が向上しました。

一方、技術選を目指すアスリートのために開発されたTCシリーズは、鮮やかなカラー色を使ったデザインに一新。ショートターン用モデルのTC-SSは、芯材やサイドカットなどの変更により、シャープさと安定性が向上。ジュニア技術選向けの、TC-YLとTC-YSも新登場。また、マウンテン系のE-TURNシリーズは、芯材や構成材が変更され、軽量化が図られています。

Keo’s KS-GP

Length: 155・160・165・170cm   ¥100,000から(税別)

(165: R=15.0m、 115/67.5/98、 1,006g/m)

技術志向のスキーヤーにお薦めするオガサカの自信作が、「ケオッズ」シリーズ。今シーズンは、シェルトップ構造を採用した3モデルがフルモデルチェンジ。トップモデルの「KS-GP」は、軽快感を損なわず、ハードバーンでの安定性と重厚感を追求。回転弧、スピードにこだわらず高性能を体感できます。グリップゾーンが前後に長く安定するため、バイブレーションが少なく操作ポイントが広がりました。どんな斜面、雪質でも非常に高いオールラウンド性を体感できます。プライズテストなどの検定受験者にも最適なモデルです。セカンドモデル「KS-GX」には150㎝が追加、サードモデルの「KS-GZ」は軽さと操作性の良さが特徴。

Keo’s TC-SS

Length: 155・160・165・170cm   ¥106,000から(税別)

(165: R=12.6m、 120/67/104、 1,000g/m)

サンドウィッチ構造の「TC」シリーズは、技術選で戦うアスリートのためのハイスペックシリーズ。ハイスピードでのどっしりとした安定性としなやかさをあわせ持ち、たわみ出しの早さと抜けの良い走りを実現。

特に人気は、技術選小回り用モデルの「TC-SS」。シャープさと安定性が向上し、スキーの上で前後バランスがとり易く、左右のバランスも広くなり難しい条件下でも余裕を持った操作が可能です。不整地の中でもバランス維持が容易で、スキーヤーのパフォーマンスをよりよく見せます。足元の安定性が強く、中回り、大回り、への対応も可能です。他に、技術選大回り用モデルの「TC-LS」と、オールランドモデルの「TC-MS」がラインナップ。

UNITY U-OS/1

Length: 155・160・165・170cm   ¥97,000から(税別)

(165: R=16.3m、 119.5/76.5/103.5、 1,006g/m)

UNITYシリーズの最高峰モデルが「U-OS/1」。一昨年にフルモデルチェンジした最新モデルは、バランス、アーチベンドを変更。サイドカーブを変更することでシルエットがややワイドになり、雪質や雪面状況を選ばない圧倒的な乗りやすさに加え、ハイスピードでの安定性と操作性が向上しました。セカンドモデル「U-OS/2」と、サードモデル「U-OS/3」があり、一昨年からベースカラーにブラックを追加。

CF

Length: 150・155・160・165cm   ¥70,000から(税別)

(160: R=17.3m、 108/72/93、 763g/m)

18-19シーズンに新登場した、NEWコンセプトスキー。軽さ(重量)と操作性の良さが特徴です。長時間の滑走でも疲れにくく、不整地も容易です。ゲレンデを楽しく、安全に快適に滑ることをテーマに開発したモデルで、シニアにもおすすめの一台です。

 2.Salomon (サロモン)

フランス Salomon (サロモン)
サロモンのロゴサロモン(Salomon Group)は、1947年にフランスで設立されました。当初はビンディングの専業メーカーでしたが、その後、ブーツや板の生産も手掛けるようになりました。一時期、ゴルフ用品メーカーのテーラーメイドと合併して事業を拡大させますが、業績に陰りが出始めると、アディダスに買収され、さらにアディダスから、フィンランドのコングロマリットであるアメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に売却されて、今はアメアポーツ・グループの傘下に納まっています。同じアメアスポーツの傘下には、アトミックも所属しており、サロモンの板は現在、アトミック系の工場でOEM生産されているようです。アメアが、今後もスキー用品を性格を代えて2つのブランドで展開していくのか、アトミックに統合していくのかは、今のところ不明です。ちなみに、アメアスポーツ社は、2019年に中国のスポーツウェアメーカーの安踏体育用品に買収され、今や100%中国資本の会社となってしまいました(汗)。
サロモンの板は、日本ではレジャー嗜好で人気がありますが、欧州、特に本拠地フランスでは、競技界でも人気があります。2014年のソチ冬季オリンピックでは、サロモンレーシングチームは5カテゴリで8つのメダルを獲得しています。

サロモンの2020年スキーカタログ
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サロモンには、以前はとても多くのシリーズとモデルが複雑にラインナップしていましたが、最近はシリーズが絞り込まれ、だいぶスッキリとした体系にまとまってきました。レース系は「S/RACE」シリーズ、デモ系は「S/MAX」シリーズ、オールラウンド系はセミワイドな「XDR」シリーズと、ファットな「QST」シリーズがメインストリームです。そして今シーズンは、Sシリーズに新たに、センター幅が太めの「S/FORCE」シリーズが加わりました。

昨シーズンにフルモデルチェンジした S/RACE と S/MAX の最大の注目点は、スキーのセンター部分に搭載された、エッジアンプリファイアというニューテクノロジー。プレートの形状やセンター部の両サイドを高くすることで 、エッジへのパワー伝達をより効率的に増幅し、エッジング時の雪面からの抵抗を30%も軽減。力を効率的に伝えてスキーをたわませることで、正確なカービングターンを可能にします。

S/RACE RUSH SL + X12 TL GW

Length: 155・160・165cm   ¥130,000(税別)

(160: R=13m、 121/68/105、 2,230g)

SL系のフラッグシップモデルが「S/RACE RUSH SL」。強さとシャープさを兼ね備えた、レーシングフィーリングが特徴のオンピステスキー。特にセンター部分のエッジグリップがしっかりとしていて、小回りコブよりもミドルターンでRUSHの良さでもあるスキーの走りを感じることができます。X12TL付き。P80プレート搭載モデルも。同じくGS系のフラッグシップモデルが「S/RACE RUSH GS」(170・175cm)。

S/MAX BLAST + X12 TL GW

Length: 160・165・170cm   ¥140,000(税別)

(165: R=15m、 121/72/106、 2,135g)

スキーの加速、操作性を追及できるハイスペックオールランドモデル。雪質対応の広さと高速ロングクルージングが得意。雪質に左右されない高速クルージングが楽しめるスキー。トーションもしっかりしており、アイスバーンもストレス無く切り込んでいける。スキーは軽く足元は適度な重量感で切り替え操作がしやすい。特に小回り系では安定した操作とターンリズムを保ちながら滑ることができます。

S/MAX 12 + Z12 GW

Length: 160・165・170・175cm   ¥125,000(税別)

(165: R=15m、 121/72/106、 1,890g)

あらゆるスノーコンディションでも安定した操作性を発揮するオールラウンドモデル。ハードなバーン状況下ではしっかりグリップし、ソフトなバーン状況下ではしっとりとオートマチックに動いてくる。強さとしなやかさを持ち合わせ、スキッド系からカービング系まで幅広いスキー操作に対応してくれるスキーです。

S/FORCE 11 + X12 GW

Length: 163・170・177・184cm   ¥120,000(税別)

(163: R=14m、 127/80/111、 2,115g)

今季Sシリーズに新登場したS/フォースシリーズは、センター幅が80mm前後ながら、オールマウンテンではなく、あくまでゲレンデ向けに開発されたスキー。様々なコンディションに幅広く対応する、エキスパートあるいは上級者向けのポテンシャルを有しています。

フラッグシップモデルの「BOLD(ボルド)」は、高速滑走時にきわめて高い安定性を発揮するエキスパート向けモデル。セカンドモデルの「S/FORCE 11」は、トップ部分の振動吸収に優れるモデルで、高い走破性を実現。


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 3.ATOMIC (アトミック)

オーストリア ATOMIC (アトミック)
アトミックのロゴアトミック(Atomic Austria GmbH)は、1955年にオーストリアで設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、その後はビンディングやブーツへと、事業を多角化していきました。スキー版では一時、フランスのロシニョールと双璧をなすメーカーとして君臨しましたが、スノーボード市場に押されて、1994年に破産に陥ってしまいました。そこで、アメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に買収されて、再建が図られ、現在はサロモンと共に、アメアスポーツ・グループの傘下に納まっています。2013年のスキー生産本数は160万ペアとなり、現在では、世界最大のスキーブランドへと復活を遂げました。

アトミックの2019/2020スキーカタログ
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アトミックのアルペンスキーのラインナップは複雑で、チョイスがとても難しいです(汗)。オンピステモデルでは、2016-17年まではレース系の”REDSTER”シリーズと、デモ系の”BLUESTER”シリーズという二つの潮流がありましたが、2017-18年カタログからはBLUESTERの名が消え、デモラインも「REDSTER i」シリーズというレッドスターラインの派生形へと名を変えました。この背景にあるのが、ターンの正確性や安定性、グリップ力を飛躍的に高めてくれる最新テクノロジー「SERVOTEC」(サーボテック)の搭載です。

また、「REDSTER X」シリーズは、ダブルデック構造ではなく通常のサンドイッチ構造を採用した、素直なたわみと回しやすさが特徴の基礎スキーで、オールラウンド性の高いピストスキーです。

2020年モデルでは、すべてのレース用のサイドウォールに温度変化の少ないTPU素材を配合し、サイドカットを変更。また、デモ用のレッドスターiシリーズでは、チタニウムシートの厚さや幅を変更して安定性を向上。そして、レッドスターiシリーズとXシリーズには、センター幅 75mmのワイドスキーを新たにラインナップに加えました。

REDSTER G9i + X12 TL GW

Length: 165・161・177cm   ¥139,000(税別)

(171: R=17.6m、 109/68/95.5、 2,160g)

日本の基礎スキーヤーのために開発した大回りベースのオールラウンドモデル。今シーズンは厚みを増したチタニウムと、温度変化の少ないTPU素材を用いたサイドウォールにより、安定性が一層増しています。

REDSTER S9i PRO

Length: 157・165cm   ¥117,000(税別)

(165: R=12.5m、 117.5/65.8/102.5、 2,170g)

日本の基礎スキーアスリートのために開発されたDEMOモデル。S9i Proはフルモデルチェンジしたサイドカットの採用により、俊敏な動きを実現し、レーシングモデル譲りの高い安定感と走りが特徴。また、サイドウォール素材も他のREDSTER iシリーズと同様に温度変化の少ないTPU素材を配合し、フレックスとトーションのバランスが取れ、しなやかな動きができるように進化。特別な芯材(カルバウッド)を使う事で日本の雪質にも合いやすく、その軽さも特徴です。「REDSTER S8i」(ビンディング付 117,000円)は、サーボテックを搭載し、軽量なうえに日本の雪質にもベストマッチ。

REDSTER X9i WB + X12 TL GW

Length: 152・160・168・176cm   ¥129,000(税別)

(168: R=13.5m、 118/75/109.5、 2,150g)

Redster X は、Redsterレーステクノロジーを搭載したオンピステモデルです。Xはクロスターンを表していて、オールマウンテンのような軽快な滑りで大回転とスラロームパフォーマンスを融合します。X9iWBは、Xシリーズに新しくラインナップされた、ウエスト幅75mmのワイドボディモデル。オールラウンドの雪質に対応し、滑走安定性を追及した新製品です。操作性重視の薄めのチタニウムにより、どんな雪質でもコントロール力を発揮します。

REDSTER X9 S + X12 TL GW

Length: 169・175・181cm   ¥139,000(税別)

(169: R=14.6m、 113.0/65.5/98.5、 2,357g)

「レッドスターX」シリーズは、通常のサンドイッチ構造を採用。Redstarレーステクノロジーを搭載しつつ、よりオールラウンド性を高めた、ゲレンデ・オールラウンダーです。昨シーズンからカラーリングが一新し、今年のX9/X6/X5はデザインが変わりました。「REDSTER X5」(定価 76,000円)は、手頃な値段で、これからレベルアップを図るスキーヤーや基礎スキーヤーに最適のモデルです。

 4.ROSSIGNOL (ロシニョール)

フランス ROSSIGNOL (ロシニョール)
ロシニョールのロゴロシニョール(Skis Rossignol SAS)は、フランスの老舗スキーメーカーです。ロシニョール氏が、フランスで創業して初めてスキー板を作ったのは1907年のことですが、1955年に買収されてから、本格的にスキー分野に注力して、事業を拡大させました。1969年には、フランスのスキーメーカーのDynaster(ディナスター)を買収、1990年代にはスキーブーツのLange(ラング)、ビンディングのLook(ルック)やEmeryを買収し、事業の多角化を進めます。しかし、2005年には、サーフィンやスノーボードのブランドで知られる米国のQUIKSILVERに買収されてそのグループ傘下に入りますが、2008年にはオーストラリアのファンドに、その後はスウェーデンのファンドに転売されてしまいます。ただし、Skis Rossignol SAS社の本拠は、今でもフランスです。

ロシニョールのスキーカタログ:2020年モデル
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ロシニョールのスキーのラインナップは、FREERIDE、ALL MOUNTAIN(EXPERIENCEシリーズ)、ON PISTE(PURSUITシリーズ)、RACE(HEROシリーズ)、FREESTYLEに分かれていて、非常に明解です。が、これ以外にも、ワールドワイドのカタログには載っていない、日本のデモナイズドされたスキーヤー向けに、「DEMOシリーズ」というモデルが存在しています。これがいわゆる、”ジャパンモデル”ってやつですね!。今季のデモシリーズは、ピンクのカラーデザインに一新されました。

今季はさらに、一般向け整地用との「REACT(リアクト)」シリーズをラインナップに追加しました。低価格帯ながら、デモ系モデルでも採用されている振動吸収テクノロジーのLCTやGフォースなどの最先端テクノロジーを採用したモデルです。軽量性にも優れ、シニアにも嬉しい新製品です。

HERO ATHLETE FIS SL

Length: 157・165cm   ¥159,000(税別)

(165: R=13m、 116/67/104、 -g)

FIS WC に対応した、100分の1秒を競うレーサーの求めに答える先進テクノロジー搭載のハイエンド・スラロームモデル。効果的な振動吸収を実現するLCT、しなやかなフレックスとリバウンドを生み出すサイドが垂直のサンドイッチ構造などを採用。

DEMO ALPHA TI(KONECT)

Length: 161・166・171cm   ¥137,000(税別)

(166: R=13m、 122/68/104、 -g)

昨シーズンにフルモデルチェンジしたDEMOシリーズ、今季はカラーリングもピンクに刷新。フラッグシップモデルの「DEMO ALPHA TI LTD (R22)」は、R22プレートが強いエッジグリップ力を生み出し、硬いバーンでも安定性が高い。プレート無しのTIモデルは、軽量で操作性が高まり、あらゆる雪質に対応した乗りやすい一台。セカンドモデルの「DEMO BETA TI」は、メタル無しでセンター幅72mmという特徴を活かし、雪質や技量を問わない真のオールラウンダー。今季から、下位モデルの「DEMO GAMA」や「DEMO DELTA」にもGフォースを搭載。トップが受ける力をLCTに送り、よりスムーズなターンが可能になった。

DEMO ALPHA PLUS Ti(KONECT)

Length: 160・167・174cm   ¥137,000(税別)

(167: R=13m、 129/77/109、 -g)

「デモ アルファ プラス Ti」は、昨シーズン新たに DEMO ALPHA 兄弟に登場した、センター幅77mmのデモモデルです。従来のデモシリーズには無かった幅広モデルで、様々な雪質への対応能力が高まっています。柔らかい雪から硬い雪まで、オールラウンドに活躍できる一台。

REACT R8 TI(KONECT)

Length: 160・168・176・182cm   ¥83,000(税別)

(168: R=14m、 123/74/109、 3.7kg(176))

今季新しくラインナップされた、オンピステで高い性能を発揮するリアクトシリーズの最上位モデル。価格を抑えながら、振動吸収テクノロジーのLCTやGフォースなどの最先端テクノロジーを採用。トップからのパワーをLCTに伝え、振動吸収と容易なターン導入を実現している。軽い操作感で扱いやすいモデル。


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 5.HEAD (ヘッド)

米国オランダオーストリア HEAD (ヘッド)
ヘッドのロゴヘッド(HEAD)は、1950年に米国で設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、1960年代後半にはテニスラケットの生産も開始しました。1970年に米AMF社が、HEADスキーのほか、オーストリアのビンディングメーカーであるチロリア(Tyrolia)や、イタリアのダイビング用品のマレス(Mares)を傘下に治め、事業を多角化します。その後も、投資家による何回もの合併や転売が繰り返され(1989年には、スキーブーツのSan Marcoも合流)、1998年にHTMの傘下でオランダに本拠を置くHEAD NV社が設立され、現在に至ります。日本での総代理店となるHEADJapan社は、オーストリアに拠点を持つHEAD Sport GmbHの子会社です。
スキーをしない人には、ジョコビッチ選手やシャラポワ選手が使うテニスラケットの方が有名になってしまいましたが、2018年のピョンチャン冬季オリンピックでは、アルペンスキー競技のメダリストになった42人が使用していたスキー板のシェアで42.9%を占め、断トツの使用率でした。

ヘッドの2019/20スキーカタログ
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以前のヘッドのラインナップはとても複雑でしたが、昨今はシリーズが絞り込まれて、シンプルになってきました。オンピステでは、レース系の「WORLDCUP REBELS」シリーズ、パフォーマンス(デモ)系の「SUPERSHAPE i」シリーズ、そして昨シーズン新登場したオールライド系の「V-SHAPE」シリーズが、その3本柱。ほかに、女性向けの「JYO」シリーズと、フリーライド系のモデルがあります。

今季、ヘッドはデモンストレーター向けに、新たにネオンイエローのスキーを開発。トップデモ向けのアスリート用には、大回り用「I.GS RD PRO」と小回り用「I.SL RD」を、一般基礎向けには中~大回り用「I.SPEED PRO」と小~中回り用「I.RACE PRO」をラインナップ。イエローカラーが、ヘッドのデモモデルの特徴となってきました。

WORLDCUP REBELS I.RACE PRO

Length: 160・165・170・175cm   ¥150,000(税別)

(170: R=14.4m、 122/68/102、 -g)

新しい「i.Race Pro」は、レースの最強の味方にもなる、小~中回り向けの、エキスパートのためのオールラウンド用モデル。ラディウスが18m(180cm)の中~大回り用「i.SPEED PRO」と共に、レモンイエローのデモ向けニューモデルとして新登場。さらに、トップデモ向けとして、小回り用「i.SL RD」と大回り用「i.GS RD」も新登場。

SUPERSHAPE i.SPEED

Length: 156・163・170・177cm   ¥128,000(税別)

(170: R=14.0m、 124/68/104、 -g)

ハイスピードなヘッドの中にあって、「i.スパーシェイプ」シリーズ中で最もかっ飛び性能の高い、ハイスピードモデルが「i.SPEED」。怖いもの知らずの大胆なスキーを。整備されたばかりのゲレンデに最初のスキー跡を残すのは、あなたです。Supershape i.Speedで、ミディアムターンやワイドターンをレーサーのようにこなしましょう。長年磨きをかけてきた精密なスキーコントロールの上級スキルを、シャープなくびれのこのスキーで思う存分発揮してください。滑走ごとにスキルアップを実感できるはず。

SUPERSHAPE i.MAGNUM

Length: 156・163・170cm   ¥128,000(税別)

(170: R=13.1m、 131/72/110、 -g)

「i.スパーシェイプ」シリーズの中で、操作がしやすくオーラウンド性が高いと評判で一番人気なのが、「i.MAGNUM」。老いも若きも、大柄も小柄も、軽量級も重量級も、あらゆるスキーヤーに対応するSupershape i. Magnumは、年齢、身長、体格を問わず上級スキーヤーに最適なスキーです。この万能スキーなら、どんな地形でも、まるで慣れ親しんだゲレンデのように滑走できます。72mmウエストのおかげで、驚くほど楽しく簡単な操作性を実感できます。さらに、短いラディウスが極めて高い俊敏性を実現します。これらの要素が融合し生まれた、あらゆる年齢層に最適なハイエンドなパフォーマンススキー。乗り込んで、滑り出して、最高の滑走感を実感してください。

この他に、パウダーから悪雪、コブまで、ゲレンデのシチュエーションを更に広げたいオールマウンテン色を求めるなら、「i.RALLY」(センター幅 76mm、R=13.7m、@170)や、「i.TITAN」(センター幅 80mm、R=14,1m、@170)がおすすめ。

V-SHAPE V8S

Length: 156・163・170cm   ¥102,000(税別)

(170: R=13.2m、 130/75/112、 -g)

世界最軽量のスポーツマシン、KoroydコアとGrapheneがパフォーマンス性とライトウエイトを両立させました。少ないパワーで攻めたいスキーヤーにうってつけの1台。シニアにも最適。センター幅が75mmの「V-SHAPE V8」は、より快適性が高まります。

 6.Völkl (フォルクル)

ドイツ Völkl (フォルクル)
フォルクルのロゴフォルクル(Volkl Group)は、1923年にドイツで設立されました。当初は、スキーの専業メーカーでしたが、スノーボードやアウターウェア、テニス用具などに事業を拡大していきました。ボリス・ベッカー選手が、フォルクルのテニスラケットを使っていたことで、一躍名を馳せ、後にベッカー氏は、フォルクル・テニス社のオーナーとなっています。
フォルクルは、同じドイツのビンディングメーカーのマーカー(Marker)や、イタリアのブーツメーカーのテクニカと共同で、スキーシステムの開発を行っていましたが、2004年に、フォルクル・スキーとマーカーは、米国のアウトドア用品のマーモット(Marmot)とともに、K2に買収されてしまいました。マーカーは、1952年にドイツで設立された、ビンディングメーカーです。現在のビンディングの基礎となるシステムを開発した、Hannes Marker氏により設立されました。そして上記のとおり、K2は、2007年にJarden Corporationに買収されてしまいましたので、フォルクルもマーカーも、今はジョーダン社の傘下の一ブランドとなっています。

フォルクルの2019/2020スキーカタログ
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フォルクルのスキーのラインナップは、レース系の「RACETIGER WC」シリーズ、デモ系の「RACETIGER DEMO」シリーズ、オンピステ系の「DEACON」シリーズ、のほか、フリーライド系やツアー系のモデルがラインナップ。

一昨年までは、ジャパンセレクションの「プラチナムシ」リーズがフォルクルのデモ系モデルでは人気のシリーズでしたが、昨シーズンのフルモデルチェンジで、「レースタイガー デモ」とシリーズ名が変わっています。

RACETIGER GS DEMO

Length: 170・175・180cm   ¥140,000(税別)

(175: R=18.3m、 114/69/97、 -g)

ロッカースキー専用に新開発された「3Dグラス構造」と、UVO 3D、新サイドカットにより、フルモデルチェンジした「レースタイガー デモ」シリーズ。そのフラッグシップモデルで、ハイスピードでの安心感が際立つ1台が、ロングターンモデルの「RACETIGER GS DEMO」。ワンランク上のスピード領域に挑戦できます。短いサイズをチョイスすれば、ショートターンもこなすオールラウンドスキーとしても楽しめます。

RACETIGER SL DEMO

Length: 160・165・170cm   ¥140,000(税別)

(165: R=12.6m、 127/68/103、 g)

新「レースタイガー デモ」シリーズのうち、フォルクル史上最高のショートターン専用モデルと言える「RACETIGER SL DEMO」。スウィングウェイトが非常に軽く感じられ、ロッカースキーらしいスムーズなターン導入と、キャンバースキーのようにターンを描き切るフィーリングをあわせ持つこのスキーは、未体験のキレと走りをもたらします。新たに155cmがラインナップされました。

GSとSLの中間ラディウスのオールラウンドモデル「RACETIGER SX DEMO」もラインナップ。

RACETIGER SC DEMO

Length: 155・160・165cm   ¥115,000(税別)

(165: R=13.0m、 123/70/103、 -g)

2019/20シーズン注目のニューモデルです。3Dグラス構造とUVO.3Dを新しく採用し、上位モデルに負けないパフォーマンスを目指して開発されました。操作性を向上しながら、さらなる軽量化が図られたことで、体重の軽い日本人スキーヤーでもコントロールしやすく、幅広いシチュエーションで使える万能なモデルです。テールを動かしやすく俊敏に反応するスキーなので、トップスキーヤーレベルのスキー操作の習得に最適です。

この他に、UVOを搭載しない軽量の「RACETIGER SRC DEMO」(定価 95,000円)もラインナップ。

DEACON 80

Length: 162・167・172・177cm   ¥115,000(税別)

(167: R=14.8m、 128/80/111、 -g)

DEACON(ディーコン)は、フォルクルの新しいオールマウンテンシリーズです。中でも「DEACON 80」は、今季フォルクルが満を持してリリースした、全く新しいコンセプトのオールマウンテンスキーのトップモデルです。新しいビンディングシステムとスキー形状を採用、スタンドハイとが約10mm低くなったことで、80mmというやや幅広のスキーらしからぬ切れの良さを実感できます。センター部分にプレートが無いのでスキーをたわませやすく小気味よいショートターンも得意です。


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 7.FISCHER (フィッシャー)

オーストリア FISCHER (フィッシャー)
フィッシャーのロゴフィッシャー(Fischer Sports GmbH)は、1924年にオーストリアで設立されました。ノルディックスキー、アルペンスキー、アイスホッケー用品などを製造しています。スキー業界は、時代の変化や事業拡大の失敗等により、買収や転売が繰り返された会社が多い中で、フィッシャーは、創業家一族が今でも経営を続けている、世界でも数少ないスキーメーカーのひとつです。日本にはFischer社の支社や支店はなく、スポーツ用品大手のゴールドウィンが、輸入総代理店となっています。
フィッシャーは、日本の競技スキー界では、ノルディックでもアルペンでも、最も人気が高いスキーメーカーのひとつに挙げられます。日本のスキージャンプ界を背負うレジェンド、葛西紀明選手をはじめ、日の丸飛行隊の多くの選手が、フィッシャーの板を使っています。

フィッシャーの2019/20スキーカタログ
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特にノルディックスキーで名を馳せているフィッシャーですが、アルペンのラインナップも充実しています。以前は結構複雑な体系でしたが、2018年以降はシリーズが絞り込まれ、今季2020年カタログでは更にシンプルになりました。レース&デモ系の「RC4」シリーズ、オンピステ系の「PROGRESSOR」に代わって新しくラインナップされた「RC ONE」シリーズ、フリーライド系の「RNG」シリーズが、主なゲレンデモデルです。RCワンシリーズは、軽量新素材と薄いチタナルシートを採用し、軽量ながら高い安定性を発揮するのが特徴です。また、フィッシャーのプロダクトの中からトップモデル5機種を選択し、プレミアムにふさわしい完成度を追求し洗練させた「ザ・ブリリアント・セレクション」には、ユーザーネームを刻印したパーソナルバッジが装着されます。

RC4 WORLDCUP SC RACETRACK

Length: 155・160・165cm   ¥126,000(税別)

(165: R=13m、 122/68/103、 2,100g)

ハイエンドモデルの「RC4 W.C. SC YELLOW BASE CURV BOOSTER」と板の構造やスペックは同じまま、フリーフレックス構造を持つ軽量のレーストラックプレートを搭載したモデル。機敏でアグレッシブなスラローム性能、スムーズな滑走性能と素早いターン開始、様々な状況で扱いやすいエッジグリップ力が特徴です。

RC4 THE CURV CURV BOOSTER

Length: 164・171・178・185cm   ¥150,000(税別)

(178: R=18m、 120/74/104、 2,500g)

フィッシャー・デモ・カテゴリーのフラッグシップモデル。レーシングモデル直系のパワフルなスキー。カバーパーツの交換で好みのグリップ感を得られる(数量限定でABS製交換カバーが付属)。様々な雪面コンディションでの、トップクラスの安定性とエッジホールド力が魅力。

RC4 THE CURV DTX

Length: 157・164・171・178cm   ¥128,000(税別)

(164: R=16m、 121/72/106、 2,100g)

高速でのターンを可能にするサイドカット設定と、プロ仕様のカーボン・ラミネート技術を採用。しなやかなフレックスと強めのトーションが、たわみを使ったターンを導きます。

他に、センター幅80mmの「RC4 THE CURV GT」(定価 145,000円)と、エントリーモデルの「RC4 THE CURV TI」(定価 100,000円)もラインナップ。

RC ONE 72

Length: 163・170・177cm   ¥128,000(税別)

(170: R=16m、 119/72/102、 2,150g)

新たに設計され新テクノロジーも積極的に導入された新しい RC ONE シリーズは、スキーを愛する人たちが、もっとスキーを楽しめるようにと開発されました。トップとテールに挿入されたバファテックスは、スイングウエイトを減らし軽快なターンを生み出します。そして、アグレッシブなカービングターンや高速滑走時、チタナルの2枚シートが信頼性を確保、トーションを強くして振動吸収性も発揮します。そのトップモデル、センター幅72mmの「RC ONE 72」は、上級者からエキスパートに向けたハイパフォーマンスモデル。

 8.その他のメーカー・ブランド

米国 K2 (ケーツー)

K2のロゴK2(K2 Corporation)は、1962年に米国で設立されました。その後、数々の買収と転売が行われつつ事業を多角化、社名もK2 Incと変更されました。2007年に、Jarden Corporationに買収され、今ではフォルクルやマーカーと並んで、Jardenグループの傘下の一ブランドになってしまいました。現在、K2 Sportsのブランドで、スキーやスノーボード用品、インラインスケート、自転車、アパレル等が扱われています。

1984年のサラエボ冬期オリンピックのスラロームでは、米国のメイヤー兄弟が、K2の板で金メダルと銀メダルに輝き、その名が世界に轟きました。親会社の米Jarden Corporationは、2001年に米国で設立された、消費者向け商品を販売する会社です。設立間もない企業ですが、既に120以上のブランドを持ち、世界的規模の小売流通業者へと、急成長を遂げています。

K2の2019/2020スキーカタログ
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K2のオンピステの主力モデルは、昨シーズンにフルモデルチェンジした「CHARGER(チャージャー)」シリーズ。今シーズンはデザインが変更されました。

K2の今シーズンの注目は、従来のピナクルシリーズに代わって新しく今季デビューした、フリーライドコレクションの「MINDBENDER(マインドベンダー)」シリーズ。Y字型のチタナルYビームを採用し、正確性と安定性を高めています。チタン有り・無しと複数のセンター幅の仕様で、様々なシチュエーションに対応しています。

スロベニア elan (エラン)

エランのロゴエラン(elan)は、1948年にスロベニアで設立されました。スキーやスノーボードのブランドとして知られていますが、他にもヨットやスポーツ用具、アパレルなども生産している、スポーツ用品の総合メーカーです。中央ヨーロッパの、人口が206万人しかない国、スロベニアの会社ですが、エラン・グループの製品は、世界中の46カ国で代理店を通じて販売されています。フィッシャーと同じく、浮き沈みの激しいスキー業界において、大手資本に買収されずに自立経営を続けている数少ない一社ですが、2013年には、エラン・オーストリアの子会社が破産して、大きな打撃を受けました。

1970年代にアルペンスキー・ワールドカップで3連覇を成し遂げ、「史上最強の天才スラローマー」と呼ばれた、スウェーデンのステンマルク選手が、現役の間ずっとエランの板を使い続けたことで、世界に広く知られるようになりました。最近では、ジャンプの若きエース・高梨沙羅選手が、エランの板で活躍していた記憶がありますが、エランは2016年にスキージャンプ用のスキー板の製造から撤退することとなり、同事業は同じスウェーデンのスラットナー(Slatnar)社に移管されました。2017年シーズン以降、沙羅ちゃんはSlatnarブランドの板で、引き続き世界トップの飛躍を見せてくれています。

エランの2019/2020年スキーカタログ
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軽量マウンテンモデルの先駆けとしてISPOゴールドアワードを受賞した「RIPSTICK 96」に加わる形で、ALL MOUNTAIN BLACK EDITION シリーズとして、新たに3つのニューモデルが投入されました。注目は、ポルシェデザインスタジオが手掛けた、「Porsche Design Elan Amphibio」。また、オールマウンテンの「AMPHIBIO シリーズ」がフルモデルチェンジし、さらに「WINGMAN シリーズ」が新たに投入され、4つのニューモデルがラインナップ。

オーストリア BLIZZARD (ブリザード)

ブリザードのロゴブリザード(Blizzard Sport GmbH)は、オーストリアで1945年に設立されました。その後、オーストリアのスキー界を背負って立つ存在にまで成長し、1996年には世界で最初にカービングスキーを製品化しました。しかし2006年に、テクニカグループ傘下のノルディカSPAに買収され、現在はノルディカと並んで、テクニカグループの傘下にあります。ただし、ブリザード社の本部は、今でもオーストリアです。

テクニカ(Tecnica Group S.p.A.)は、イタリアで1960年に創業した、スキーブーツの老舗メーカーです。1985年にはアウトドアブーツも展開、その後は事業の多角化を図り、1989年にスポーツアパレルのブランド・Think Pinkを買収したのを皮切りに、スキーブーツのドロミテ(DOLOMITE)やノルディカ(NORDICA)、スキー板のブリザード(BLIZZARD)、インラインスケートのローラーブレード(ROLLERBLADE)といった会社を次々に傘下におさめ、今では世界最大のスキーブーツメーカーに成長しました。なお、スキー板メーカーのケスレー(Kastle)や、スキーブーツのノルディカは、一時イタリア最大の衣料品会社のベネトンに買収されていましたが、2003年にベネトンからテクニカグループに売却されました。

テクニカ&ブリザードの2019/2020年スキーカタログ
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オンピステ系の「QUATTRO(クアトロ)シリーズ」が、今季フルモデルチェンジ。トップモデルの「QUATTRO RS 70」は、ビンディングに搭載されたサスペンションとカーボンブースターが振動を吸収し、パワーとグリップ力、安定性を高めています。昨季フルモデルチェンジした「FIREBIRD(ファイヤーバード)シリーズ」には、新たにセンター幅が76mmのセカンドモデル、「FIREBIRD HRC」がラインナップに加わりました。

イタリアのメーカー NORDICA (ノルディカ)

ノルディカのロゴノルディカ(NORDICA)は、イタリアで1939年に革靴メーカーとして創業しました。その後、スキーブーツを手掛けるようになり、1970年代には世界のスキーブーツ市場で3割のシェアを占める大手ブランドへと成長しました。しかし1990年に、同じイタリアの衣料ブランドのベネトン社が、F1をはじめとするスポーツ業界への事業拡大を続ける中で、ノルディカもベネトンに買収されてしまいます。ベネトンは、1991年にノルディカを介してスキー板のケスレー(KASTLE)を買収すると、1999年にはスキー用品のブランドをノルディカ(NORDICA)に統一。こうして、ノルディカの名を冠したスキー板が登場し、逆にケスレーの板は姿を消すこととなりました。ただし、ケスレーの商標権はオーストリアの会社や日本のゼビオに転売され、今でもその名を冠した板が売られていますが、往年の名機を生み出したケスレーとは全く別物です。

その後ベネトンは、ケスレーを吸収したノルディカを、2003年にテクニカ・グループ(イタリア)に売却。テクニカは、2006年にノルディカを介してブリザードを買収しており、現在ノルディカとブリザードのスキー板は、親子関係というよりは、同じテクニカ・グループに属す兄弟関係と言った方が近いようです。

ノルディカの2018/2019年スキーカタログ
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今シーズン、「DOBERMANN SPITFIRE(ドーベルマンスピットファイア)シリーズ」がフルモデルチェンジ。トップモデルの「DOBERMANN SPITFIRE RB FDT」には、センター幅が 72mmと76mm、80mmの3タイプがラインナップ。

フランス DYNASTAR (ディナスター)

ディナスターのロゴディナスター(DYNASTAR、日本語読みでダイナスターとも)は、1963年にフランスで設立されました。1969年に、ロシニョールに買収されてしまい、今ではSkis Rossignol社の、一ブランドになっています。

1990年代から2000年代に活躍し、オリンピックと世界選手権で合わせて20個ものメダルを獲得したアンドレ・オモット選手や、1994年のリレハンメル冬期オリンピックで金メダルを獲ったトミー・モー選手などが、ディナスターの板を使っていました。

ダイナスターの2019/2020年スキーカタログ
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ディナスターのデモ系で人気は、「SPEED ZONE(スピードゾーン)シリーズ」。今季はデザインを一新し、レーシングラインとの差別化が図られました。トップモデルの「SPEED ZONE 12 ti」は、パワードライブにより高いパワー伝達性能と振動吸収を実現。また、今シーズンは新たに、センター幅が82mmと78mmの「SPEED ZONE 4X4」が新登場。軽快さの中にも強さが感じられ、初級者でも気軽に安心して乗れる一台です。

 旧モデル

※ 旧モデルは、「2019NEWモデル」、「2018NEWモデル」、「2017NEWモデル」の各ページをご覧ください。

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