【野菜栽培カレンダー】 3月

種まきの時期を逸したりしない様に、家庭菜園で日々すべき必要な作業を記した野菜栽培カレンダー(日誌)を作ってみました。

旧暦で3月の和風月名は「弥生(やよい)」。木草弥生い茂る(草木が生い茂る)月とされています。現在の季節感とは1~2ヶ月ほどズレますが、季節としては 仲春(ちゅうしゅん)に当たります(啓蟄(3/6頃)から清明(4/5頃)の前日まで)。

長野でも、3月になると最低気温が氷点下になる日はぐっと減り、日中の最高気温は二桁になる日が増えて、ずいぶん暖かくなったと感じられるため、寒さに強い野菜から順番に、種まきを始めます。ただし、3月中は強い寒の戻りが時々訪れますし、暖冬の年ほど3月末にドカ雪が降ったりするので、安心はできません。ビニールトンネルやポットカバーで、種まきした苗床やポットを保温し、寒さから幼苗を守ります。3月下旬になると、氷点下になる日はほぼ無くなり、日中は20度を超える日もあるため、オクラなど高温を好む野菜でもポットカバーをして種まきすれば芽を出しますが、一日でも霜が降りる様な寒い日があると、せっかく出た芽も枯れてしまいます…(泣)。

 3月の作業日誌

私が住んでいる長野県長野盆地辺りでの、気候や風土に沿った野菜栽培の作業日誌です。お住まいの地域の寒暖によって、前後させてください。ちなみに、長野の「桜の開花日」(平年)は4月13日です。全国の主要都市のさくらの開花日(気象庁)を参考に、ずらす日数をご判断ください。

年によって日が異なる暦(祝祭や行事、二十四節気など)は、最も一般的な平年日に合わせています。

3月の家庭菜園 作業日誌
主な作業



1日 越年キャベツ苗の植替え(マルチとトンネルで保温)
2日
3日 桃の節句
4日
5日 レタスの種まき(ポット蒔き・保温)
6日 啓蟄(けいちつ)
7日
8日 ホウレンソウの種まき
9日
10日 キャベツブロッコリー&カリフラワーの種まき(ポット蒔き・保温)



11日 (キャベツや小松菜などは、間隔を開けて秋まで適宜種まきを続けます)
12日
13日
14日
15日 イチゴのマルチ掛け
16日
17日
18日
19日
20日 菜花(菜の花)の収穫が始まる



21日 春分(しゅんぶん)
22日 ナス科野菜(ナストマト・ミニトマトピーマン、トウガラシ等)の種まき(ポット蒔き・保温)
23日 ソラマメの摘心
24日
25日 エンドウの支柱立て
26日
27日
28日
29日
30日
31日

 3月に種をまく野菜・植える野菜

レタス

長野に住む私が、雪解けが進んだ春先に一番早く種を蒔く野菜は、レタスです!。寒さに強いレタスなら、3月上旬に育苗箱に種まきをし、日中は透明のビニールシートやポットカバー(苗ドーム)を掛けて日向に置き、夜は家の中に入れて育苗すると、1か月半ほどで定植できる苗に育ちます。

ほうれん草

一方、露地栽培で最も早く種まきが出来るのは、ホウレンソウです。寒い長野でも、3月10日頃から種まきができ、ゴールデンウイーク明け頃には収穫期を迎えることが出来ます!。

キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー

レタスの次にポットに早蒔きする野菜の種は、アブラナ科のキャベツと、ブロッコリー・カリフラワーの種です。寒さには強いですが、長野だとまだビニールトンネルやポットカバーを掛けて、保温して育苗します。

ナス科の野菜

長野でも、あんずの花が咲き出す3月下旬ともなると、ナス科の野菜の種をポットに蒔き、透明ビニールシートのトンネルや、苗ドーム内で育苗できるようになります。私がこの時期に種まきするナス科の野菜は、最近は、ナス(丸なす・大長なす)と、トウガラシ(唐辛子)だけになってしまいました(汗)。基本的に、ナスでもピーマンでも、長野で種から自家苗を育てたのでは、買った苗より収穫開始時期が1か月も遅れてしまいます。もちろん、1月くらいに種まきして、加温して育苗すればもっと早く育ちますが、家庭菜園でそこまで手間を掛けるのは愚の骨頂…。数本で済むピーマンの苗は、買った方が手っ取り早いです。ナスは、早採りしたい中長ナスの苗を2-3本だけ買って、遅れてもいい地野菜の丸なすと大長なすは、自家苗を育てることにしました。また、トマトも以前は自分で種まきをして自家苗を育てていましたが、大玉トマトは自家苗だと良いトマトが採れず、接ぎ木苗を買った方が無難です…。一方、ミニトマトは、買った苗から脇芽を取って挿し木で増やす方が、確実で手っ取り早いと思います…。

 3月に収穫できる野菜・旬の野菜

旬の野菜・収穫最盛期の野菜

収穫が終盤の野菜(畑で冬越しした野菜)

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